刑務所の風呂・入浴(14)・・・「ゲイ」のフロでの取り扱い

長々と「刑務所のフロはどうなっているのか」を続けてお話ししています。

さすがにフロの話も飽きられていますよね。ごめんなさい。

次回あたりで「フロネタ」も終わりにしたいと思います。


実は、以前から「書こうかどうか」かなり迷っていたネタがあるのです。

批判は覚悟、でも気になる「あのウワサ」は触れるべきだと思い、書きます。

またまた、ゲスな話になってしまいますが、どうかお許しください。


1．ゲイ受刑者という存在
刑務所に送られると、よほど問題のある者でなければ、工場で懲役作業をします。

つまり、共同生活。団体行動。

もちろん、フロに関しても、同じ工場の受刑者たちと一緒に入ります。


施設によって違いますが、街の銭湯と同じくらいの広さのデカいフロです。

そのデカい風呂に、20人～60人の大人数がいっぺんに入ります。

一度に同時に入るので、モメごとも起こるのは前回までにお話しした通りです。


一方で、一人用の小さい風呂もあります。

ただし、この一人用フロはフツーに生活している限り、入りません。

入るのは、かなり特殊なケースに限られます。


一般工場に配役されないキ◯ガイ受刑者は、別にしておいて・・・

①他の刑務所などに移送される際など「待機している」期間

②反則行為で連行され「調査中」や「懲罰中」など、しょっぱい期間


刑務所では、こんなケースしか、一人用のフロには入ることはないのです。

が、しかし、工場で作業している受刑者でも「わざわざ」入ることがあるらしい…

ん？どうして、特別扱いで、一人でフロに入るのよ！


一人用のフロの理由は「ゲイ」

「ゲイ」の者は、わざわざ一人用のフロに入るのが原則らしいのです。

ただ、ゲイってどうやってチェックするのでしょう？


実は、ゲイかどうかは、入所時の「自己申告」

入所時に「同性愛者ではないか」と、口頭でも書面でも問われます。

ホントでもウソでも「自分はゲイ」と申告し、認められれば、「ゲイ認定」です。


あくまでも自己申告なので、確かめようがありません。うーん、アヤシイ。

また「わざわざ自分がゲイと申告するヤツがいるのか？」と、思うでしょ？

他の受刑者にバレれば、メンドウだし、イジメの原因にもなりそう・・・


「んなモン、フツーは言わねぇだろ！」と、私も思ったのですが…

それが意外といるのです。えぇ、あまり珍しくないんです。

わざわざ申告するのは「メリットがあるから」

後半、ちょっとお話ししましょう。



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2．ゲイもノンケも一緒におフロ
刑務所は、ゲイの者に対して「一人用のフロに入れる」が原則となっています。

が、あくまでも原則。

すべての刑務所が「ゲイ」に配慮するワケではありません。


刑務所が「ゲイ」と認定すれば、舎房は原則「独居房」にしてもらえます。

が、フロに関しては、一人用のフロにするほど余裕がないのが現実。

何せ、フロは人数も多く、時間もない。集団で入るフロでさえ忙しいのに・・・


一人用のフロとなれば、まったく別の場所となり、別行動しなければなりません。

その際、毎回毎回、連行の刑務官様も必要となり、エラい手間。

そんなワケで、刑務所側も「フロは別にしなくてもいいだろ」と考えているフシが…


実際、私がいた施設ではゲイもノンケも一緒に入浴していました。

えっ？男だらけのフロに、ゲイの方をブチ込むというのは・・・？

それって「厳しい生活を送る」という懲役の精神に反することにならないか？


ツラい刑務所生活のハズが、フロに限っては毎回パラダイスなのか？　

それとも反応して困るから、迷惑なのか？

ん？でも、本物のゲイならば、やはりみんなと一緒はうれしいのか？


一体、どんな気持ちでフロに入っているのよ!?

「我々ノンケと一緒で大丈夫？」

「コーフンして、フルぼ◯きしたら、どーすんの？」


ゲイの彼らは、いつもふざけてこんな質問をされていました・・・

フツーの受刑者なら「バカにすんな！」と、口論になるでしょう。

が、私が一緒に過ごした自称「ゲイ」の方は、みなさんおとなしく、控えめ。


こんな腹立たしい質問にも、毎回苦笑いするだけ。

何も答えない。うーん、大人の対応。でもツマラナイ。

そりゃ本音は言わないか・・・では、態度で本音をさぐってやろうと考えたのです。


入浴中のゲイの彼らをチラチラと観察すると…

彼らは「いつもタオルで股間をかくしている」共通の特徴がありました。

シャバの銭湯などであれば、この動作はフツーかもしれませんが、刑務所は違います。


ノンケ受刑者は「タオルで股間をかくす」ことは、ほとんどしません。

コレはハッキリしています。と、言うことは・・・

やはり彼らは、何かを意識しているんでしょうかね？


残念ながら、ノンケとゲイを一緒に入浴させて、トラブルには至りませんでした。

まぁ、コーフンしてトラブルになったら、それは地獄絵図。

いや、どうせなら話のネタに、コーフンしてトラブルになるところを見たかった!?


3．ゲイと自己申告するメリット
そもそも刑務所で「そんなに身近にゲイがいるモンなのか？」

ハイ、珍しくなかったです。

自称「ゲイ」は、同時に数人いましたよ。


ただ「自己申告」なので、ホントかどうかはわかりません。

ゲイの受刑者とのエピソードは、そのうち記事でお話ししたいと思います。

私が思うに「ニセモノのゲイ」の方が多いと確信しています。


なぜなら「ウソをついてまで、ゲイと申告する」受刑者がいるのです。

目的は「受刑生活を独居房で過ごしたいから」

独居房で過ごせれば、わずらわしくない、イジメられない、と考えるようです。


懲役生活を送ってみると、独居房がそんなにいいか？と思うんですがね。

デメリットも相当あり、孤立しがちな独居房はイジメられやすいんですけれど…

まぁ、ゲイと認められれば、雑居房で生活させるワケにはいかんのです(笑)。


「私はゲイ」とウソついてまで、独居房に行きたいか？

刑務所に来たんだから、ウソをつくのはやめて、マジメにやれよと思うのですが…

が、こんな考えの方が甘いんでしょう。みな必死なので批判はできません。


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タグ：ゲイ 一人用フロ 独居 風呂 入浴 都市伝説

コメント 2

自己申告なんですか!!
確かに確認のしようもないですし…

色々な人達がいるんですね。
その中で生活していくのは
考えただけで胃が痛くなりそうです。

彼は今、雑居でのストレスが
(24時間同じ面子で過ごす)
気になっているようですが
お風呂も気が抜けませんね！
by やぎこ (2016-08-26 20:29) 

やぎこさん、こんばんは。
コメントをくださりありがとうございます。m(_ _)m

自己申告なんですよ～
本当ならば本人は生活がなかなか大変でしょうが、逆手にとってウソの申告をするヤツらがいるのが問題なんですよね。

雑居は赤の他人どうし、それもひとクセもふたクセもあるオッサンどうしの同棲です。
そんなにうまくいくハズがありません。
カワイイ彼女と同棲しても、ケンカしたり、うまくいかないこともあるのに・・・ですよ。
「慣れ」で何とかなる部分もありますが、どーにもならない部分もあります(笑)。
彼氏さんがトラブルに巻き込まれませんように。

またコメントをお待ちしております。
いつもお読みくださり、感謝です。
by きりたんぽ (2016-08-26 21:28)