「刑務所の食事」についてシリーズでお話ししております。
今回も、
「刑務所で苦しめられたメニュー」についてご紹介します。
ただし、今回は
「料理したら、残念な結果になった」メニューをご紹介します。
もう少しマシな食べ方があるだろ?
ヘタに料理せずそのまま食べようよ
そんな、イジった結果、より傷口を広げ、食べるのが非常にツラいメニューです。
前回の記事では、マズいを通り越して「食えない」メニューをご紹介しました。
「
刑務所の食事⑮・・・マズいっ!苦しめられた「ムショめし」」
にて、その真相、法務省の陰謀まで追及しています(笑)。ぜひご覧ください。
16.どうしてそこまでマズくなる?
食べ物には好き嫌いという個人差があり、私がマズいと感じるだけかもしれず、
また食べる状況、寒い時に冷えたメニューや、暑い時にアツアツのメニューなど
環境にも左右され、なかなか「これがマズい!」と断言しにくいモノです。
正直、ブログの記事に書きたいような
「マズいメシ」はたくさんあるのですが
これに注意して書かないと、ただの好き嫌い発表で、自己満足になってしまいます。
が、しかし、
その中から厳選して「誰が食べてもマズいメニュー」を紹介しますね。
①牛肉とゴボウのしぐれ煮
これは
「まさか、意外」なメニューだったのではないでしょうか?
シャバでは牛肉はごちそうであり、どう料理してもウマいハズ。
さらに
「しぐれ煮」という、あの甘辛い味付けはキライな人はいないハズ。
なぜ、そんな「間違いない料理」がマズいんだ!
そうお怒りになっても不思議ではないと思います。
でも刑務所のそれはマズいんです!
そこには
刑務所の食事に関する「2つのキモ」があるからマズいんです。
1つ目は「牛肉を使っていること」
2つ目は「ゴボウを使っていること」
オイオイ、ちょっと待て。
牛肉は高級食材でウマいに違いないだろ、と思うでしょう。
それが、刑務所では通用しないんです
「肉は牛肉が一番ウマい」というシャバの常識が、根底から覆されてしまうのです。
どういうことだよ?
「オマエだけがマズいと言っているんじゃないのか?」いえ、そんなことはありません。
ちゃんと理由はあるんです・・・
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「牛肉が一番マズい」
結論から申し上げると、
刑務所の肉は「牛肉が一番マズい」
とにかく、
硬くて、パサついて、ケモノ臭がひどく、うま味がないんです。
おそらく、
乳が出なくなった年老いた乳牛の、安い部位肉を使用しているんでしょう。
食べる前からニオイがひどく、口の中に獣臭が広がり、硬くて噛み切れない・・・
コイツもまた、法務省の陰謀か?と思わせるほど、ひどい。メシが進まないんです。
メニューで見るとステキだが、実食するとトンデモナイ代物という
ツンデレな一品。
刑務所では、とにかく肉は硬くて、パサついて、脂がないからうま味もない。
順位としては①豚肉>②鶏肉>③牛肉
豚肉が一番マトモで、牛肉が最下位という、シャバとはすっかり逆なんです。
メニューとして出る頻度は鶏肉が一番多く、次に豚肉、牛肉は少ないです。
鶏肉は多くが胸肉なのでカチカチ、パサパサ。臭くない分、それでも牛肉よりはマシ。
豚肉は安い肉でもある程度脂身が付いており、そのおかげでわりと食べられる。
そんな理由で、牛肉がマズいのですが、
ゴボウを使うとマズくなるというのは?
牛肉とゴボウというのは相性がいいから、昔からの料理にあるのではないか?
いえ、それもシャバでの常識なんです。
「刑務所は根菜がマズい」
どうして、ゴボウが入っていると、マズくなってしまうのか?
シャバでの感覚は、牛肉の臭みとゴボウの臭みが互いに打ち消し、おいしくなるハズ。
が、刑務所では打ち消し合うのではなく、互いに「オレがオレが」と主張し合う感じ
つまり、
ゴボウも牛肉に負けず劣らず、クサいんです。
ゴボウはシャバではあんなにオイシク食べていたのに、どうしてなんだ?と考えた。
おそらく、きちんと下処理、アク抜きをしていないからだろう。
ゴボウだけでなく、レンコン、にんじん、サトイモ、根菜はすべてちょっとクサい。
とは言っても、
ゴボウはダントツにクサい。
そして、調理の仕方が悪いのか、元のゴボウが悪いのか、わからないのだが
顎が疲れるほど歯ごたえがあり過ぎる。
牛肉も、ゴボウも、両方とも硬くて、食べるのが疲れるのだ。
また、細かいことを言って申し訳ないのだが、
「エセ」しぐれ煮なのだ。
残念なことに、
基本の具材である「ショウガ」が入っていない。
だから、余計に臭みは消えず、おいしくない。
そんなワケで、せっかくの「しぐれ煮」という、お上品なごちそうも
刑務所マジックにかかれば、一転「色味の悪い、クサい煮物」に成り下がる。
いやぁ、文句たれ過ぎですか?
②セロリと鶏肉の炒め物
しぐれ煮の話で長くなったので、サラッと紹介したい。
これも、しぐれ煮と似たようなタイプのメニューである。
「硬い肉とクサい野菜」という、これも
ミスマッチな組み合わせのメニューだ。
鶏肉は胸肉オンリーなので、とっても硬い。そしてパサパサでうま味がない。
セロリは、炒めて熱を加えてしまったからだろうか、ウマくないし、クサいのだ。
セロリはサラダにして食べたりすれば、本来ウマい野菜のハズである。
セロリの強くて特徴のある香りが、
炒めることで、何だかクサくなるのだ。
さらには
味付けがうすーい塩だけなので、セロリの悪い香りしかなく、マズい。
これでもパン食なら、まだ良いが、
麦メシにはホント合わない。
そして、
刑務所は「炒め物」がすべて「煮物」のようになる特徴がある。
大量に作るから仕方ないのだが、
汁が出てしまい、ベチャベチャでマズくなる。
これはホント、
ムショめしの大きな欠点で、炒め物は「ごった煮」になってしまう。
③高野豆腐の卵とじ
高野豆腐とグリーンピースというムショでの
嫌われ食材どうしの最強コラボ。
高野豆腐はシャバで食べるのと違い、
パサパサでモソモソする。
グリーンピースは、古いのか悪いのか
「ゴリゴリ」と硬いのだ。
そんな
「どうしようもなくマズい」2つを、卵とじでドッキングさせる。
シャバの卵とじはふんわりとして、汁っ気が多く、ゴハンが進むものだが、
刑務所の卵とじは、まったく汁っ気がなく、パサパサで硬くなっている。
「卵とじ」と名前が付いているが、
実際は炒り卵のようにボロボロである。
高野豆腐、グリーンピース、卵が一体化していないという、まさにムショめしだ。
どうやったら、こんなにもマズく料理ができるのだろう、と不思議な一品だ。
口に入れれば、「卵とじ」のハズなのに、
口中の水分を持って行かれる。
麦メシが進むどころか、
お茶で流し込まなければ、飲み込めず、窒息する。
コイツは3品出るオカズの中で、
メインとして来るので、その日は絶望だ。
いかがでしょうか? 雰囲気が伝わったでしょうか?
数ある中から「誰が食べてもマズいメニュー」をご紹介しました。
次回そろそろ、懲役たちの細かすぎる「食事のマナー」をお話ししましょう。
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2015-08-09 15:00
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