皆さま、新年あけましておめでとうございます。
本年も再犯せず、再び刑務所に行かず、ブログを更新することを誓います(笑)。
というワケで、できる限り更新しますので、今年もお付き合いください
刑務所でツラいこと、その中でも
「寒さ」についてお話ししています。
ツラいことはイロイロあるけれど、私の場合は「寒さ」が一番でした。
前回は、その寒さの原因を「建物」と「暖房」の点からご紹介しました。
「
刑務所では何がツラいのか?(3)・・・刑務所は建物がそもそも寒い」
にて、
すきま風とインチキ暖房について詳しくお話ししましたのでぜひご覧ください。
今回は冬の寒さについて、着るモノ・フトンから解説したいと思います。
実は、冬を越す命綱
「衣類とフトン」については、何度かお話ししております。
「
拘置所にやって来た(5)・・・フトンはスポンサーがついてます?」
「
刑務所には当たり・ハズレがある?(3)・・・予想外に寒い刑務所」
「
刑務所用語の基礎知識(9)・・・フトンと洗たく物のムショ用語」
これら以前の記事もぜひ、併せてお読みください。
①冬場の衣類が貧弱なんです
刑務所では、上着は私物が使えず、というか存在せず、与えられたモノだけです。
コートやマフラーがあれば、寒さも全然ラクに乗り切れるのかもしれませんが
何せ、与えられた官物の服が、あまりにも貧弱。
上着、ズボンは
一年通して同じモノ。
生地が薄っぺらい綿なので、風を通して寒い、寒い。
真冬でのフル装備の服装は、
単純に重ね着するだけです。
半袖シャツ+メリヤス上+チャテン+チョッキ+上着が
フル装備。
以前の記事でご紹介しましたが、
メリヤスというのは
ジジイが着る「ラクダシャツ」
キルティング素材でやや暖かいんですが、綿なのでヒー◯テックには及びません。
チャテンとは長袖のうすーい綿のシャツ。着ても気休め程度の防寒です。
「5枚も重ね着してるじゃねーか!」
が、
着ぶくれするばっかりで、ちっとも温かくないんです!
寒くて震えが止まらないので、
舎房ではさらに重ね着をします。
メリヤスを上下とも2枚ずつ重ね着するのは基本中の基本。
下着のシャツを重ね着したり・・・
それでも、寒い。
舎房着(囚人服)は、襟が開いているので、
首元が寒くてしょうがない。
マフラー代わりにタオルを巻きたいところですが、一発で懲罰なのでムリ。
やむを得ず、
メリヤスを「後ろ前」に着て、襟元をふさいでみたり・・・
いい歳したオッサンが、一日中こんなことを考えているんです。
しかし、重ね着がコッソリでもできるだけ、実はありがたい!
刑務所によっては、重ね着厳禁の所もあるんです!
刑務官が厳しくチェックし、受刑者どうしもガマン比べのように重ね着しません。
クソ寒いのに、1枚ずつしか着れないルールなんて、アホらしくてイライラします。
「重ね着」をチンコロするヤツがいるので、コッソリ重ね着もできません。
シャバに出て、ダウンや化学繊維がいかに暖かいかがよーくわかりましたよ。
もし刑務所に今の時期差し入れするならば、
喜ばれるのは現金か衣類でしょう。
値段の高い方のメリヤスか冬用の厚手のくつ下、これがマストアイテムです。
シャツ、パンツ、くつ下、メリヤス上下が、衣類では購入・差し入れできます。
「刑務所指定のモノ」とは言え、私物は必須!
ちなみに
官物だけで済ますと、かなりツラいです。
官物のメリヤスは、安っぽい厚手の綿のトレーナーという感じで、保温効果低いし、
官物の「冬用」くつ下は、起毛とか厚手でなく、まったく普通。どこが冬用だ!?
官物だけで済ます「ゼロ円生活」は、冬の衣類でおそらく挫折します。
「官物でゼロ円生活」を宣言している受刑者も、ここだけはツラいようでして・・・
こっそりメリヤスだけ、くつ下だけ、なけなしの作業報奨金から購入する人も多いです。
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