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刑務所と手紙⑨・・・離婚の手続きはカンタンに [手紙]

このところ、刑務所での手紙の話をさせていただいております。

家族からの手紙が来れば、ホッと癒され、

女性から手紙が来れば、テンション上がり狂喜乱舞、

上司から手紙が来れば、温かいコトバに涙する


・・・てなコトがいつも続けば、嬉しいんですが、現実はキビシイんです!

そんなドラマのようには、世の中うまくいくかよ!

と、懲役たちはツッコむに違いないです。


前回まで、そんな中からいくつか選んで、お話ししました。

実は訴えられた裁判資料の手紙だった、ガラ受けを拒否された、親から勘当された・・・


今回はそこまでの「不幸の手紙」ではないものの、

明日は我が身、自分にも十分ありうる「小不幸の手紙」をご紹介します

現実味があるだけに、こちらの方が恐ろしいんじゃないか、と思います。


F.なんで、このタイミングでよ!

1.とにかく離婚してください
刑務所に送られる手紙は、本人の手元に届く前に、まとめて検閲されます。

通常は、各工場に届けられ、夕方、担当の刑務官様から手渡しされます。

ところが、担当の刑務官様によっては、渡す前にコッソリ読むんですね。


「おめぇ、親御さんの具合悪いみてぇだが、大丈夫か?」

なんて、話しかけてきたりするのです。

そうやって、良くも悪くも受刑者たちの状況が把握されるワケです。


もし何か手紙の中で、本人にとってショックな出来事があれば、本人に手渡す前に

刑務官様が呼び出して、話をして、落ち着かせてから手紙を渡します

ということは、手紙を持って呼び出されるというのは悪い出来事の証拠・・・?


そんな予備知識を頭に入れてから、Tさんのエピソードをお聞きください。

ある日突然、一通の手紙によって絶好調からどん底に叩き落とされます


Tさんは30代で肉体自慢な、奥さんと二人の子どもがいる、パパ。

シャブ(覚せい剤所持)にて懲役1年半を喰らって刑務所に来ました。

Tさんの自慢は、カワイイ奥さんと帰りを待つ幼い子どもたちです。


奥さんは遠いところを子どもを連れて、月2回面会に来てくれます

第2第4木曜日の午前に決まって来る面会が、Tさん、楽しみでしょうがない。

前日からソワソワしていて、当日は興奮冷めず、奥さんの自慢話を聞かされます。


人間、心の拠り所があると、刑務所にブチ込まれていようが強いものです。

Tさんは運動時間は筋トレに余念がなく、出所後すぐに働けるよう鍛えています。

「カミさんは、できたヤツでさぁ」が口グセで、聴かされる方はウンザリですが・・・


刑務所にブチ込まれていながら、こうして心身共に絶好調なTさんでしたが、

刑務所という所は、そんな幸せそうなヤツを許してはくれないようでして・・・


ある日の夕方、そろそろ作業も終わりという頃、担当の刑務官様が呼び出します。

「おいっ645番、T!担当台まで」

片手には手紙を持っているのがチラッと見えました。(チラ見は懲役の悪いクセです)


手紙を持って呼び出される、つまり

悪い出来事の証拠なので、

Tさん、何かピンチということか?



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刑務所と手紙⑧・・・損害賠償を払わないでいいんですか? [手紙]

前回、ひき逃げ死亡事故により、懲役11年を喰らったMくんをご紹介しました。

今ごろになって、被害者遺族から損害賠償請求の民事訴訟を起こされたのです。

なんと、その額1億2000万円


いつもヘラヘラ、でくの坊のMくんにそんな返済能力があるとは思えません。

でもMくん、慌てていないんだよなぁ。

事の重大さに気づいていないだけなのか? 続きをお話しいたします。


E.届かない方が良い手紙もあります

4.自己破産で一発逆転?
「いやぁ、被害者遺族から訴えられちゃいました、うへへ」

なんと!手紙は裁判所からで、それも民事訴訟の書類かよ!

一番届いて欲しくない手紙だな・・・


やっぱり来たよね、民事訴訟

忘れたころに、超高額損害賠償請求


見かけない金線(幹部職員)が来た時点で「良い出来事」のワケがないよな。

思いもよらぬ良い事は絶対に起きないけれど、思いもよらぬ悪い事は起こってしまう

なんてったって、ここは刑務所だもん


ようやく刑務所生活が落ち着いてきたと思ったら、1億2000万円の請求かよ!

もし、自分だったらと思うとゾッとするが、Mくん、慌てるそぶりも見せない。

気になって、しばらくした後、Mくんにどうなったか聞いてみた。


―――Mくん、裁判の件、どうしたの?何とかなった?

「いやぁ、弁護士に頼みました。自分じゃ何もできないっすから、うへへ」

―――そうなんだよねぇ。刑務所入っちゃうと、民事裁判は出られないからねぇ

「でも、なんとかなりそうっすよ。意外と大丈夫でしたよ、うへへ」

―――1億2000万円が、なんとかなりそうだ、って言うのかい?スゲエな!

「いや、そんなカネないっすよ。ただ、弁護士は払わなくていい、って。うへへ」

―――払わなくていい、って踏み倒せるモノなの?

「あぁ、弁護士は払えないものは払えないんですから、大丈夫って、うへへ」

―――それ以前に、損害賠償の請求は100%認められる判決が出るでしょ?

「弁護士も『損害賠償の請求はほぼ100%認められる』って言ってたね、うへへ」

―――じゃあ、損害賠償請求の判決を、拒否できる何かがあるってことだね?

「よくわかんないけど、自己破産しちゃえば大丈夫、って言ってたよ、うへへ」

―――その手があったか、Mくん


でも、そんなにカンタンに自己破産できるの?

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刑務所と手紙⑦・・・今さら裁判の手紙ですか? [手紙]

このところ、刑務所での手紙の話をさせていただいております。

刑務所にブチ込まれていると、手紙が楽しみで仕方なかったです。

男女問わず、数行の短いモノだろうが、とにかくうれしかった!


だから、手紙は無条件に良いモノだと思っていました。

が、前回ご紹介したような「ガラ受け拒否」だったり、絶望モノもあるんです。

今回は、また違うパターンの「どん底に叩き落とす」手紙の話をします。


まぁ、自業自得、身から出た錆、というコトバがピッタリですがね。


E.届かない方が良い手紙もあります

3.裁判所からの分厚い手紙
Mくんは20代前半の、抗不安薬を内服しているせいか、いつも眠たげな若者です。

「眠れない、不安だ」と言いますが、いつもヘラヘラと笑って、悩みなんかなさそう

昼食後の午後一番の作業では、コックリと居眠りしたことも何回かあります。


「懲役作業中に居眠りなんて!」と、見ている周りの方がドキドキします

見つかったら、即、連行→懲罰は間違いナシなんですが、見つからない強運の持ち主。

刑務官様からも「コイツに言ってもしょうがねぇ」と見放されているだけかも、ですが。


さて、Mくん。20歳になる前に、クルマで死亡事故を起こし、ひき逃げして逮捕

20歳前だから軽くて済んだのか?ともかく懲役11年を喰らったワケです。

刑が長期だからか、交通刑務所に送られず、フツーの刑務所に送られてしまった。


ある日、作業中に、見かけない金線(幹部職員)が工場にやって来た。

バレないように、チラチラと見ていると、Mくんが呼ばれているようだ。

長々とした説明を受け、手には分厚くて大きな封筒を持っているではないか!


おっ!Mくん、職業訓練でも受かったか?変わった差し入れでも入ったか?

でも、相変わらずヘラヘラしているから、良いことか悪いことかわからない。

休憩時間にMくんをつかまえて、尋ねてみた。


―――Mくん、なんか大きな手紙が届いていたじゃない?

「あ、裁判所から手紙が届きましたよ、うへへ」

―――今さら裁判所から手紙なんて、減刑でもしてくれる、って?

「そんなワケないでしょ!裁判の資料ですよ、うへへ」

―――ええっ?裁判って、もうとっくに終わっているじゃない


Mくん、何があった?

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刑務所と手紙⑥・・・まさかの「拒否」天国から地獄の手紙 [手紙]

このところ、刑務所での手紙の話をさせていただいております。

外の世界から隔離された懲役たちにとって、手紙はありがたいモノです。

外の世界とのつながり、「生きている」ことを実感でき、力が与えられます。


決して大げさではなく、一通の手紙で落ち込んだり、はしゃいだりしました。

温かいコトバが綴られた手紙には、何度も目を通し、その度に涙を流したものです。

手紙はいつでも、誰からでもうれしいモノ、と思っていました。


ところが、中には決定的に「絶望する」手紙もあるらしいのです。

今回は、希望の手紙ではなく、そんな「どん底に叩き落とす」手紙の話をします。


E.届かない方が良い手紙もあります

2.最後の最後で拒否するなんて!
Sさんは40代後半の、見た目は強面だが温厚なオジサン。

自称タタキ(強盗)で5年半の懲役を喰らったらしい。

懲役たちになぜか多い、歯並びが悪く、歯もスカスカというSさん。


そんなスカスカな歯からツバを飛ばしながら、ある日Sさんは興奮していた。

「やったよ!とうとう自分にも来たよ!」

―――どうしたんすか?誰か面会にでも来てくれたんすか?

「いやぁ、カリメン(準備面接)だよ。やっと来た!」

―――おおっ!おめでとうございます。仮釈放へ確変モードですね。

「このまま無事にいけば、1年は仮釈もらえるよ~」

―――順調じゃないですか!まあまあ仮釈も、もらえそうですね。

「やっとだよ。この4年間は長かったからなぁ。早く出たいよ」


以前、仮釈放の記事でお話ししましたが、刑務所から出所するには2通りある。

①刑の満期日まで、懲役を勤めて出所する

②仮釈放にて、少し早く出所する(初犯の刑務所では8割以上がこちら)


しかし、仮釈放で出所するには最低限2つの条件をクリアしなければならない。

a.身柄引き受け人(ガラ受け)がいること

b.仮釈放の面接を受け、審査に通ること


つまり、Sさんは仮釈放の対象となり、これから面接を受けるところまで来たのだ。

およそカリメン(準備面接)を受けて1~3ヶ月でホンメン(委員面接)が入り、

審査を経て、通れば1~6か月くらいで出所ができるのだ。


Sさん、カリメンを受け、順調にホンメン(委員面接)を終えた。

あとは懲罰に上がることがないよう、おとなしく過ごすだけのところまで来た。

そして、3か月後のある朝、担当の刑務官様に呼ばれて、工場は卒業となった。


「おい、S。ここまでよく頑張ったな。外に出ても、しっかりやれよ」

刑務官様がねぎらいの声を掛け、Sさんは満面の笑みで工場を出て行った。

あとは釈放前教育という別の場所で2週間を過ごせば、いよいよ出所だ。


「いやぁ、よかったですねぇ。Sさん無事に出所できそうだし」

「そうだねぇ。ここまで順調だったよね。面接もトントン拍子だったし」

周りの懲役たちも喜びのおすそわけのごとく、Sさんの話をしていた。


「Sさんには世話になったけど、もう一生会うことはないだろうなぁ」

「そうですねぇ。もうちょっと色々話を聴きたかったですね」

ところが、その日の昼前、Sさんが工場にまたやって来たのだった


「Sさん、何で戻って来てるの?」

工場は作業中にもかかわらず、ざわついた・・・


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刑務所と手紙⑤・・・感動ではなく「勘当」の手紙 [手紙]

外の世界から隔離された懲役たちにとって、手紙はありがたいモノです。

妻や子どもから来た手紙を、さりげなく自慢するヤツ・・・

彼女から来たカワイイ封筒を見せびらかして自慢するヤツ・・・

とにかく手紙は、どれだけ外の人間から愛されているか「自慢」するモノでした。


くだらねぇ~とお思いでしょうが、刑務所なんてしょせん虚勢と見栄の張合いです。

「いかに外にいたころは、オレはスゴイ人間だったか」

こんなどーでもいいことを示したくて、手紙まで自慢するんです。


手紙はいつでも、誰からでもうれしいモノ、と思っていました。

ところが、中には決定的に「絶望する」手紙もあるらしいのです。

今回は、自慢の手紙ではなく、そんな「届かなきゃよかった」手紙の話をします。


E.届かない方が良い手紙もあります

1.感動ではなく勘当の手紙
Dくんは、身体はデカいが気は小さい20代の若者。

なんだか強盗&殺人という凶悪犯罪セットで懲役30年を喰らったらしい。

ちなみに有期刑の中では懲役30年はMAXだ。無期懲役の次にキビシイわけです。


すぐ泣き言を言うし、同世代の懲役たちからはイジメられているし、

とても懲役30年を喰らった凶悪犯とは思えない。

周りに乗せられてとか、カッコがつかないからとか、で殺しちゃったのだろうか?


将来に希望を見い出せず、家族からの手紙を唯一の心の拠り所にしていたようだ

届いた手紙は、舎房に帰る際、更衣室から出たところで刑務官様から手渡される。


全員が着替え終わるまで、廊下に出られないので工場の出入口はごった返す。

その人混みに紛れて、懲罰モノの反則行為にもかかわらず、手紙を読むヤツもいる。

Dくんも、その日は待ちきれず、コッソリと家族からの手紙を読んでいた。


しかし、Dくんの様子がオカシイ・・・

声は出さないものの、目を真っ赤にし、肩を震わせ、明らかに泣いているのだ。

翌日、気になって同じ雑居房にいる者に聞いてみると


―――Dくん、昨日手紙を読んで、泣いていたように見えたけど?

「あぁ、親から勘当されたらしいよ」

―――勘当?そりゃまた、キビシいねぇ

「迷惑だから、もう手紙を送ってくるな、お前とは親子の縁を切る、だって」

―――えぇ?このタイミングで?何かあったのかねぇ・・・

「近所や会社でアイツの家族だとわかると、ずいぶん嫌な目に遭ったらしいよ」

―――でも、今さら勘当しなくてもいいんじゃないの?

「アイツ、親にしょっちゅうカネとか本の差し入れをせびっていたからねぇ」

―――とうとう我慢していた家族も、ブチ切れたというワケか。

「昨日は、その話を聴いた後、しばらく泣いていたよ。荒れるかもね」


う~ん。他人の心配をしている余裕もないし、同情もするつもりはないが、

裁判も終わり、懲役生活も落ち着いた頃に、勘当されるのは予想外でショックだろう。

やはり親でも、懲役30年の息子はジャマ者になってくるのだろうか?


Dくん、実年齢も若いが、精神年齢はもっと若い。ていうか、幼い。

勘当の宣告の手紙の後、ぼ~っとしていることが多くなり、よく怒られていた。

現実を受け止められないDくんが、やったことはわかりやすかった。


まず、毎月1回日用品や下着を所持金から購入することができるが、炸裂した。

普通は、チリ紙、石けん、ハブラシを買うくらいなので1,000円前後の出費だろう。

ところが、Dくん。中国人の爆買いツアー客もビックリのまとめ買いをしていた!


下着だ、歯みがき粉だ、これでもかと買いまくり、15,000円近くのお買い上げだ。

「いやぁ、たくさん買っちゃったよ。何か気分いいね」

Dくん、大量買いにご満悦。久々に笑顔も出て、周りの懲役たちも安心した。


「おい、D!担当台まで来い!」

笑顔もつかの間、刑務官様が怒号でDくんを呼び出した。何があった?


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刑務所と手紙④・・・手紙は仮釈放に影響する! [手紙]

日々懲役を勤めている受刑者たちは、一日も早くシャバに出ようと努力しています。

そんな懲役たちの最大の関心事が「仮釈放」です。


仮釈放をいかに多くもらうかの努力や方法は、以前の記事

仮釈放には何がキクのか⑩・・・仮釈放のウソと誤解

にてご紹介しましたので、よろしければご覧ください。


仮釈放を多くもらうための、地道で誰でもできる努力として

①懲罰を受けるようなことをしない=マジメに懲役を勤める

②身元引受人(ガラ受け)を早くから整えておく

③反省の態度を日々アピールする=報奨金を貯めておく、「教育」を受けるなど

④社会復帰の意欲を日々アピールする=手紙を出す、職業訓練を受ける、自主学習など

なんて大マジメに、つまらないけれど確実な方法を書きました。


その中に「手紙を出す」と、あります。

そうなんです。手紙を書くことは、仮釈放に有利に働きます

しかし、その内容次第では仮釈放が見送られる致命傷ともなります


今回は、手紙と仮釈放にまつわるお話をします。


D.手紙と仮釈放の関係

1.仮釈放のポイントになる手紙
やはり、外部との手紙のやり取りは、仮釈放の査定にプラスに働く

仮釈放の準備面接時に、面接官から言われたので間違いはないと思う。

ただ、誰でもいいからテキトーに手紙を出せばいいかというと、そうではない。


①身柄引き受け人(ガラ受け)と手紙のやり取りをすること

②たまにではなく、月1週1のようにコンスタントに手紙を送ること

③カネの無心をしたり、手紙でケンカをしないこと。良好な関係で


とにかく、身柄引き受け人(ガラ受け)との手紙のやり取りが重要なのだ。

友人・知人との手紙のやり取りも、社会とのつながりが多いと、評価される。

が、最低条件、必要条件は身柄引き受け人との手紙なのだ。


ケンカをしないとか、カネの無心をしないとか、当たり前のようだが、

刑務所に入ってしまった懲役たちは事情を抱えていて、なかなかムズカシイ。


カネだの、本だの、差し入れしてくれ!と言いたくなってしまうし、

誰にも言えない愚痴を、家族だからこそこぼしてケンカしてしまう。

また、身柄引き受け人が家族だとしても、今さら話すことがなくて困る人も多い。


かと言って、友達と手紙のやりとりをしていても、仮釈放にあまり効果はない。


そして、盲点だったのがコレだ。

「身柄引き受け人から手紙が来る事」

つまり、こちらから一方的に手紙を送ってもダメなのだ。


別にたくさんだとか、頻繁に来る必要はないらしい。

時折り、身柄引き受け人から安否を確認する手紙が来ることが重要らしいのだ。

身柄引き受け人が、本当に心配し、受け入れる気がある、その証拠になるというのだ。


確かに、言われてみればもっともだ。

だがこれは自分の力ではどうにもならない。普段から良好な関係を築くしかない。


手紙の良い面の話でしたが、まさか手紙が、思わぬ致命傷になることもあるんです!


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刑務所と手紙③・・・手紙に関する裏ワザ・裏ネタ [手紙]

刑務所にブチ込まれてしまうと、自由に外との連絡が取れなくなります。

連絡をとれる手段は、たった2つ!

面会と手紙ですが、受刑者がこちらの意思で連絡が取れるのは

「手紙」が唯一の手段なんです。


とは言え、そこは刑務所。週1回決まった曜日にしか出せないし、制限も多い。

急ぎの時はどうすんのよ!とか、他に何かよい方法はないの?とか、

やはり裏ワザ(姑息な手段?)は知りたくなるものです。


今回は、刑務所の手紙に関する裏ワザ・裏ネタのお話をします。


C.手紙に関する裏ワザ・裏ネタ

1.速達は全然OK
基本中の基本ワザですが、意外と使われていないというか・・・

刑務所から出す方も、自分で速達分の切手を貼り、赤字で「速達」と書けばOK

いちいち許可もいらず、急ぎの時はこれが一番速くて確実。


何をするにも許可が必要な刑務所では、許可がいらないことは極めて少ない

勝手に速達で出せるというのは、ある意味、盲点?奇跡?です。


刑務所へ送る方は、もっとメリットがあります。

刑務所は土日祝日は手紙の処理をせず、受刑者の手元に届きません

金曜日なんかに手紙が届いても、本人に届くのは月曜日になってしまいます。


ところが、速達ならば土日祝日関係なく、処理してくれ、本人の手元に届きます

刑務所でも、速達だけは迅速に検閲もして、処理してくれるので確実で速いです。

手紙が午後に着いても、本人の手元にはその日の夜に届きます。これ、スゴイ。


正月も盆休みも5月の連休も届けてくれるので、これは使わないともったいない。

ただ、速達料金の280円がもったいないのか、人気がないです。


2.手紙がキライな人は電報です
情報通信の分野では、完全に昭和の時代で止まっているのが刑務所です。

通信手段は手紙しかないわけで、完全にアナログ。50年前と一緒です。

しかし、もう一つ昭和の時代の通信手段がありました。


「電報」は、刑務所でOKなんです。

電報は電話一本でできるし、文も考えなくていいし、便せん・封筒の用意もいらない

かなりの「メンドくさがり」でも瞬殺でできます。


ほぼその日のうちに届くし、本人の手元にも速達と同じ扱いで、すぐ届きます

これは使わない手はないと思うのですが、多少お値段が高い(500円位~)です。


シャバでは、冠婚葬祭の時にしか使わない感がある電報ですが、刑務所では健在です。

受刑者本人のお誕生日に「おめでとう電報」が来ているのをよく見かけました。

ただ、注意してほしいのは、セットのぬいぐるみとか派手な台紙は手元に届きません


せっかくドラ◯もん電報を送っても

「おめぇ、電報届いているけど、領置だからな」

と言われて、一瞬見た後、出所まで没収です。悲しい・・・


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刑務所と手紙②・・・刑務所から手紙を出すにはどうする? [手紙]

刑務所にブチ込まれてしまうと、もう外の世界との行き来がなくなります。

なんとか外の人と連絡をとる手段は、「面会」と「手紙」の2つしかありません

しかし、面会は相手がわざわざ刑務所まで出向いてくれないと実現しません。


クソ田舎のヤボな場所に、それも平日の昼間のみという制限が付いていて、

なかなかシャバで忙しい人たちは、来てくれないというものです。

何らかのやり取りがなくなれば、人間関係なんて自然消滅するモノ。


「そこをなんとかしたい!」と受刑者がこちらの意思で連絡が取れるモノ

「手紙」が唯一の手段なんです。

今回は、受刑者側から手紙を出すことに関してのお話をします。


B.手紙を刑務所から出す方のルール

当然ですが、刑務所から出す方が、圧倒的に制限・制約があります。

まずはムショ用語ではないが、ムショで使われる手紙にまつわるコトバについて

1.手紙にまつわるコトバ
刑務所はお役所なので、手紙にまつわるコトバもおカタイ言葉を使います。

郵券:切手のこと。切手と言えばいいのに、刑務所ではわざわざこう言う

書信発信:手紙を出すこと。こう言えばいいのに、刑務所ではわざわざこう言う


郵便書簡:封筒と便せんが一体型の安く済ませられるおトクな手紙。

切手はもう付いていて62円。ハガキの3倍の書くスペースあり。

二重封筒:よく見かける封筒は、内側にムラサキ色の紙が貼り付いて二重になっている。

が、刑務所では何かを隠したり、書いたりする恐れがあるので禁止。

刑務所で購入・使用できる封筒は一重のモノしかない


桜の判:刑務所から出す手紙も、受け取る手紙も、「検閲しました」のサインとして

スミっこに小さな桜のマークのハンコを押す。


私はすべてのコトバ知りませんでした。

言い訳ですが、今どき手紙なんて書かないもんなぁー。


1.週1回決まった曜日しか出せない
週1回だけしか出せない、のではなく、週1回決まった曜日しか出せないので不便。

所属する工場によって、手紙を出せる曜日が決まっている。


出すときは、検閲があるので封はせず、工場担当の刑務官様に提出する。

検閲があるので、届くのは2日後、3日後と時間が掛かる。


2.1ヶ月に出せる通数は制限アリ
懲役になりたての頃は月に4通までしか出せない。

半年無事に過ごすと、月に5通まで出せる。(優遇区分3類)

刑務所は受け取る手紙の数に制限はないが、出す方には制限がある。

ちなみに、1回に2通まで出せる。


3.うるさい便せん・ハガキの使い方
さすが刑務所、書く内容だけでなく、使い方までこまかーくうるさいんです。


便せんは一度の手紙で7枚を超えてはいけない

⇒これは超えてしまうと、料金が不足するからだそうです。


便せんは黒か青のボールペン以外の筆記は認めない

⇒過去にあぶり出しで書いた強者もいたらしい。


便せんは枠外に書いてはいけない

⇒「あっ!書き忘れた」と言って枠外に書くと、怒られ、却下されます。


便せんには日本語以外は書いてはいけない

⇒「ワタシ、ニホンゴムリ」と言って、母国語を書いたり、カッコつけて英語はダメ。


便せんには絵・イラストは書いてはいけない

⇒和ませようと、絵なんか書いたら怒られます。しかし、許可を取ればOK。


便せんは一つの罫線に二行以上書いてはいけない

⇒詰め詰めは怒られます。ぎっしり細かい字で書いても、ダメ。呼出、却下です。


呼び出されて、却下の場合は、二つのうちどちらかを選ばないといけません

①該当部分を、刑務官様の目の前で黒塗りにする

②もう一度、書き直す


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刑務所と手紙①・・・刑務所に家族や友人が手紙を送るには? [手紙]

刑務所に関するサイトがたくさんある中で、読んでいただきありがとうございます。

お役所や弁護士のサイトは、おカタイし、実情とズレていたり、肝心なことは書いていない

シロートの体験記的なものは、エンタメに走り過ぎて、大げさだったり・・・


私もド素人のへぼブログですが、役に立つ情報をオモシロく伝えたいと考えています。

刑務所の紹介、仮釈放の条件、面会の方法、ムショ用語・・・と、

とりあえず必要で、知りたい情報をご紹介してきました。


刑務所に移送され、刑務所生活のエピソードをご紹介する前に、もう一つ

本人も家族も友人も、あったら便利の「手紙」についてのお話をします。

面会と違い、制限がほとんどなく通信できる唯一の手段ですからね、大事です。


A.手紙を刑務所に送る方のルール

1.封書でもハガキでも書留でもOK
便せんに何枚書こうが、どんな風に書こうが、構わない。

かわいい封筒でもデカい封筒でも、何でも構わない。


刑務所へ送る方は、一度にたくさん出そうが、何通もずっと続けて出そうが

まったく制限がないので、どんどん出して欲しいです。

懲役たちは手紙をメチャクチャ喜びます


2.写真など同封しても構わない
写真も懲役たちが喜ぶものの一つ。

手紙に同封してもOK、枚数が多くても手元に届きます。

シャバでの思い出に浸り、シャバの自分を自慢する懲役も多いです。

奥さん自慢、子ども自慢・・・聴かされる方の身にもなってくれ!


もちろん、証明書、領収書、契約書などの書類も届きます

離婚届を同封して、「即、送り返すように」という話はよくあります

「以後、連絡は一切取るな」とか書かれていて、本人は荒れるんだよなぁ。


3.中身は検閲されるのでそのつもりで
刑務所から出す手紙だけでなく、送られて来た手紙も細かく検閲されます

共犯、手口、証拠隠滅・・・犯罪のニオイがするものはもちろんダメですが

アレだのアイツだの隠語に取られるようなあいまいなコトバも、ちょっと注意です。


本人が後から呼び出されて、

「おめぇ、これはどういう意味だ!」

と、余計な勘ぐりを入れられ、キビシク聞かれますので注意。


メンドウなのが、誰か別人が書いた手紙を同封した場合なんです。

誰が書いたのかわかれば、問題ないのですが、わからないとまた呼出、尋問です。

「家族や知人を介して不正な通信をしている」と、刑務所側は悪い方に取るのです。


「えっ?内容を見れば、そんな問題がないのはわかるでしょ!」

と、文句を言いたくなるようなバカバカしい問題ですが、刑務所とはそういう所です。

私も、同封のお手紙で、呼出を喰らい、危うく懲罰になるところでした。

必ず、どこでもいいから、誰が書いたかわかるようにしてあげて下さい


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