いつも読んでいただきありがとうございます。
今回も前回に引き続き、留置場ならではの、
カルチャーショックなモノをご紹介します。
これらを受け入れるには、ちょっと時間がかかりました。
③紙がないんですけど!
前回、便所(トイレとは呼びたくない)の様子についてはお話ししました。
便所ネタで、もう一つ。
トイレットペーパーがないんです!
じゃ、
留置場ではお尻を拭くことも許されていないのか?と思っちゃいますよね。
トイレットペーパーの代わりに、
「チリ紙」と呼ばれるものを使います。
留置場では「チリ紙」というものが支給され、個人では持てません。
だから、便所に備え付けておき、好き勝手には使えないのです。
―――ところで、「チリ紙」って、ご存知でしょうか?
ノートくらいの大きさで、薄汚れた感じで、ティッシュの様には白くない紙です。
40代以上の方ならご存知かもしれません。
昔、田舎の汲み取り便所に備え付けてあった、
肌に優しくないアレ、です。
さて、チリ紙があることを確認せず、あわてて便所に入ると、トンデモナイことに・・・
「あの、〇〇さんすいません!チリ紙ないんですけど!」と大声で救助を求めるハメに!
「おめぇ、確認しておけよ!・・・オヤジさん(警察官のこと)
チリ紙ください!」
「この房はチリ紙の消費激しいぞ。大事に使えよ」と監視の警察官に渋られたりします。
警察官に怒られ、同房の人からは舌打ちをされ、便所も気軽には行けません。
ウォシュレットが当たり前の21世紀の日本に、こんなものがまだ生き残っていました。
もう、まさにある意味、
奇跡です。
時間が「昭和」で止まっています。
留置場や拘置所という所は、こういった
数々の絶滅危惧種が保護されています。
刑務所に行くことになる私は、懐かしくもない幾つかの絶滅危惧種と出会うことに・・・
いったい、チリ紙って、どこで作っているんだよ?(のちに、静岡県の工場と判明)
ていうか、留置場・拘置所・刑務所の人間しか使わないだろ?と勘ぐります。
トイレットペーパーしかない状況でも抵抗あるのに、チリ紙で拭くしかないのです。
痔持ちの私には、これはきつかったです。
ちなみにこのチリ紙、懲役の間では
「ちりし」と読みます。
どうでもいい、
「懲役あるある」でした。
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