「刑務所のイジメ」について、長々とお話ししています。
このところ
「シャリあげ」について、ご紹介していました。
「シャリあげ」とはメシを取り上げてしまう、刑務所のイジメでは
基本中の基本。
40歳の気弱なオッサンKさんは、一回りも若い部屋長に「シャリあげ」され放題です。
「シャリあげ」だけでは満足できず、貢がせる、殴るの暴行とエスカレート。
「よくあるイジメのパターン」ではありますが、
「殴る・蹴る」の暴行はバレやすい…
前回はそんな暴力のイジメを
「
刑務所のイジメ(19)・・・腹を殴られ続けるワケ」
にて詳しくお話ししました。ぜひご覧の上、今回のお話をお読みください。
でもKさんには悪いですが、
腹を殴られる程度、大した暴力ではないです。
刑務所のイジメとしては、ケガもせず、物足りなさを感じ、ガッカリかもしれません。
ただ、
ボコボコにすると、懲罰では済まず、「事件送致」され、増し刑になるんです。
つまり、もう一回裁判を経て、半年程度の懲役が加わるワケです。
仮釈放も消え、シャバへ出るのが大幅に遅くなり、不利益がデカく、誰もが避けたい。
だから
コソコソと暴行するし、暴力のイジメそのものも少ないんです。
今回は
「暴力のイジメの最後」のケースのお話しをします。
暴力がバレて、部屋長たちは懲罰になるのか?
それともKさん、ガマンできずに自分だけ出役拒否で、自爆するのか?
11.イジメのフルコースの完成形?
Kさん、毎日腹を殴られ続け、ガマンできずに刑務官様に泣きつきました。
「毎日殴られ続けて、もうムリです。助けてください!」
しかし、部屋長の日頃の
「刑務官様へのゴマすり」が効いて、問題になりません。
刑務官様に相手にしてもらえず、ガックリ落ち込むKさん。
さらには
「Kはできないヤツ、ワガママなヤツ」と部屋長たちが吹き込んだのです。
ゴマする部屋長のことがカワイイ刑務官様。鵜呑みにして、Kさんの印象は最悪です。
さらには
Kさんが「チンコロ(=密告)した」と、部屋長は激怒です。
Kさんのイジメが、敵意むき出し、
加速してエスカレートしていきました。
と言っても、シャリあげ、貢ぎ、暴行とほぼフルコースなのに、何があるのか?
先
「オイ、K!オメェ、もう何にもしなくていいから、一切触んな!」
K
「いえ、用務はやりますっ!」
先
「うるせぇ!オメェには何もやらせねぇから、わかったな!」
K
「・・・・・・」
雑居では、居室の掃除、便所掃除、食器洗い、配食(食事)など分担・交代でやります。
最低限の仕事であり、キチンとできなければ刑務所では一人前と認められません。
新入りは、イジメられないよう、最初の1ヶ月で必死になって覚えようとします。
Kさん、これらの用務を一切禁じられた、ということは・・・
「雑居の最低限の用務をやらない人間は、一切の自由を認めない」という暗黙ルール
つまり、
Kさんは雑居の中では、口もきけない、本も読めない、自由に動けない。
いわゆる
「チン」というヤツですが、反省しても許してもらえない
無期限「チン」。
他の者もよくわかっていて、
Kさんには一切話しかけず、完全ムシです。
それどころか、
ちょっとでもオカシなことをしたら、交互に怒鳴りまくります。
「オイ、K!何キョロキョロしてんだよ!ノート開いてじっとしてろや!」
「オイ、K!音立てて歩くんじゃねぇよ!動くと、うっとうしいんだよ!」
「オイ、K!深刻な顔してアピールしてんじゃねぇよ!あてつけかよ!」
雑居の者が結束し、Kさんの動き一つ一つに、徹底的にダメ出しをします。
まさに究極のパワハラ!完成形!
コトバ責め・無視・いやがらせイジメの最高峰とでも言いましょうか?
そして仕上げは、部屋長のこの一言
「オイ、K!ウザいから、もうフトン敷いて寝てろや、顔見せるな!」
そこに座っているだけでムカつくから、寝て、顔にフトンかぶせてろ、というワケ。
スゲェ、
刑務所なのに、さらに人間らしい生活をさせないという・・・
雑居の者全員からイジメられたら、フツーの人間は1週間持たないでしょう。
しかし、Kさんのイジメはこれだけでは終わらず、思わぬことからバレてしまい・・・
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