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刑務所でのお買い物(3)・・・ココがおかしいムショのお買い物 [刑務所生活]

「刑務所でのお買い物」について、刑務所ならではのお話をしています。

お買い物ができるのは、月に1~2回。マークシートに注文するだけ。

買えるモノも、最低限の日用品、下着、書籍くらい。


日用品や下着は、刑務所指定の限られたモノなので、ショボいんですよね~

白いブリーフやラクダシャツが、刑務所指定のモノとして、堂々としています

「21世紀の日本に、まだこんなモンがあったのか!」そんな感じです。


そんなモノでも、ないよりはマシ

「官物」ですべてを済ます「ゼロ円生活」は不便なので、買っちゃうんですよね。

しかし、手持ちのカネがいくらあろうとも、買える数量はキビシく制限があります


自分のカネだろうと、勝手は許されず、爆買いもできません。

その上、すべては定価なので、かなり割高

というワケで「刑務所でのお買い物」はイロイロと不満が多いです。


そして、お買い物できる品が、刑務所ならではの事情があったりします

また、懲役たちに人気のある品の、その理由が刑務所ならではだったりします

今回は、刑務所で「購入できる日用品」について、変わった点をご紹介します。


1.五本指ソックスが人気の理由
刑務所で買える衣類は、下着が半袖シャツ、ランニング、ブリーフ、トランクス。

防寒着として使う「メリヤス」という名前のトレーナーともも引きみたいなモノ。

そしてくつ下が、全国どこの刑務所でも買えるハズです。


品ぞろえは、刑務所によってだいぶ差がありますが、何種類かがそろっていました。

夏用の薄いモノ、冬用の厚いモノ、フツーのモノ、そして五本指のモノ

中でも五本指のくつ下が人気!


最初の頃は、どうして五本指のくつ下が人気なのか、まったくわからず・・・

むしろ、五本指は履くときに結構な時間がかかり、モタつくので避けていました

なぜなら、懲役生活でダメなのは「モタつくヤツだ」と思われること


周りとペースを合わせないと「チッ!」とロコツに舌打ちされ、嫌われたり

「モタ」と呼ばれて、見下され、一人前の扱いをされなくなります

そのうち、イジメられることにもつながります


そんな原因を作りかねない、メンドくさい「五本指くつ下」が、なぜ人気なのか?

その理由は3カ月もすれば、カラダで実感しました

それは「水虫に具合がいい」から


刑務所はどんなに気をつけていても、かなりの高い確率で水虫がうつります

なんせ、フロ場は菌の温床となるヤバいマットを敷きっぱなし。

そして、雑居や更衣室は、水虫のヤツらがはだしで歩き回ります。


もう、水虫にならない人の方がスゴいわ!

当然私も、一発でうつされました・・・

それはもう、ヒドイこと、ヒドイこと・・・


春先、秋口、水虫菌が暴れまくり、足の症状が悪化します。

カユイのはもちろん、水ぶくれ、ウミが出るなど、もう地獄!

医務に申し出ても、水虫の人間があまりに多く、マトモに相手してくれません。


最初のうちは皮膚かぶれと同じ軟膏を渡されます。

懲役生活のストレスで10円ハゲになったヤツと同じクスリをつけているのには笑った!

んなもん、効くワケがなく、相当症状が悪くなってから、少し効く薬がもらえます。


「少し効くだけ」、症状が和らぐだけで、まったく治りません

シャバの水虫薬なら、あっという間に良くなっていくのに・・・

頼むから、カネ10倍出すから、水虫薬を買わせてくれ!と思いました。


懲役たちのうち3分の1は水虫じゃないかというほど、水虫仲間は多い

そんな水虫に悩む人たちにとって自衛策が、この「五本指のくつ下」

汗を吸い取り、蒸れにくいので、水虫の悪化が防げるようでして・・・


履くのに時間がかかろうとも、「モタ」と呼ばれる危険があろうとも、

水虫の、あの「カユミ」や「痛み」が和らぐなら、こんなにありがたいモノはない!

五本指くつ下が人気の理由は、刑務所らしいというか、不潔でガッカリでした


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刑務所でのお買い物(2)・・・刑務所の3大自殺グッズ [刑務所生活]

前回より、「刑務所でのお買い物」についてお話ししています。

お買い物と言っても、買えるのは最低限の日用品、下着、書籍くらい

書籍以外は、刑務所指定の限られたモノしか買えず、シケた買い物に過ぎません。


刑務所では買えるモノの方が少ないですが、ゼッタイに買えないモノがあります。

それは「自殺に使われそうなモノ」

まず「ヒモ」と「刃物」は買えません


その他にも、お手軽に自殺に使われちゃいそうなモノは、細工がされていたり・・・

今回は、刑務所での「自殺」をモノの面から、ご紹介したいと思います。


1.当たり前だが、買えないもの
受刑者に自殺をされたら、刑務所としては大失態!

「視察・巡回をしているのにもかかわらず、自殺されるとは、何やってるんだ!」

刑務所は、世間一般から批判されるのをかなり嫌がります。


新聞の地方欄を気をつけて見ていますと、自殺はチョイチョイあります

どんな方法で自殺したか、も書いてあることがあり、その傾向もわかります。

毎回思うのが「何もモノがない空間で、よく自殺できるよなぁ・・・」


舎房を見ればわかりますが、自殺を図るのはかなりムズカシイ!

まず懲役になってしまうと、所持できるモノがホントに少ない!

刃物、縛るモノなど、自殺に使えそうなものは、当然手に入りません


そしてシーツなど、首を絞めるヒモを引っかける場所がないんです。

鉄格子は窓の外側なので、手が届かず

壁には体重に耐えられるフックもナシ


だから死ぬに死ねない環境に置かれているワケなんですが・・・

自殺の道具に相当な「工夫」をすることと、自殺を達成する「根性」が要求されます。

そして「死ぬまでに巡回に見つからない」運も必要になってきます。


自殺までは遥かなる道なので、決してマネしてはいけません。

話を戻し、首を絞めるのに使えそうな、長いヒモ状のモノは買えません

「バスタオル」とか、買えない!パンツのゴムひもは買えるんですが


もちろん「刃物」もダメ、売っていません。

カッター、ハサミはもちろん、金属製のモノはほぼ存在しません

官物のヒゲ剃りはT字ですが所持できず、私物のヒゲ剃りは電池式のシェーバーです。


まぁ、刃物になるようなモノがなくても、懲役生活に何ら不便はありません。

むしろ厳重に管理、禁止してくれないと、オチオチ寝ていられません

雑居では、強盗殺人⇒無期懲役というホンモノも一緒ですから、やはり恐ろしい…


ちなみに服役中は、新聞の自殺記事は読めるのですが、「一部」黒塗りにされます

「自殺の方法について」は、マネされたら困ると、黒塗りなんです・・・

私は必死に蛍光灯の照明に透かして、文字を読み取っていましたけれど(笑)。


それを何年も続けて読み、記録に取り、調べてみると、確実に傾向がわかります

刑務所で自殺するパターンと、使う自殺グッズが、決まっているんです。

自殺グッズについては、主に3つ


①下着のシャツ

②シーツ(敷布)

③鉛筆削り


もちろん推測ですが、刑務所の自殺例を考えると、まず間違いないでしょう。

シャツやシーツはそれで首を絞める、とカンタンに想像できます。が、しかし…

鉛筆削り、って何だよ?


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刑務所でのお買い物(1)・・・マークシートが書けません [刑務所生活]

1.受刑者のお買い物のやり方
刑務所での「カネ事情」について、お話ししています。

今回は「刑務所でのお買い物」について、ご紹介しましょう。

刑務所で買い物をする、ってイメージが湧きますか?


先に、刑務所でのお買い物の「基礎知識」を、あげておきます。

①現金を扱うことはない
(もし現金を持っていたら、ゼッタイにカツアゲが起こる(笑))

②月に1~2回しか買物できない
(毎月決められた日に注文することになっています)

③日用品と書籍しか買えない
(本は自由に選べますが、売り切れ・取扱いナシのヒドイ仕打ちもあります)

④買える数量の制限がある
(爆買いしてストレス解消!とはいきません)

⑤刑務所指定のモノしか買えない
(アレコレ選べないから、つまらないです)


そして買い物は、作業報奨金(刑務所からの給与)でも領置金(手持ちのカネ)でも

どちらで買い物することもできます

ただし、作業報奨金はムダづかい厳禁、仮釈放に響くことは前回話しました。


今回、とくにお話ししたいのは「お買い物の注文方法」についてです。

受刑者たちが売店に行って、直接お買い物をするということはありません。

(もしゾロゾロと売店で買い物していたら、怖いというか、笑えるというか…)


何でもかんでも、アナログの方法しかない刑務所のことですから

注文方法も「紙に鉛筆で一つ一つ手書きか?」と思いきや・・・

専用のマークシートで注文!


カーボン複写紙に手書きで注文、という「昭和のやり方」を予想していましたが

さすがに注文方法は昭和でなく、平成のやり方になっていました(笑)。

それでも手元に届くまで、注文から2週間~1ヶ月は、かかります。


2.マークシートが書けません
注文をマークシート、何だか刑務所の中しては珍しくスマートなやり方でした。

マークシートも世間に広まってから時間が経ち、珍しくも何ともないですけど。

今の40代以下は、アンケートや試験でマークシートにお目にかかっているハズ。


そして、刑務所のマークシートと言っても、どこにでもあるフツーのもの

マークシートは、全国どこの拘置所・刑務所も共通のモノを使っているようです。

A4版の専用の紙に、鉛筆でマークするだけ、という方式もシャバと同じ


これならカンタン、スムーズで便利!

・・・と思ったら、甘かった

さすが、刑務所。想像の上を行くわ!


マークシートが書けない人がチラホラいるんです。

「マークシートなんて、番号のところを塗りつぶせばいいだけだろ?」

いや、コレが何度言ってもできない「奇跡の人」が刑務所には割といるんです。


刑務所では、日用品はすべてマークシートで注文。(書籍はいちいち手書きです)

購入できる日用品はすべて3ケタの番号が振られています

マークシートにはその3ケタの番号と買いたい個数をマークします。


マークシートには、ケタごとに(1),(2),(3)・・・(9),(0)と薄く書かれています。

ご存知の通り、ひと桁ずつ当てはまる数字のところを塗りつぶせばいいだけ

鉛筆でもボールペンでも構わず、割と薄くても機械は反応してくれます。


そんなワケで、条件もキビシクないし、失敗しないと思うんですが・・・

毎回失敗するオッサンがいるんです!

それも、何度か書き方を教えているのに、毎回失敗するんですよ。


どういうことかと言いますと・・・


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刑務所は雑居と独居、どちらがいいのか(9)・・・軟禁される昼夜間独居 [刑務所生活]

刑務所は、独居がゼッタイにラクだ、と思っていました

わずらわしい人間関係はないし、気づかいもいらない。

便所だって好きな時に行けるし、クシャミ・ゲップ・オナラも遠慮いらない。


しかし、刑務所で生活すると「実はキツい独居房がある」ということを知りました。

それが「昼夜間独居」という、少し変わった独居

「懲罰房」ではないのに、環境は懲罰房とほぼ一緒。つまりツラい。


そんな懲罰房にかなり近い「昼夜間独居」で、毎日生活させられる受刑者がいます。

そんな所は「問題児」しかブチ込まれるハズがない、と思っていたら、それも違う!

なんと、マジメにやっていても、移送時や調査時にブチ込まれることが判明


ココは不自由過ぎて、長期間になると、相当しんどい!!

私も合わせて2ヶ月ほど経験しましたが、頭がオカシクなるかと思いました!

今回は、この「昼夜間独居」のツラい環境についてお話しします。

(前回「刑務所は雑居と独居、どちらがいいのか(8)・・・昼夜間独居という所
にて、昼夜間独居は誰がブチ込まれるかお話ししました。こちらもご覧ください)


4.軟禁生活の「昼夜間独居」
昼夜間独居、現在は昼夜間単独室と言うようですが、文字通り一日中独居での生活

つまり、昼夜間独居は作業も舎房なので、ずーっと閉じこもりっぱなし!

ほぼ「軟禁状態」なんです!


繰り返しますが、懲罰房ではないんですよ。悪いことをしなくても入れられる!

悪さをしたとチクられた、ケンカに巻き込まれた、これだけで「昼夜間独居」行き

その疑いが晴れるまでの数週間、退屈で、恐ろしいところに、強制的に引きこもり


いくら刑務所がキビシイ所だとは言っても、フツーはこんな生活はしません。

ふつう、懲役受刑者は日中、「工場」と呼ばれる作業所に出て、集団生活をします

夜間・休日は「雑居房」か「独居房」に別れるワケです。


これが「懲役囚・受刑者」のあるべき姿、スタンダード。

人間、作業と寝食の場が分かれるというのは、大事。精神的に違います。

わずらわしいことも多いですが、人と接していると時間が経つのも速くて良い!


また、塀の中は自由がないとはいえ、廊下を数百mは歩いて「通勤」もあります。

そして平日は30分ほど、グラウンドに出て運動ができます。

ところが「昼夜間独居」は、これらがまったくありません。ほぼ舎房内で完結。


メシを食うのも独居、寝るのも独居、作業も独居、ほぼ24時間引きこもりです。

独居から出られるのは、平日の運動時間と週2回の入浴時間だけ

これらもほとんど建物の中で済むので、外に出たとは言えないんです。


運動はだだっ広いグラウンドではなく、独居に隣接する「鳥かご」

「鳥かご」とはコンクリのカベと金網で囲まれた、六畳くらいの「個別運動場」

運動ですら、せまい場所に閉じ込められ、独りぼっち。そして外には出られません。


入浴はもっとキビシイ! こちらも一人用のせまーいフロに独りぼっち

フロ場の多くは、同じフロアか同じ建物内にあり、まったく外に出ることナシ

徒歩10秒程度なので、気分転換にもなりません。


ホントに青空の下、外に出る、歩くというチャンスがないんです。

何とか建物の外に出たい!と考えても、チャンスは面会か医務くらいしかない!

面会に来る人がいない、健康で診察の必要がない、これではチャンスも消滅。


冗談じゃなく「軟禁状態」なんですよ!

さらに舎房の中では、作業中はもちろん余暇時間も、立って歩き回るのは禁止。

舎房に閉じ込められた上に、じっと座っていなければならない条件付き


「舎房からほとんど出られない」「舎房の中ではほぼ座りっぱなし」

こんな軟禁状態の「昼夜間独居」はツラいんですが、もう一つ強烈なのが

「ずっと独りの生活で、しゃべる機会もない」ということなんです。


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刑務所は雑居と独居、どちらがいいのか(8)・・・昼夜間独居という所 [刑務所生活]

1.「懲罰房」という空間
前回までしばらくの間「懲罰」について、お話させていただきました。

今回は「懲罰」にからんだ、独居のお話をさせてください。

懲罰になると「懲罰房」という独居房に入れられます。


「刑務所でバツを与える『懲罰房』なんて、どんな恐ろしいところなのか?」

ところが、意外にもフツーの独居と同じ

真っ暗で、コンクリむき出しのヒドイ空間をイメージしていたので、拍子抜けです。


3畳一間、間取りはフツーの独居房と何も変わらないんです。

舎房の中の違いと言えば、TVという備品がないくらい

窓もあるし、タタミもある、とくに恐ろしい造りにはなっていません。


建物自体も一緒で、すぐ上の階は、一般の受刑者たちのフロアだったりします。

フロア全体が懲罰の者を集めている、という違いだけです。

「なんだ?懲罰房、大したことないな・・・」


懲罰房にビビりまくっていましたが、中身がわかると欲が出てきます。

「せっかく刑務所に来たんだ。懲罰はイヤだが、懲罰房を体験してみたい・・・」

ところが、懲罰を喰らわなくても、かなり近い疑似体験はできるんです。


というか、刑務所に入るとほとんどの者が一度は体験させられるという・・・

それが「昼夜間独居」という所。

どーして懲罰房と似ているのか、疑似体験できるのか、次にお話しします。


2.ワケありのたまり場:昼夜間独居
懲罰房とかなり近い環境で、懲罰の疑似体験ができる「昼夜間独居」

そこはどんなところなのか?お話しする前に、誰が行くのかをご説明します。

まず「昼夜間独居」とは、ワケありの受刑者がブチ込まれるところなんです。


その「ワケあり」とは、大きく2種類

①集団生活のできない「問題児」

②所属・処分が検討中の「浪人生」


何だ?「問題児」と「浪人生」って?


まず、①の「問題児」ですが、工場に出すと、周りに害をまき散らす人たちです。

すぐに暴れるヤツ、キレるヤツ、作業がまったくできない・・・手に余るヤツら

「すぐに暴れるとかキレるとか、そんなヤツいるのか?」と、思うでしょう?


そんな「モンスター」、40~50人に1人くらいの割合でいるんですよ。

おそらく何らかの精神障害アリだと思いますが、シャバでも働けないレベルです。

工場に出すと、周りの者を巻き込んで懲罰にアガってしまうので、迷惑なんです。


その他にも、重い痴呆の老人、極度のイジメられっ子も、入ることがあります。

珍しいのは「誰もが知っている有名人」でしょうか。

しかし芸能人とか、大事件の犯人という理由では、昼夜間独居には行けません


元検事など受刑者全員を敵に回すような者(以前特捜検事でいましたね)や

暴力団の幹部など、周りの受刑者に影響力が大きい者など

「工場に出すと大混乱する」という理由で、昼夜間独居に行かせるようです。


実は高齢者、身体障害者は、よほどのことがない限り、工場に出て作業をします。

ワケありとは「工場に出すとトラブル必至」のヤツであり、軟禁も仕方ありません。

しかし、一般の受刑者もココに入ることが必ずあるんです。


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刑務所では何がツラいのか(2)・・・酒の代わりに飲んだモノ [刑務所生活]

前回より、定番ネタ「刑務所のココがツラかった」をお話ししています。

前回は「空腹がツラかった」をテーマに、空腹のしのぎ方をご紹介しました。

腹が減ってタマラナイ。でも食うモノはない。しかし耐えられない・・・


「じゃあ、何か食えそうなものはないのか?」ということになります。

舎房にある、わずかな手持ちの品を引っかき回して、食べられないか試します。

チリ紙、鉛筆削りクズ、歯みがき粉・・・ツワモノは消しゴムまで。


自分の意思でなければ、完全にイジメの世界です。

ていうか、自分の意思だとしても、食べてみようなんて、頭オカシイです。

でも、ガマンできない!


結局、歯みがき粉は種類によっては結構イケル、そして何度も食べた話をしました。
刑務所では何がツラいのか(1)・・・空腹がガマンできず、食べたモノ
にて詳しくお話ししましたので、ぜひご覧ください。


今回は食べ物つながりですが、「酒」です。

世の中には、アルコールがないと生きていけない、ガマンできない人たちがいます。


アルコールに依存していない者からすれば、酒なんかなくても平気だろ?と思いますが

酒がすべての人も、刑務所にはいましたね

想像を超えるツワモノに、度肝を抜かれました・・・


1.どうして懲罰になったのか?
どんなに理性を保っても、どんなに気合を入れても、ガマンできないモノ・・・

個人差はありますが、食欲と睡眠欲ではないでしょうか?

どんなに悲しくても腹は減るし、眠くなる。


まぁ、精神が病むと、この本能も崩れます。

拒食や不眠ですが、放っておけば死んでしまうこともあり、恐ろしい。

そうではなく、一見病気でもないのに、ココが崩れている人たちが刑務所にもいます


それは「依存症」と呼ばれるモノで、酒やタバコ、ギャンブルが有名です。

刑務所は、欲しくても「ないモノはない」環境なので大丈夫では?と思ってました。

しかし、ホンモノの依存症者は想像の上を行っていました


ある平日の午後、工場に「罰明け」の懲役がやって来ました。

「罰明け」とは、懲罰を喰らい、懲罰を終えた受刑者のことです。

ほとんどの場合、今までとは違う工場に配役となります


そんな「罰明け」で来る懲役は、懲罰喰らうくらいですから、ひとクセあります

気が短い、やる気がない、決まりを守るつもりがない・・・ワガママ。

もちろん、イジメた・イジメられた、ハメた・ハメられたトラブルもあります。


どちらにしろ、「何かしらのワケあり」な人の場合がほとんどです。

が、今回の「罰明け」で来た彼は、いたってマトモそうな青年でした。

Nくんと言いまして、歳は29。温厚かつマジメそうで、懲罰したの?という感じ。


見た目だけでは「とても刑務所に来るとは思えない」タイプなんですよ。

「罰明け」のヤツら特有の「ふてぶてしさ」もなく、ハキハキしゃべるし・・・

Nくんは、懲罰前はメシを作る「炊場工場」につとめていました。


とても懲罰になるような「悪さ」をするとは思えないので、みんな興味津々。

「Nくんは、何をやらかしてアガっちゃったの?(アガる=懲罰になる)

周りが尋ねると「いやぁ~不正配食がバレまして・・・」と言うんです。


「不正配食」って、何?


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刑務所のイジメ①・・・雑居ならどこでもある「新入りイジメ」 [刑務所生活]

前回まで「刑務所でお菓子が食える」=祝日の特食についてお話ししていました。

20代の若者の雑居では、上が下のお菓子をふんだくる「シャリあげ」は当たり前。

オッサン部屋では、シャリあげこそないものの、新入りにスンナリ食わせません。


どんな風に、サラ(新入り)に対してスンナリ食わせないのかご紹介したいのですが

その前に、刑務所ではどんなイジメがあるのか、お話しする必要があるでしょう

とくに雑居房でのイジメの様子を話さないと、説明ができないんです。


今回の、雑居房での「新入りイジメ」というのは、露骨なイジメではありません。

先輩の懲役たちは「細やかな指導」をしてやっているとしか思っていないですし

悪いことをしている認識、ましてやイジメだなんてこれっぽっちも思っていません


刑務官様も「先輩の言うことよく聞けよ」と黙認しますしね(笑)。

シャバの人が見れば、ブラック企業、パワハラ、イジメそのものなんですがね。

一見良いことをしているようなので、余計にタチが悪いんです。


今回は「新人教育」「サラへの指導」という名の雑居のイジメをご紹介します。

露骨なイジメ、即「懲罰」となるようなイジメは、後日お話しします。

地味かもしれませんが、全員がやるので、エグいですね・・・


1.サラをイジメればうまくいく?
雑居ではサラ(新入り)はどこでもキビシイ扱いを受けます。

その工場、その雑居でのやり方をキチンとできるまで、一人前に扱ってくれません。

毎日ひたすら下っ端の先輩に付きっきりで、指導を受け、覚えていきます。


フトンの敷き方、洗面の仕方、便所の使い方、一つ一つにルールがあります

次には、便所掃除、食事の配食、ゴミ出し・・・覚えることがたくさんです。

細かいところまで、その雑居のルールにカンペキに合わせなければダメです。


私のいた雑居ではタタミの歩き方、水道の蛇口の開け方までルールがありました。

せまい部屋の中の歩き方まで、決まっているんですよ!!

そのほとんどが、どーでもいいくだらないモノなんですけどね・・・


「雑居で集団生活をするには、ルールを守らないとウマくやっていけない」

そんな正論、大義名分を振りかざされると、くだらねぇとは言えません。

だから、毎日しぶしぶ守って、生活しているワケです。


「オレはこれだけガマンして、くだらねぇルールを守っているんだぞ」

「だから、サラにはキビシく守らせて、当然だろ!」

もうほとんど逆恨み?イジメの感情で、サラには超こまかく守らせようとします。


そして実際に、そのこまかいルールを教えるのは下から2番目の下っ端です。

サラが早く覚えるように、キチンと教えないと自分が怒られる

優しく教えると「オメェ、甘いんじゃないの?」と怒られる


先輩たちは、何か文句を言いたくて、サラの動きの一つ一つに目を光らせます。

「オレたちはちゃんと守っているのに、どーしてアイツはできないんだよ!」

先輩たちのお叱りは、本人に直接ではなく、まずは教える下っ端に届くんです


サラの出来が良ければいいのですが、教える方も毎日プレッシャーです。

サラが何かやらかすと「教え方が悪い」と、下っ端がまず怒られる。

だから、教える下っ端は気合が入り過ぎて、キビシクなり、毎日説教です。


先輩たちは最初、直接サラを叱ったりせず、教える下っ端に文句を言いますが・・・

1週間、1カ月、その雑居で決められた「見習い」のお試し期間が終われば・・・

今度は容赦なく、サラ本人に怒鳴って、説教して、追い込みます


建前は、「雑居の一員として一日も早く適応させるために指導している」です。

たしかに人間、最初が肝心。甘やかすといつまでも覚えないですからね・・・

しかし、あくまでも建前。本音はもっとヒドイんです

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刑務所の懲役たち(1)・・・よくあるジジイの特徴 [刑務所生活]

前回まで「刑務所の「細かすぎる」食事マナー」についてお話ししていました。

まだまだ食事マナーについては、「懲役どうし」のお話がたくさんあります。

が、今回はちょっと脱線して「刑務所の平均的な人物像」をご紹介します。


前回は「うるさすぎる食事中の刑務官様の巡回」のお話の中で、

「メシのやり取り」がすぐ見つかってしまう、「マヌケなジジイ」を紹介しました。

ジジイの勝手な行動で、雑居房全員が懲罰に上がってしまうという、悲惨な話。


ジジイ本人は、まったく罪の意識はなく、何度説明しても覚えず、言うこと聞かず

ホントに、子ども以上に手がかかる存在、まさに雑居房の「疫病神」です(笑)。


そんな「メシのやり取り」ジジイ編は

刑務所の「細かすぎる」食事マナー⑤・・・メシのやり取り・タイプ2(ジジイ)

にて詳しくお話ししています。ぜひご覧ください。


裏を返せば、強烈な存在感のジジイたち

彼らの扱いを間違えれば、懲罰になってしまうので、あぶないワケです。

よく考えてみると、チンピラやヌシよりも、注意しないとやられるかもしれない!


今回の話は、乱暴で、独断と偏見に満ちているかもしれません。すみません。

が、しかし、刑務所にいるジジイは「共通する特徴」が必ずある!と断言できます。

ゼッタイにシャバでの「ジジイ対策」にも役に立つと、確信しております。


1.ジジイは本当のジジイではない
シャバでの「高齢者」のイメージとはどんなものでしょうかね?

おだやかで、経験豊富で、人間関係に長け、カネに余裕があり、いたわるべき存在・・・

そんな感じで「いい人」と思い込んでいると、まんまとやられます


彼らは「刑務所をラクに過ごそう」と、したたかに計算しています。

24時間、血縁関係も上下関係もない赤の他人のジジイと過ごすと、よくわかります。

ジジイのよく言うセリフの「裏側」が読めるようになり、ダマされなくなりますよ。


メシの時だけでなく、普段から「ジジイ」であることを全面的に利用してきます

ダテに長年生き抜いてきているワケではありません。

人の同情や温情を利用した「匠のワザ」です。


その「匠のワザ」をご紹介しておきましょう。

ジジイの特徴① 都合が悪くなると、急に耳が遠くなります

決めゼリフ:「あ?何か言ったのかい?全然聞こえねぇや」


ジジイの特徴② 都合が悪くなると、急にボケが始まります

決めゼリフ:「いやぁ、忘れちゃったわ。歳だから覚えられねぇ」


ジジイの特徴③ 都合が悪くなると、急に初心者に変身します

決めゼリフ:「えぇ!それは初めて聞いたわ。全然知らんかった」


なかでも、③は毎日使うワザで「すっとぼけ」と、呼んでいます。

わからない、だからできない、許して!と低姿勢で向かってきます。

「すっとぼけ」は、知らないとまんまとやられてしまう、「刑務所あるある」でしょう。


こうやって、怒られたり、自分の負担が増えるのをウマく避けるのです。

①~③の匠のワザを使い、相手に「ジジイだから仕方ねぇか」とあきらめさせます

これを懲役たちは「ジジイパイ」と呼んでいました。

(パイとはチャラにする、キレイにするの意味)


「ホントにジジイなんだからしょうがないだろ!」

「誰でも年を取るんだ!優しくしてやれよ!」

と、みなさんはお怒りになるかもしれません。お前が不寛容なんだ、と


上で話した「ジジイ」たちが、70代後半、80代なら、言われても仕方ありません。

いえいえ、違うんですよ。そんな「ジジイ」じゃないんですよ!

「ジジイ」が60代だから怒るんです


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刑務所の夏(7)・・・「ウォシュレット」で暑い夏を乗り切る? [刑務所生活]

刑務所の夏は暑いです。シャバにいた時よりも暑いんです

思い込みとか、作り話ではなく、「ホントに暑いんだ」と納得してもらいたくて

シリーズで「刑務所での夏の過ごし方」をお話ししております。


前回は、舎房の暑さにガマンできなくて、水をブチまく「打ち水」をご紹介しました。

刑務所の夏⑥・・・舎房で「打ち水」をして涼しくなる!?

にて、くだらねぇ話を詳しく書いてありますので、ぜひご覧ください。


今回は、だいぶ変化球。「マニアックな夏のしのぎ方」をご紹介します。

私はこの話を知った時、とても感心してマネしようとしましたが、どうでしょう?

ホントの話、切羽詰まった話ですので、みなさん怒らずに聞いてくださいね(;´Д`)


13.打ち水だけじゃモッタイナイ
前回、舎房であまりの暑さに耐えられず、バルコニーに打ち水することを話しました。

しかし、これは珍しいことではなく、懲役たちなら誰でも思いつくことでした。

洗面器に水をくみ、それを網戸越しにブチまくのは「懲役のシロウト」


半分くらいが跳ね返って、床がビショビショ、大惨事。

掃除をせねばならず、頭に血がのぼり、カッカして、余計暑くなるという逆効果

懲役の達人は、シャンプーの空き容器に水を入れ、そこからピューッとまくんです


これなら網戸越しに水をブチまいても跳ね返りもなく、広範囲に打ち水できます。

「打ち水」をして実際に涼しくなったか?と思い出してみると、かなりアヤシイ。

でも、クソ暑くて、何かしないではいられないんですよ!


しかし、このシャンプー空き容器での打ち水、上級者はこれだけじゃないんです。

もっと驚きの使い方をして、夏をしのごうとしていました・・・


ある夏の日、Sくんという、ちょっと変わったヤツが、反則行為で連行されました。

Sくんは20代で、窃盗で2年の懲役になったらしい・・・と情報がないのも

周りとも話さず、いつもブツブツと独り言をつぶやく危ないヤツと思われていました。


Sくん独居房で、今回捜検(定期的なガサ入れ、荷物チェック)に引っ掛かりました

それは、部屋の中に食事で出た、ジャムやマーガリンの小袋を隠していたからでした。

ここまでは、よくある反則行為で、おそらく5日程度の懲罰になるでしょう。


Sくんがフツーでなかったのは、ココからの話

部屋の中に隠し持っていたので、その他の荷物も徹底的にチェックを受けました。

他に明らかに違反していることはなかったのですが、やたらシャンプーが出てきました


シャンプーは自費で購入でき、カバンや棚に収まれば、何本も持つことは可能です。

ところが、便器や洗面台まわりに何本もシャンプーが置いてあり、怪しまれました。

なぜかと言うと、シャンプーで便器や洗面台を掃除する懲役たちが多いからです。


懲役たちは、薄めた洗剤と、粉のクレンザーしか与えられないので、不満なんです。

与えられる洗剤とクレンザーはロクに落ちない上に、ニオイがまったくナシ

そこで、シャンプーを使って掃除して、良いニオイで部屋を満たそうとするのです。


「そのくらい、自費で買っているシャンプーだし、いいじゃないか」と思うのですが

刑務所では反則行為、ニオイがプンプンしていると刑務官様から問い詰められます。

というワケで、Sくん、シャンプーの不正使用の疑いがかけられました。


捜検というガサ入れで反則行為が見つかると、Sくんはもう部屋には戻れません。

Sくんの荷物はまとめられ、ひとまず工場にすべて送られます。

刑務官様立会いのもと、衛生係の懲役が持ち物リストを作って、本人に送ります。


そこで、刑務官様と衛生係の懲役が、もう一つ気づいたことがありました

Sくん、シャンプーの容器をトンデモナイことに使っていたんです。

後になってからわかった時の、刑務官様の怒りっぷりはスゴかった!


本人はいないのに、一人で怒鳴っていましたから・・・

カンカンにさせたって、どんなこと?



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刑務所の夏⑥・・・舎房で「打ち水」をして涼しくなる!? [刑務所生活]

「刑務所の夏って、ホントに暑いんですよ!」というのをわかって欲しくて

数回にわたって、「刑務所での夏の過ごし方」について、お話ししています。

今回は「舎房そのものを涼しくする」ムチャな夏のしのぎ方をご紹介します。


前回、前々回は、懲罰上等、とにかく涼しくなればよいという裏ワザを紹介しました。

刑務所の夏④・・・懲罰覚悟!懲役たちの「夏のしのぎ方」
刑務所の夏⑤・・・「脱毛」で夏を涼しく乗り切る?懲役たち

にて、くだらないことをアレコレやらかしていますので、ぜひご覧ください。


12.日本の伝統「打ち水」で涼しく
「刑務所の暑い夏を、少しでも涼しく過ごしたい」

これは願望ではなく、夏バテでやられてしまうという「死活問題」なのです。

とくに8月は「夏季休暇」という、お盆の時期に3日ほど休みが与えられます


つまり、舎房で過ごす時間が長くなるのですが、これがちっとも嬉しくない

一番クソ暑い時期に、クソ暑い舎房で引きこもり生活など、「拷問」です

舎房からは一歩も外へ出られず、ただじっとして暑さに耐えないといけない。


なんとか、少しでも涼しく過ごす方法はないか?と殺風景な舎房を見回しますが

涼しくする武器は、うちわと蛇口の水だけ・・・


シャツをビショ濡れにさせたり、頭から水をかぶったり、自分を冷やす方法は試した

が、しかし、舎房があまりにも暑すぎるから、これらは気休めなんですよ。

なんとかこのクソ暑い元である「舎房」を冷やすことはできないだろうか?


冷房もない、風通しも悪い、カーテンもない・・・

鉄格子の小さな窓に、古くて土色になったタタミ、コンクリむき出しのカベ・・・

おっ?コンクリートのカベは、寄りかかればヒンヤリするんじゃあ?と思いました。


ところが、甘かった。8月はもう温まっているのです

これが7月上旬くらいまでなら、まだヒンヤリ感があるのですがねぇ・・・

すでに熱を蓄えてしまい、コンクリのカベでさえ温かいんです。


それでもあきらめきれず、ヒンヤリしないかなぁと、寄りかかってみるのですが

「オイッ!おめぇカベに寄りかかるんじゃねぇ!」

と、刑務官様に見つかってしまい、怒鳴られます。


刑務所は舎房のカベすら寄りかかってはいけないのです。

ダメな理由は「だらしないから」ではなく、「カベが汚れるから」だそうです。

というワケで、カベは冷たくもないし、寄りかかるのもダメで怒られる。


もう、残りの手段は舎房の中に、水をまくしかないか?

日本古来からの涼み方、それは「打ち水」

タタミの上、コンクリのカベに水をブチまいたら、結構涼しくなるんじゃあ?


何度ホントにやってやろうかと、思ったことでしょうか?

さすがにこれをやってしまうと、すぐバレるし、重い懲罰になりそうだし・・・

でも、せっかくの「打ち水」という涼しくなりそうなアイディアを試したい!


そう考えて、悶々としていたら、窓の外に「バルコニー」がありました。

刑務所により舎房の造りは違いますが、私のいた刑務所はバルコニーがありました。

バルコニーと言っても、二重窓があり、完全に配管のためのスペースです。


このスペースは、コンクリがむき出しで、一人位が通れるようになっています。

懲役たちは、頑丈な金網でできた網戸越しに見られるだけで、決して行けません。

「ん?ここに打ち水したら、少しは涼しくなるんじゃね?」


さも、私が思いついたように話していますが、懲役なら誰でも思いつきます(笑)。

「部屋の中ではないし、水をブチまいてもバレない。試す価値アリだな」

そうやって、懲役たちは同じ考えをして、バルコニーに「打ち水」をします。


意を決して、洗面器に水をため、網戸越しに水をブチまく用意をしました。

ところが、このやり方では「懲役のシロウト」であり、ダメなんです

どうして?じゃあ、どうやって「打ち水」するのよ?


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タグ: 暑さ対策
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