せっかく刑務所にブチ込まれていたので、皆さんにムショめしを紹介したい。
それも、ウソ、大げさではなく、リアルにお伝えしたい。
そんな考えから
「刑務所の食事」についてシリーズでお話ししております。
今回は、
「ムショのメシに足りないモノ」について、お話ししますが
印象や感想で文句を垂れるのではなく、分析してダメ出しをしたいと思います。
また、以前の記事、
「
刑務所の食事②・・・ムショめしのウワサに物申す・ホリ◯モンのウソ」
にて、ムショめしの「ダメな部分」をまとめています。ぜひご覧ください。
8.刑務所の食事に欠けているモノ
見栄え、味、新鮮さ、雰囲気・・・こんなもん言い出したらキリがありません。
そもそも刑務所の食事に、ウマさだとか豪華さなど、期待する方がオカシイ!
刑務所の食事にお願いしたいことは、
「体を壊さず、元気に出所できるような食事にして欲しい」
ですが、身分をわきまえず、あーしろ、こーしろと言いたくなります。
栄養が足りていて、フツーにおいしく食べられれば文句はないのですが、
安い予算で、懲役たち自らの手で、大量に作る、となると
これはとってもムズカシイことなのでしょうね。
これから刑務所に行く人のために、刑務所の食事が改善されるよう
願い、祈りを込めて、
「足りないモノ」についてダメ出しをしたいと思います。
①タンパク質が足りない!
筋肉を作る材料となり、また体のあらゆるパーツの材料となるタンパク質。
健康的な食事のためには、十分なタンパク質は絶対に必要な条件です。
タンパク質が豊富な食材の代表と言えば、
「肉」と「魚」
肉と魚は食事のメインとなり、
一番カネをかけるべきところです。
これで食事の充実度、豪華さが決まるようなもんです。
もし、肉も魚もなければ「精進料理」か「ベジタリアン」であり、力が出ません。
が、しかし、刑務所にはその常識は通用しない・・・
予算が足りないからでしょうか?
調理がメンドウだからでしょうか?
やはり、肉・魚が少ないんです。
メニュー表を見ると、
一見肉や魚がちゃんと出ているように思えますが
肉はちょっとしか入っていないし、魚はサイズが小さい。
その代わりとして、卵と豆腐がヘビーローテーションで登場します。
来る日も来る日も「炒り卵」系のメニュー
毎日毎日「豆腐」「厚揚げ」「高野豆腐」
しかし、
残念なことにタンパク質不足をカバーするだけの量はないんです。
その証拠は、ハッキリと体に表れます
日々の運動時間にストイックに筋トレしている懲役たちは結構います。
出所の日に備えて、すぐにでも仕事ができるよう、身体を鍛えておくのです。
しかし、
ストイックに、ハードに、筋トレをしてもマッチョにはならんのです。
タンパク質が足りないから、いくらトレーニングしても筋肉ムキムキにはなれず、
カロリーも制限されているので、身体は大きくなりません。引き締まりますがね。
というワケで、決して悪口だとか偏見で言っているワケではないのです。
バランス考えろよ!栄養士!
炭水化物も大事だが、
身体を維持するにはタンパク質は超重要だろうが!
元受刑者の私でも作ることができた、太っ腹!な楽天カードはこちらからどうぞ↓↓
(続きを読む)
↑↑懲役生活は何といっても本がありがたい!楽天ブックスはこちらからどうぞ↑↑
②塩分が足りない!
これは、健康のことを考えれば、減塩はまったくの正論であり、健康的。
「塩分足りない!」など、言う方が間違っているワケです。
ただ、
減塩食とはこれほどまでに味がぼやけ、マズいモノなのか!と。
「和食は濃い味付けのオカズで白飯を食う文化だ」
と、
マンガ「食の軍師」でも言ってました。
その根底が覆されているワケですから、そりゃあ慣れないですよ。
素材が旬なモノ、高級なモノならば、味付けせずともウマいんでしょうが
素材はお粗末、調理方法も限られ、味付けも単純パターンですから
濃い味付けでごまかしてくれないと、メシが進まないんですよ!
せめて、
しょうゆとソースが自由にかけられたらどんなにステキか!
もう、何も怖いモノはなくなるのですから!
だって、
マズいモノもしょうゆかソースをかければ、大体食えるようになります。
しかし、
刑務所では10年ほど前から、しょうゆ、ソースは完全管理体制へ。
必要と判断された時だけ、
1回分をその都度配布するだけ。
つまり、あの弁当に付いている、
小袋ですよ。足りない、足りない!
困った時のしょうゆ、ソースという、ある意味では
魔法の液体のこの2つを
完全に管理されているのは、ホントに痛い。手も足も出ないわけです。
魔法使いが呪文を封印され、いつもマトモに戦闘するもんだから
食事の時間はいつも苦戦続き・・・
たたみかけるように悪いことは続き、塩分の代わりということでしょうが、
やたらに、何でも酢で味付けしてあるものが多いんですよ!
健康的にするためか、食中毒の予防のためなのか、知らないが
ホントにこれはキツかった。
私だけかな?と思ったら、オッサンは味の好みが似ていた!
オッサンの懲役たちの多くは、酸味が苦手。(脂っこいものは好きだけどね)
お願いだから、酸っぱい味付けはやめてくれ!
食わなければやせてしまい、体調も悪くなるだろうから、何とか食べるけれど
メシの時間は、
「食べる」ではなく「腹に収める」という修行のようでした。
大げさですか?いえいえ、とんでもない!
罰ゲームのような薄味に戸惑い
しょうゆ、ソースという武器を取られ
酸っぱい味付けで苦しめられ
何の勝負かわかりませんが、
7割は負けていました(笑)。
③ビタミンは完全破壊?足りない
些細なことはどーでもいいだろ?と言われそうですが・・・
刑務所の食事は
ビタミンCやBといった、水溶性のビタミンが足りてない。
肌がカサつき、体のキレが悪いんですよね・・・
ビタミンを多く摂る上で欠かせないのが、新鮮な野菜ですが
予算や仕入れの関係上、野菜のメニューはムズカシイんだと思います。
現実問題として、冷凍野菜は仕方ない。
ただ、
茶色くなった解凍インゲン、解凍ブロッコリーを見ていると
理論上は栄養価が高く、ビタミンB,Cに富んでいるのでしょうが
もうすっかり破壊されて、抜け殻を食べるようなもんだろうな、と思います。
また、食中毒防止からか
「生」野菜は一度も出ませんでした。
本来なら生で食べるのがおいしい、
キュウリやキャベツもすべて「茹で」野菜。
つまり、これらも
ガッチリ加熱され、水溶性ビタミンは失われたか、と。
なんか、独自のシバリが多くあって、肝心の栄養素がおろそかになっている。
そんな本末転倒のニオイがするのです。
せめて栄養バランスだけは取れた食事を毎日とりたいものだ、と思うのです。
まぁ、オッサンのくせに細かいことをいちいちとうるさく言ってスミマセン。
刑務所でウマいメシを食おうなど期待していません。
せめて体調だけは崩さず、元気に出所したいのです。
特徴の話ばかりしていてもツマラナイと思いますので、次回は変化球。
いかに限られたメニューをおいしく、マズいオカズをおいしく食べるかという
懲役を乗り切る工夫、
「まぜメシ」について次回はお話しします。
無職 ブログランキングへ
にほんブログ村
↑↑ランキング参加中です。クリックしていただけると、感謝感激、生きる希望が湧いてきます。
↓↓出所後もカードは必需品。だったら使いやすい楽天カードはこちらからどうぞ↓↓
↑↑差し入れには本が一番。お得で節約できて、出所後に助かる楽天ブックスはこちらから↑↑
2015-08-01 15:00
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
共通テーマ:日記・雑感
コメント 0