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厳しい取り調べ⑦・・・犯行の再現は武道場 [取り調べ]

今回は、警察での取り調べのうち、犯行の再現についてお話しします。


取り調べは、取調室だけではないんですよ。

犯行現場に行って、現場検証もありますが、写真を撮ったらさっさと帰ってきます。

そこで、あーだこーだとやっていたら、目立つ上に、近隣住民に迷惑です。


調書には、犯行を説明する、犯人が悪さした様子の写真を張らないといけません。

その写真を、多くは警察署の「武道場」で撮ります。


大体、警察署の上の階にあって、畳敷きになっています。

広々として、日中は使っていないことが多いので、便利な場所なんです。


A.犯行の再現
ここで、被疑者は犯行の再現をやらされます。

「被害者の顔を、自分の右手で殴りました」 とか

「部屋には、私がこちらから侵入し、被害者に近づきました」 とか

ちょうどその時のポーズをとらされて、写真撮影です。


これから裁かれる事件の再現VTRをやっている訳で、いい気分はしません。

「お前は、嫌がる被害者の口を右手でふさいだんじゃなかったのか!」

刑事の思い描いているストーリー通りに再現しないと、何度もやり直しです。


「それは有り得ないですよ!そんなことしていません」と、私が反論するたびに、

「おめぇは、まだ反省していないんだな。こうに決まっているんだよ!」

と、こっぴどく怒られて、結局刑事が主張する、犯行の再現をしてしまいました。


今となっては痛恨の極みです。


当時は「粘ってもムダだ。もっと悪く調書に書かれてしまう」諦めてしまいました

刑務所の仲間たちに訊いても、多くは同じようなことを言います。

これから再現の方は、なにとぞ、負けないよう、頑張ってください。


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厳しい取り調べ⑥・・・逮捕当日って?(後編) [取り調べ]

前回に引き続き、逮捕当日の警察署での流れをお話しします。

こうして書いてみますと、逮捕初日はやることが多いことに驚きました。

前回1回分で収まりきれず、申し訳ありません。


【逮捕当日・警察署に着いてから/後】

⑥押収品目の確認
逮捕後すぐ、刑事たちが自宅に上がり込んで、ガサ入れを行うのはお話ししました。

自宅では、何人もの刑事が、それぞれ一斉に証拠になりそうなブツを押収します。


「はい、〇〇あったよ」とか声を掛けあってはいますが、本人にはわかりません。

部屋中を荒らされ、ハゲタカのようにかっさらい、モノを段ボールに押し込んで、終了


怪しいモノについては、その場でも「なんだこれ?」と訊かれてはいるはずなんです。

でも、逮捕直後、完全にパニック。話しかけられても、全く耳に入っていないんです。


取調室にて「押収品目録交付書」という、書類を確認させられます。

これは、ガサ入れで没収されたモノの一覧リストです。1枚に18品目まで載ります。


「被疑者〇〇△△に対する~~被疑事件につき、平成〇年△月◇日、--において

本職は、下記目録の物件を押収したので、この目録を交付します」

なんて、お堅い言葉で書かれている、A4の紙です。


機密情報が入ったメモリースティックとか、SDカードならカッコいいんですけどねぇ。

私の場合、エロDVDとかも押収されてますので、そりゃあカッコ悪いわけですよ。


刑事にデカい声で、

アダルトDVD25枚。ケース入り15枚。確認しろ!

とか言われるわけです。


確認も何も、ブツはもう目の前にはないわけです。

書類に書かれていることを確認して、おしまい。


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厳しい取り調べ⑤・・・逮捕当日って?(前編) [取り調べ]

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

今回は、逮捕されたその日に、警察署で何をするか、ということをお話しします。

そういえば、意外とこの事って知られていないかも?と思いました。


【逮捕当日・警察署に着いてから】

①写真撮影・2方向
ドラマ、特に海外の物ではよく見る、「逮捕後の写真撮影」です。

イメージとして、

番号の書いた札を持たされ、身長がわかるように脇にメモリがある、感じですか。


実際は、意外と同じで

自分のIDとなる番号が書かれた、カチンコのような板を持たされます。

正面からと横からの2方向で撮影をします。


顔アップ、全身の2種で撮っていました。

メガネをかけていれば、はずしている姿とかけている姿の両方で撮影です。


思わず目をつぶってしまって、

「ちゃんと目を開けてろよ!」

と、さっそく刑事に怒鳴られます。


②指紋はデジタル処理で
当然ですが、指紋も取られます。

この時代ですから、指にインクをつけ、紙にべったりと指紋をつける、ではありません。


時代はデジタルです。

コピー機のような大きな機械に、指紋を登録することになります。


読み取りのスキャナ画面に指を押し付け、クルリと回します

ハンコのように、ペタッ、ではありません。

指の側面の指紋もわかるように、ぐるっと半周させて、読み取らせます。


それを、すべての指で行います。

うまくスキャナが読み取ってくれなくて、結構時間がかかります

普段ならイライラしますが、逮捕のショックで呆然としていて、大して気になりません。


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厳しい取り調べ④・・・手錠あるある(後編) [取り調べ]

前回に引き続き、「手錠あるある」をお話しします。


④おしっこ、かかっちゃうよ!
検察での取り調べのお話です。

警察での取り調べとは、ちと違うんですね。


食事の時も手錠をしたままで不便ですが、便所に行きたくなった時も不便です。

「トイレ」、とは呼びたくないですね。「便所」がぴったりの表現の場所です。


便所は、牢屋を出た角に1か所、小さい和式の便器が1器だけあります。

窓はなく、ここから逃げることは100%不可能です。

扉はありますが、真ん中は大きなアクリル板で、中をよく覗けるようになっています。


おしっこに行きたくなったら、警察官を呼び、牢屋から出してもらいます。

しかし手錠は、はずしてくれないのです!

両手が不自由なまま、ズボンのファスナーをおろし、用を足すのはムズカシイ!


おろす、出す、放つ、はもちろんのこと、手やズボンにおしっこが掛からないように

コントロールするのがムズカシイ!

もう、それは、ひっかけないように、ドキドキしながら、真剣勝負です。


さすがに大便の時は、手錠は片手にしてくれます。

でも、はずしてはくれません。

そして腰縄はつけたまま、ひもの先っぽは警察官が持って、便所の扉にいます。


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厳しい取り調べ③・・・手錠あるある(前編) [取り調べ]

今回は、逮捕、取り調べ、と言えば欠かせないアイテム

手錠」についてお話しします。

実際に逮捕されて、取り調べを受けて、ドラマとはだいぶ違うなぁ、と感じました。


①あれっ?真っ黒ですけど・・・
まず、大きな誤解をしていたのが、

警察での手錠は「黒」だったということです。

真っ黒で、つや消し、警察の御紋が入っとります。


ドラマで見た、あの銀に輝く手錠は一体何だったんだ!とがっかりしました。

ちなみに、拘置所、刑務所での手錠は銀色(つや消し)でした。

警察庁と法務省とでは手錠が違う!


ちなみに、着け心地は警察の手錠の方がしっくりきました(笑)。

そして、腰縄はなぜか青色のロープで、手錠にしっかり結ばれています。


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厳しい取り調べ②・・・写メくらい、ほっとけよ [取り調べ]

今回も引き続き、当時の取り調べのお話しをします。

言っていることがムチャクチャで、怒りを通り越して笑えます。

刑事としては、犯人を精神的に追い詰めたいんでしょうけれど・・・


自白させることとは、ちょっとズレているような気がするんですがね。


では、刑事の渾身の名セリフ・後編です。

4.「まだ親に勘当されてないか?」
取り調べも後半に入ると、あいさつ代わりに言われていたこのセリフ。

母親はバカ息子のために、毎日のように面会に来てくれていました。

それを見て、刑事はなぜかイラついていました。


で、このセリフです。

「さっさと親子の縁を切れ!」

「一人で罪を償え!」

「親に甘えるな!」


さっきまで、親を大事にしろ、親孝行しろって説教してたのになぁ・・・

別に親と同居もしてねーし、親のスネもかじってないんだけどなぁ・・・


ムチャクチャなようですが、やりたいことは徐々にわかりました。


家族すらも疎遠にして、完全に孤立させる

すると、人間不思議なもんで、しゃべる人がいないと無性に人恋しくなる

ましてや孤立・孤独だと寂しさに耐えられなくなってきて・・・


敵である刑事ですら、話しかけてくれる人には迎合したくなってくる


「ワタシの話を聴いて!ワタシを見捨てないで!」

なんか、そんな気分になって来て、

余計なことまでしゃべり、不利な自白に誘導されるんですよ


いやぁ、経験がなせる綿密な『匠の技』ですよ。


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厳しい取り調べ①・・・私は人間のクズです [取り調べ]

今回はちょっと時間をさかのぼって、取り調べについてお話しします。


部屋を片付けていましたら、当時の取り調べの様子を記録したノートが出てきました。

裁判に何か役立つのではないか、と必死に覚え書きをして、

弁護士にそれを伝えて、裁判で役立ててもらおうとしたんですが・・・


結果はクソの役にも立ちませんでしたよ(惨敗)。

結構キビシイことを言われているんですよねぇ。

まぁ、笑っていただければ、私の魂も成仏できると思います。


思い出しただけで、腹が立つ・・・

刑事の渾身の名セリフ・前編をどうぞ


1.「この人間のクズが!」
後半戦になると、取り調べが思い通りに進まず、

刑事はイライラしていました。

そのついで、という感じで毎回言われたのがコレ。


イスに座り、脚を投げ出し

机を蹴りながら、こうおっしゃるのがお約束でした。


さっさとしゃべれよ。細かいところまで覚えているだろ!」・・・いえ、覚えていません。

はぁ?都合悪いところは忘れるのか?」・・・そんな1年も前のこと覚えていません。

いいから、なんか思い出したこと言え!」・・・たぶん、〇〇だったんじゃないか、と。

ウソつくんじゃねぇ。反省してねぇな」・・・だから、そこまではっきり覚えていないと。


覚えていないから、黙っていると怒られる。

怒られるから、想像して適当なことを言うと「ウソだ」と怒られる。


あー言えば、こー言う。

どうにもならず、やっていないことも、「たぶんやったと思う」と、認めちゃいました


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