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理不尽の城・調査センター⑪・・・懲役は日本語をしゃべるな! [分類・調査センター]

前座の刑務所、「調査センター」

その本丸である、「センター工場」の生活をお送りしてきました。


不自由、理不尽、納得のいかないことばかりで、文句の一つも言いたくなります。

刑務官様には「粗探し」をされ、今日も頭ごなしに怒鳴られます。


今回は、実際に私が怒鳴られた「くだらねぇ」出来事をご紹介したいと思います。


シャバであれば、120%

「んぁ?お前、何言っちゃってるの?ワケわかんねーんだよ!」

と、即座に言い返し、にらみつけていることでしょう。



1.「新聞は翌日回収なんだよ!」
懲役でツラいのは、外との交通・連絡がほとんどできないこと。

電話はもちろん、インターネットもできない・・・週に1度の手紙だけです。


あのホリ◯モンさんも、ブーブー文句を言っていましたが、

欲しい情報がとっても入手困難なんです。


なんと、刑務所では、情報収集するのに一番早いのが「新聞」です。

SNSで情報が即時拡散するこの時代に、新聞ですよ。昭和のまんまですよ。


と言っても、新聞も自由に読めるワケではない

「回覧新聞」といって、何部かを順番に回し読みするんです。


センター工場では、昼食後のおよそ15分程度の休憩中に

40人程度が3部を回し読みをしなければならないので、

1人当たり、読めるのはまぁ1~2分

「こんな短い時間で、読めるワケねーだろ!」


その通りでございまして、読みたければ、「自弁購入」するしかない

「自弁購入」とは自分の手持ちの金で、買うこと。刑務所ではこう言います。


新聞に関しては、選ぶこともできて、その日のうちに届きます

普通紙(読売・朝日から1紙)、スポーツ紙(4紙から1紙)と選べるんです。


シャバに出た時に「浦島太郎」状態になるのが怖くて、ずっと買っていました。

また少しでもシャバの雰囲気を味わいたく、癒されたくて、買っていましたね。


んでもって、検閲をされた後、夕方に舎房へ戻る時に、新聞をくれるワケです。

午後6時から9時までの、わずかな「余暇時間」に読むことができます


シャバにいるころは、新聞なんて、さらっとナナメ読みしていましたが、

懲役になると、極度の「モッタイナイ」どケチ精神となり、全部読もうとする

また、情報に飢えているので、広告ですら目新しく、刺激的。


そんなんで、夢中になって読んでいても2~3時間では読み終わらんのです。

「あそこの記事は、どーしても気になる」

でも、就寝時間で時間切れ

当然、「明日読もう」となるワケです。


ところが翌日、刑務官様に呼び出されるんです。

「オイ!594番、◯△!担当台まで!」


ものすごい怒気を含んだ怒鳴り声です。こりゃあ、本気で怒ってんな・・・

「なんか、ヤベぇな」と草食動物の気持ちで恐る恐る、刑務官様の所に行くと、


「おめぇ、新聞どうした?」

「は、はい?」

「はい?じゃねぇんだよ。どこにやったんだ?」

「あ、舎房においてありますけど」

「んぁ?どうして持って来なかった!」

「えっ?毎日持ってくるんですか?」

「えっ?じゃねぇんだよ!新聞は毎日持ち込みで、古いのと交換だ!」

はぁ?・・・その日のうちに読んで、持って来ないとダメということか

「あの、先生。まだ、読み終わってなかったので置いてきたのですが・・・」

「んなことオレの知ったことじゃねぇ!いいから持って来るんだよ!」

ふざけんな!

自分の金で買っている新聞なのに、どうして翌日に強制回収なのよ!

と、言いたい気持ちをグッと押し殺し

「はいっ!すみませんでした!」

そう、懲役はこれが正しい対応


もしここで「何で持って来ないとダメなんですか?」と言った日には

刑務官様、激怒→連行→調査→懲罰→仮釈放、減る

となってしまうワケですよ。


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2.チョウエキ、日本語イラナイ
刑務官様に怒鳴られて、つい言いたくなるセリフ、ベスト3

①「いえ、違います」

②「自分はやっていません」

③「そんなこと知りませんでした」

こんな感じで、口答え・反論の3点セットを刑務官様に言いたくなります。


でもコレ、0点の受け答え

刑務官様は、懲役たちが「言い返す」ことを待ち構えているワケです。

言わば、「ワナ」なわけで・・・


言い返した瞬間、「おめぇが悪いんだろ!」と激怒され

懲役のくせに、反省なく、逆らったということで

「抗弁」という遵守事項違反とされ

連行→調査→懲罰・・・仮釈放減る

となってしまうわけです。


では、どのような対応なら良かったのか?

「はい、すみませんでした」

すべてコレで、OK


とにかく、即、その場で謝る

あれこれ言わない。絶対に反論、言い訳しない。


懲役にとって、日本語は聞き取れなければ困るが、しゃべる必要はナシ

チョウエキ、日本語イリマセンネ

命令に従うロボットでいいんです


さて私は、幸運なことに懲罰に上がったことはありませんが、

あまりの不可解、屁理屈に思わず刑務官様に反論、質問して、

刑務官様のご機嫌を損ね、危うかったことは数十回はあります。

実際、即、連行されたこと6回、調査は3回

今考えると、ヒヤヒヤもんでした。


次回も、刑務官様に怒鳴られた理不尽な出来事のお話しをします。


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