「刑務所の食事」ネタばかりお話ししていたので、ちょっと話題を変えています。
少しはお役に立てる話でもしないと・・・と思いまして、マニアックな話題を選択です。
「刑務所で運転免許証は更新できるのか？」という話を、前回からご紹介しています。
前回までの内容は、
「刑務所では運転免許証は更新できない」
が、しかし、失効して２年超後に
「刑務所内で運転免許証の再発行はできる」
という、なんとまぁ、メンドくせぇ手続きを踏んで、
免許の維持はできるのです。
だったら、最初から刑務所内で更新させろよ！という内容を
「
刑務所と運転免許証(1)・・・免許の更新はできない！？」
にて、詳しくお話ししております。ぜひご覧ください。
今回は、実際の講習と、刑務所で免許をもらうと実は！というお話をさせてください。
3．刑務所内で免許の講習って・・・
10月になると、事前に申請してあった者が呼ばれ、
半日かけて講習を受けます。
懲役作業のある平日ではなく、
「矯正指導日」という月２回の舎房内での学習日です。
わざわざ刑務所のある県の警察(公安委員会)が出張してくれるので、ありがたいです。
とまぁ、殊勝に感謝の言葉を述べてみましたが、
懲役たちは誰一人思っちゃいません。
本音は
「再発行とかじゃなくて、フツーに更新させろよ！」もしくは
「手続きのために、刑務所から外出させろ！」ですね。間違いない(笑)。
全員が部屋に集められ、
「講習」と
「適性検査」があるとの説明を受けます。
あれ？そうなんです。
学科試験はないんです。
そして「適性検査」とは実質、視力検査。一瞬で終わりです。
「講習」は
再発行の扱いなので、２時間の講習です。
免許センターによくいる警察OBのジジイが来て、長ーい話をするのかと思いきや…
なんと説明はほんの10分程度。
明らかに説明のジジイが、メンドくさがっていて、早く終わらせようとしています。
「受刑者なんかに説明するのは、もしものことがあったらイヤだしなぁ」
なんて、思っているのか？と勘ぐりたくなるような、サラッとした講習です。
「あれ？２時間講習だろ？２時間なんか全然持たないじゃん？」
と、予想外の展開に戸惑っていたら、さすが刑務所。甘かった。
職員の説明が予想外に短いだけで、
講習はDVDでキッチリ２時間やると言うんです。
その間、交通法規の「例のDVD」を延々と見せられるのかと思いきや・・・
意外なことにDVD自体は、通しで見ても30分もかかりません。
「準備でき次第、順番に適性検査を呼ぶから、静かに待つように」
なんだ、講習２時間って建前の話か。早く終わっちゃうな、とまた油断したら…
やっぱり甘かった。ココは刑務所。
待っても待っても順番など回って来ず、そもそも呼ばれないんですねぇ。
どうやら最低限の職員で、再発行の手続きをしているようで、効率が悪すぎる・・・
当然DVDなど見終わってしまい、早くも２回目に突入。
おっ、終わった。さすがに３回目はないだろう。別のDVDだろ？と思っていたら…
やっぱり甘かった。また同じDVDを、また最初から繰り返し見るのです。
オイオイ！いくら何でも、そこまで手抜きするなよ！別のDVD見せろよ！
なんてことを繰り返し、適性検査に呼ばれたのは
キッチリ２時間後でした。
で、刑務所のツラいところが、自分が終わったところで、帰れないところ。
全員が終わるまで、延々と待たされます。
一言もしゃべれず、じーっと座ったまま、またDVDをひたすら見せられます。
結局３時間以上はタップリかかるワケですが、再発行してもらえれば仕方ない。
後日、無事に再発行で免許証はもらえましたが、これが結構意外でした。
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