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刑務所の風呂・入浴(7)・・・「サオに真珠」の都市伝説 [入浴]

「刑務所のフロはどうなっているのか?」について続けてお話ししています。

オッサンたちの入浴なんか、興味を持ってもらえるのか不安なのですが・・・

前回は、気になる?「受刑者の入れ墨事情」についてご紹介しました。


今回も、マトモなフロの話から脱線します。

刑務所は外界から遮断された世界だけに「ウワサ話」が勝手に独り歩きしています。

「イジメがスゴい」とか「刑務官が暴行する」とか、ウソかホントかわかりにくい…


言わば「都市伝説」というヤツですが、なかなか確かめる手段がないのが厄介です。

元受刑者としては「都市伝説」の間違いを指摘し、ホントのところをお伝えしたい!

というワケで「刑務所のフロにまつわる都市伝説」について、お話しさせてください。


では「フロにまつわる都市伝説」とは、何でしょう?

私が思うに、筆頭は『サオに真珠』がたくさんいる」という話ではないでしょうか?

うーん、ゲスな話だ…申し訳ございません。下ネタ嫌いの方は、ご遠慮願います


1.「サオに真珠」はたくさんいる?
マンガで見る刑務所は「入れ墨のイカつい受刑者」ばかり出て来ますし、

映画・ドラマでの受刑者は、ボウズ頭で目付きが悪く、とてもカタギには見えません。

が、実際の受刑者はオタクもいれば、元サラリーマンも多く、フツーの人たちが多い


それでも「ヤバい人間ばかりじゃないの?」なんて、想像しちゃうハズです。

ヤバい人達の「安っぽいイメージ」は、入れ墨、そして「サオに真珠」

「サオに真珠」の都市伝説って、気になるし、ホントっぽくないですか?


まず「サオに真珠」の話を一応しておきますと・・・

男性器の皮の下に「真珠」を埋めることで、女性を喜ばせるらしいのです。

真珠とは、小さな球や円盤のシリコンボールなどのこと。


そうすると太さや突起が得られて、相手を満足させるらしい。ホントかよ!?

自分は気持ちよくないのか…とちょっとガッカリだが)

かつてはアウトローの方達が、真珠を埋めて、威圧感を楽しんだと言われています。


そんな「サオに真珠」の受刑者はいるのか?気になって仕方なかったのです。

確かめるには、フロの時、この目で確かめるのが一番手っ取り早い。

というワケで、毎回よーく観察していたのですが・・・


えっ?オッサンの裸をよく観察するなんて、アホじゃないか?

いえいえ、受刑者はヒマなので、みんなよーく見ているんですよ…

「アイツ、すげぇデカいよなぁ」なんて、話題になります。小学生かよ!


話を戻すと、何人も、いや何本も観察したハズなのに、全然いない!

初犯刑務所はそんなモンなのか、時代遅れのモノなのか、たまたま見なかったのか?

結局「サオに真珠」は一人しか見ませんでした。


それもジジイ受刑者だったので「何だかなぁ…」という感じでしたよ。

うーん、過去の遺物なのか?

「サオに真珠の受刑者が多くいる」という都市伝説は、どうやら否定的なようです。


「いやいや、刑務所にいる間に『真珠を入れる』んだろ?」なんてことを

もうちょっと都市伝説に詳しい人たちは、おっしゃるでしょう。

コレも実は、違うんです



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刑務所の風呂・入浴(6)・・・ド素人が見た受刑者の入れ墨 [入浴]

「刑務所のフロ事情」について、続けてお話ししています。

フロと言えば、裸。と言えば、入れ墨!?

「刑務所では、入れ墨の人ばかりなんじゃないの?」なんて思っていませんか?


前回、実際の初犯刑務所において、入れ墨はどんなものかをご紹介しました。
(「刑務所の風呂・入浴(5)・・・懲役たちの入れ墨事情」)

入れ墨の割合はどれくらいか?イヤイヤ入れ墨を入れる?なんてお話をしました。

今回もビビりのカタギが見た「受刑者たちの入れ墨」についてお話しします。


1.入れ墨の本はダメ!
懲役の間では、入れ墨にまつわる「鉄板ネタ」があります。

A「いやぁ、出所したら家族と温泉に行って、ノンビリするんだ」

B「はぁ?オメェじゃムリだろ!」

A「どうして、オレが温泉ムリなんだよ?」

B「オメェ、入れ墨あるくせに、温泉に入れるワケねーだろ」

A「うへへ、そうだったわ」


くだらないですか? 懲役たちはこんな話を、飽きずに何度もしているんですよ。

日本は入れ墨があると入場NGの温泉が多いですからね。

イロイロ意見はあるでしょうが、そこまでやるか?と、ちょっと思ってしまいます。


それよりも、ロクに体を洗わず浴槽に入るジジイをNGにしてくれ!と思いますがね。

まぁ、ここでは入れ墨の是非について述べる場ではないので、やめておきます。

事情を知ってしまうと、入れ墨の有無なんか、どーでもよくなるんですが・・・


が、しかし、刑務所も入れ墨に関してはチョイチョイ規制してきます。

それは、本・雑誌での検閲による規制

つまりは入れ墨に関する本・雑誌ダメなんです。


刑務所では、本・雑誌の購入・差し入れの際、検閲を受けることは以前ご紹介しました。
(「刑務所の差し入れ「本・雑誌」について(2)・・・裏ワザ・裏ネタのご紹介」)
(「刑務所での本・雑誌にまつわる話(1)・・・キ◯ガイ受刑者の本への執着」)
にて詳しくご紹介しましたので、ぜひご覧ください。


検閲の基準なんてあいまいで、刑務所が「更生によろしくない」と言えば、不許可

エグいエロ本や暴力団ネタ、犯罪の手口系は、まず検閲で不許可です。

そんな「検閲不許可」に、なぜか入れ墨も入っているんですよね…


「入れ墨の絵柄」に明らかに参考になる本は、検閲不許可でダメとのこと。

ド素人から見れば、龍や仁王、観音など、アートな写真集なんですがねぇ。

うーん、よくわからない・・・そこまで規制する必要はない気もするけれど。



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刑務所の風呂・入浴(5)・・・懲役たちの入れ墨事情 [入浴]

「刑務所のフロはどうなっているのか?」そんなコトを続けてお話ししています。

ここ数回は、刑務所の入浴のシステム、しきたりについてご紹介しました。

まだまだ「しきたり」や「お作法」はあるんですが、この辺で話題を変えましょう。


シャバにいる皆さまは「刑務所+フロ」と聞けば、何をイメージするのでしょう?

裸のオッサンたちがズラリと並び、その背中には色とりどりの・・・

そう、「入れ墨」ではないでしょうか?


刑務所にブチ込まれた懲役は、ほとんどが入れ墨をしているなんて思ってませんか?

実は、初犯の刑務所では、そんなコトないんですよ。

今回はビビりのカタギが見た「刑務所・入れ墨レポート」をお届けします。


1.入れ墨の割合はどれくらい?
「入れ墨」と聞くと、怖いとか、マイナスのイメージをお持ちでしょう。

私もシャバにいた頃は、入れ墨を見るとビビッて、思わず避けていました。

が、刑務所に行き、その実態に触れると、見方がガラリと変わりましたね


①入れ墨は怖いモノではない

②入れ墨の人は悪い人ではない

③やむを得ず入れ墨している人がいる

④意外と入れ墨がある人の割合が低い

ビビりのカタギが気づいたのは、こんなところでしょうか。(あくまでも個人的見解)


さて、私は和彫りとタトゥーの違いも分かっていませんでした。

私は刑務所にブチ込まれて知りましたが、入れ墨にもイロイロ表記があるようです。

刺青、タトゥー、文身・・・が、刑務所の文書では「文身」と書かれていました。


うーん…知らなかった。

シャバ同様、入れ墨は刑務所からも、多少の差別を受けます。

まず入所時。全裸で「検身」されますが、徹底的に「入れ墨チェック」されます。


どの部位に、どの絵柄で、キッチリ記録されるんです。

コレは刑務所内で「新たに入れ墨を入れる」ことを防ぐ目的なんですが・・・

今どき、わざわざムショで入れ墨を入れる人がいるんでしょうかねぇ?


また、理容など一部の職業訓練に応募できなかったりするのです。

コレは感染症予防などの大義名分があり、仕方がないのかもしれません。

その他の刑務作業や懲役生活は、平等。本来そんなモンで差別する方がオカシイ。


さて本題の、初犯刑務所の「懲役たちの入れ墨の割合です。

私は非常に興味があり、実は懲役生活中、ずーっと数をチェックしていました(笑)。

「自分の工場における入れ墨の割合」ですが、意外な結果にビックリ…


時期を問わず、多いと1/3、少なくても1/4。つまりほぼ一定なんです。

受刑者の約3割前後が、入れ墨アリ

多いか、少ないかは、わかりません。


入れ替わりが多い短期の刑務所なのに、どーして一定になるのか不思議でした。

もう一つ、刑務所で気づかされたことがあります。

それは、思いのほか、カタギの人たちが入れ墨をしていること。


その上、入れたくないのにイヤイヤ入れ墨をしている人までいました。

ん?どーいうことよ?



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刑務所の風呂・入浴(4)・・・ムショのフロはお湯が出ない? [入浴]

暑い季節になりました。フロとシャワーが欠かせない季節です。

季節に合わせて「刑務所のフロ事情」について、続けてお話ししています。

前回はシャバではあり得ない「入浴の心得」について、ご紹介しました。
(「刑務所の風呂・入浴(3)・・・刑務所版「入浴の心得」」をご覧ください)

「洗面器12杯まで」「うるさいモミアゲ」って、刑務所ならでは・・・です。


1.お湯が出ない!?
さて、みなさんはフロに関して、何を一番重視しますか?

浴槽の大きさ?お湯加減?風呂場の広さ?・・・それぞれあると思います。

ムショ帰りの私は、断然「シャワーの水圧」を重視いたします。


ええ、刑務所のフロ場によっては「チョロチョロ」しか出なくて、泣かされました

真冬の時期、たった15分の入浴時間しかないのに、コレはもう致命的です。

その他にも「水温をMAXにしてもぬるま湯しか出ない」なんてこともあり・・・


「先生!お湯が出ませんっ!」

―――あぁん?少し待ってみろ

「先生!ダメです。出ません」

―――チッ。今回はガマンしろや

・・・(コレは冷たくて、ムリだって)」


お湯が出ないと訴え続けても、刑務所ではどーにもなりません。

その間にも、15分という短い入浴時間は刻々と過ぎてしまいます・・・

ガクガク、ブルブルしながらチョロ湯やぬるま湯を耐えて、洗体するんですが…


結局「今日はボイラーの調子が悪いらしい。以上」で、終了

この刑務官様の「オレの知ったことか。文句言うな」は想定の範囲内の対応

とは言え、入浴時間の延長もなく、別の時間に入り直すこともできないのは、痛い…


いくら刑務所と言えども、フロではせめてお湯は出て欲しい!

お湯が出ないフロは、それは「水浴び」と言うんです、はぁ…

キツいのが、割とよくあるトラブルなこと。でも、コレだけじゃあ、ないんです。


2.刑務所流・熱湯の洗礼
上の話は「シャワーの話」で、水圧や温度に問題アリと言う話ですよね・・・

ところが、さすが刑務所。そもそも「シャワーがない」施設もあるんです。

刑務所の中には、築50年程度の古~い建物が残っていまして、コレがくせ者。


脱衣所はミシミシと鳴る木の床、浴室はタイルがはがれ、見るからにボロボロ。

配管はむき出し、昼間でも薄暗い浴室内、現役で使っているのが不思議な空間。

が、何が一番困ったかと言うと「シャワーがない


シャワーがなくても、掛け湯を繰り返せば体は洗えるし、フロは入れます。

「自分は懲役なんだ。シャワーがないのは仕方ない」と思っていました。

が、そこは刑務所。やはり甘かった

不便はそんなモンじゃ済まなかったのです



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刑務所の風呂・入浴(3)・・・刑務所版「入浴の心得」 [入浴]

「刑務所のフロ」について、続けてお話ししています。

前回は「はじめてのおフロ」ということで、拘置所での入浴の話をしました。
(「刑務所の風呂・入浴(2)・・・拘置所版「はじめてのおフロ」」)

今回は刑務所らしい「フロでの規則」についてお話させてください。


1.洗面器12杯まで!
刑務所の生活は当然、規則だらけ。「~してはいけない」の文字が並びます。

コレは風呂、入浴場も同じこと。

まずフロ場に入って、ビビるのが大きな白い看板が掲げられていることです。


その名は「入浴の心得」

およそ10カ条並ぶ「べからず集」で、手書きの黒の文字のせいか、かなりの威圧感

新しい建物の施設にはなくなりましたが、まだまだ目にするところは多いハズ。


そこには「入浴場は交談禁止(しゃべるな)とか「洗体せずに浴槽入るな」とか

まぁ「刑務所だから当然だよね」という、理解しやすい「心得」が並びます。

が、やはり、刑務所。想像の上を出してきた!


「節水に心掛け、湯水をムダづかいしてはならない」・・・確かにそうだが、次が!

「洗体は洗面器12杯以上の湯水を使ってはならない・・・ん?

お湯は12杯までしかダメなのか!?


いやいやいや、頭、身体を洗うのに、すべてを12杯で済ませろと言うのか??

試しにやってみると、頭を洗ってすでに5杯。顔洗って、体洗って、ムムムっ!

ケチケチでも、どーしても最後、身体についた石けんが流しきれないっ、ムリだ!


いや、コレは大変なことになった。毎回フロは12杯までのお湯しか使えないのか?

ひょっとして、コレって常識で、楽勝なことなのか

私がヘタレなだけで、懲役の先輩たちはラクラク、当然のようにこなしているのか?


心配になり、よーく周りを観察していると、どうやら守っているヤツはいない

あれっ?12杯じゃないの?怒られちゃうよ。

かと言って、監視の刑務官様もまったく注意しない


ビビりの私は、おそるおそる洗面器でお湯を汲み、こそっと流していたのだが・・・

「オメェ、それは13杯目だ!コッチは見てんだぞ」

てっきりこんな感じで、刑務官様に怒鳴られるかとビビっていたのに、拍子抜け。


なんだよ…ハナからムリとわかっていて、建前の「努力目標」か・・・

むしろ厳密に守ったら、汚れでロクなことがないだろう。

身体のヨゴレは落ち切らず、浴槽は泡まみれ、衛生的に悪いことは明らかだ。


その上、12杯を意識して、お湯をケチって使うと、どーしても動きがトロくなる。

入浴時間はたった15分。こりゃ間に合わないのですよ。

そうか、12杯を守るのはどーでもよく、15分以内で済ます方が大事なんです。


現場の刑務官様は、大人数の入浴を時間通りさばく方が全然大事なワケで・・・

「規則は厳密に守らせる」のが刑務所のハズなのに、刑務官様も平気でスルーって…

メンドウで都合の悪いことは目をつぶるって、ホントにコレでいいのか?


「そんな規則なら、変えるべきじゃないか!」と言うのは、外部の人たちでしょう。

「現状でとくに困っていることはない。だから放置」なのが、刑務所の本音でして。

一度決めた規則はムチャだろうが、メンドウだから変えない。それが、刑務所です。



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刑務所の風呂・入浴(2)・・・拘置所版「はじめてのおフロ」 [入浴]

前回から「刑務所の入浴・フロ事情」について、お話ししています。

他では取り上げていないであろう「細かい、リアルな」フロ話をしたいと思います。

前回は、刑務所の風呂の回数と時間について、詳しくお話ししました。
(「刑務所の風呂・入浴(1)・・・ムショのフロの基礎知識」をご覧ください)


「フロの話なんて、そんなにないだろ?」と私自身タカをくくっていたのですが…

思い出してみると、くだらない話が結構あるんですよねぇ。

そんなワケで、刑務所のおフロ「初体験談」をご紹介したいと思います。


とは言っても、拘置所と刑務所では「フロ事情」がちょっと違うんですよ。

今回は刑務所の前に行く「拘置所のフロ」についてお話ししたいと思います。

中でも、拘置所の「独居」にブチ込まれた場合の「一人用フロ」の話です。


1.素っ裸でフロに行く?
逮捕され、起訴されてしまうと、警察署の留置場から拘置所に移送されます。

拘置所は法務省の管轄なので、フロのしきたりは刑務所とほぼ同じ

が、そのしきたりがシャバにはないものばかり。かなりビビらされました。


まず入浴タイム。(拘置所の場合のお話)

週2回で曜日はわかっているものの、時間はいつ頃か一切知らされません

入浴タイムは、作業中に突然やってきます。直前の予告のみ。避難訓練かよっ!


「入浴準備ぃ~」と刑務官様に告げられたら、あわてて準備開始です。

作業中である「真っ昼間」にフロに入るワケですが、コレがうれしくない。

「昼からフロに入れるなんて、ぜいたくじゃねぇか!」って思いますか?


いえいえ、入浴後も作業をするんですよ。

夏場は、また汗をかくのでベトベトになり、夕方にはもう酸っぱいニオイが漂います

昼間に入るのは仕方ないが、せめて作業を終えた後に入りたい・・・


次に、入浴に行く際の服装、スタイル

シャバの銭湯なら、ラクな私服、ジャージ姿とか、という感じでしょうか?

拘置所・刑務所もそれは同じだろ?と思っていたのですが、出鼻をくじかれました。


刑務官様の「入浴準備ぃ~」の声がかかると、一斉に脱ぎ始めるんです!

「オイ!素っ裸でフロに行くのか?」

とビビりますが、下着姿でフロに向かうんです。シャツとパンツ1枚が「正解」


拘置所の「刑務作業」は、工場ではなく、寝食の場と同じ舎房で行っています

フロ場まで短い距離とは言え、舎房を出て、廊下を下着姿で歩いていきます。

「何と乱暴な、ヒドい扱い!」と思いましたが、実は合理的でして・・・


拘置所の独居なら、フロは同じ建物内の「一人用」を1人ずつ入ります。

建物の外に出ないし、時間の節約にもなるし、下着姿で行くのは合理的。

「一人用のフロ」は他人に気をつかわなくて良いので、ベンリなんです。


あ、言っておきますが「一人用のフロ」は、なかなか入れないんですよ。

刑務所では基本的に、作業する工場ごとの大人数で入るフロですから・・・

拘置所で独居、刑務所での移送待ち、調査・懲罰中、なんてケースしか入れません。


拘置所の独居でのフロは「準備は各自の舎房で済ませてくる」ということですが…

いい歳したオッサンがパンツ一枚で廊下を行進する姿は、きたない!

さらに真冬の時期は、寒い廊下を震えながら歩くので、さらにみっともないです。



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刑務所の風呂・入浴(1)・・・ムショのフロの基礎知識 [入浴]

今年も暑い季節になってまいりました。

汗をかく時期、フロとシャワーは欠かせません。何度でも入りたい。

とくにオッサンになってくると、体臭がキツいので、入浴は最低限のマナーです。


が、しかし、刑務所は毎日フロに入れるワケがありません

寒いのもキツいですが、冷房のないクソ暑い刑務所ではフロに入れないのもキツい。

雑居では、狭い所にオッサンがぎゅうぎゅう詰め、ニオイで発狂しそうです。


以前の記事にて、少な過ぎる「夏場のフロ」と、ヒドすぎる「水浴び」について
刑務所の夏(3)・・・夏場の風呂「頼むから、水浴びさせてくれよ!」
↑チラッと触れました。↑ぜひご覧ください。

が、しかし、ブログでは刑務所のフロについて詳しく書いていませんでした。

というワケで、今回からのフロシリーズ、しばらくお付き合い下さい。


1.真夏でも週3回
刑務所にもフロはあります。ただ、シャバと違うのが「毎日入れないこと」

刑務所の入浴は、わずか「週2回」 

月・木とか火・金といった具合。


当然、土日の休日にはフロがありませんから、真夏の週末は不快極まりない

舎房は冷房ナシ、直射日光がガンガン差し込むので、サウナのようになります。

作業はあるけれど、日陰で扇風機がまわる工場の方がまだマシなんですよね…


暖かくなってくると、オッサンの体は「カユイ、クサい、脂っこい」

ダニに刺されてカユイわ、汗であせもとなりカユイわ、とにかく不快なんです。

夏場は毎日フロに入らないとカラダに悪いことを、痛感します。


何かとキビシイ刑務所ですが、実は、夏場のフロは回数が増えます。(増し入浴と言う)

と言っても、週2⇒週3回になるだけ

冷房もない生活でのフロ週3回はキツいです。汗でベトベト、酸っぱいニオイ・・・


刑務所の「夏場」とは6月~9月ですが、コレが融通きかない。

5月・10月にも暑い日がありますが、いくら暑くても週2回なので困るんですよ。

そりゃ、水虫やインキンも広がるのは当然です。


一般の受刑者は週2回ですが、懲役作業の種類によっては毎日入れます

と言っても、かなり限られていまして・・・

衛生的にキレイにしていないとダメな職種、毎日汗をかく激しい肉体労働の職種です。


具体的には炊場(メシを作る)や、内掃(所内の掃除)などに所属する受刑者です。

毎日フロに入れるのはうらやましいですが、彼らは肉体労働で大変なんですよ…

「キツいけれど毎日フロ」を取るか、「心身ともにラクな作業」を取るか、悩みます。



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