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刑務所の夏(2)・・・どうして刑務所の部屋は暑いのか? [刑務所生活]

前回から、「刑務所での夏の過ごし方」について、お話ししています。

前回は、夏場の懲役たちはどんな服装なのか、熱中症対策についてもご紹介しました。

刑務所の夏(1)・・・刑務所での夏の過ごし方とは

にて詳しくお話ししています。ぜひご覧ください。


日本の夏は、高温多湿でホント「暑い」ですよね。

でもシャバの生活は、24時間常に暑さに苦しめられることはないですよね?

刑務所のツラいところは、「24時間ずーっと」暑さを実感させられます


「ブチ込まれて精神的にツラいから、暑いと感じていただけじゃないの?」

そんなことはありません。

確かにシャバよりも暑いんです。

今回はそれを説明するところから、お話ししたいと思います。


4.なぜ刑務所の舎房は暑いのか?
刑務所は、当然冷房ナシ。それは懲役をやっている以上仕方ありません。

しかし、冷房がないだけではなく、暑さが割増される条件が整っているんです。

ここでは、作業中ではなく、舎房(部屋)でのことに絞って説明しましょう。


まず、非常に痛いのが、作業に出ている間は舎房の窓は閉めておくことです。

開けっ放しで行きたいところですが、ヘタすると懲罰になってしまうからダメ。

それだけでなく、舎房はカーテンもないので、直射日光が入り放題


ということは、午後からガンガン西日が差し込んで、サウナ状態になります。

これだけでもゾッとするのに、まだまだ暑さ割増の条件があるんです。

作業から帰ってきて、窓を開けても、暑いまま一向に温度が下がらないのです。


なぜなら、ホントに風通しが悪いんです。

建物はコンクリートで、鉄格子で小さな窓が片側だけ

もう一方は廊下に面していて、小さな窓を開けても、風が抜けないんです。


風が抜けないし、暑いので、雑居房には小さな扇風機が1台だけ設置されます。

ただ、ホント「焼け石に水」といった言葉がピッタリの効果です。

その扇風機も就寝時間の1時間後(22時)には、強制的に止められてしまいます


さらに舎房は、せまい畳の部屋に6人も7人もぎゅうぎゅう詰めです。

オッサンたちが、こんな密着していれば、熱がこもるのは当然です

一方の独居も、舎房の作りは同じ。西日は当たり、風は抜けず、暑いです。


こちらは一人だからまだいいじゃないか?と思うでしょう?

たしかに暑さに関してはほんの少しマシですが、扇風機すらナシ

「うちわ」が一人一本配られて、それだけが暑さ対策グッズです(笑)


いやぁ、暑さマシマシの条件が揃っていて笑っちゃいます。

よくこんな所で何度も夏を過ごして、無事シャバに戻れたものだ・・・


そして、舎房では寝る時、つまり「フトン」もヒドイんです。

どんだけヒドイかと言いますと・・・



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5.刑務所の夏場のフトンは?
衣類に関しては、薄着はできる。でもそれ以上のことはナシ、と前回話しました。

じゃ、じゃあ、せめて、せめて、フトンくらい夏用の涼しげなものを!

夏だから昼間が暑いのはやむを得ないとしても、夜は涼しくなって、寝かせてくれ!


しかし、やはり刑務所。甘かった。

フトンに関しては何も変わらないのです

一年中同じ敷フトン、掛フトン、毛布は1枚、シーツも同じ、以上

(最近一部の刑務所では、夏場タオルケットが配られるようになったが、意味ナシです)


もちろん、上にフトンは掛けなくてもいいのですが、パジャマは着ないとダメ

一年中同じ、黒とねずみ色のいかにも「囚人」といったタテジマの柄の長袖パジャマ

刑務所によっては、どんなに暑い時でも上下着用して寝なければならないのです


掛フトンは真冬でも使用する、昔ながらの綿フトン。

重いわ、暑いわ、こんなモノ掛けて寝た日には、寝たまま熱中症で死亡です。

だから何も掛けないとしても、敷フトンはそういうワケにはいかない。


しぶしぶ敷フトンにシーツを敷いて寝床を作るが、真夏の頃は、な、なんと

前夜にかいて染み込んだ汗が多すぎて、フトンもシーツもまだシットリしている!

お菓子のシットリは歓迎だが、寝具のシットリはヤバい


もう、汗臭いのと、カビ臭いのと、皮脂の混ざったニオイで、スゴイことになります。

枕カバーが一番ひどく、ホントに「ツンっ」と酸っぱいニオイがするのです。

自分の体臭は、かろうじて耐えられるモノですが、自分のでもムリでした。


誰も見ていなければ、ホント勝手に水洗いしたくて、イライラしていました。

あ、独居にいた時はコッソリと見つからないように、手洗いしてましたが・・・

勝手に洗たくは「反則行為」で「懲罰」なので、それも出来ない


夏場だというのに、シーツや枕カバーの洗たくは2週間に1回程度

いくらなんでも、そりゃないだろ?という洗たくの頻度でしょ?

「絶対病気になるぞ。出所まで生きていられるだろうか?」と心配したものです。


いくら毛布や掛けフトンを使わなくてもいい、と言っても、パジャマは上下着用

部屋の中はオッサンたちがとなりのフトンと重なるほどぎゅうぎゅう詰めです。

刑務所の舎房は風通しが悪い上に、人いきれで熱がこもるという環境。


一個も涼しげな材料がないのがお分かりいただけたでしょうか?

こんな状態で寝られるの? ハイ、寝られません。毎日格闘です

次回、真夏のフロや運動、食事など、「夏場の刑務所の実態」をご紹介します。


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