いつもお読みいただき、ありがとうございます。
このブログも、逮捕→留置場→裁判→拘置所→調査センター・・・と
順を追ってお話してきました。
そろそろ刑務所でのお話をするにあたって、避けては通れない
「ムショ用語」刑務所独特のコトバについて、一度お話ししなければと思いました。
慣れてしまえばこんなもん、使うとすっかりハマってしまうのですが、
刑務所に行ったことのない人は、サッパリわからないですよね。
というワケで、今回は「メシを食わねば始まらない」と思いまして
刑務所用語「食事編」、なかでも有名なモノをご紹介します。
A.食事のムショ用語
①もっそう(物相)
麦飯を入れる容器のこと。シャバで言うご飯茶わんのこと。
もちろん、割れないようプラスチック製。
色や柄で量が区別されている。
②ばっかん
大人数のおかずを、まとめて入れてくる
樽状の容器のこと。
銀色で金属製。
③しょっきこう(食器口)
懲役たちは食事の時も舎房(部屋)から出られない。
そのため、舎房の中から食事を受け取る。
そのための
15×30㎝程度の小さな受け入れ口のこと。
④はいしょく(配食)
食事を配ること、またその掛け声。
この声が掛かると、何もせずじっと座って待っていないと、怒られる。
⑤からさげ(空下げ)
食事後に
食器を回収すること。
代表の配食係が、廊下を歩き回って回収する。
そのため懲役たちは箸と湯呑以外は洗わなくてOKで、上げ膳据え膳である。
⑥わりさい(割菜)
まとめて大人数分が入っているオカズを、配食係が
一人分ずつわけること。
最後に刑務官が均等になっているかチェックする。
経験上、マカロニサラダがすべってメンドくさかったな。
⑦づけもり(ヅケ盛り)
割菜の際、刑務官がチェックするその目をかいくぐって
自分の分、仲間の分を
多く盛ること。
量は同じでも肉を多くしたり、押さえつけたり、数々のテクニックがある。
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⑧しょくとう(食等)
懲役の作業によって、食事の量が3段階に分けられている。
A食:立ち作業の者・・・
1日2,600キロカロリー
B食:座作業の者・・・
1日2,400キロカロリー
C食:作業ナシの者や舎房で作業する者・・・
1日2,200キロカロリー
といっても、主食の麦飯・パンで差をつけるだけで、
オカズは同じ量。残念。
⑨しんちょうしょく(身長食)
身長が180㎝以上になると、
5㎝刻みで、主食の量が増える。
特:180㎝以上~185㎝未満
特々:185㎝以上~190㎝未満・・・という具合になる。
身長が179.9㎝でも150㎝のヤツと同じメシの量はどうかと思うが・・・
これもまた、
オカズの量は変わらず、メシを大量に余してしまうことも。残念。
⑩とくしょく(特食)
祝祭日の日に限り、食事とは別に出る菓子。
朝食後や昼食時に配られ、夕食後や就寝前までに食べればよい。
予算は60~70円らしいが、100円前後の菓子が出る。
⑪さんぴんざら(三品皿)
昼食、夕食時に使う、
オカズを盛る皿のこと。
ほとんどの場合、オカズは3品出るので、皿も3つに仕切られている。
小・中・大とスペースが分けられて、クリーム色のプラスチック製。
小学校の給食を思い起こさせる、無粋な食器である。
⑫ばくしゃり(麦シャリ)
主食のゴハン、麦飯のことで、
麦3:米7の割合だが、かなりクサい。
古米を使っているためと思われる。
色は古い畳のような
茶色で、白とは決して言えない。
⑬あましゃり(甘シャリ)
小倉あんやぜんざいなど、甘いオカズのこと。
平均して、
月に2回ほど出る。楽しみにしている受刑者が多い。
量の多い・少ないをめぐって、ケンカになることしばしば。
⑭ぎんしゃり(銀シャリ)
正月三が日の3日間だけは、麦の入っていない白米が出る。
精米が胚芽を残すためか、真っ白ではない。
麦飯に慣れてしまったためか、
意外と人気がないのが笑える。
⑮しゃりあげ(シャリあげ)
食事、とくにオカズを献上、取り上げられること。
雑居房にて、
よく見られるイジメの光景。
揚げ物、甘シャリの時はとくに狙われる。
足りない、知りたい、そんなコトバがありましたら、コメントお願いいたします。
随時補充していきます。
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2015-06-08 17:00
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