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刑務所の夏(9)・・・グラウンドで素っ裸になる [入浴]

まだまだ暑い日が続きますね。

刑務所にいると冷房・暖房がないので、イヤでも季節の移り変わりに敏感になります

思うのが「夏と冬はこんなに長かったっけ?」で、「どちらがツラいんだろう?」


暑さでメシも食えず、夜はロクに眠れず、夏バテでヘロヘロになる方か

寒さで震えてかじかみ、冷えでロクに眠れず、しもやけで痛い目にあう方か

どちらがツラいのかは、いまだに答えが出ません。どちらもイヤです


さて今回お話しするのは「夏の運動時間」の話題。

真夏の強烈な暑さの中、毎日グラウンドで運動をするのですが・・・

当然、汗びっしょりになりますが、何とシャワーを浴びられる?らしいのです。


1.グラウンドにシャワーがある!?
懲役作業のある平日は、毎日「運動時間」が30分与えられています。

運動時間については、今後の記事で詳しく書く予定ですが、なかなか貴重な時間です。

「塀の中」とは言え、外にでられる唯一のチャンスですから!


広々としたグラウンドに出て、身体を動かし、気分もスッキリ。

うーん、何と気持ちがいい・・・と言うのは春や秋の話。

夏場の運動時間は、それはもう返上したいほどクソ暑くて、やられます


何せ、グラウンドはさえぎるモノがなく、キョーレツな日光を浴びまくり。

もう、動かなくても汗がしたたり落ちてきます

こんなクソ暑い中で運動なんかできるかっ!


実は「運動時間」と言っても、成人刑務所では運動を強制されません

座り込んでいようが、立ち話をしていようが、何していても構いません

が、少年刑務所(27歳未満)は、運動を強制されますからご注意ください(笑)。


閲覧用の新聞を読んだり、備え付けの囲碁・将棋に打ち込む者もいます。

クソ暑い中、筋肉バカは黙々と筋トレをしています。

無邪気にグループで「ダッシュ」や「ランニング」をしている者もいます。


懲役なりたての者が、張り切ってランニングして、熱中症で倒れるのはお約束

誘いを断れないのか、見栄を張るのか、ブッ倒れるのは「夏の風物詩」です。

慣れないクセに、調子をコイてはいけません。


刑務所にブチ込まれているのに、みなさん気力充実、楽しんでいますよ・・・

ちなみに私は、気力が湧かず、運動なんかほとんどしませんでした。

毎回、気の合う仲間とグラウンドをチンタラ歩きながら、雑談です。


「こんなクソ暑い日だと、運動しなくても汗ダラダラですよ」

―――今日はフロもない日だから、最悪だわな。

「せめてシャワーでも浴びられたら、助かるんですがね」

―――あ、シャワーなら浴びられるよ

「えぇっ!? どこで浴びられるんですかっ?」

―――知らなかったの?ほら、あそこ・・・


いや、建物とか小屋は見当たりませんけれど・・・

まさか、あれじゃないですよね?



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刑務所の風呂・入浴(16)・・・毎回フロが憂うつなんです [入浴]

まだまだ暑い日が続きますが、夏バテされていませんか?

夏は毎日、フロやシャワーで汗を流し、サッパリしたいものです。

が、刑務所では真夏でも2日に1回のペースでしかフロに入れません。


汗をかいてもフロに入れない、夏は懲役たちにとって「憂うつ」な季節です。

しかし、「フロに入れる=幸せ」とはいかないのが、刑務所という所。

今回は「フロに入るたび憂うつ」という矛盾した話をさせてください。


あれ?前回でフロネタは終わりじゃなかったのか!?

はい、そうです。すみません。m(_ _)m

この暑さで、忘れていたフロのエピソードを思い出したので、お許しください。


1.恐怖の「タオル洗い」
夏場のフロあがりは涼しい部屋でビールでも飲んで、ゴロゴロしたいモンです。

当然ですが、刑務所ではそんなコト、全然できません

くつろぐどころか、2回に1回は、入浴後に再び工場に戻って作業です。
(施設によって異なります)


が、一日の懲役作業を終え、最後にフロに入り、舎房に戻るパターンもあります。

この日残すは「メシ食って寝るだけ」の良い流れのハズなのですが・・・

コレは独居か、ベテラン受刑者の話。


雑居はそんなに甘くなかった

下っ端のうちは、そうはいかないんですよ…

むしろ、テンパってしまう憂うつな時間なんです。


それは「タオル洗い」が待っているから。

たかが入浴で使ったタオルを洗うだけの作業かと思ったら、やたらとキビシイ

時間はない、失敗は許されない、と懲役らしいメンドくさい「お仕事」でして…


そもそも「タオル洗い」とは何なのか、説明しないと全然わかりませんね。

どーしてタオルを洗うのがメンドウで、テンパってしまうのか?

作業そのものは「タオルを石けんで洗って、絞って、干す」だけのこと。


ですが、この作業一つ一つに、懲役らしい「理不尽」なワナが!

それは「やたらと潔癖」を求められるんです。

テキトーに洗うと「潔癖症のセンパイ」からムチャクチャ怒られます


場合によっては、その後イジメられたり、雑居から追い出されるので、大変です!

「そんなヤツ、たまたまだろ?」と思ったら、コレも甘かった

どこの雑居にも必ず1人くらいは「潔癖症のセンパイ」がいるから厄介!


ボウズに無精ヒゲ、そんなゴツいオッサンたちが「潔癖症」だって!?

ろくにフロも入れないヤツらが潔癖症だって!?

オイ、冗談だろ?と思いましたが、潔癖症は割と多くて、うるさいんです。


刑務所での共同生活は「お互いがある程度ガマンする」なんて大間違い!

「一番気にする先輩の基準に合わせる」のがルール

どんなに理不尽でも、先輩がダメ出しをすれば、それに従わないといけません


先輩が「音がうるさい」と言えば、それ以上の音は出さない。

先輩が「舎房が汚い」と言えば、OK出るまで掃除の繰り返し。

先輩が「潔癖症」ならば、潔癖症がガマンできるやり方でタオル洗いをするんです。


この「潔癖症のセンパイ」が要求してくる「タオル洗いのルール」がキビシくて・・・

ヤツらの「清潔・不潔のルール」は理解できません!

たかがタオル洗いごときで、振り回され、気が抜けないなんて。


後半では、実際のタオル洗いを実況中継でご説明しましょう。

私きりたんぽが、懲役なりたてのFくんにタオル洗いを指導します。

モタつくFくんに、イラつく私、ブチ切れる先輩・・・あぁ誰か助けて。



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刑務所の風呂・入浴(15)・・・昔のムショのフロの「都市伝説」 [入浴]

「刑務所のフロ事情」について、長々とご紹介してきました。

今回でひとまず、フロネタは終了させていただきます。

飽きずにご覧くださり、本当にありがとうございます。m(__)m


では、最後のフロネタとして、何をご紹介するべきか?

シャバでチラホラ耳にする「フロでは親指を立てる」ウワサを検証しておきたい!

元受刑者としては、誤解されたままでいるのがガマンならんのです。


1.昔の刑務所は血まみれだった!?
本題に入る前に、ヒゲ剃りのお話を一つ。

「昔の刑務所はこうだった!」

と、刑務官様や服役経験のある受刑者が、自慢げに語ることは多いんです。


刑務所など初めての経験の私にとっては

「ふーん、だから何? ホントかよ」

と、彼らが熱く語れば語るほど、シラケるんですが…確かめられないしねぇ。


「昔は、突然ヒゲ剃りを振り回すヤツがいて、大変なことになった」

そんな信じがたい話を、刑務官様がしてくれたことがありました。

確かにフロ場でT字カミソリを振り回されたら、そりゃあ恐ろしい・・・


が、「どれほどのケガで、どれだけの被害者が出た」という肝心の話はしない

「どうせ刑務官様のホラ話だろう」なんて思ってしまうのです。

実際、刃物の管理はキビシく、刃物でのトラブルは一度もお目にかかれませんでした


血まみれどころか「現在はこんなモン」というお話をしておきましょう。

ある日、刑務所でも美容に気をつかう、20代のイケメンYくんのフロ場での話。

その日の作業を終え、工場の全員でフロに入っていました。


Yくんは官物のT字カミソリで、ヒゲを剃っていた時のことです。

監視の刑務官様が、突然怒鳴り出したのです。

な、何があったの?


「オイッ!20番に座っているヤツ!」

―――(・・・)

「20番に座ってるヤツ、聞こえないのかっ!」

―――は、はい?自分ですか?

「今すぐコッチに来い!」

―――は、はい…

「オメェ、今ヒゲ剃りでどこを剃ってた?」

―――モミアゲを剃ってました。

ウソつくんじゃねぇよ!まゆ毛を剃ってただろうが!」

―――えぇっ??


そうなんです。疑わしい動きをすると、すぐに呼び出し

刃物の管理・チェックがキビシいからこそ、平和に生活できるのですが・・・

Yくんはフ◯チンで説教された後、連行されてしまいました。トホホ。


現実の刑務所なんて、マンガのような威勢のいい話は起きません。

ただ、昔の方が規則やお作法がキビシく、オカシなモノが多かったのは事実のよう。

後半にて、都市伝説になっている「昔のフロのお作法」をご紹介します。



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刑務所の風呂・入浴(14)・・・「ゲイ」のフロでの取り扱い [入浴]

長々と「刑務所のフロはどうなっているのか」を続けてお話ししています。

さすがにフロの話も飽きられていますよね。ごめんなさい。

次回あたりで「フロネタ」も終わりにしたいと思います。


実は、以前から「書こうかどうか」かなり迷っていたネタがあるのです。

批判は覚悟、でも気になる「あのウワサ」は触れるべきだと思い、書きます。

またまた、ゲスな話になってしまいますが、どうかお許しください。


1.ゲイ受刑者という存在
刑務所に送られると、よほど問題のある者でなければ、工場で懲役作業をします。

つまり、共同生活。団体行動

もちろん、フロに関しても、同じ工場の受刑者たちと一緒に入ります。


施設によって違いますが、街の銭湯と同じくらいの広さのデカいフロです。

そのデカい風呂に、20人~60人の大人数がいっぺんに入ります。

一度に同時に入るので、モメごとも起こるのは前回までにお話しした通りです。


一方で、一人用の小さい風呂もあります

ただし、この一人用フロはフツーに生活している限り、入りません

入るのは、かなり特殊なケースに限られます。


一般工場に配役されないキ◯ガイ受刑者は、別にしておいて・・・

①他の刑務所などに移送される際など「待機している」期間

②反則行為で連行され「調査中」や「懲罰中」など、しょっぱい期間


刑務所では、こんなケースしか、一人用のフロには入ることはないのです。

が、しかし、工場で作業している受刑者でも「わざわざ」入ることがあるらしい…

ん?どうして、特別扱いで、一人でフロに入るのよ!


一人用のフロの理由は「ゲイ」

「ゲイ」の者は、わざわざ一人用のフロに入るのが原則らしいのです。

ただ、ゲイってどうやってチェックするのでしょう?


実は、ゲイかどうかは、入所時の「自己申告」

入所時に「同性愛者ではないか」と、口頭でも書面でも問われます。

ホントでもウソでも「自分はゲイ」と申告し、認められれば、「ゲイ認定」です。


あくまでも自己申告なので、確かめようがありません。うーん、アヤシイ。

また「わざわざ自分がゲイと申告するヤツがいるのか?」と、思うでしょ?

他の受刑者にバレれば、メンドウだし、イジメの原因にもなりそう・・・


「んなモン、フツーは言わねぇだろ!」と、私も思ったのですが…

それが意外といるのです。えぇ、あまり珍しくないんです。

わざわざ申告するのはメリットがあるから

後半、ちょっとお話ししましょう。



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刑務所の風呂・入浴(13)・・・「大物受刑者」は特別扱い!? [入浴]

「刑務所のフロ事情」について、長々と書き続けております。

今回は「フロでのモメごと」について、お話させてください。

単なるモメごとが原因で、その受刑者の「シャバの顔」がバレちゃったんです。


1.「大物受刑者」という人たち
刑務所には、若いヤツからジジイまで、イロイロな受刑者がいます。

すぐモメごとを起こすヤツ、息を吐くようにウソをつくヤツ・・・などなど

強烈な個性の持ち主が多いのも、特徴の一つです。


が、忘れちゃいけないのが「大物受刑者」という人たちです。

彼らは、もともと芸能人など、有名人だった人か

みんなが知るようなデカい事件を起こした人かどちらかの2通りです。


フツーの受刑者と同じ工場で、実際に受刑生活を送るかは微妙なところです。

とくに有名人は、モタ工の経理など「ちょっと特殊な工場」に配役が多い

刑務所もトラブルを避けようと、一般の受刑者と一緒にしたがらないフシがあります。


が、もう一方の「デカい事件を起こした人」は、話が別

コチラは一般受刑者と同じ工場で作業をし、生活を送ることがほとんど

プライバシーの問題で、ハッキリ言えませんが、私も何人かとご一緒しました。


しかし、それにも2通りのパターンがあります。

①新聞でデカデカと報道され、受刑者も知っていて、その上で接する「大物受刑者」

②デカい事件だったが、運よく受刑者に知られず、もぐりこんでいる「大物受刑者」


もちろん、私も①、②とも両方の「大物受刑者」と、ご一緒しました。

「どーして、こんなにマジメな人が!?」という、マトモな受刑者もいれば

「コイツは地獄に落ちた方がいいわ」という、ホントに悪どい受刑者もいました。


そして今回ご紹介するのは、この「大物受刑者」

それも②のタイプ。あまりに印象が強烈で、出所後に調べたら「大物受刑者」でした。

ちなみに「地獄に落ちた方がいいわ」というタイプでしたね(私もそうですがね)


2.ロクに身体を洗わないジジイ
フロ嫌いなのか、メンドくさがりなのか、単なる不潔なのか・・・?

フロにて「ロクに身体を洗わない」受刑者が、チョイチョイいるんです。

ロクに身体を洗わないクセに「浴槽に入る」ので、ホントに困ります。


私がいた工場にも、そんな「ロクに体を洗わない」受刑者がいたのです。

それもジジイ受刑者。「やっぱりジジイか」ですが、放っておけません。

周りが何度となく「しっかり洗ってから浴槽に入れよ」と言っても、知らんぷり


この「ロクに洗わない」ジジイ受刑者は、痴呆老人ではありません。

まだ60代。運動時には筋トレもする、元気なジジイ

しっかりとしたジジイなのに、ロクに洗わないなんて、ナメているワケです。


入浴が始まると、みな一斉に頭・身体を洗い、浴槽に入るのはそれが終わってから

洗うのには、やはり5分程度はかかります。

が、このジジイ、3分もかからないのです。あまりに速すぎるっ!


このジジイ、洗ってないんだろ?と思って、チラチラ見ていたら・・・

頭にシャンプーをつけ、数回こすって、流す。洗髪はコレで一丁アガリ!

オイッ!10秒ちょいしか、かかってないだろ。


そしてタオルに石けんを数回こすって、そのタオルで「なでるように」身体を洗う。

ん?まったく泡立っていないんですけど!

それじゃ、カラダを洗っているとは言えない。


洗体は1分ちょい。カラダを洗うより、タオルをすすいでいる時間の方が長いし!

そして、他の者がまだ洗っているのを横目に、さっさと浴槽に浸かるワケで・・・

うーん、汚い。コレがジジイだと思うと余計に汚い。(美女なら許す)


周りの受刑者たちの不満は日増しに高まり、刑務官様にチンコロするヤツも出て…

「先生!Mさんは、ちゃんとカラダを洗わないで浴槽に入るんで、困りますっ」

通常のパターンなら、刑務官様からガッチリ怒られるところなのだが・・・


「んぁ~まぁ、そう怒るな。オレから言っておくから」

あれ?刑務官様の反応が悪い。オカシイ。

その後もジジイ受刑者の「ロクに洗わず、浴槽に入る」は、変わらなかったのです。



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刑務所の風呂・入浴(12)・・・フロで「懲罰上等!」のヤバいヤツら [入浴]

1.刑務所は脳ミソ使わないのが一番
「刑務所のフロ事情」について、続けてお話ししています。

刑務所のフロは「お作法」がうるさい話は前回ご紹介しました。
(「刑務所の風呂・入浴(11)・・・フ◯チンで刑務官様に怒鳴られる」)

洗い場の座席、後片付け、タオルの使い方・・・いちいち決まっているワケです。


が、お作法はメンドくさいものの、慣れてしまえば、こんなモン。

刑務所の生活に慣れることを「懲役に染まる」なんて言いますが、まさにコレ。

すっかり「懲役に染まって」思考停止となり、お作法を当たり前だと思っちゃうんです。


それはもう、反射的行動。ロボットです。

「入浴に行く」号令がかかれば、全員が「4点セット」の準備する、まったく同じ行動

タオルをタテに2つ折りし、シャンプーと石けん箱を巻き付けて、ひとまとめにする。


それを左手に持って、2列に並んで行進して、入浴場に向かう。

刑務所でしか見られない、独特な行動なんですが、誰も不思議に思わない

逆らえば懲罰、周りと同じ行動すれば問題ナシ。そうして脳ミソを使わなくなります


「どうしてタオルをタテ折りにして、巻き付けるのだろう?」とか

「なぜ4点セットを左手に持って行進しなきゃならんのだ?」とか

いちいち疑問に思っては、ダメ


そういうモンなんです

従っておけば、無事平和に生活できるんです。

「一日も早く出所したい」と考えるなら、脳ミソを使わない生活が大事なんです。


そして受刑者たちは、オカシなお作法でも「困っていない」んですよ・・・

疑問を持たないで、淡々とロボットのように行動する

シャバであれば、人として一番ダメなヤツですが、刑務所ではコレが正解


2.「懲罰上等」の意外な人たち
が、しかし、全員が「疑問を持たず、淡々と行動」して、従うワケではありません

「お作法」や「決まり」に真っ向から挑戦するヤツらが、いるんです。

それはフロで毎回のように見られました。


そんな挑戦的なヤツなんて、「懲罰上等」の強気な受刑者をイメージしましたか?

残念。まったく違います。

それはフロに入りたがらないヤツでした。


汚いわ、言うことを聞かないわ、ゴネ得でイラつくわ、ホントに腹が立ちました。

フツーの感覚であれば「フロに入りたがらない」なんて、信じられませんが・・・

でも、どこにでもいますよね、フロ嫌い。


「汗かいていないから、入らんでも大丈夫

「今日はなんだか調子が悪いから、入らない」

こんな感じで、毎回ヘリクツをつけて、入らないんですよ。


コレが自宅なら、どうぞご自由にですが、24時間共同生活の刑務所なら、話は別。

夏場なら深刻な被害です。もうドブのようなニオイをまき散らすのですから!

ここまで言えば、ヤツらがどんなタイプか、もう想像がつくでしょう。



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刑務所の風呂・入浴(11)・・・フ◯チンで刑務官様に怒鳴られる [入浴]

「刑務所のフロ」について、あーでもない、こーでもないとお話ししています。

刑務所のフロに入り、オッサンたちのハダカを見て、気づくことがあります。

それは、全体的に「肌にハリとツヤがない」


印象に過ぎないのかもしれませんが、自分自身もそんな感じがしました。

おそらく、低カロリー&低栄養の粗食によるものだと思いますが・・・

実際、刑務所に入ると、体重はドンドン減るんですから、その可能性は高いです。


さて、今回は刑務所の「フロでのお作法」を、ちょっとご紹介させてください。

「ちょっと」と言うのは、いちいち細かいので、全部はとても書ききれないんですよ。

例えば、タオル一つを取り上げても・・・


よくある「首からぶら下げる」はゼッタイにダメ。めちゃくちゃ怒られます。

また、浴槽に入るとオッサンは頭の上にタオルを置きますが、コレもダメ

まぁ、こんな平凡な「お作法」ではなく、もっと刑務所らしいものをお話しします。


1.フ◯チンで刑務官様に怒鳴られる
入浴場に入ると、まず「決められた場所」に座らないとダメ

フロの座席まで、古株・新入りで差をつけられます。(施設によって違いますが)

新入りは奥の方でぎゅう詰め、古株は手前の方に一つ間隔空けてラクラク座ります。


冬場はフロのイスが冷たいので、お湯をかけたいところですが・・・

「オメェ、勝手に湯を使ってんじゃねぇよ!」と、刑務官様に怒鳴られます

ベテランになると、他の受刑者が怒られている間にお湯をかけていますがね。


かと言って、イスに座らずにいるのも、マズい

すぐに「オメェ、ちゃんと座れ!」と、またまた刑務官様から怒鳴られます

全員が決められた位置のイスに座るまでは、入浴がスタートできないんです。


「入浴はじめぃ!」

刑務官様のこの掛け声があるまで、何も始められないシステムなんですよ。

まったく、柔道の試合じゃあるまいし。


誰かがモタつけば、ハダカで「おあずけ」されるので、他の受刑者は今にもキレそう。

チッ!」「チッ!そこら中から、受刑者たちの舌打ちが!

「掛け声」がかからない原因を作ったヤツは、後で他の受刑者からイジメられます


「お作法」は、始めの時だけではありません。むしろ終わりの時の方がうるさい

フロからあがる時は、確認するクセをつけないと、またまた刑務官様から怒鳴られます

その「刑務所らしい」確認事項が3つ


①シャワーのヘッドは正面の向き

②洗面器はフロのイスに立て掛ける

③蛇口は左向きの奥にそろえる


コレができていないと「◯△!オメェ、ちゃんとやれや!」怒鳴られるんですね。

入浴終了後、下っ端がフロ場の「原状回復」を見回りながら、確認するのですが…

ちゃんとできてない場所は、すぐに刑務官様に「チンコロ(密告)」されるのです。


細かくて、どーでもよさそうなのに…メンドくさい。

が、2度もやらかせば、部屋長や作業の班長からもヤキを入れられて、大変です

私はいまだに、この3つが気になってしまいます。小っちぇー男だ…



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刑務所の風呂・入浴(10)・・・ムショの入浴グッズあれこれ [入浴]

「刑務所のフロ事情」について、続けてお話ししています。

もう10回目なのですが、まだご紹介したいお話がありまして…お付き合いください。

今回は「刑務所の入浴グッズ」について、小ネタをお話ししようと思います。


1.ぞうきん?でカラダを洗う受刑者
以前にも書きましたが、刑務所のフロには持ち込めるモノが少ない!

許可された入浴グッズは、たった4つ

①タオル1本

②シャンプー

③石けん

④石けん箱

コレ以外は、基本的に入浴場の中には持ち込めないのです。


えっ?バスタオルですか…? そんなモン、刑務所には存在しません

身体を洗うも、身体を拭くのも、フツーのタオル、これ1本

だから2~3ヶ月で小汚く、ボロボロになってしまいます。


で、ちょっと迷惑なのが、この汚くてボロボロのタオルを使い続ける懲役仲間。

向こう側が透けるほど布がすり減り、白の布は茶に汚れ、干すとやけにクサい

「んなモン、さっさと新しいヤツに買い替えろ!」と言いたいのですが・・・


このタオルが「官物(かんぶつ)」だと、そうはいかない。

刑務所では、最低限のモノは支給・貸与され、コレを「官物」と呼びます。

タオルも「官物」があり、「持っていない」と言えば、もらえるんです。


が、しかし、もらえるのは3カ月に1度

それまで交換はダメ。150円程度で私物を購入できるので買えばいいのですが…

官物タオルを使うのは、手持ちのカネがない「ゼロ銭のジジイ受刑者」がほとんど。


ゼロ銭のジジイ受刑者は、カネをケチり、官物タオルを使い倒すのです。

ホントにカネを持っていないジジイ受刑者に「買い替えろ!」とは言えません

ゼロ銭のジジイ受刑者は、ぞうきんのようなボロタオルで今日もフロに入ります。


2.ボウズのくせにリンスにこだわる
そしてシャンプー。ゼロ銭のジジイ受刑者は、シャンプーなんか持っていません。

シャンプーは「必要最低限」のモノに含まれず、官物として支給されません

だから、ゼロ銭のジジイ受刑者の入浴グッズは、さらに少ない「たったの3点


まぁ、受刑者はほぼ全員ボウズ頭なので、シャンプーも必要ないかもしれませんが…

それでも受刑者は頭皮を気にし、シャンプーを使う者がほとんどというのが泣けます。

刑務所で購入できるシャンプーは、2~3種類くらい(施設によって違います)。


中には「リンスインシャンプー」があり、コチラが人気なんですよ。

「ボウズのくせに、リンスなんか必要ないだろ!」って、思われて当然でしょう…

そしてシャンプーは、舎房(各自の部屋)において、刑務官様の監視の目がキビシイ!


「夏場の暑い時に、舎房でコッソリ頭を洗うのを監視しているんだろ?」

コレも正解ですが、それよりもうるさいのが「便所に使うな!

以前の記事で、ウォシュレット代わりに使って、懲罰喰らった話をご紹介しました。
(「刑務所の夏(7)・・・「ウォシュレット」で暑い夏を乗り切る?」)


シャンプーのカラ容器に水を入れ、それを排便後のケツにピューッとまき散らす

うーん、痔になりやすい懲役の知恵。いえいえ、コレはダメ。懲罰モンです。

今回の話は、便所掃除の際に、シャンプーを洗剤&芳香剤代わりに使うこと。

コレを刑務官様は怒るんです。



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刑務所の風呂・入浴(9)・・・フロではジジイ受刑者に気をつけろ! [入浴]

「刑務所のフロはどうなっているのか?」について、続けてお話ししています。

フロと言えばハダカだからか、どうもゲスな話が続き、申し訳ございません。

今回はフロにまつわる「ジジイ受刑者」の話をさせてください。


刑務所ネタはやんちゃな人たち、つまり若い人たちに話題が行きがちです。

が、本来成人刑務所は20代から70代まで、幅広い年齢層がいるハズです。
(もちろん、工場によっては80代もいますが)

しかし理不尽な話、モメた話、となると、どうしても年齢層がかたよります。


それは当然、やんちゃな人たちは若い人たち。せいぜい40代までがほとんど。

ではジジイ受刑者は脇役か?・・・いえ、そんなコトはありません

ジジイ受刑者はおとなしくて、毒にも薬にもならぬ存在か?・・・いえ、です。


ブログでは登場が少ないジジイ受刑者ですが、やらかすんです、この人たち

個人的な感想ですが、ジジイ受刑者はとくに「フロで存在感を放つ」

ホント、ジジイ受刑者にはフロで何度も笑わされました。


1.浴槽には怖くて入れません
刑務所の入浴は、夏場を除いて週2回しか入れません。

寒い時期はとくに、浴槽にゆっくり浸かって温まりたいものです。

が、しかし、私はずっと浴槽に入りませんでした


ヒゲ剃りや洗体で時間が足りない?・・・いえ、浸かる時間くらい作れます

浴槽に浸かるのがキライ?・・・いえ、ゆっくり温まりたいです

実は、浴槽に浸かるのが怖くて、ずっと入れなかったのです。


水虫やインキンがまん延しているから、浴槽に入るのが怖いというのもあります。

混み合ってギュウギュウの浴槽に入るのは、怖いというより、メンドくさいです。

何と言っても「浴槽が怖い」原因は、ジジイ受刑者!


刑務所の入浴は、各工場ごとに順番で入ります。

午後の早い時間に入ることもあれば、作業を終えてから入ることもあります。

ココで問題は、「どの工場の後に自分たちが入るか」


「モタ工場の後に入る時はヤバい」・・・コレが共通の認識でした。

ここで「モタ工場」とは何か? 以前にもご紹介しましたが、もう一度説明します。

「モタ工場」高齢者や障害者だけを集めたスペシャルな工場でして・・・


別に「モタ工場」とは名乗っていませんが、限定された受刑者の工場なんです。

「一般の受刑者とは同じ作業ができない」人たちが集まる工場とも言えます。

ですから、痴呆の進んだジジイ受刑者も何人もいるワケです。


失礼ながら、そんなジジイ受刑者はフロに入るのも、周りが大変です。

まぁ、一人ではフロにも入れないワケですよ。

他の受刑者が服を脱がせ、手を引き、洗体してあげなければダメ


それを同じ処遇の受刑者が面倒を見るのはいかがなものか、と思いますが。

お湯をかけられ、カラダが温まる。身体を洗われ、サッパリする。

そうするとジジイ受刑者も気持ち良くなり、つい「ゆるんでしまう」んでしょう。


な、なんと、たびたび洗い場の床にウ◯コを漏らしてしまうらしいのです。

ほとんどの場合が、その場で気づかれ、流して何もなかったことにしてしまいます。

が、入浴時間はたった15分


他人のウ◯コ処理まで、ていねいにやっているほど余裕はありません

そんなワケだからでしょうか?

「モタ工場」の後に入浴すると、たまにフロ場の床にウ◯コが落ちたままなんです!


それは仕方のないことだ、と頭ではわかってはいるのだけれど・・・

実際に間近で見てしまうと、やっぱりダメです。

「ウ◯コはフロ場の床だけとは限らないだろう?」と、思っちゃうんですよ。


つまり浴槽にもウ◯コは漏らしているハズ」

そう考えると、もう、浴槽に浸かるのが怖くて、怖くて・・・

ジジイ受刑者が持つ得体の知れない病原菌にやられる想像をしちゃうんです。


「んなコト、気にしていたら刑務所生活は送れないだろ?」

そうおっしゃるあなた、確かにそうなんですが、それだけじゃないんです。

ジジイ受刑者をナメてはいけません!



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刑務所の風呂・入浴(8)・・・ワタシ、脱いだらスゴいんです! [入浴]

「刑務所のフロ事情」について、続けてお話ししています。

今回は「フロでわかった、知りたくなかったこと」のお話をさせてください。

入れ墨、サオに真珠・・・そんなゲスな話をしてきましたが、今回も下品かも


当たり前ですが、フロはハダカになるところです。

オッサンの汚いハダカなど見たくもありませんが、どーしても見えてしまう・・・

見てしまえば、「知りたくもない」ことを知ってしまうことがあるのです。


1.刑務所ダイエットの光と影
以前、某IT社長が刑務所にブチ込まれ、世間を賑わせました。

彼は情報発信とカネ儲けが天才的ですから、刑務所生活も本にして、売れたようです。

間違っている、とは言いませんが、わりと偏った内容だなぁと思っています。


その中でも、彼が強調していたのが「刑務所は激ヤセする」こと。

彼は入所時に90kg超の体重があったそうですが、60kg台にまで減量したようです。

「刑務所ダイエット」だなんて、騒いでいましたね…


特別なことはしていません。規則正しい生活をしているだけ

禁酒・禁煙・間食も一切できない、シャバではムズカシイ「制限だらけの生活」

食事は粗食。座作業なら1日2,300kcal程度のカロリー制限があります。


つまり、ブクブク太る要素が1つもない

コレだけキッチリ制限された生活だと、わざわざ運動をしなくてもヤセるのです。

肥満体型だった人は、刑務所に入ると劇的にヤセていきます


裁判で判決が確定し、既決となると、拘置所で懲役生活が始まります。

送られる刑務所が決まるまで、しばらく拘置所で懲役作業をして待機しますが・・・

肥満体型の受刑者は、すでにこの段階でヤセていきます


刑務所生活では、肥満体型でなくても、多くの受刑者がヤセていきます。

その減量も、ダイエットに悩む女性には信じられないレベルです。

10㎏、15kgくらいは当たり前


中には「60kgヤセた」というビックリ人間もいました。

シャバで120kg、130kgあった巨漢が、1年で40kgヤセたと言う話は何度も聞きました。

激ヤセというより、正常な体重に戻ったと言った方がいいです。


こんなコトを話すと、ますます刑務所ダイエットはスゴい!と思うでしょう?

「強制的にヤセられて、いいことづくめじゃないか!」

某IT社長も、このヤセる部分だけを強調して、絶賛していました。


ホントに良いことづくめでしょうか?

いえいえ、実はそうでもないんですよ・・・

私は「激ヤセ」に関しては、デメリット、ダメージも大きいと思っています。


刑務所で激ヤセすることにも「光と影」があるんです。

その「影」の部分ですが、それがフロでわかってしまうのです。

激ヤセで印象に残った、HさんとTさんの例でご説明しましょう。



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