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刑務所でのお買い物(2)・・・刑務所の3大自殺グッズ [刑務所生活]

前回より、「刑務所でのお買い物」についてお話ししています。

お買い物と言っても、買えるのは最低限の日用品、下着、書籍くらい

書籍以外は、刑務所指定の限られたモノしか買えず、シケた買い物に過ぎません。


刑務所では買えるモノの方が少ないですが、ゼッタイに買えないモノがあります。

それは「自殺に使われそうなモノ」

まず「ヒモ」と「刃物」は買えません


その他にも、お手軽に自殺に使われちゃいそうなモノは、細工がされていたり・・・

今回は、刑務所での「自殺」をモノの面から、ご紹介したいと思います。


1.当たり前だが、買えないもの
受刑者に自殺をされたら、刑務所としては大失態!

「視察・巡回をしているのにもかかわらず、自殺されるとは、何やってるんだ!」

刑務所は、世間一般から批判されるのをかなり嫌がります。


新聞の地方欄を気をつけて見ていますと、自殺はチョイチョイあります

どんな方法で自殺したか、も書いてあることがあり、その傾向もわかります。

毎回思うのが「何もモノがない空間で、よく自殺できるよなぁ・・・」


舎房を見ればわかりますが、自殺を図るのはかなりムズカシイ!

まず懲役になってしまうと、所持できるモノがホントに少ない!

刃物、縛るモノなど、自殺に使えそうなものは、当然手に入りません


そしてシーツなど、首を絞めるヒモを引っかける場所がないんです。

鉄格子は窓の外側なので、手が届かず

壁には体重に耐えられるフックもナシ


だから死ぬに死ねない環境に置かれているワケなんですが・・・

自殺の道具に相当な「工夫」をすることと、自殺を達成する「根性」が要求されます。

そして「死ぬまでに巡回に見つからない」運も必要になってきます。


自殺までは遥かなる道なので、決してマネしてはいけません。

話を戻し、首を絞めるのに使えそうな、長いヒモ状のモノは買えません

「バスタオル」とか、買えない!パンツのゴムひもは買えるんですが


もちろん「刃物」もダメ、売っていません。

カッター、ハサミはもちろん、金属製のモノはほぼ存在しません

官物のヒゲ剃りはT字ですが所持できず、私物のヒゲ剃りは電池式のシェーバーです。


まぁ、刃物になるようなモノがなくても、懲役生活に何ら不便はありません。

むしろ厳重に管理、禁止してくれないと、オチオチ寝ていられません

雑居では、強盗殺人⇒無期懲役というホンモノも一緒ですから、やはり恐ろしい…


ちなみに服役中は、新聞の自殺記事は読めるのですが、「一部」黒塗りにされます

「自殺の方法について」は、マネされたら困ると、黒塗りなんです・・・

私は必死に蛍光灯の照明に透かして、文字を読み取っていましたけれど(笑)。


それを何年も続けて読み、記録に取り、調べてみると、確実に傾向がわかります

刑務所で自殺するパターンと、使う自殺グッズが、決まっているんです。

自殺グッズについては、主に3つ


①下着のシャツ

②シーツ(敷布)

③鉛筆削り


もちろん推測ですが、刑務所の自殺例を考えると、まず間違いないでしょう。

シャツやシーツはそれで首を絞める、とカンタンに想像できます。が、しかし…

鉛筆削り、って何だよ?


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2.鉛筆削りで自殺をする?
スマホかキーボードで入力するこの時代、手書きする機会は少ないです。

仕事によっては筆記具をほとんど使わない人もいるんじゃないでしょうか?

ところが、刑務所はアナログの世界。ボールペンか鉛筆が筆記具の主役です。


だから、鉛筆には欠かせない昔懐かしい「鉛筆削り」が、刑務所でも買えちゃいます。

消しゴムくらいの小さなサイズで、銀色の、アレです。

刑務所に来なかったら、一生お目にかからず、使わなかったでしょうね。


ていうか、まだこの時代にも変わらず残っていたのに、軽く驚きました。

この素朴で、懐かしいグッズが、刑務所では何度も問題になりまして・・・

刑務所ではこんなモンが「要注意グッズ」になってしまうんです。


それは鉛筆削りが「自殺グッズ」の御三家だから

過去に何度か、鉛筆削りの刃を使って、首の血管を切り、自殺があったのです。

刃は小さなネジにて固定されていますが、それを外して、自殺に使うんですねぇ。


刃と言っても刃渡り2㎝程の小っちゃな刃です。

ヒゲ剃りの刃より全然小さい・・・

こんな小っちゃな刃をクビにあてて、死ぬって言うんですから、大した根性です


実際、割と最近にもこの方法で自殺した例(岐阜)があったんですよねぇ。

だから鉛筆削りを購入すると、すでに細工がされています

刃を固定するネジ頭が、ハンダで潰されて、刃が外せないようにしているんです。


ていうか、ドライバーはもちろん、ネジを外せそうなモノなどないのに・・・

どうやってネジを、ハンダを、外すっていうんだ??

こんなモノを外して、自殺に使うんだから、天才なのか?根性あるのか?


それでも人間、死ぬ気になればホントに死ねるんですねぇ。

鉛筆削りもシャツもシーツも「楽には死ねない」古典的でキツイ方法ですよね。

ウツなのか、死ぬのにまっしぐら過ぎる姿勢が恐ろしいです・・・


刑務所にブチ込まれている間、「どうやったら自殺できるのか」を考えました。

もちろん、死にたくて、思いつめて…ではなく、あまりに退屈で考えるのですが…

たしかに死ぬ気のない自分でも、この3大自殺グッズは思いつきます。


しかし、中にはもっと考え、思いつく人がいるので、驚きます。

そのあまりにマニアックな「自殺グッズ」は、食事の「ハシ」!

ハシを目にエイヤッと突き刺し、自殺


おそらく目を貫通して、脳に達するから死ねるのでしょうが・・・

こんなことを現実にやってしまうなんて、ホラー映画よりよっぽど怖いわ

さすが、刑務所。想像の上を行ってくれます


ハシを目に突き刺すなんて、考えただけでも痛そうで、オシッコちびりそうです。

それに、死ねる確実性もなさそう・・・

目だけつぶれて、失明し、フツーに生き残ってしまいそうです。


もちろん自殺行為は「受刑者遵守事項」という懲役の49のオキテに反します

だから、バレて、生き残った時点で、懲罰になります

自殺まで図って、懲罰を喰らうという・・・まったく笑えません。



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コメント 2

まろん

こんばんは(^^)
今回の記事ちょっと鳥肌立ちました(>_<)

箸で目を刺すのは何かの記事で目にした事あります。
中途半端なやり方だと意志に反して生き延びてしまい、苦しい思いしそうですよね?
そのニュースに凄く考えさせられた記憶あります。
輪ゴムをこっそり貯めて首に何重にも巻くとか(T-T)
もう鬱状態なのでしょうかね?
無期懲役の受刑者は30年は最低でも出られないし…。
人生を悲観してしまうのでしょうか(>_<)
by まろん (2015-12-11 17:47) 

きりたんぽ

まろんさん、こんばんは(^o^)

コメントをくださり、ありがとうございますm(__)m。
自殺は、完全なうつ病になっているからできるんでしょうね。
覚悟を決めたくらいでは、刑務所にあるモノを使って自殺するのはムズカシイですからねぇ・・・

私のいたところは、数ヶ月のションベン刑も無期懲役もチャンポンでした。
無期懲役の人には、ホント気をつかいました。
「たかが2~3年で騒いでんじゃねぇよ!」ってグチを何度も聞かされました(笑)。

人生に希望を持つなど、ムズカシイですよね。
それが刑罰の意味なのでしょうけれど。

またコメントをお待ちしております。
いつもお読みくださり、感謝です。
by きりたんぽ (2015-12-11 21:21) 

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