取り調べを踏ん張り、裁判も耐えてみたものの、検討虚しく、実刑・・・
「自業自得」とは言うものの、刑務所には行きたくないです。
お勤めする以上、何とかヒドイ目にあうことなく過ごせないかと考えます。
懲役生活は、なんといっても、工場での作業が基本。
ここでうまくやって、刑務官様と懲役の先輩方から信頼を勝ち取れば
毎日の懲役生活が、充実し、ラクに乗りきれます。
こんなとこで、揉めごと起こしたり、ヘタを打ってイジメられたりしないよう
刑務所の「工場」にて抑えておくべき、ヒトとモノのお話をします。
今回は
「工場シリーズ第3弾」:ヘタを打たないための「工場ムショ用語」です。
N.差をつける工場のムショ用語
①たちやく(立ち役)
生産工場における指導補助を指して言う。
懲役の作業は、刑務官様や技官が教えてくれないので、立ち役が教えることになる。
もめ事を起こさず他の懲役たちに作業を教え、
売り上げが上がるよう計画・指示することが求められる。
刑務官様の信頼が厚く、作業に精通していないとなれない。
1つの工場に5人~10人くらいと少数で選ばれし者だ。
売上を上げ、作業の懲役たちをまとめるという責任があるので、結構大変だ。
しかし、
自由が利き、作業中も会話はできるし、ウロウロと歩き回れる。
身動きもできず、ひたすら黙々と作業をすることから解放されることはデカい。
また、
A作業に当たり、メシが増えるのでうれしい。
そんなことから、
他の懲役に妬まれるので、足を引っ張られる。
ヘタを打てばクビ、でなくてもハメられる可能性が高い。神経をすり減らす。
「男の嫉妬ほど怖いものはない」というのを身をもって体験できる。
②けいさんがかり(計算係)
工場におけるトップのポジション。またの名を計算工と言う。
刑務官様の信頼が厚く、かなり自由が利く。懲役とは思えないほど良い環境。
作業は事務的な雑用を一手に引き受ける。これがラク。
刑務官様が世間話をしながら、ポロポロと刑務所や工場の情報をつい漏らしてしまうので
外での出来事から懲役の個人情報まで、情報がハンパなく入ってくる。
そのために、利用しよう、気に入られようと
すり寄ってくる懲役たちが多い(笑)。
メンドウなのは、揉めごとの仲裁や、工場を丸く収める根回しをしないといけないこと。
数々のメリットがあるため、なりたがる懲役が多く、嫉妬され、足を引っ張られる。
少年刑務所では、「絶対的リーダー」として割と服従してくれるようだが
成人刑務所では、「狙われる一番手」として羨望と嫉妬の対象で、違いがオモシロい。
何か工場内でトラブルがあると、計算係の責任にして、引きずりおろされることも。
そのため、
小心者や敵の多い懲役には向いていない。
ケンカ強い人間や、敵を作らない人間にとっては、居心地のいいポジション
「懲役はみな平等」だなんてことを言われるが、そんなワケない。
③えいせいがかり(衛生係)
工場における
ナンバー2のポジション。古い言い方では「掃夫(そうふ)」
こちらも、刑務官様の信頼が厚く、かなり自由が利く。
工場で1人か2人。
作業は掃除や片付け、洗い物など肉体系雑用を一手に引き受ける。
こちらも刑務官様から、色々と知り得ない情報が入って来て、オイシイ。
「自分を次の衛生係に!」と、すり寄ってくる懲役たちが多い(笑)。
なりたがる懲役が多く、嫉妬され、足を引っ張られるが、
おススメのポジション。
計算係と同じく、揉めごとの仲裁や、工場を丸く収める根回しをしなければならないが
計算係と違い、トップとして責任を取らされたり、引きずりおろされることが少ない。
作業は肉体労働系でかつそこそこ忙しいが、安泰で居心地がいいポジション。
作業中でも、工場内であれば自由に動き回れ、しゃべっていても怒られない。
目立つ一番手より、そこそこの二番手の方がラク。
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