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刑務所のイジメ(22)・・・下半身「ズリ」というイジメ [イジメ]

「刑務所のイジメ」について、続けてお話ししています。

よくあるイジメは、シャリあげや貢ぎなど、セコくてショボいものばかりです。

しかし、少数だけどエゲツないイジメとはどんなものだろうか、気になります。


私も刑務所に入った当初は、どんな理不尽が待っているか、ビビっていました。

結局、命に関わるようなイジメ、マンガ以上のイジメはお目にかかれませんでした。

例えば、ボコボコに殴られて重体、虫を食わされる、先輩の手コキさせられる、など。


話には聞くけれど、どこまでホントかわからない話で、ご紹介できません。

しかし、2015年の5月には川越少年刑務所にて笑えない話が・・・

「ソフトボール練習中、金属バットで殴り、頭の骨を折る重傷。事件送致した」


って、現実に起こっているじゃん!

もちろん事件送致⇒傷害罪にて裁判⇒半年程度は増し刑、と懲罰だけでは済みません

やっぱり血気盛んな若者の「少年刑務所」はイジメのレベルがケタ違いだわ・・・


そういうワケで、前回は「少年刑務所のイジメ」について
刑務所のイジメ(21)・・・少年刑務所のエゲツないイジメ
にて詳しくお話ししました。ぜひご覧ください。


今回は、暴力ではないけれど、恥ずかしくてエゲツないイジメをご紹介します。

人としてのプライドなんか、ズタズタ

でも実際にその場にいた私は、大喜びで一緒に楽しんでいました。ゴメンなさい。


1.下半身もイジメる少年刑務所
今回もイジメの話ですが、同時に下品な話、思いっきり下ネタです。

この手の話を受け付けない、という人はこんなブログを読まないと思いますが・・・

もし不愉快にさせてしまったら、申し訳ありません。しかし事実なんです。


人間の三大欲求は「睡眠欲・食欲・性欲」と言われています。

寝る時間はムダにあり、メシも一応3食与えられている刑務所ですが・・・

性欲だけはどーにもならない。そしてブラックボックスの部分です。


刑務所は女性はいないので、早い話、完全禁欲するか、自分で処理するか、です。

自分で処理、つまりマスターベーション、オナニーです

これは刑務所内の決まり(=遵守事項)では書かれておらず、禁止されていません


性欲処理、自慰については、また詳しくお話しします。

しかし、禁止されていないからと言って、雑居ではおおっぴらにヤレません(笑)。

ホントに困ることであるけれど、触れられたくない話題です。コッソリ済ませたい。


そんな恥ずかしいことを、鬼の先輩たちが放っておくワケがない!

20代の若者が集まる「少年刑務所」では、ガマンできる方があり得ないことです。

「どうせコッソリやるんだろ?だったらネタにしてやる」と先輩は考えます。


刑務所では自慰、マスターベーションのことを「ズリ」と呼びます。

「少年刑務所」では、その恥ずかしい「ズリ」をイジメのネタにするんです!

巡回・視察の刑務官様に見つからないよう、どうやって「ズリ」でイジメるのか?


2.どうやって「ズリ」するのか?
若者ばかりの少年刑務所の雑居では「ズリ」をするのは、もはや当たり前

もちろん、便所にこもってヤルので「ズリに行く」なんて言います

元気があり余っている先輩なんかは1日に2回行ったりすることはよくあること。


だから、「ズリ」に行くこと自体は、恥ずかしいことではないんです。

感覚としては「大便に行く」のと同じ

便所は上半分ガラス張りなので「ナニをやっているか」見えてしまいます


だから他人の「ズリ」中は、立ち上がらず、便所をノゾキ込まないようにします。

ヤッてる本人も、巡回・視察の刑務官様にバレないよう、小さな動きにします(笑)。

そんなお互いの「気づかい」が、雑居に平和をもたらしているワケです。


しかし、それを逆手に取る先輩が、いるワケなんですよ・・・



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3.「ズリ」は時間内厳守で!

(先=雑居の先輩、下=雑居の下っ端の後輩)
「オイ、オメェ、今日はズリ行ったのか?」

「いえ、行ってません・・・」

「んじゃ、行ってこいよ」

「いやぁ、自分は今日はいいです・・・」

「チッ、いいから行けよ!オレのズリ本、貸してやるから」

「ホント、大丈夫です。すみません」

「スミマセン、じゃねーんだよ。行くんだよ」

「ハ、ハイっ・・・」

「じゃあ、TVで今やってる『デカ盛りグルメコーナー』が終わるまでな!」

「えぇっ!?もう始まっちゃってますよ!」

「だったら、急げよ。サッサとズリ行ってこいよ!」


コレって、よくある「ムチャぶり」なんです。

先輩が下っ端に、突然「時間制限付き・オナニー」の命令です。

完全にイジメですが、他の者たちはニヤニヤして楽しそうです。


刑務所の舎房は時計がないので時間が計れません。しかしTVを使います。

平日夜18時~21時はTVが見られます。先輩たちはTV番組を時計代わりにします。

この先輩は「グルメコーナー」の枠内で「ズリ」するように命令しました。


おそらく10分弱のコーナーでしょう。実はこのレベルは、わりと優しい

キツイのは、キッカリとした時間制限、タイムトライアルの「ズリ」です。

それは、18時台はニュース番組で画面上のほうに時間が表示されます。


その表示時計を使って、先輩が「ズリ」のムチャぶりをするんです。

「オイ、この時計で18時35分までにズリから戻ってこい」

「えぇっ!?35分までって、あと3分しかないですよ!」

「だったらゴチャゴチャ言ってねぇで、早くズリ行ってこいよ!」


こうやって先輩の出した時間制限内にズリを済ませなければならないんです。

もし間に合わなかったら、別のイジメが待っています

翌日オカズは全部シャリあげとか、先輩に本を1冊貢ぐとか、バツが与えられます


後輩たちは、さらにイジメられたら、たまらないので必死に「ズリ」します

先輩たちは、そんな必死コイて「ズリ」する姿を見て、大笑い。究極のヒマつぶし

イクがイカまいが、どーでもいいこと


もちろん、下っ端には「イク」ことが合格の条件です。

しかし、これがなかなかクリアするのがムズカシイ。

だって考えてもみてくださいよ・・・こんな悪条件下でヤルんですよ。


下っ端が便所で「ズリ」をする環境
①先輩からの時間制限はたいてい5分以内と短く、

②暗く、ジメジメした便所というコーフンしない環境

③巡回の刑務官様に見つかるので、あまり激しく動くこともできない

④和式の便所ではウンコ座りの姿勢はツラくて、気持ち良いどころではない

⑤窓越しに先輩がジロジロのぞいてくる(笑)


とくに⑤「のぞいてくる」がキツイ!

先輩たちがニヤニヤして「ズリ」の様子を入れ替わりのぞいてくるのです。

「アイツ、すげぇチカラ入ってやってんの!」とか先輩がバカにしています。


こんな悪条件の中、オナニーをしろ、というのです。

イカないと先輩から「オメェ、やる気あんのか?」と怒られます。

そして、翌日から罰として代わりのイジメが待っています


「成功率」は意外と高く、5割くらいの印象(笑)。

人間鍛えれば?慣れれば?必要に迫られれば?イケるんでしょうか?

雑居によっては、イッたかイッテないか、ちゃんと確認されます・・・


「◯△さん!イキましたっ!」

「ズリ」のタイムトライアルに成功した下っ端は、大喜びで報告です。

イッたことを先輩に「見せて」報告するんですが、その先は想像してください。


こんな環境でイケる方がスゴいわ!とツッコみたくなりますが・・・

ココは刑務所、これはイジメです


言えることは2つ

刑務所は何でもイジメのネタになるということ

そして、18時台は「ズリ」のイジメのゴールデンタイム・・・


ホント、下品な話題で失礼しました。

私個人的には、一番傑作、恥ずかしくてダメージがデカいイジメと思います。

次回は、もう一回「ズリ」についてお話ししたいと思います。


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忍者福島

少年刑務所はえげつないですなあ・・・
僕は他人の射精は、AVの男優以外では見たくないと思うのですがねw
それとも、少年刑務所は他人の射精も楽しむくらいじゃないとやってられない場所なんでしょうかね?
それはそれで怖いですが(苦笑)
by 忍者福島 (2019-04-01 22:25) 

年少上がり

年少で目撃したイジメといえば、それこそ逆だがズリ禁=オナ禁のほうですな。

年少はエゲツないからね。先輩たちにとってはズリなんて排泄と同じレベルだが、後輩たちはズリをネタにされるんですよ。最悪の一つがズリ禁。

たしか長身なのにどこか根暗な二十歳前の性犯が、エゲツないズリ禁イジメで自殺未遂したというのありましたよ。もう十何年も前、某年少で。

先輩たちに寄る徹底した射精管理ですな。当然ズリさせない。夢精もだめ。白ブリーフ強制しといて、毎朝パンツチェック。しみがあると夢精でアウト、罰は空気椅子何時間とか、やってたらしいですよ。

きっついですよね。先輩たちはズリまくってるのに、自分だけ夢精もだめ。たまりすぎて身体に毒すぎる気がするんだが、二年弱、ズリ禁射精禁止で、ついに自殺見札して、医療刑務所おくりになったとか。

まあいじめる側は楽しいですな、同じ工場だったけど、いつもその話きかされてましたよ。

by 年少上がり (2019-04-04 12:42) 

きりたんぽ

忍者福島さん、こんにちは。
コメントをくださり、ありがとうございます。m(__)m

刑務所の中では感覚がマヒすることは確かです。
閉鎖された環境、関わる人間が限定され、あまりに狭い世界ですから、徐々に「偏狭で不寛容」な考えになってくるんですよ。
とくに同衆(他の懲役)の失敗・怠慢・粗相に対しては、異常に腹が立つのを身をもって実感しました。
それが「エゲツないイジメ」につながるんだと思います。

オッサンになると腹は立っても、エゲツないイジメまでする気力がありませんが、若い人たちはエネルギーがあり余っています。
彼らは「ヒマつぶし」かつ「ノリ」でイジメをしているようでしたね。

とは言え、自分は他人の射精にも楽しむくらいの「感覚の麻痺」までには到達できませんでした……

このブログもそろそろ終わりが近づいてまいりました。
またコメントをお待ちしております。
いつもお読みくださり感謝です。

by きりたんぽ (2019-04-05 09:58) 

きりたんぽ

年少上がりさん、こんにちは。
コメントをくださり、ありがとうございます。m(__)m

ズリ禁でしたか……
それはツラいですね。
若い人たちはエネルギーあり余っていますし、ヒマでしょうがないですから、何でもネタにしていましたね。

ズリもそのうちの一つ。
若い人たちの恐ろしいところは「手加減を知らない」ことです。
やり過ぎちゃうもんだから、バレて懲罰が絶えないワケですよね。
しかしお話しにあったように、一部の人はバレずに、このような不幸な事態になってしまうのでしょうね。

刑務所を体験したことのない人には信じられないでしょうが、お話しにあった「白ブリーフ強制」や「空気イス長時間」は容易に想像がつきます。

とにかく「イジメられる側」にならないよう言動を気をつける……あ、いや、刑務所に行かないようにするだけです。

またコメントをお待ちしております。



by きりたんぽ (2019-04-05 10:05) 

忍者福島

年少上がりさんときりたんぽさんの体験談を聞くだけでも、ズリ禁止やズリ強制は恐ろしいですね~。
僕は家族にバレ無いようにこっそりと行うだけで精一杯です(笑)

ブログが終わりに近づいたという事ですが、楽しみに待ってますので、最後まで頑張ってくださいね!
by 忍者福島 (2019-04-06 03:26) 

年少上がり

空気椅子とか親父さんも、自分が手を下すわけじゃないから見逃すしね。

白ブリーフは自弁ってことだが、パンツ汚れてると空気椅子とかシャリ上げとかきついから、つぎ込んでたみたいだよ。みつぎものできないぐらいに、それでまたイジメられる。自分でち◯こを触るの禁止だろうし、精神的にかなり追い詰めるだろうな。工場の便所でコソズリしてたんかなと思ってはいたんだが。どうだったんだろ。

よく二年近く持ったともっぱらの噂だったよ。ほんとに年少はエゲツないね。こんなのザラだったよ。たぶん今も変わらずだと思うよ。年少ネタはいくらでもありそうだから、ブログまだ続けて下さい。笑
by 年少上がり (2019-04-17 11:38) 

黒羽卒業生

いつもおもしろく楽しく拝見させています。
もう三回ぐらいみなおしました。
ところどころ懐かしく感じる事もあり、自分の経験と同じところは涙が出る事もあります。大変でしょうけど更新楽しみにしています。
by 黒羽卒業生 (2019-05-05 03:38) 

クライヴ

ご無沙汰しております。
きりたんぽさんは獄の棘というドラマをみたことはありますか?
あの中で暴力団の組長みたいな人が刑務官を籠絡してタバコをスパスパ吸ってたりドアの錠前壊したりしてたんですがありえるんですかね?
雰囲気的には累犯刑務所っぽいのできりたんぽさんの経験からではわからないかもしれないですけどもし分かることがあればお願いします
by クライヴ (2019-05-07 19:18) 

きりたんぽ

黒羽卒業生さん、こんにちは。

コメントをくださり、ありがとうございます。
諸々の事情にて、お返事が遅くなり申し訳ございません。

シャバには出たものの、生きていくのは大変だと痛感する毎日です……

懐かしく感じる部分がある、とのお言葉、大変うれしく思います。
体験せずに済めばそれが一番いいのですが、この体験を共有できるのは何だかホッとします。
シャバでは刑務所生活・経験を共有することができないので、正直苦しくなってきます。

またコメントをお待ちしております。
いつもお読みくださり感謝です。
by きりたんぽ (2019-06-09 16:47) 

きりたんぽ

クライヴさん、こんにちは。

コメントをくださりありがとうございます。
お返事が遅くなり申し訳ございません。

とは言いましても、またパクられていたわけではありません。
マジメに生きております。

お恥ずかしながら「獄の棘」は存じ上げませんでした。
これからチェックいたします。
貴重な情報をありがとうございます。

ちなみに自分がブチ込まれていた時も、刑務官の「受刑者に対する利益供与」というのはありました!
ホント、めずらしいケースとは思いますが、たまにあるようですね。
記事にもしましたが、自分が身近に知っているのは、50代のオッサン刑務官が女性の収容者(拘置所・未決)に対し、プリンや菓子パンを差し入れしていたというもの。
もちろん、それだけにはとどまらず、その後懇ろになり、抱きついたりキスしたり……(笑)。
結果的にバレてしまい、このオッサン刑務官は懲戒免職になりましたとさ!

詳しくは記事をご覧ください。
イヤなヤツだったので、ちょっとスッキリしました。

またコメントをお待ちしております。
いつもお読みくださり、感謝です。
by きりたんぽ (2019-06-09 16:56) 

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