前回までは
「刑務所のイジメ」について、しばらくお話ししました。
刑務所の内部は、なかなか一般に知られることがなく、謎が多いと思います。
その中でも「イジメ」は、どんなことが起きているのか、わからないハズ・・・
そう予想して、みなさんに興味を持ってもらえるのでは?と思い、ご紹介しました。
シャリあげ、貢ぎ、チン、パワハラ、そして暴行と、イジメの話をしました。
前回はイジメもイカレたイジメ、「ズリ」を強要させるイジメの話を
「
刑務所のイジメ(22)・・・下半身「ズリ」というイジメ」
にて詳しくお話ししました。ぜひご覧ください。
イジメも、外の世界からはなかなか知ることができませんが、
もう一つあります。
それは
「下半身事情」。
性欲処理、自慰はどーしているのか?
そんなオッサンたちの下世話な話、知りたくもない!とおっしゃるかもしれません。
しかし、
外の世界の大人はゼッタイにしない、バカなことをしています。
こりゃあ、ご紹介しないワケにはいかない!
おそらく他では見れない、今回も前回同様「ズリ」の話を、続けてお話しします。
1.「ズリ」のお作法
前回もお話ししましたが、刑務所ではマスターベーションを
「ズリ」と呼びます。
雑居でも、恥ずかしがることなく、
便所にこもって堂々とヌイています。
手軽で、大便に行くのと同じ感覚
そんな「ズリ」ですが、イキたくなったら勝手に行くワケではありません。
ここでも
「少年刑務所」独自の「お作法」が存在するのです。
下っ端は必死に覚え、「ズリ」で先輩に怒鳴られないよう、準備をします。
平日夕方、18時を回ると舎房では、TVを見られるようになります。
しかし、18時台はニュース番組ばかりでツマラナイ時間帯・・・
気の利く下っ端は、様子をうかがい、先輩におうかがいをたてます。
下
「◯△さん、TV視聴中すみません。今よろしいでしょうか?」
―――バカていねいだが、こう話しかけないと、先輩はまったく反応しない。
先
「あぁん?なんだよ?」
下
「今日は、ズリ、どうされますか?」
先
「ウム、よろしく頼む」
下
「かしこまりました。ただいまご用意いたします」
ん?ズリを用意するって、まさか、手伝うんじゃないよね?
気の利く下っ端は、すぐさま
「ズリのセッティング」に取りかかります。
掃除用のポリバケツ、将棋盤、そしてオカズとなる「ズリ本(=エロ本)」です。
まず便所に入り、便器の前にポリバケツを置きます。
その
バケツの上に、将棋盤(板)を置き、台にして、そこに「ズリ本」を置きます。
これで
「ズリ」用の即席エロ本鑑賞台の出来上がりです。
ズリ本に関しては、使いそうなものを数冊置くこともあれば、事前に尋ねることも。
「◯△さん、今日の本は、どうされますか?」なんて訊いちゃうワケです。
ま、さすがに、本人が
「ズリ本」を選んで、自分で持って行くことが多いですが…
そして本人は、
ズボンを脱ぎ、上着の袖をヒジまでまくり、パンツ姿になります。
「みなさんよろしいですか?ズリ、失礼します」と宣言し、便所へゴー!
下っ端は余計な音が聞こえないよう、そっとTVの音を大きくする
「気づかい」!!
いったん先輩が「ズリ」しに便所に入ってしまうと、周りはメンドウです。
恥ずかしい思いをさせず、集中して「ズリ」できるよう「気づかい」しまくり。
ヤッてる姿を見ないよう、
全員立ち上がるのは厳禁。
水道はおろか、チャンネルも変えられません(刑務所はTVリモコンありません)
みなキョロキョロせず、TV以外はなるべく下を向くようにします。
前回の下っ端への「ズリ」の強要イジメの逆を、やるんですね。
ヘンな気づかい、不思議なお作法、シャバでは絶対にありえないでしょう。
「おまえは、そういう時、どうしていたのか?」ですって? えぇっ!
別にカッコつけているワケではありませんが、私はヤッていませんでした。
ヤッてない、と言うより、できなかった、が正しいです。
要は、和式の便所にしゃがんだ姿勢のまま「ズリ」するのですが、これがツラい姿勢。
ヒザが多少悪い私にとっては、数分でもしゃがんでいるのはキツイのでムリでした(笑)
が、しかし、もっとキツイ「ズリ」を先輩は押しつけてくるんです・・・
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