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刑務所では何がツラいのか(1)・・・空腹がガマンできず、食べたモノ [食事]

世の中には「獄中記」なるものが、たくさん出回っています。

著者も様々で、有名人、アウトローの人もいれば、元刑務官の解説本まで・・・

どーしても気になるのが、どれも「話盛り過ぎだろ!?」ということ(笑)。


その中でも定番は「刑務所生活のココがツラかった」という内容です。

メシがマズいだの、寒いだ暑いだの、イジメがヒドイだの、まぁありがちですよね。

というワケで、「負けられねぇ、ちょっと書いてみようか」と思いました。


私が刑務所にブチ込まれていた経験から考えると、刑務所生活の何がツラいか・・・?

それは、誰しもが言いますが「人間関係」です。

が、これは個人差が激しすぎ、キリがないです。そして「イジメネタ」に温存したい。


改めて考えると、やはり「寒さ」と「空腹」ではないでしょうか?

まだ暑さが感じられるこの季節、寒さの話をしてもピンと来ないですよね・・・

というワケで、今回は「刑務所では空腹をどうしのいだか?」をお話しします。


1.ニオイさえ良ければ、食える?
刑務所で苦しめられたのは、空腹、メシが足りない!ということでした。

最初の1年は、あまりの空腹に気が狂いそうになりました

正直、舎房のタタミ、甘いニオイがする雑誌を食べてやろうかと、本気で考えました


タタミのイグサは古くなってくると、なんとなく甘ーい香りがします。

ジャ◯プなどの週刊誌の紙は、甘い香りがする紙もあるんです。

腹が減ってツラくなると「コイツら、食えるんじゃないか?」と思うんです。


香ばしいニオイ、甘いニオイがするモノは食べ物でなくても、一旦口に入れました

そのくらい追い詰められていた、というか、頭がオカシクなっていました。

さすがに何年もいれば、徐々に慣れてくるのですが、やはり夜がツラいんです


刑務所の夕食は、平日が17時、休日はなんと16時!

今どき、田舎のジジイでも16時に食うヤツはいないでしょう。

そして翌朝、休日は朝食が8時なんです。


つまり、16時間絶食です。

仕事や遊びなど「何か夢中になっている」状況なら、16時間も耐えられるでしょう。

しかし、ココは刑務所。舎房にブチ込まれ、寝ているだけの「究極の退屈」です。


食い物のことを考えないほうがムリ、というものです。

刑務所の1回の食事量はそれほど多くはないので、夕食後20時には、もう空腹です。

空腹になると、どういう経過をたどるか?


①まず「イライラ」しまくります。これはわかりやすいですよね。

②次に「何か食べられるものがないか」と探して、試します(笑)。

③そして「食べられるモノなどない」とわかり、落ち込み、あきらめます。


んでもって、最後は空想で現実のツラさから逃避します。

「昔食ったアレはウマかったな」とか、空想してファンタジーの世界に入ります。

とまぁ、こんな経過ですが、②の「何か食べられるモノを試す」ってオカシイだろ?


いえいえ、人間追い詰められると、何でもやってみるんです。

懲役生活なんて、舎房の備品も、手持ちの私物も少なく、もちろん食べ物はナシ。

でも「手あたり次第、コレは食えないか?」と試してみるんですよ・・・


後半で、ご紹介したいと思います。


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刑務所の食事(20)・・・ムショめしの七不思議(後編) [食事]

「刑務所の食事」について、続けてお話ししてきました。

メニュー、マナー、特食のお菓子やイジメなど、話題が尽きません。

ちょっと「めしバナ」が長くなったので、ここらで「まとめ」話題にお付き合いください。


「ムショめし」に関して、何年食っても、理解できないこと、納得できないこと・・・

メニューについてだけ考えても、結構あることに気づきました。

今回は「ムショめしの七不思議」の「後編」を、みなさんにお話しします。


前回、しょうゆ抜きメニュー、丸ごとメニュー、執着するメニューについて

刑務所の食事(19)・・・ムショめしの七不思議(前編)

にて、一部をご紹介しましたので、ぜひご覧ください。


4.フクロのまま出される「めん類」
刑務所では、週に1回だけ、昼食時に「めん類」が出ることになっています。

マズい麦メシにウンザリしている懲役たちにとって、楽しみなメニューの一つです。

ホントは毎日でも出して欲しいところですが、コストの関係から週に1回とのこと


めん類は週1回とは言え、そば、うどん、ラーメン、スパゲッティなど色々です。

塩焼きそばや冷やし中華なんかも出ちゃったりします。(味はイマイチですが)

ただ刑務所によって「めん類」の、出され方が違うんです。


イメージしやすいのは、人数分のめんがまとめて運ばれて、一人分ずつに分ける方式。

一人分ずつ分けるのはメンドウですが、茹でたり、調理があるから仕方がない。

当然私も、スープと一緒にめんがデカい容器に入り、一人分ずつ分けると思いました。


が、さすが刑務所。これさえ甘かった

めんが調理していない袋のまま出ます

コレって、茹でなくて大丈夫なのか?


すべてのめん類ではないですが、うどん、ラーメンの時は必ず袋のままで出るのです。

スーパーでも、一人分ずつビニール袋に入って「生めん」が売っていますよね。

アレですよ、アレ!


うどんでも、そばでも、ラーメンでも、焼きそばでもビニール袋に入って売ってます。

が、しかし、一人分ずつビニール袋に入った「生めん」は調理が必要なハズじゃ?

茹でたり、煮込んだり、調理しなくて大丈夫なのか?


そのまま食べても、お腹は壊さないだろうけど、またもやカルチャーショック!

だって、シャバではあの「生めん」をそのまま食う習慣って、あります?

そんな文句も言いたくなるんですが、当たり前のようにめんが袋のまま出ます。


分けるのがメンドウだからか、調理がメンドウだからか、フクロのまんま出るとは!

たしかに、多い・少ないのもめ事を避けるためには、一番良いやり方です。

それにしても、生めんそのままって、やり方が荒っぽ過ぎやしないか?


「食ってしまえば、同じだろ?」と、おっしゃるかもしれません。

同じじゃないです。圧倒的にマズい

うどんはネチャネチャ、ラーメンはボソボソ、どちらも「コシ」がまったくない!


冬はさらに悲劇が起こります。

袋のままの「生めん」が出る時は、スープは汁食器に別に用意されています。

11時ごろ各工場に運ばれ、配食係が一人分ずつよそって、準備しておくのです。


冬の刑務所はロクに暖房が入っておらず、食堂もうすら寒いんです。

だから、12時に食べる頃には、悲しいことに、すっかり冷めきってしまうワケです。

メシで温まりたいのに、スープは全然温かくないという、ムショらしい仕打ちです。


その冷めたスープに、冷えてかたくなった「生めん」を投入して食べるんです

当然、冷めたスープは、ますますつめたくなってしまうワケです。

冷えた体はますます寒くなり、メシを食っているのに、震えてきます


どうしてめんを食って、ガクガク、ブルブルしているんだ?

やはり、刑務所。甘くないです


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刑務所の食事(19)・・・ムショめしの七不思議(前編) [食事]

「刑務所の食事」について、続けてお話ししてきました。

メニュー、マナー、特食のお菓子やイジメなど、話題が尽きません。

ちょっと「めしバナ」が長くなったので、ここらで「まとめ」話題はいかがでしょう。


「ムショめし」に関して、何年食っても、理解できないこと、納得できないこと・・・

メニューについてだけ考えても、結構あるんですよねぇ。

今回は「ムショめしの七不思議」と名付けて、みなさんにお話しします。


1.「減塩」がキビシすぎる
刑務所の食事は、全国どこでも健康を考えて「減塩」の方針となっています。

マズいモノも、味さえ濃けりゃゴハンが進み、結構食えるもんですが、これができない。

刑務所によっては徹底してうす味なので、さらにマズく、メシは進まず、ツラいです。


刑務所でも、食卓にしょうゆとソースが常備されていましたが、だいぶ過去の話です。

現在は「刑務所が必要と認めた時」だけ、しょうゆやソースが配られます

1人につき1個ずつ、お弁当に入っている、あの小袋です。


あの小っちゃいヤツです。うまく切れず、こぼしたりしたら、すぐなくなっちゃいます。

メニューに関係なく、1回につき1個なので、モノによっては全然足りません

減塩のため、しょうゆやソースに関してもキビシイのが、刑務所なんです。


しかし、小さいしょうゆの小袋でも、まだ出るだけマシだということに気づきました。

「そもそもしょうゆが出ない」という理解不能なメニューもあるんです

味なしメニューは、目玉焼き、とろろ


目玉焼きは冷凍モノですが、もちろん味など付いていません

とろろは小さな袋に入った冷凍モノで、こちらも味など付いていません

これらに何をかけるかは別としても、しょうゆなど一切ナシというのはオカシイだろ!


コレ、毎回ですから忘れているワケではないんです。

あくまでも「しょうゆなど、いらん!」という刑務所の方針なんです。

味さえついていれば、どこでも「ハズレ」がない、無難なメニューのハズなんです。


が、しかし、味ナシ、しょうゆナシだと、ホントに「味気なくて」マズいんです

そこまで減塩する必要があるのか?

ここまで来ると、完全に嫌がらせです

出所後は、目玉焼き・とろろには特に、しょうゆをドボドボかけるようになりました。


2.まんま出すって初めて見たわ!
「刑務所の食事は、おいしい」とか「栄養バランスが良い」とか言う人がいる。

何を言っているのか、まったく理解できない。マズいし、炭水化物にかたよっている

もう一つ「よく考えられ、工夫にあふれたメニューが多い」とも聞くことがある。


ハッキリ言おう。ちゃんちゃらオカシイ。

1回に1,000人前後のメシを作るというのに、そんな手間をかけるワケがない。

そんな知ったかぶりをする人には、ぜひこのメニューをご紹介したい


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刑務所の食事のウワサ⑫・・・残飯禁止?男は黙って全部食え! [食事]

「刑務所の食事」について、続けてお話ししております。

メニュー、マナー、理不尽な先輩の話など、いくつもご紹介しました。

これから入る予定の人にとっては、心配なことがあるのを忘れていました。


それは「刑務所って、残飯は許されていないんじゃないのか?」ということです。

実はコレって「刑務所の決まりとしては、いくら残飯を出してもOK」なんです。

だから、独居房に入ってしまえば、残飯の問題はまったく気にする必要ナシ。


しかし、雑居房となると別です

残飯を残しても何も言わない部屋もあれば、ひと声かけて謝まるルールの部屋も。

もちろん、下っ端は「残飯一切禁止」とする理不尽な部屋もあるんです。


こんなメンドくさい雑居に入ってしまうと、メシの好き嫌いなど言ってられません。

下っ端のうちは「先輩が許可したモノ」しか残飯に出せません。

うっかり残飯を出したら、説教⇒チン⇒イジメられ⇒出役拒否⇒懲罰のルートです。
(チン:反省のため、TV視聴や会話、読書、一切を禁じられ、ひたすら座っている)


今回は、そんな「残飯禁止」のイカレた雑居の残飯に関するお話をします。


1.そこまで食う必要あるんですか?
後輩イジメが好きな雑居、部屋長が心の狭い雑居、そんな雑居に入ると大変です。

理不尽なルールに縛られ、四六時中気をつかい、気の休まる時はありません。

寝ている時だって、イビキや寝返りは厳禁ですから、気を抜けないんです


そんな雑居に入ってしまったら、食事の時だって、気を抜けません。

音を立てるな、先輩に合わせた速さで食え、まぜメシなど、ウザいことだらけです。

とくに頭が痛いのが「残飯一切禁止」のルールなんです。


キライなモノ、マズいモノ、これはシャバでの生活の甘えでもあるから仕方がない。

問題は「コレって、食わない、いや食えないだろ?」というモノなんです。

食えないようなモノまで、残飯一切禁止だなんて、どうすりゃいいの?


例えば、果物の皮やタネです

リンゴのかたい芯の部分をはじめ

キウイフルーツのケバケバの皮も

ナシのかたい皮と芯の部分も

全部食べることが求められます


どうして、って残飯一切禁止のルールですから、残せないんです。

そしてタチの悪いことに、こういうことが得意で、率先する先輩がいることです。

先輩がやっている以上「食えないから残飯に出す」という理屈は通用しません。


一番、驚いて、あきれたのがコレ

焼きサンマの頭を、丸ごと食べること

いや、かた過ぎて、ムリだって!


もう、オマエはビックリ人間か?

それとも人間ポリバケツか?


これはキビシイ!と思い、残飯の許可をもらえるよう、思い切って尋ねてみた。

「サンマの頭って、かたくないですか?ていうか、マズくないですか?」

「いやいや、ウマいでしょ。オレは全然食うよ」


もう話し合いの余地はありません。先輩が食っている以上、食うしかありません。

でも、よーく観察していると、こんな先輩もウマそうには食っていません。

かなりムリをしている様子が、何となく感じられるのです。


「オレは特別で、すごいヤツだろ」と、周りに認められたい「見栄っ張り」

「こんなことフツーでしょ?」と元々アホな「頭のオカシイ」人間なのか

「刑務所慣れして、感覚がマヒしている」というヤバい「末期症状」なのか


どちらにしても、「さすが刑務所にいるだけのことはある」ということです。

どれかには当てはまるとは思うが、ホント、こういうヤツが一人いると迷惑です。

何でも食うのは勝手だが、頼むから一人でやってくれ!


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刑務所の食事⑱・・・刑務所流・カップラーメンのウマい食べ方 [食事]

このところ「刑務所の食事」について、続けてお話ししてきました。

メニュー、マナー、特食のお菓子・・・メシの話はたくさんあり過ぎて困ります

そろそろ別の話にしようか、と思いますが、もうちょっとお付き合いください。


メシを分けて、配る「配食係」のいやがらせやイジメのお話もありますし、

受刑者どうしのメシをめぐるトラブル、刑務官様とのトラブル、もご紹介したい。


今回は、先輩が新入りや下っ端に「強要」するメシの話をさせてください。

「お菓子をふんだくったり、ゲテモノのまぜメシの話をさんざんしただろ?」

たしかに前回まで、特食のお菓子や、まぜメシの話を、ずっとご紹介してきました。


これらも先輩が後輩に「いやがらせ」をする話で、まぁギリギリセーフのイジメです。

ただ、今回は「まぜメシ」でもなく、下っ端だけがやらされるワケでもありません。

「シャリあげ」やエグいまぜメシと比べれば、大したことはありません。


しかし、そこは刑務所

タカをくくっていると、ヒドイ目に遭います

罪悪感がうすいので、毎日当たり前のようにやらされるところもツラい


「本当にウマいから、オマエもマネしろよ」と、まったく悪意がないこともあります

善意からの押し付けだけに、タチが悪い

私から言わせれば「ハメめし」です


一緒に罰ゲームをやる感覚で、ヒマつぶしに遊んでいるのなら、微笑ましいんですが…

「オレは、フツーに、おとなしく食いたいんだ!」

先輩!ホント、他人にも付き合わせないで、勝手に一人でやってくれよ!


1.刑務所でもカップラーメンが出る
この刑務所がたまたまで、特殊だったと思うが、食事にカップラーメンが出た。

それも毎月1回、土曜日の昼、と決まっていた。

地味でマズいムショめしに、ウンザリしている懲役たちにとっては「ごちそう」である。


たかがカップラーメンと言っても「シャバの味」である。

ムショめしと比べたら、ウマいに決まっているし、味が濃いのがタマラナイ

レトルトのハンバーグ、カレーに並んで、大人気のメニューだった。


まさに「ハレの日」であり、雑居房では「ハシ」を使って食うことが許された

ヘンな話だが、普段の食事では「スプーン」しか使ってはいけないことになっている

洗い物係の仕事の負担を掛けないため、という理由だが、不便で仕方ない。


まぁ、カップラーメンの日はハシの使用が許されるくらい、みんな気合が入っていた。

(スプーンは刑務所側の指示ではなく、雑居房で勝手に決めているルールに過ぎない)

まずカップラーメンが人数分だけ雑居房に入れられる。


それを各自がフィルムをはがし、かやくや粉末スープを入れて、準備する。

すると「配食係」と呼ばれる人間が、1個1個お湯を注ぎに回ってくる

お湯が少ないとか、注ぐ頃には冷めているとか、問題が多いが、この話はまたいずれ。


みんな大好きカップラーメン!待ってましたシャバの味!今日はどんなのが来るかな?

と、配られる前は、どの銘柄が来るか、テンション上がりっぱなしなんですが・・・

ココは刑務所。そんなに甘くない


シャバで見慣れた日清やマルちゃんのカップラーメンなど、まず出ることはない。

5回に4回には「聞いたこともない」メーカーのカップラーメンが出るのだ。

予算を考えれば、一流メーカーのカップラーメンが出ることの方がオカシイ。


聞いたことも見たこともないソレは、出所後の今もシャバで見たことがない(笑)

おそらく3個で100円とか、ディスカウントストアで、叩き売りされていそうだ。

よく出たのは「麺のス◯◯シ」という会社のモノであった。


有名だろうが、無名だろうが、ウマければ何の問題もないのだが、やはりマズい

となると、テンションは急に下がり、期待のカップラーメンもオモチャと化す

「どうせマズいカップラーメンだから、チャレンジしてみるか」


ヒマで仕方ない懲役たちは、何か退屈しのぎができるものをいつも探している。

カップラーメンもおとなしく食べればいいのに、何か遊びたくなってしまうのです。

それで、周りから笑いが取れ、「男気あるヤツ」とカン違いされれば、大満足。


(先:懲役の先輩  下:懲役の後輩、下っ端)
「今日のカップラーメン、何が来るかな~」

「あっ!今月もス◯◯シのカップラーメンですよ・・・」

「なんだよ!月1回の楽しみなのに!あぁ、終わった」

「ウマくないっすもんねぇ・・・」

「マズいカップラーメンなんて、なかなかないぞ!」

「スープがホントにコクがなくてマズいっすもんね。メンもイマイチ」

「今日はみそ味か・・・じゃあ、やるか

「まさかラーメンでまぜメシするんじゃないっすよね?」

「あぁん?そのまま食ったらマズいから、ひと手間加えて、おいしく食べよう」

「さすが先輩ですね。カップラーメンをおいしくするワザまで持っているんですね」

「オマエもやれよ。ゼッタイウマいから」

「えッ!?」

「えッ、じゃねーよ!やるんだよ!


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刑務所の食事⑰・・・イジメだろ?マズい「まぜメシ」BIG3とは [食事]

前回まで「刑務所でお菓子が食える」=「特食」について、お話ししました。

ホントは「シャリあげ」して他人の分まで食いたいのが本音ですが、懲罰が怖い。

かと言って、先輩は下っ端にお菓子をどーしてもスンナリとは食わせたくない


だから、あの手この手で考えて、理不尽なことを押し付けて困らせます。

前回は、数ある「いやがらせ」の中でも「まぜメシ」をさせるお話をしました。

特食のお菓子を「粉々にしてメシに混ぜて食う」そうやって、味わえなくさせます。


これは特食のお菓子の時に限ってのことではなく、普段からよくあることです。

刑務所独特の文化「まぜメシ」については、以前の記事でもご紹介しました。

懲役たちの常識「コーヒーゼリーめし」について
刑務所の食事⑨・・・シャバではやってはいけない「まぜメシ」の話

ゲテモノ?桜でんぶで「いちごミルク」に早変わり、奇跡のコラボメニュー
刑務所の食事⑩・・・刑務所ならでは!奇跡のコラボメニュー

にて、「自主的」な「まぜメシ」の話を書きました。ぜひご覧ください。


今回は、特食のお菓子ではないけれど、普段のメニューで、まぜメシ「させられる」話

先輩に言われて「しぶしぶ」「イヤイヤ」まぜメシをする、ツラいお話です。

まぁ、ギリギリセーフ?の強要、イジメなんですけどね・・・


シャバでは絶対にしない、くだらない「まぜメシ」の数々ですが、ヒマな懲役たちには

「最高の退屈しのぎ」なんです

そして、下っ端が困り、苦痛な表情を眺めるのは、先輩にとって最高のごちそうです。


1.新入りがやらされる「まぜメシ」
前回は、下っ端に、特食のお菓子を麦メシに混ぜさせて食わせる話をしました。

せっかくのクッキーを粉々にして、麦メシに混ぜて、食わせる。

下っ端の二人に「ふりかけ風」「まぜゴハン風」に分けて、試させる。


そんなバカな食い方を「オレたちもやっていたんだから、やれよ」と強要する。

当然、ウマくないんですが、実はコレ、まだマシな方でして・・・

お菓子でも、ポテチやせんべいは「まぜメシ」しても、結構イケるんです。


シャバでも、ポテチを粉々にして、ふりかけのようにして食べるのはありますしね。

お菓子でも「しょっぱい系」のモノは、見た目は悪いけれど、ウマかったりする

実は、普段の食事の時にやらされる「まぜメシ」の方が、ヒドかったりします。


当然、懲役の先輩たちも、それを心得ています。

「できるだけマズい組み合わせで、まぜメシをやらせよう」

そんなことを考えながら、メニュー表を見ているんです。


(先:先輩の懲役、下:後輩、とくにサラの懲役)
「おっ!明日はゼリーが出るじゃねえか!」

「珍しいですね。ゼリーなんて楽しみっすね」

「オレンジゼリーかな?ピーチゼリーかな?」

「とにかくデカいのが出て欲しいっすね」

「コーヒーゼリーめしはウマかっただろ?」

「ハイ。まさか、とは思いましたけど、麦メシに合いますね」

「じゃあ、明日ゼリーめし、やるんだろ?」

「えッ・・・?」

「えっ、じゃねえよ。明日やるんだろ?」

「は、はい・・・」


こうして、先輩の誘導尋問に見事引っ掛かり、「ゼリーのまぜメシ」決定!

明日のお楽しみのイベントが決定!

周りの懲役たちは「これで明日もヒマつぶしができた」とニヤニヤしています。


たしかに、「コーヒーゼリーめし」は、なかなかイケるんです。

クリームがメシに混ざり、まろやかにし、コーヒー味とよく合います。

ところが、あくまでもコーヒーゼリーだから良いので、フツーのゼリーは別


とくにフルーツのゼリーは、まったくと言っていいほど、メシに合いません

オレンジなど柑橘系のすっぱいゼリーは、「まぜメシ危険」です

正直言って「拷問」のレベルです


周りがニヤニヤしているのは、「すんごいマズい」というのを知っているから。

先輩たちも新入りの頃、同じように「ゼリーめし」をやらされているからです。

マズいのはわかっているので、想像すると笑えて、待ちきれないんです!


サラ(新入り)がどんなリアクションするのか?

大げさに「マズい」を連発するのか? ツラそうに黙々と食べるのか?

ヒマで仕方ない懲役たちは、そんなことを楽しみに生きています。


でも、フルーツゼリーよりマズい「まぜメシ」はあるんです


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刑務所でお菓子が食える?⑦・・・お菓子はメシと一緒に食え! [食事]

「刑務所でお菓子が食える」=「特食」ことについて、お話ししています。

刑務所では祝日になると「祝日菜」と言って、お菓子が一人一つずつ全員に配られます。

懲役たちはコレを「特食」と呼んでいます。


しかし、新入りがスンナリと楽しく、特食のお菓子を食うのは気に喰わない!

だから先輩たちは「新人教育」という建前で、新入りにイチャモンをつけるんです。

お菓子を食うにも、シャバでは理解できない「雑居のルール」を守らせようとします。


ワケわからんルールに振り回され、あたふたして一日が終わってしまう新入り。

そうやって「就寝時間のギリギリまでお菓子を食わせない」のが先輩たちの狙い

そして「時間がないからあわてて食って、味わえない」のが先輩たちの目標です。


そんな、先輩たちのくだらないパワハラ?イジメ?を
刑務所でお菓子が食える?⑥・・・新入りイジメは最高の退屈しのぎ
にて、詳しくお話ししました。ぜひご覧ください。


今回はエゲツないイジメではないけれど、やっぱりスンナリとは食わせない話です。

先輩たちは、どーしても下っ端にお菓子を味合わせたくないんです。

なぜなら「他人の不幸は、最大のごちそう」なのが刑務所ですから!


1.お菓子をそのまま味合わせない!
お菓子を食う時には、雑居ではこまかーいルールがいくつもある話はしました。

小机にチリ紙を敷き詰める、ハシを使って食う、とかヘンなのばっかり・・・

シャバの常識では思いつかないモノばかりなので、サラ(新入り)はできません。


先輩たちは、サラがルールを知らないのを利用して、なかなか食わせません。

ただ、これは「ルール」を覚えられない新入りや、デキの悪い後輩にしか使えません。

ハナから出来のいいサラ(新入り)や、慣れた下っ端には、イジメることができない・・・


そこで、どーしてもスンナリとお菓子を食わせたくない先輩たちは考えました。

「デキの良いサラや下っ端には、食っても、味合わせなければいいんだ!」

特食のお菓子をそのままの状態で、おいしく食べさせなければいいんじゃね?


そして行き着いた答えがコレ

「お菓子をメシと一緒に食わせよう」

なんだよ、結局「まぜメシ」です


祝日の日、特食のお菓子は、朝食後か昼食時に配布されます。

刑務所によって違いますが、お菓子は「就寝前まで」か「夕食後まで」に食うこと。

つまり、タイムリミットが言われているだけなんです。


お菓子は昼食時や夕食時にメシと一緒に食べても、何ら問題ないのです。

一気に食おうが、チマチマ食おうが、それも個人の勝手

だから、お菓子をメシに混ぜようが、そんな食べ方も一切自由なんです。


そこで先輩たちは思いついちゃったんですね。

「サラや下っ端に、お菓子のまぜメシをやらせれば、おいしく食べられるワケない」

「サラや下っ端は、楽しみのお菓子をまぜメシにさせられ、ガッカリのハズ」

「スンナリと食えないわ、味わえないわ、まぜメシでオモシロいのが見れるわ」


こりゃすべての条件が整い、おトク!

まぜメシにさせて、どんなにヒドイ「食いもの」が出来上がるかも楽しめるワケで

もう、これ以上ない退屈しのぎです


では、どうやって、サラや下っ端に「まぜメシ」をさせるのか?

そこが先輩たちの腕の見せ所なんです。


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刑務所でお菓子が食える?⑥・・・新入りイジメは最高の退屈しのぎ [食事]

「刑務所でお菓子が食える」=「特食」ことについて、お話ししています。

刑務所では祝日になると「祝日菜」と言って、お菓子が一人一つずつ全員に配られます。

懲役たちはコレを「特食」と呼んでいます。


全員に配られるので、予算は60円、品数は1品で、量は少なくショボいです。

それでも、滅多にない甘いモノが食えるチャンスなので、楽しみにしています

「どうにかして、たくさん、他人の分まで特食を食いたい」内心みな思っています。


20代の若者ばかりの雑居なら、新入りや下っ端は「シャリあげ」されて食えませんが

フツーのオッサン部屋であれば、バレて懲罰がイヤなので、「シャリあげ」しません。

それでも、新入りがスンナリと楽しく、特食のお菓子を食うのは気に喰わない!


そこで、ヒマな懲役たちはサラ(新入り)にあれこれイチャモンをつけるんです

「新人教育」という名の「サラへの指導」なんですが、まぁパワハラですね。

それが1回、2回でできるようにしないと、エスカレートしてイジメになります。


前回は、今回のお話をするための予備知識として、新入りのイジメについて
刑務所のイジメ①・・・雑居ならどこでもある「新入りイジメ」
にて、詳しくお話ししました。ぜひご覧ください。

さらに前々回は、大相撲で「賭けごと」して、特食をスンナリ食わせないことを
刑務所でお菓子が食える?⑤・・・他人のお菓子をふんだくる方法
にて、詳しくお話ししました。ぜひご覧ください。


刑務所で、賭けごとは日常茶飯事で、絶好の退屈しのぎになりますが、問題が・・・

上の者も負ける確率は同じで、負けたら下っ端にお菓子を取られる心配があります。

下の者にお菓子を取られてちゃ、屈辱だし、ストレスは余計溜まります。


今回は、他人のお菓子はふんだくれないけれど、しつこくジャマするお話をします。

シャバではこれをパワハラ?イジメ?と言うのでしょうか?

これが刑務所流「正しいサラへの指導」ですが、たかがお菓子にスゴイ情熱です。


1.サラへのイジメ?いえ、指導です
サラにとって、雑居に入った最初の1か月は、研修期間、見習いの居候状態です。

この期間にキチンとできないと「ダメなヤツ」扱いになり、多くはイジメられます

そのために必死で覚えようと、サラ(新入り)は頑張りますが、勝手にやってはダメ


その雑居の「ルール」を先輩にイチイチおうかがいをし、教えてもらわないとダメ

「オメェよ!ちゃんと上に、やり方を確認したのかよ!」

たとえ見て知っていても、わざわざ「おうかがいをたてる」がないと怒られるんです。


たかがお菓子を食うに関しても「ルール」があり、おうかがいをたてないとダメ

シャバでは非常識なんだけど、雑居では理屈にかなったルールが存在します。

だから前日までに、教育係の先輩に教えてもらい、確認しておかなければダメです。


ルールと言っても、小机にチリ紙を敷け、ハシを使って食え、とか変化球ばかり

先輩たちに訊かないと、サラにとっては、まず想像もつかないモノなんです!

教えてもらっても、オカシイものばかりのルールなんで、うまくできない・・・


だから100%の確率でサラはヘタを打つんで、先輩たちには都合がいい。

「どうして、教えてやったのにできないんだ?」

「時間を割いて、手間をかけやがって!」

「できないんだったら、勝手に食うんじゃねえよ!」

待ってました!とばかりに怒鳴って、説教して、ストレス解消します


退屈な先輩にとって、これはお約束のイベントです。予定通りに怒ってるんです

それがパワハラだとか、イジメだとか、当の本人はこれっぽっちも思いません

「オレが指導してやった。うーん、いいことしたな」と、先輩は思っています。


こうして、たかがお菓子を食うにも、サラにはスンナリと食わせないのが刑務所。

雑居の懲役たちは「ルール」を押し付けて、守れないと怒鳴り、説教します。

怒られたサラは、謝罪し、ルールを教わるまで、食べることができません


こうやってメンドくさいことで引っ張って、ギリギリまで食わせないんです。

ただ食わせないと、バレたら懲罰になってしまうので、最後に食わせる

もう寝る直前にあわてて食わせて、味わえない姿を見て、みんな満足します


実は完全に予定調和の「激怒⇒説教⇒謝罪」の流れなんです。

後半は、実際に特食のお菓子の時、サラが追い詰められる様子をご紹介します。


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刑務所でお菓子が食える?⑤・・・他人のお菓子をふんだくる方法 [食事]

「刑務所でお菓子が食える」=「特食」ことについて、お話ししています。

刑務所では祝日になると「祝日菜」と言って、お菓子が一人一つずつ全員に配られます。

懲役たちはコレを「特食」と呼んでいます。


全員に配られるので、予算は60円、品数は1品で、量は少なくショボいです。

それでも、滅多にない甘いモノが食えるチャンスなので、楽しみにしています

だから、しょっぱいスナック菓子が出た時の、あのガッカリ感と言ったら!

すべての舎房からため息が聞こえます


どーして、人間は飢えると、あれだけ甘いモノが食べたくなるんでしょう?

「どうにかして、たくさん、他人の分まで特食を食いたい」内心みな思っています。

こんな事情があるので、みんな仲良く食べて終わり、んなワケがない。


今回は、退屈で仕方ない懲役たちが「特食」でやらかすアレコレをご紹介します。

ホント、ヒマだから、くだらないことばっかりやってるんですよ・・・


1.スンナリ特食は食わせない!
意外かもしれませんが、オッサンたちの雑居では、特食を取り上げたりしません。

「シャリあげ」と呼ぶものですが、脅して取るようなことは、あんまりないです。

新入りや下っ端が「シャリあげ」されるのは、イケイケの若者の雑居の話です。


ホント、刑務所の20代の若者はメチャクチャで、シャバの常識が通用しないです。

マトモな社会人なら、お菓子を他人から取り上げて食うなんて、イカレてますけど…

これから行く方、若者の雑居のシャリあげは、ひどいんで、気を付けてくださいね。


フツーのオッサン部屋は「シャリあげ」しないというのは、意外かもしれません。

「大人のプライドで、他人のお菓子なんか取れるか!」というマトモな理由ではなく

しぶしぶ「おとなしく」しているだけなんですよね・・・


特食でモメて、トラブルになり「懲罰」になると、仮釈放に響いちゃうからなんです。

仮釈放に響くようなことを、してしまうのは避けたい。だからシャリあげしないだけ。

みんな、仮釈放を多くもらって、早く出所したいんですよねぇ


それでも、トラブルにならない形であれば、ホントは他人の分まで食いたい!

でも「合法的」な「シャリあげ」の手段は、考えてもないんですよね・・・

じゃあ、どうするか?


平和にみんなで楽しく食うのは、何か気に喰わない(笑)。

「せめて新入り・下っ端にはスンナリとは食わせないぞ!」と考えます。

退屈で仕方ない懲役たちは、自分たちでややこしいイベントを作ります。


①賭けごと
勝てば、相手のお菓子がもらえる。これはわかりやすい。

②説教
下っ端に、因縁をつけてスンナリとは食わせない。

③まぜメシ
下っ端に、特食をメシにムリヤリ混ぜさせて、おいしく食べさせない。


こんなことをアレコレ考えて、新入り・下っ端を困らせて楽しみ、ヒマを潰します

飢えた懲役たちの「卑しい、貧しい」思考ですよね。

私も懲役の時は、進んでやっていました。思い出すと恥ずかしい・・・


それではまず、特食をスンナリ食わせない「賭けごと」をご紹介します。


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刑務所でお菓子が食える?④・・・菓子は手で食べてはダメ [食事]

「刑務所でお菓子が食える」ことについて、お話ししています。

刑務所では祝日になると「祝日菜」と言って、お菓子一品が全員に配られます。

懲役たちはコレを「特食」と呼んでいます。


とは言っても、予算は60円、品数は1品で、ショボいんですが、懲役たちは大喜び。

懲役たちは常に空腹、とくに甘いモノに飢えているので、その執着はハンパないです。

また、懲役なりたて、懲罰繰り返しの者にとって、菓子を食う唯一のチャンスなんです。


こんな事情があるので、みんな仲良く食べて終わり、んなワケがない。

前回は、雑居では新入りは特食を食べられないことが多い、というお話を
刑務所でお菓子が食える?③・・・新入りは特食を食べられません?
にて、ご紹介しました。

部屋長に「みかじめ料」として上納しなければならず、結局食べられないのです。


今回は、特食を食べる際の「お作法・マナー」をご紹介します。

たかが菓子を食うのに、イチイチうるさいんですよ!

まぁ、そうやって「パワハラ」して、懲役たちはストレス解消しているんですけどね。


1.特食は、手で食べてはいけない!
祝日に、一人に一つ配られる「特食」は、雑居房ではうかつには食べられません

別に時間が指定されているワケでも、食べ方が決まっているワケでもありません

刑務所側からは「夕食後までに食べて、ゴミは出せ」と言われているだけです。


配られるモノだって、ありふれたお菓子ばかりで、珍しいことはありません。

楽しく食べりゃいいのに、雑居房は先輩たちから「変わった指導」を受けます。

それが「お作法」や「マナー」


シャバでは絶対にやらない、くだらない「決まりごと」を懲役どうしで強要します。

雑居房の懲役たちが「悪しき伝統」で勝手に決めた「ローカルルール」なんです。

それに従って特食を食べないと、説教され、ヒドイ時は工場を追い出されます


「刑務所側から指示されているワケでもないのに、ルールなんてバカじゃないの?」

どーして、楽しめないのか?

自分で自分の首をしめるのか?

ホント、理解できなかったのですが、

他に選択肢のない「必要悪」なんです


色々な人間がいるので「決まりごと」を作らないと、メチャクチャになるのも事実。

雑居房の秩序を保つためには「決まりごと」の下、相互監視しないとダメなのも事実。

自分たちが先輩からされた理不尽な「決まりごと」を、下にも守らせたいのも事実。


そんなドロドロな思惑が合わさって「非常識」な、お作法やマナーが出来上がります

前置きが長くなりましたが、「お作法」や「マナー」をいくつかご紹介します。


前回、若者の雑居房では、新入りは特食を上納し、食べられないお話をしました。

ただ、オッサンたちのフツーの雑居房では、そんなことはまずありません。

バカバカしいし、後々調査・懲罰などしっぺ返しが来るので、全員食べさせます。


「待ちに待った特食!」「久しぶりの甘いモノ!」

懲役たちは、たかがチープなお菓子にテンション上がりまくりです。

ガマンできず、さっそく食べようとするんですが・・・先輩に注意されます


「オイ!どうやって食べる気だ?」

「はい?えっ、あの・・・」

「まさか、手で食べないよな?」


えええぇぇぇっっ!!!お菓子を食べようとしているのに、手で食べないって?

何かのトンチ? それとも特食を食わせないための「いやがらせ」なのか?

お菓子をどう食べればいいんだ!?


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