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刑務所の衣服・服装(2)・・・「囚人服」って知ってますか? [刑務所生活]

1.「囚人服」は存在しない!?
みなさんは、刑務所の服装にどんなイメージをお持ちでしょうか?

イメージ通りだとは思いますが、刑務所では、決められた服しか着られません。

マンガやコントでおなじみ「白と紺の横シマ」と思っていませんか?


アレ、違いますからね!

ボーダー、シマシマの「囚人服」は、日本のどこを探してもありません

そもそも、世間では「囚人服」なんて言いますが、刑務所ではそうは言いません。


作業は「工場着」、部屋は「舎房着」、寝る時は「パジャマ」と言います。

フツー過ぎて、つまらないくらい。まぁ、シャバでは「舎房」なんて言いませんが。

世間で言う「囚人服」とは「舎房着」のことを指して言っていると思われます。


そして服装は日本全国どこの刑務所も共通のようです。

以前の記事「刑務所の衣服・服装(1)・・・すべて「お下がり」の古着です
にて、くわしくお話ししましたので、ぜひご覧ください。

世間で言う囚人服、つまり舎房着ですが、コレはエメラルドグリーンの上下です。


映画「刑務所の中」や「極道めし」に出てくる、舎房着は10年ほど前までのモノ

グレーではなく「ねずみ色」という言い方がピッタリの暗く、汚い色の上下。

ベルトはできないので、ウエストはヒモで結ぶようになっています。


「いかにも刑務所」という感じですが、どんなイケメンが着ても、みすぼらしい一品!

現在は明るいグリーンになり、色だけはさわやか。

上着はボタンどめ、ズボンのウエストはマジックテープに進化しています。


どうせ刑務所、服なんてどうでもいいんです。寒さ・暑さがしのげればいい

しかし、洗たくだけは、もうちょっと何とかして欲しいのが本音でして・・・

夏は2週に1回、冬は1ヶ月に1回しか洗たくしてもらえないんです。


毎日着ているモノですから、汚れるし、夏場はクサいし、不快です。

その上、ほとんどの場合「お古」を支給されます。

元々薄汚いのに、襟や袖は皮脂がこびりつき、まっ茶色。


こまめに洗わないし、シャバのように洗剤もしっかり使わないから、全然落ちない。

そして何人もが着て皮脂が染み込み「オヤジ臭」がハンパない

ジイさんの使い古した枕のニオイが、常に舎房着からただよう感じなんです。


ボロボロになっても「修理」され、よほどのことがない限り、新品に交換はナシ

「オレは5年いるけれど、舎房着も工場着もずっと同じモノだよ」

そういう世界なんです。でもエメラルドグリーンの明るい感じは意外でしょ?


舎房着は世間のイメージを裏切って、なんだかさわやかで期待外れ・・・

実際着ていた私自身も、なんだかしっくりせず、愛着もありませんでした。

実は刑務所らしくて、痛い目にあったのは「パジャマ」なんです。


その理由が、実に刑務所らしくて、味わい深い。


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刑務所でTVを見る(10)・・・テレビはゴロ寝で見てOK!? [刑務所生活]

刑務所での「テレビ事情」について、続けてお話ししています。

たかがテレビの話で、もう10回目。長くなってしまいました。

テレビを見せないおしおき、音を立てないオキテなど、理不尽なことばかりでした。


今回でテレビの話も最後。

私自身が経験して「意外だな~」と感じたテレビにまつわる話をご紹介します。

刑務所にブチ込まれていたおかげで、思わぬことが詳しくなっちゃいました。


1.寝っ転がって見てOK
すべてのことに規則があり、制限だらけの生活が、刑務所のハズ。

ところが、意外にも「テレビは横になって見てもよい」んです。

寝っ転がってTVを見ていたら、刑務官様に怒られそうなイメージですが、コレはOK


やはり「ただし」の条件はあります。

①フトンを敷いてから、横になること

②パジャマを着て、横になること

③枕やフトンに乗っからないこと


舎房着のまま、タタミの上で寝っ転がったらダメなんです。

すぐに刑務官様に見つかって、懲罰の手前の「誓約書」を書かされます。

別にいいだろ、とも思いますが、フトンとパジャマという形にこだわるのが刑務所。


「誓約書」は懲罰ではないので、大丈夫、余裕!と言いたいところですが

後で担当の刑務官様に呼び出されて、こっぴどく叱られます。

そして、積もり積もれば、マイナス評価。仮釈放にも響き、出所が遅れます


話がそれましたが・・・

テレビのつく18時以降はフトンを敷き、パジャマに着替えれば、ゴロ寝で見て大丈夫。

ただ、ここでほとんどの懲役たちが気を抜いて、刑務官様に一度は怒られます

横になるとリラックスし過ぎて、ついやっちゃうんですが、どういうことかと言うと…


テレビが見づらいからと言って、枕をタテにして使ったり、背中に入れても、ダメ

掛フトンの上に横になったり、足を置いたりしても、ダメ

巡回の刑務官様がすぐ発見、注意されます。細かいんですよ~


「オイ!誰がそんなカッコウでテレビ見ていいと言った?」

「ハイ?あ、すみませんでしたぁ・・・」

「オメェ、注意されてるのに、寝っ転がったまま返事するのか!」

「いや、すぐに返事しただけっすよ」

「オメェが悪いんだろ!言い訳するのかっ!」

「だから、謝ってるじゃないっすか!」


巡回の刑務官様が注意しているのに、気を抜いて、寝たまま返事、気を抜いた謝罪

何よりメンツを重んじる刑務官様は、こういうのが一番キライです。

この受刑者もアホですが、「担当抗弁」にてその場で連行。懲罰送り


こうして注意された時の対応はカンタン。気を抜かず、手を抜かずにすればいいだけ

①まず「ハイっ!すみませんでした」と、ワケがわからなくても言っておく

②大急ぎで、刑務官様が立つ「食器口」の前に正座で座り、向き合う

③説教を上目づかいのポチのように、大げさにうなづきながら聴く

④絶対に「言い訳」をせず、「すみませんでした」を連発する

⑤翌朝、真っ先に工場担当の刑務官様に、報告とお詫びをしに行く


常識のある?社会人の皆さまであれば、当たり前の対応でしょう。

しかし、一筋縄ではいかぬ懲役たち

ストレスなのか、プライドなのか、コレができない人が多いんです。


さすがに刑務官様に殴りかかったり、怒鳴り返したりは、めったにいませんが

つい言い訳してしまったり、舌打ちしたり、にらみ返したり・・・

感情がコントロールできず、その結果逆鱗に触れ、連行⇒懲罰


刑務所では鈍感さ、聞き流す技術、謙虚さが必要だと思われます。

ペコペコ「あやまり侍」をしたおかげで、私は何度も懲罰の危機を乗り切りました。

ここは刑務所。寝ていても、気を抜いてはダメなんです。


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刑務所でTVを見る(9)・・・元空き巣のプロが解説する「警察24時」 [刑務所生活]

刑務所の「テレビ事情」について、続けてお話ししています。

刑務所によって、見られる時間やチャンネルもバラバラなんですよねぇ。

ただ一つ言えることは「テレビについても、決まりがうるさい」ということ。


刑務所での規則、雑居でのルール、懲役のお作法・・・メンドくさいです。

どうでもいいことを「気づかい」と称して、下っ端に強要したりもします。

そもそも、赤の他人が狭い所にブチ込まれ、平和に暮らせるほうがオカシイんです。


このところ「雑居でのオキテ」の話が続いたので、少し違うお話を・・・

今回は「雑居で見るテレビ番組」のくだらない話をさせてください。

刑務所ならでは、懲役ならでは、の見方が出来たりするんですよ。


1.録画番組はコーフンする?
テレビを見られる時間が18時からだったり、19時からだったり、

テレビは固定のチャンネル1つだったり、録画番組ばかりだったり

刑務所によって条件・状況が違うのが「テレビ事情」なんです。


チャンネルが1つしかない、と言うのは「刑務所の流す番組しか見られない」こと。

生番組はNHKニュースのみ。あとはすべて録画番組という、刑務所らしい不自由さ。

大してオモシロくないのに、生番組のバラエティが貴重なモノに思えてきます


録画番組は当然「官(=刑務所)が選んだモノ」ですから、期待できず・・・

番組内容は仕方ないとしても「録画がだいぶ古い」というのが、シラケるんですよねぇ。

早くて1週間前、遅いと2ヶ月前の番組が流れるので、オチがバレバレ。


懲役たちがコーフンしたのは、「壇蜜ブーム」の時!

「世の中では今、壇蜜というセクシーでステキな女性が流行っているらしい」

週刊誌や手紙などの情報でさんざん聞くけれど、録画番組ばかりなので、登場しない!


グラビアで見ると、ものスゴイいい女。ウワサではしゃべりも最高らしい・・・

極端に情報が少ないと、妄想が膨らむのが男、そして刑務所という場所。

もう懲役たちの間では、勝手な「オレの壇蜜像」がデキ上がって、盛り上がりました。


壇蜜ブレイクから遅れること3ヶ月、とうとう録画番組で壇蜜とご対面。

それがまた、とんねるずの番組。壇蜜がいやらしく食べたりするもんだから、もう…

「うおおぉぉぉ!!!想像のはるか上を行く、声・目線・セリフ。カンペキすぎる!」


後にも先にも、雑居房で全員が同意して、感激して、コーフンしたのはコレ1回

「ズリ、行ってきます」と、便所に自慰に行く者が後を絶ちませんでしたとさ。

遅れた録画番組のせいで、妄想だけが大きくなり、こんなに「盛り上がる」とは!

想像力を強化するには、情報弱者も悪くない?


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刑務所でTVを見る(8)・・・テレビのせいで、カラダを壊す!? [刑務所生活]

3.テレビのせいでフロに入れない?
刑務所での「テレビ事情」について、続けてお話ししています。

前回は「テレビを見ている時は、音を出すな!」という、懲役らしい理不尽ルールと、

それをやたらとうるさく言う「音の潔癖症」の先輩のお話をしました。


テレビがつく18時までに「かしこまった会話」は終わらせないとダメ。

報告やら、謝罪やら「かしこまった会話」が多いサラは、あわてる、あわてる。

あせればあせるほど、報告⇒説教⇒反省⇒確認のドツボにハマります


サラ(新入り)の時は、周りもキビシク、毎日イヤがらせのように注意されます。

それを直上(教育係の先輩)にすべて報告すると、テレビの時間までに終わりません

まぁ、仕方ないんですが、他の「音が出るモノ」ができなくなるのがイタイ!


今回は「テレビのせいで、できなくなる痛いモノ」のお話をします。

前回の話が長くなり、申し訳ございませんが、もう1回お付き合いください。

前回の「テレビのタイムリミットのせいで、ドツボにハマるサラの話」は
刑務所でTVを見る(7)・・・テレビ見ている時は音を立てるな!
からご覧ください。今回の話につながります。


雑居で「音が出るモノ」の代表とは、ヒゲ剃りと大便の2つ

これらも、勝手な懲役ルールは、テレビがつく18時までに済ませないとダメ

音でジャマをしない気づかい」と言いますが、イジメですよ


まずヒゲ剃りですが、電池式シェーバーというお粗末なモノなんです。

4,000円前後で購入するのですが、性能が悪くて、なかなか剃れない

電池式シェーバーはパワーが弱く、ヒゲの濃いヤツだと10分はかかります。


さらにコイツは、剃れないのに音はうるさいんですよ!

だから「テレビが始まったら、ヒゲ剃りは禁止」と言うのも納得できます。

しかし、報告や説教でモタつくサラは、まず間に合いません。


いつも、ヒゲ剃りができない・・・

ところが、別に電池式シェーバーは強制ではありません。あくまで私物。

フロでT字カミソリで剃ればいいんです。でも電池式シェーバーが多数派。


なぜならフロでヒゲを剃ると、15分しかない入浴時間がさらに減るから・・・

だからわざわざメンドくさくて、経済的でない電池式シェーバーでヒゲ剃るんです。

しかし、デキの悪いサラは説教⇒確認⇒反省の無限ループ


雑居でヒゲを剃る時間は、ないので、やむを得ずフロでヒゲ剃り

サラは早めにアガるルールなので、体洗っていたら、浴槽で温まる時間なんかナシ!

カラダが芯まで冷え切った真冬で、ヒゲ剃りに数分削られるのは、死活問題


「テレビがついたら音を立てられない」という理不尽なルールのせいで

ヒゲ剃りできない⇒フロでヒゲ剃り⇒フロにゆっくり入れない、というつながり。

デキが悪いと、体調崩したり、イロイロとシワ寄せが来ます


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刑務所でTVを見る(7)・・・テレビ見ている時は音を立てるな! [刑務所生活]

刑務所での「テレビ事情」について、続けてお話ししています。

独居では、他人を気にすることなくテレビを楽しめますが、雑居はそうはいきません

テレビを見るにも、勝手に決めたルールやお作法があって、気が抜けないんです!


とくにサラ(新入り)に対しては、コレを徹底的にやらせようと、キビシイです。

サラは、娯楽のテレビを見るのも、試練なんです・・・

今回は、テレビに関する「細かくて、どーでもいい」お話をさせてください。


1.メンドくさい「音の潔癖症」
雑居でメンドくさいのは「こだわりの多い」先輩が多いこと

こだわりと言っても、イチャモンと言うか、ワガママと言うか・・・

あいさつのセリフ、タオルのかけ方、小便の仕方まで……細かく決められます。


そのこだわりに、下っ端たちは合わせないといけないんです。

一つ一つの動作を「一番神経質な人」の基準に合わせないとダメ

下っ端を困らせるためのルールやお作法かと思いきや、その理由はあるんですね。


しっかし、クシャミの仕方まで決まっているので、気が抜けません。

「ヘックション!」なんて音を立て、手で押さえた日には、ガチ追放のピンチです。

どうしてコレがダメなのかは、後日記事にしたいと思います。


あまりに細かくて、サラはパニクって動けなくなってしまうこともしばしば

雑居でウマくやっていくには、ルールやお作法は必要とは言え、やり過ぎ!

とくに「潔癖症」と「音」の2つのキーワードがやり過ぎにさせるのです。


以前に記事でもお話ししましたが、一番メンドくさいのは「潔癖症」

その中でも音の潔癖症は、ホントにメンドくさいです。

音の潔癖症の人は、少しの音にも反応し、二言目には「うるせぇ!」


テレビの時も、例外ではありません

都合良く出来ていて、テレビの音は「うるせぇ!」とは言わない・・・

テレビ視聴中に、何か雑音を出すことを、異常にイヤがるんですよ。


例えば…新聞をめくる「パラッ、ガサッ」という音

畳の上を歩く「ドスッ、ドスッ」という音

鼻が詰まっているヤツの「スーカー、スーカー」という鼻息まで


「オメェ、うるせぇんだよ!」と、怒鳴ります。

音の潔癖症にとっては「耐えがたい騒音」なんですねぇ。

本人はTVを見て、デカい声で「ガハハハっ」と笑っているクセにですよ!


私も横で見ていて気の毒には思いますが、かばってやるつもりもなかったです。

自分も下っ端の時うるさく言われたから、と言う理由もありますが、

懲役生活が長くなると、音の潔癖症でなくても「うるせぇ」と思えてくるんです。


こういうのを「どっぷり懲役に浸かる」と言うんでしょうかね?

いえいえ、刑務所で同情は禁物

「自分の身は自分で守るしかない」が鉄則なんです。


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刑務所でTVを見る(6)・・・懲役たちを興奮させる番組・黙らせる番組 [刑務所生活]

刑務所での「テレビ事情」について、続けてお話ししています。

刑務所では、テレビと読書が2大娯楽。でもノンビリ楽しめるのは独居での話

雑居でテレビを見るのは、ルールやお作法があって、気が抜けないんですよ!


サラ(新入り)は、テレビをつけたり、チャンネル替えたり「気づかい」しないとダメ。

「気づかい」なのに、強要されるという理不尽はさておき・・・

テレビの「気づかい」をビシッとできなければ、テレビを見せない「おしおき」です。


そんな数々のテレビに関する「おしおき」を前回までご紹介しました。
刑務所でTVを見る(3)・・・雑居でテレビを見るのは大変です
刑務所でTVを見る(4)・・・テレビを見せない「おしおき」
刑務所でTVを見る(5)・・・何が何でもテレビを見せないイジメ
懲役たちのよーく考えられたイヤがらせ、イジメを、ぜひご覧ください。

今回は、雑居でのテレビにまつわるエピソードをお話させてください。

サラでなくても、気づかいでなくても、雑居のTVは気が抜けないというお話です。


1.テレビ番組はギャンブルです
雑居でテレビを見ていると、娯楽に飢えているので、それは盛り上がります。

「おおっ!」「ワハハハっ!」「よっしゃー」

テレビの視聴時間には、こんな歓声があちこちの雑居から聞こえてきます。


よほどの大声、バカ騒ぎでない限り、刑務官様も歓声を黙認してくれます。

でも、懲役たちが純粋にテレビを楽しんでいると思います?

大声があがるワケは、そうではないのが刑務所らしいところ。


デカい声で盛り上がっているのは、ほぼ「賭けごと」です。

懲役たちは、あらゆるテレビ番組を「ギャンブルの対象」にしちゃいます。

勝った、負けた、で大声があがっているというワケ。


いくら娯楽がない刑務所でも、オッサンがテレビでそんなにコーフンしません。

コーフンは、カネか、罰ゲームか、どちらかがかかっている証拠

ヒマで退屈な刑務所では、すべてが賭けごとの対象になります。


「現金を一切持たない刑務所で、賭けごとが成立するのか?」

全然問題ありません。カネの代わりになるモノを使って、賭けごとしますので。

毎月購入できる日用品か書籍が、賞品?になるんです。


書籍の場合は、名札の「閲覧票」を貼るので、他人に買わせて所有するのはムリですが

雑誌ならユルいので、好きな週刊誌を1ヶ月購入させて楽しんだりするワケです。

日用品は他人に買わせて、自分が使うことが全然できちゃいます。


賭けの賞品にするには、日用品は値段も種類もイロイロ。

賭けの負けが込むと、ヘタすれば1カ月で稼いだ作業報奨金が消えてしまいます

刑務所に来てまで、ギャンブル→借金生活とは・・・


罰ゲームを賭けて、盛り上がる雑居もあります

こちらの方がカネを賭けていない分、健全に見えますか?

そう思う人は、まだまだ甘いです


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刑務所でTVを見る(2)・・・テレビでおしおきする刑務官様 [刑務所生活]

前回より「刑務所のテレビ事情」について、お話ししています。

刑務所で「娯楽」と言えば、TV視聴か読書か、2つしかないでしょう。

読書がキライという人も割といるので、そんな人は娯楽はテレビ一択になります。


懲役A:「今日のテレビは何だろうね?」

懲役B:「昨日のテレビの◯△、アレ、オモシロかったよねぇ!」

休憩中はこんな会話ばっかり。小学生かよ!!


そんなにテレビ見たいか?って思うんですが・・・刑務所は退屈だからか?

多くの受刑者にとって「一番の娯楽」であり、毎日楽しみにしているようでした。

しかし、刑務所側としたら、ココに目を付けるワケです。


1.バツとして、TVを見せない
刑務所は「どうしたら懲役たちがおとなしく従うか」を常に考えています。

プラス「懲役たちが喜ぶこと、有利なことは、許可したくない」の本能も。

だから「テレビを見せないバツを与えれば、言うことに従うだろう」と考えます。


でも、バツばかりだとヤル気をなくしてしまうのでアメも考えます。

「じゃあ、おとなしくしていればテレビをもっと見せてやろう」と考えます。

テレビ視聴は懲役たちを管理する、絶好の道具となっているんですね。


刑務所は、何でも「アメとムチ」で、懲役たちを管理しようとするところです。

工場に出て懲役作業をしていれば、基本的にTVは見られるんですが・・・

見られる回数などに、いやらしく「差」をつけるんですねぇ。


刑務所は「優遇区分」という日頃の処遇に差が出る「身分制度」があります。

5類から始まり、1類が一番上

コレがそこそこ複雑で、ガンバれば上がるというモノでもない!


これだけで1話分の話ができるくらいなので、手短に話しますと・・・

5類・4類は金土日の3日間しか見られないとか、制限をつけるのです。

その代わり、1類になると余暇時間はずっと見ることができる、という感じ。


刑務所によっては、5類だろうと1類だろうと、全く差をつけない所もあります

その代わり「減点制度」で取り締まり、テレビ視聴に差をつけるんです。

舎房にいる時に、巡回の刑務官様に「何か注意をされたら」減点


こっそり腹筋していた、とか、ウ◯コしながら本読んでいた、とか・・・

こんなことがバレて、注意されるとマイナス1点

点数がたまると、どんどんテレビの見られる曜日が減らされるというシステム


なんとセコい制度ですが、自分がヤラかしたことでのバツですから仕方ない!

独居であれば、影響は自分だけ。「ツイてねぇなあ…」で済ませられます。

しかし雑居であれば、こうはいかない!


「オメェが注意されて、減点になったから、TV見られなくなっただろ!」

「何してくれてんだよ、コラ! オメェ責任取れよ!」

こんな感じで罵倒され、雑居から追い出されるトラブルにまで発展することも…


雑居は連帯責任なので、コレが恐ろしい

となりの雑居からTVの音声と笑い声が聞こえるたびに「チッ」と先輩の舌打ちが!

このTVが見られない「おしおき」は1ヶ月間。肩身せまいんです。


見られる曜日を制限したり、1ヶ月見られなかったり、良く出来たシステムです。

無事故無違反を2年続けていれば、休日に録画の映画を見ることができたり、

工場全体で無事故で1ヶ月過ごせば、休日に余計にTVを見ることができたり・・・


「TVを見られるとか、そんなモンで「差」をつけて、喜ぶの?」と思うでしょ?

不思議なことにコレを励みにしたり、優越感を感じたり、と評判がいいんです!

すっかり刑務所の術中にハマって、TVのためにガンバる受刑者が多いんです。


「TV見たけりゃ、おとなしくしろ」

刑務所側の、絶妙な「受刑者コントロール術」というワケなんです。

さすが、刑務所。長年の研究の成果ですわ。


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刑務所でTVを見る(1)・・・液晶テレビはゼイタクなのか? [刑務所生活]

1.受刑者のくせに「液晶」なんて!
今回は刑務所生活には欠かせない「テレビ視聴」について、お話しします。

まず「刑務所ではTVを見られるのか」という疑問があるかと思います。

見られるんですが、当然のごとく「条件付き」


まず刑務所に来る前の、警察署の「留置場」はTVありません

刑務所に送られる前の「拘置所」もTVはありません

刑務所に来て、ようやくTVが見られるようになります


例外として、拘置所で働く懲役囚は見られます。

こちらは刑務所でなく、たまたま拘置所で懲役作業をさせられているだけですから。

もう一つ、「死刑囚」も見られます。


刑務所に来れば誰でも見れますが、ちょっとした条件があります。

①「工場」に出て、懲役作業をしていること。ほとんどの受刑者が当てはまります。

②懲罰を喰らっていないこと。懲罰中はTV見られません。

③「昼夜間独居」にいないこと。ココは作業も舎房の中。引きこもりの問題児です。

というワケで、刑務所でフツーにやっていれば、TVは見ることができます


実際のTVを見る流れに行く前に・・・

刑務所のTVそのもの、本体はどんなモノか想像できますか?

シャバよりは遅れていますが、次々と「液晶TV」に切り替わっています。


もちろん、まだブラウン管のデカいTVを使っているところもあります。

別に地デジ対応TVじゃなくても、本部で流すモノを映すだけなので、大丈夫。

私のいたところも、つい2年ほど前にブラウン管から液晶に変わりました。


独居房は14インチの液晶TV

雑居房は32インチの液晶TV

どちらもまったく知らないメーカーのTV


ブラウン管の頃は、日本の一流メーカーのTVだったのですが、時代が変わりました。

入札制度のせいか、予算の削減か、わかりませんが、怪しいメーカーのTVです。

見るからに「安物」とわかります。数年で壊れないか、心配です。


今どき、テレビの操作はリモコンでするのが当たり前ですが、刑務所はナシ。

リモコンは取り上げられているので、すべて本体の小さなボタンで操作

これがメンドくさいだけでなく、困ったことがけっこう起きるんです。


本体の小さなボタンは、壊れやすいんですよ!

本体のボタンは、毎日カチカチ押すことを前提には作られていないんでしょうね。

チャンネルが移動できなくなったり、音量を変えられなくなったり・・・


ワザとではないし、不便なので、仕方なく刑務官様に申告して、修理をお願いすると

「オメェ、備品を壊すんじゃねぇよ!」お約束のように、怒鳴られます。

刑務官様に好かれていないと、その場で「誓約書」を書かされます
(誓約書は始末書のようなモノで、懲罰の一歩手前。確実なマイナス評価)


そう言えば、どこかのアホ新聞記者が、刑務所に取材に行き、こう言いました。

「刑務所には液晶TVがある。受刑者なのにゼイタクではないか?」

いやいや、液晶TVじゃないTVを探す方がムズカシイし、コストかかるから!


まぁ、「オレが正義」の新聞記者は、「犯罪者がTVを見るなんて、生意気だ」

「刑務所にいるクズに、娯楽になるモノは与えるな!」と言いたいんでしょう。

あなたの言いたいことはわかりますけど、受刑者が決めたことじゃないんで…


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刑務所の衣服・服装(1)・・・すべて「お下がり」の古着です [刑務所生活]

刑務所では、刑務官様は「神」であり、言うことは絶対!と何度もお話ししました。

それがどんなに理不尽でも、従わなければ「懲罰」を喰らう、メンドくさい場所。

ましてや嫌われてしまうと、やることなすことイチャモンつけられます。


だから日頃から、刑務官様にゴマすりに余念がない受刑者もたくさんいます。

かと言って、いくら気にいられても、融通をきかせてくれないモノもありまして・・・

そこをなんとか、ゴマかし、ウソつき、ダマして、通そうとするのが懲役たち


と言っても、「シャブよこせ」「ケータイを貸せ」とか大胆なモノではなく、

日常のショボ~いことを、チョロまかすような、ヘタレな話です。

今回はヘタレな話の中でも、刑務所の服にまつわる話をご紹介します。


何とか自分に都合の良い服をゲットしようと、懲役たちがセコイことをします。

そんな懲役たちの「セコい悪知恵比べ」、ダマしのテクニックのお話です。


1.服のサイズがメチャクチャです
刑務所では、当然、私服は着られません。

服装は与えられた官物のみ

それもたったの3種類!


①舎房着:部屋で着る、明るいエメラルドグリーンの上下

②工場着:作業で着る、黄緑色の上下

③パジャマ:寝る時に着る、灰色と黒のタテジマの上下


刑務所って、服装は3つしかないんですよねぇ。

支給される時も、ほぼ100%お古

基本的には「お下がり」のお古で、官物はパンツまで「お下がり」のお古です。


ウ◯コもらすジジイもいる中で、パンツのお下がりは、耐えがたい!

下着はカネさえあれば、後から私物の新品を買えますが、服はそうはいきません。

ただ古着なだけでなく、ハナからボロボロとか、よくあることです。


「毎日ずっと着る服くらい、新品が欲しい!」と、考えるのは当然。

刑務官様にゴマをすれば、新品に取り換えてくれるかもしれない

刑務官様をチョロっとダマせば、新品に取り換えてくれるかもしれない


そう考えて、悪知恵を働かすんですが、刑務官様の方が一枚上

絶対に新品には交換してくれません

支給が懲役なりたての頃なので、ワケわからないまま押しつけられて、終わり。


一応、サイズの希望を聞き、試着もするんですが・・・

サイズが、コレがまたいい加減

Sは存在せず、MからL、LL、3Lとありまして、標準サイズがLLなんです。


特に何も申し出ないと、LLが支給されちゃうんです。

小柄なヤツは、Lを申請します

Mじゃないんです。Mを頼もうとすると・・・


「あぁん?Lでいいだろ?Mなんか、ねぇよ!

と、刑務官様がものすごく不機嫌となり、Lを押し付けられます

Mは存在するらしいのですが、数が少なく、メンドウ?刑務所の伝説の存在でした。


つまり、LかLLか3Lかの3種類

もうこんな言い方やめて、小・中・大でいいだろ?

あとは各自の体型に合わせて、布をツギハギして調節するんです。


だから、この新入時の「試着」がかなり大事になってくるんですが・・・

刑務官様が監視・確認の下、全員一斉にやるので、もうゴタゴタ!

刑務官様はすぐにイライラし、メンドくさくなって、テキトーなんです。


「先生!ズボンの丈が短いんですが」

「あぁん?それくらいガマンしろ!」

「先生!上着がちょっとキツイです」

「工場に行ってから交換してもらえ」


という具合で、やっつけ仕事

よほどのことがないと、刑務官様はメンドくさがって、交換してくれません。

短い、キツイ、破れてるって、かなり問題なんですが、スルーなんですよ・・・


刑務所に入ったばかり、新入りですから勝手がわからず、困ってしまいます。

交換して欲しいけれど、ハナからモメごと起こせば後々マズいと思い、ガマン。

「工場に行ってから頼め」と言う、刑務官様のコトバを信じて、行ってみると…


やっぱり、刑務所。甘かった!


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刑務所では何がツラいのか?(7)・・・刑務所流「冬を越すためのセコい工夫」 [刑務所生活]

刑務所でツラいこと「冬の寒さ」について、お話ししています。

前回まで、その原因である建物・衣類・フトンをご紹介し
刑務所では何がツラいのか?(3)・・・刑務所は建物がそもそも寒い
刑務所では何がツラいのか?(4)・・・衣類とフトンがショボいんです

刑務所でのショボい「防寒グッズ」の手袋・カイロについて、お話ししました。
刑務所では何がツラいのか?(5)・・・冬の手袋で泣くヤツ、笑うヤツ
刑務所では何がツラいのか?(6)・・・日頃のゴマすりでカイロをゲット


今回は、刑務所流「冬を越すためのセコい工夫」をご紹介します。

セコいと言うよりヤバい、バレたら懲罰なモノもありまして・・・


1.真冬でも窓は開けておけ!
コンクリむき出しの建物、暖房はナシ、カーテンすらナシ、これじゃ寒いです。

その上、古い建物の刑務所だと「すきま風」が入り放題で、コレがホントにキツイ!

何とかしのいでいかなければなりませんが、使える防寒グッズが貧弱すぎ


シャツ、メリヤス、チャテン、チョッキ、上着と重ね着し、バレなければさらに重ね着

着ぶくれしてモコモコ、ちょっと動きづらいくらいです。

くつ下も重ね着、手袋をハメ、耳当て、マスクをします。


刑務所によって違いますが、耳当てを購入できる刑務所もあります。

スキーで使うようなヘッドバンド型の耳当てですが、結構あったかいです。

耳に当てるより、そのままズリ下げて、首に巻いている方が10倍あったかい


巡回の刑務官様に見つからないよう、コッソリやっていました。

やはりバレてしまい、3回ほど怒られ、1度は誓約書まで書かされました

担当の刑務官様には「次やったら、懲罰にアゲるからな!」と怒鳴られる始末。


しぶしぶ耳当てを耳に当てていました。まぁ、それが本来の使い方ですが。

そして刑務所では、マスクも立派な防寒グッズ

マスクを当てていれば、顔が結構あったかいんですよね。


マスクは「カゼ予防」の目的で、購入することができます。

もちろん官物での支給はなく、「ゼロ銭」の者は、おあずけ

貧乏人は、寒さに震えているしかないのです。


そしてもう一つ、舎房で起きている時は「ひざ掛け毛布」が許可されます。

と言っても、寝る時に使う毛布を「4つ折りにして」使うだけです。

広げて使っていると、巡回の刑務官様にすぐにバレて、怒られます


できれば、昔の受験生のように、毛布を頭からかぶってあったまりたいんですが…

もしそれをやったら、一発で連行されるでしょう(笑)。

広げて、腰に巻いただけで、怒られます。ホントに「ヒザにかけるだけ」がOK


コレが刑務所で使える「真冬のフル装備」になります。

それにしても、毎日毎日どうしてこんなに寒いんだ?とイライラします。

実は原因はちゃんとありまして・・・


平日の朝、舎房から工場へ「出役」する時、窓を開けていかなければダメ

「真冬のクソ寒いのに、どうして窓を開けていくんだ!」

コレはもう、刑務所の嫌がらせ、イジメとしか思えません。


刑務官様いわく「冬は換気をしないと、カビが生えるからダメなんだ」

ウソつけ!コンクリむき出しのカベに、カビなんか生えるワケねーだろ!

と思いきや、むき出しのコンクリのカベにカビは生えるんで、ビックリ


懲罰もイヤなので、朝しぶしぶ窓を開けていきます。

「フン、ここは新しい建物だから二重窓だぜ。そんなに外気が入って来ねぇだろ」

毎回毎回、甘かった。さすが刑務所。


懲役たちが工場で作業をしている昼間のうちに、外側の窓も開けられるんですよ。

担当の刑務官様がしっかりと開けていくおかげで、風は通りまくり。

すっかり外気と同じ気温になり、一晩かけて微妙にあっためた室内が台無し!


ホント、もう起きているのがツラいです。読書や手紙を書くのが苦行なんです。

真冬の時期は17時の夕食後、すぐにフトンを敷いて、寝て良いことになります。

起きていても寒くてツラいから、やむを得ず「ふて寝」


一度フトンで温まると、フトンから出たくないってわかりますよね?

小便で起きるのさえ、寒いからメンドウで、何とかならないか悩んでいました。

するとベテランの懲役仲間から、思いもよらぬ「懲役の知恵」を授かりまして・・・


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