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刑務所のイジメ(13)・・・イジメの王道「シャリあげ」とは? [イジメ]

「刑務所のイジメ」について、続けてお話ししています。

イジメにもイロイロありますが、今回ご紹介したいのは「シャリあげ」です。

もう、刑務所のイジメの王道、ド定番のお話だと思います。


そこで、私が実際に見て聴いて体験したものだけを、話を盛らずにお伝えします。

この手の話は、メディアにあふれ、脚色されたものが多く、リアリティに欠けます。

そこで「実際は、良くも悪くもこんなもん」という「シャリあげ」をお話しします。


1.シャリあげの実態とは
念のため「シャリあげ」とは、他人の食事を取り上げて、食べてしまうことを言います。

ただでさえ少ない食事を取られてしまい、空腹に苦しめられます。

刑務所では、人間関係以外で何がツラいかと言えば「空腹」と「寒さ」ですから・・・


たまたま珍しいごちそう、例えばプリンが出た、だからよこせ、ならマシなんです。

毎日、毎食、当たり前のように「シャリあげ」するエゲツないのがツラいんです。

だって、懲役たちはみな、腹を空かせていて、少しでも多く食いたいですから・・・


ですから「シャリあげ」とは、他のイジメとはちょっと違うんです。

①少しでも多く食いたいから、取りやすいヤツから取り、結果イジメになる

②イジメてやりたいから、ダメージの大きいメシを取り上げることをする


どちらもあるパターンですが、どちらかというと①の方が多いんです。

最初は「イジメ目的」ではないところが、メンドくさいところなんです。

いわゆるシャバでの「みかじめ料」的なもので、取られる方も文句を言えない。


少ないメシをさらに取られるのは、かなりツラいことだけど、自分の身を守るため。

要求されたメシを渡しておけば、それ以上イジメられることもなく、必要悪だ。

そんな風に「シャリあげ」される方もガマンして、やられ続けることが多いんです。


また、イジメる方は、勝手にルールを決めていることが多く、それがウケるんです。

「揚げ物は全部没収」とか

「甘いモノはすべて没収」とかは定番


中には「パンの日はパンを没収」とか、主食を取り上げるエグイものもあります。

最初は甘いモノだけで済んでいたのが、アレもコレも、とエスカレートすることも。

パン、小倉あん、パックジュースの時はすべてシャリあげとかになってしまいます


もう、シャリあげどころではなく、「メシ抜き」です。

それが半年、一年と続けば、精神的にツラいだけではありません。

ホントに、栄養不足、体の健康につながる深刻な問題になります


暴力を使わず、肉体的にもダメージ!

効率が良いというか、懲役の悪知恵というか

刑務所で兵糧攻め・・・なんと恐ろしい!



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