刑務所で
「荷物を処分する」というマニアックな話を、続けてご紹介しています。
前回は
「ある日突然、刑務所から荷物が届いたら」という、迷惑な話!
受刑者があなたの名前と住所を知っていれば、荷物を送れてしまうんですよ。
と言っても、お歳暮・お中元のような、うれしい贈り物ではありません。
現金も送れますが、ほとんどが受刑者の本など
「ガラクタ」
「受け取り拒否」できますので、ご迷惑な方はお手数ですが、送り返してくださいね。
さて今回は
「宅下げ」の話も最後。
「宅下げ」にまつわる、
「懲役たちのウソつきぶり」をお話させてください。
コレのおかげで、本来「宅下げ」できないモノまで、シャバに送れるんです。
1.雑誌が捨てられない!!
何と言っても、懲役生活の特徴は
「退屈・ヒマ」なこと。
外との接触がほぼゼロなので、
やたらと情報に飢えます。
だんだんと
世の中から取り残された感覚におそわれ、恐ろしくなるのです。
そんな
ヒマ・飢え・恐怖の条件が重なって、やたらと本が読みたくなります。
シャバでは活字がキライだった者でさえ、読書をするのが不思議なところ。
刑務所に入ると、ホントに読書がはかどります。
平日は夜、休日は一日中「余暇時間」となりますが、外にも出られず、やることナシ。
TVの視聴時間以外は、
読書しかやることがありません。
独居房ならば、話し相手もいないので、ホントに読書するしか時間をつぶせません。
情報に飢えているので、興味あるモノなら
雑誌も小説も新聞も、何でも読みます。
モノもカネもないので
「元を取ってやろう」と、スミからスミまで読みます。
どケチ根性のヒマ人なので、新聞だって株価や広告まで全部チェック。
読書は知識も深まり、社会復帰に役立つかもしれず、悪いことではないんですが・・・
困るのは
「たくさん本や雑誌を読んでしまう」こと。
読む本が足りない!と言うよりは、
読んだ本の処分に困る!のが実際のところです。
懲役生活も長くなると、
私物の本も増え、荷物の総量制限に引っかかるようになり…
いくら自分の本でも、バッグやロッカーに入りきらなければ、懲罰の対象です。
「読み終わった本なんか、捨ててしまえばいいだろ!」・・・その通りですが。
多くの懲役が、モノのない生活だからか
「どケチ」になり、捨てられなくなるんです。
実話系週刊誌ですら「シャバに出てから役に立つんじゃね?」と思い、捨てづらい。
中には
「少年ジャンプ」すら捨てられないヤツもいて、完全にイカレてます。
本に関してはカンタンな手続きで、捨てることも、「宅下げ」もできます。
「増えてしまった!でも捨てられない!」となっても、宅下げすれば良いので、安心。
ところが、
困るのが「雑誌」なんです。
雑誌はかさばるものが多く、あっという間にバッグやロッカーを占領します。
雑誌については「宅下げ」が、原則ダメ。取っておけない、捨てるだけ。
ただ、雑誌・新聞は毎日、許可もなく勝手に捨てられるんです。
「コイツは何を言ってるんだ!? 雑誌なんか捨てちまえよ!」と思うでしょ?
だから
宅下げをあきらめ、雑誌は捨てて、荷物を減らしていくのがパターンですが…
みなさん、
意外な本が「雑誌扱い」なんですよ!
本と雑誌の区別は「ISBNコード」というバーコードがあるかどうか、で判別。
裏表紙に必ず表示されており、雑誌にはこのバーコードがなく「雑誌」と表示。
どんなに立派な外見でもISBNコードがなく「雑誌」と表示されたら、雑誌扱い。
つまり、雑誌扱いだと「宅下げ」できず、捨てるか、ずっと保管するかなんです。
一部の写真集、ムック誌、実用本・・・など気にしてみると、雑誌扱いが多い!
旅行・ファッション・PCなど、趣味系のガイド本などは雑誌扱いが多いんです!
これらは
内容的にも、コレクター的にも「捨てるのは、モッタイナイ」
なけなしのカネで買った雑誌、懲役生活ですっかりどケチになり、捨てられない!
「何とかして、捨てずに済む方法はないのか?」
雑誌は「宅下げ」して送ることができない。でも、捨てたくない。
手元に置いておけば、問題ないのですが、荷物が増えてしまい、そうもいかない。
後半は
「雑誌をなんとか、宅下げする方法」をご紹介します。
かなりマニアック。そして懲役たちがウソつきまくり!
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