前回より
「刑務所のテレビ事情」について、お話ししています。
刑務所で「娯楽」と言えば、TV視聴か読書か、2つしかないでしょう。
読書がキライという人も割といるので、そんな人は娯楽はテレビ一択になります。
懲役A:
「今日のテレビは何だろうね?」
懲役B:
「昨日のテレビの◯△、アレ、オモシロかったよねぇ!」
休憩中はこんな会話ばっかり。
小学生かよ!!
そんなにテレビ見たいか?って思うんですが・・・刑務所は退屈だからか?
多くの受刑者にとって「一番の娯楽」であり、毎日楽しみにしているようでした。
しかし、
刑務所側としたら、ココに目を付けるワケです。
1.バツとして、TVを見せない
刑務所は
「どうしたら懲役たちがおとなしく従うか」を常に考えています。
プラス
「懲役たちが喜ぶこと、有利なことは、許可したくない」の本能も。
だから
「テレビを見せないバツを与えれば、言うことに従うだろう」と考えます。
でも、バツばかりだとヤル気をなくしてしまうのでアメも考えます。
「じゃあ、おとなしくしていればテレビをもっと見せてやろう」と考えます。
テレビ視聴は懲役たちを管理する、絶好の道具となっているんですね。
刑務所は、何でも
「アメとムチ」で、懲役たちを管理しようとするところです。
工場に出て懲役作業をしていれば、基本的にTVは見られるんですが・・・
見られる回数などに、いやらしく「差」をつけるんですねぇ。
刑務所は
「優遇区分」という日頃の処遇に差が出る
「身分制度」があります。
5類から始まり、1類が一番上。
コレがそこそこ複雑で、ガンバれば上がるというモノでもない!
これだけで1話分の話ができるくらいなので、手短に話しますと・・・
5類・4類は金土日の3日間しか見られないとか、制限をつけるのです。
その代わり、1類になると余暇時間はずっと見ることができる、という感じ。
刑務所によっては、5類だろうと1類だろうと、全く差をつけない所もあります。
その代わり
「減点制度」で取り締まり、テレビ視聴に差をつけるんです。
舎房にいる時に、巡回の刑務官様に
「何か注意をされたら」減点。
こっそり腹筋していた、とか、ウ◯コしながら本読んでいた、とか・・・
こんなことがバレて、
注意されるとマイナス1点。
点数がたまると、どんどんテレビの見られる曜日が減らされるというシステム。
なんとセコい制度ですが、自分がヤラかしたことでのバツですから仕方ない!
独居であれば、影響は自分だけ。
「ツイてねぇなあ…」で済ませられます。
しかし
雑居であれば、こうはいかない!
「オメェが注意されて、減点になったから、TV見られなくなっただろ!」
「何してくれてんだよ、コラ! オメェ責任取れよ!」
こんな感じで罵倒され、
雑居から追い出されるトラブルにまで発展することも…
雑居は連帯責任なので、コレが恐ろしい。
となりの雑居からTVの音声と笑い声が聞こえるたびに
「チッ」と先輩の舌打ちが!
この
TVが見られない「おしおき」は1ヶ月間。肩身せまいんです。
見られる曜日を制限したり、1ヶ月見られなかったり、良く出来たシステムです。
無事故無違反を2年続けていれば、休日に録画の映画を見ることができたり、
工場全体で無事故で1ヶ月過ごせば、休日に余計にTVを見ることができたり・・・
「TVを見られるとか、そんなモンで「差」をつけて、喜ぶの?」と思うでしょ?
不思議なことにコレを励みにしたり、優越感を感じたり、と
評判がいいんです!
すっかり
刑務所の術中にハマって、TVのためにガンバる受刑者が多いんです。
「TV見たけりゃ、おとなしくしろ」
刑務所側の、絶妙な「受刑者コントロール術」というワケなんです。
さすが、刑務所。長年の研究の成果ですわ。
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