「刑務所の食事」について続けてお話ししています。
食事は毎日のことなので、
もめる原因、イジメの原因になりやすいです。
「メシ」で「イジメ」というと、
「シャリあげ」が有名ですが、メジャーではない。
メシを取り上げて、食わせない「シャリあげ」はエグイ一部の懲役しかやりません。
それよりも
「食事のマナー」を守れないヤツを、全員で吊し上げるという
「パワハラ型」イジメの方がずっとメジャーです。
「メシのオキテ」という大義名分があるだけ、罪の意識がないのがタチが悪い。
私も含め「守って当然だろ?」と後輩に強要し、できなければ説教。
数回繰り返せば、全員で「イジメて」一致団結するという、まぁレベルの低さ。
「決められたルールを守れないヤツが悪い」と、刑務官様も思っているのがウケる。
だから、
全員で「イジメ」をしているワケなのに、まず懲罰にもあがりません。
ますます調子に乗り、小中学生と変わらぬイジメを、いい大人が真剣にやっています。
前回はその例を「パックを開けられない」ことで、詳しくお話ししました。
「
刑務所の「細かすぎる」食事マナー⑫・・・イジメられっ子に転落するまで」
を、ぜひご覧ください。
今回は、前回のメシの「パック」について、続きのお話をします。
前回は「パックを開ける」ことでしたが、
今回は「パックをたたむ」ことについて。
たたむのも間違えると、これを境にイジメられっ子に転落するので、気が抜けません。
3.パックをたたむにもルールが!
懲役なりたては、飲み物のパックにも悩まされます。
牛乳とかオレンジジュースとか、あの200㎖位の紙パックのことです。
パックの飲み物は、朝食で週3~4回、昼食に週1~2回出ていました。
というワケで、しょっちゅうパックは登場するので、ちゃんとたためないとマズい。
「あんなモン、たたむなんて、小学生でもできるだろ?」と思うでしょう?
ただ単に、つぶして2つ折り、3つ折り、んなワケがありません。
紙パックの上部のつなぎ目を、キレイに破いて、口を大きく開いてからつぶすのです。
口の開いた紙袋状にしてから、そこにストローなどを入れ、キレイに3つ折りです。
ただ単に、折りたたんでつぶしただけでは、ゴミとして受け取ってもらえないんです。
コレ、懲役なりたての頃は結構悩まされるんです。
食事のマナーがイロイロあるので、気をつけて食べていると、どうしても遅くなる。
んでもって、
最後に紙パックをキレイに開いて、たたむというのは、あせるんです。
牛乳パックは、接着が弱いんで割とカンタンに開くことができるからラク。
問題はリンゴとかオレンジのジュースのパックなんです。
週1回くらいしか出ないとはいえ、
この紙パック、かたくて手ごわい。
器用な者は、パックの上部のつなぎ目をギュッと引っ張り、一気に開けられるんですが…
私のような不器用な者は、これをとても短時間ではできません。つまり、使えません。
愚直に、ムリヤリ、ちからワザです。
小さなストロー口に指をムリヤリ突っ込み、そこからパックつなぎ目に到達し、開く。
涼しい顔をしてやりますが、毎回指が入らないカモ?とヒヤヒヤして、力が入ります。
さっさとやらないと「モタ」と言われる、「モタ」とだけは言われたくない!
懲役たちの日々の恐怖の一番手は、コレに尽きます。
何が恐ろしいかって、「モタ」ですよ
周りから「モタ」と言われることです
時間がかかると「モタつく」から「モタ」と言われ、完全に見下されます。
こうなると、もうイジメられっ子です
だから、言われないようにやらなくちゃ!と、ビビっているのです。
これだけはどうしてもイヤだし、ヤバいので、必死になって紙パックをつぶすのです。
懲役の「カースト」最下層に転落したら、なかなか戻ってこれない!!
だから、不器用なヤツらは、内心かなり緊張しています。
かと言って、あせって、力任せにやると、見事にロクなことになりません。
「ブシュッ!」
「おい!おめぇ、何やってんだよ!」
ハイ、ピンチですよ~どうしますか?
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