前座の刑務所、「調査センター」。
その本丸である、
「センター工場」の生活をお送りしてきました。
不自由、理不尽、納得のいかないことばかりで、文句の一つも言いたくなります。
刑務官様には
「粗探し」をされ、今日も頭ごなしに怒鳴られます。
今回は、実際に私が
怒鳴られた「くだらねぇ」出来事をご紹介したいと思います。
シャバであれば、120%
「んぁ?お前、何言っちゃってるの?ワケわかんねーんだよ!」
と、即座に言い返し、にらみつけていることでしょう。
1.「新聞は翌日回収なんだよ!」
懲役でツラいのは、
外との交通・連絡がほとんどできないこと。
電話はもちろん、インターネットもできない・・・週に1度の手紙だけです。
あのホリ◯モンさんも、ブーブー文句を言っていましたが、
欲しい情報がとっても入手困難なんです。
なんと、
刑務所では、情報収集するのに一番早いのが「新聞」です。
SNSで情報が即時拡散するこの時代に、新聞ですよ。昭和のまんまですよ。
と言っても、
新聞も自由に読めるワケではない。
「回覧新聞」といって、何部かを順番に回し読みするんです。
センター工場では、
昼食後のおよそ15分程度の休憩中に、
40人程度が3部を回し読みをしなければならないので、
1人当たり、読めるのはまぁ1~2分
「こんな短い時間で、読めるワケねーだろ!」
その通りでございまして、
読みたければ、「自弁購入」するしかない。
「自弁購入」とは自分の手持ちの金で、買うこと。刑務所ではこう言います。
新聞に関しては、選ぶこともできて、
その日のうちに届きます。
普通紙(読売・朝日から1紙)、スポーツ紙(4紙から1紙)と選べるんです。
シャバに出た時に「浦島太郎」状態になるのが怖くて、ずっと買っていました。
また少しでもシャバの雰囲気を味わいたく、癒されたくて、買っていましたね。
んでもって、
検閲をされた後、夕方に舎房へ戻る時に、新聞をくれるワケです。
午後6時から9時までの、わずかな
「余暇時間」に読むことができます。
シャバにいるころは、新聞なんて、さらっとナナメ読みしていましたが、
懲役になると、極度の「モッタイナイ」どケチ精神となり、全部読もうとする。
また、
情報に飢えているので、広告ですら目新しく、刺激的。
そんなんで、夢中になって読んでいても2~3時間では読み終わらんのです。
「あそこの記事は、どーしても気になる」
でも、就寝時間で
時間切れ。
当然、「明日読もう」となるワケです。
ところが翌日、
刑務官様に呼び出されるんです。
「オイ!594番、◯△!担当台まで!」
ものすごい怒気を含んだ怒鳴り声です。こりゃあ、本気で怒ってんな・・・
「なんか、ヤベぇな」と草食動物の気持ちで恐る恐る、刑務官様の所に行くと、
「おめぇ、新聞どうした?」
「は、はい?」
「はい?じゃねぇんだよ。どこにやったんだ?」
「あ、舎房においてありますけど」
「んぁ?どうして持って来なかった!」
「えっ?毎日持ってくるんですか?」
「えっ?じゃねぇんだよ!新聞は毎日持ち込みで、古いのと交換だ!」
はぁ?・・・その日のうちに読んで、持って来ないとダメということか。
「あの、先生。まだ、読み終わってなかったので置いてきたのですが・・・」
「んなことオレの知ったことじゃねぇ!いいから持って来るんだよ!」
ふざけんな!
自分の金で買っている新聞なのに、どうして翌日に強制回収なのよ!
と、
言いたい気持ちをグッと押し殺し、
「はいっ!すみませんでした!」
そう、
懲役はこれが正しい対応。
もしここで「何で持って来ないとダメなんですか?」と言った日には
刑務官様、激怒→連行→調査→懲罰→仮釈放、減る
となってしまうワケですよ。
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