前回まで、懲役なりたて、
拘置所での「お作法」の数々をご紹介しました。
「そのくらい、外の世界でも当然だよ」・・・と、お思いでしょうか?
「くだらないことに、いちいち細かくて、さすが懲役」・・・と、お思いでしょうか?
読者のみなさまの、キビシイご意見を伺いたいです。
さて、「懲役入門編」も終盤。
どの世界でも、周りの人たちとうまくやっていくのは、大事なことです。
懲役なりたては、24時間同じメンツで、雑居房にブチ込まれています。
ですから、うまくやっていかないと、
死活問題になります。
嫌われたら、イジメられ、嫌がらせされ、そして部屋から追い出されます。
外の世界では、合わない人とは距離を置いて、「避ける」ことができますが、
ここでは狭い場所で、24時間一緒に生活をしているので、ムリです。
新人の懲役は、どうやってうまくやっていくか?
新入りの取るべき?、取らされる?「立ち位置」をお話しします。
1.意外にも?新人イジメはない
懲役になって、まず、心配するのが何と言っても、コレでしょう。
「
メシなんか、食わせてもらえないんじゃないか?」
「
刑務官の見ていない所で、ボコボコにされるんじゃないか?」
こんなことを、雑居房にブチ込まれる前は、
真剣に恐れて、悩みます。
しかし、ここは刑務所に送られるのを、待機している拘置所です。
部屋のみなさんとも、
せいぜい数か月のお付き合いです。
どうせすぐ、別れてしまうから、お互いにうるさいことは言わない・・・
徹底した新人教育(イジメ?)をするのは刑務所に行ってからなんです。
予想は良い意味で裏切られました。
意外にも、新入りをキビシクして、イジメる、ことはないですね。
後ほど行く刑務所の仲間たちに尋ねてみても、みな同じことを言います。
「
刑務所はヒドかったが、拘置所はなかったね・・・」
というわけで、トンデモナイ話は刑務所編までお待ちください(笑)
口のきき方に気をつけて、先輩の言うことを聞いて・・・
そんな中学生レベルの常識があれば、大丈夫です。
ただ、
新入りは、毎日の掃除の際、便所を担当することになります。
便器に手を突っ込み、便器の中で雑巾を洗う。潔癖の人にはツラいですか?
これくらいですよ、楽勝でしょ?
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2.寝る場所は便所の前
懲役なりたてが、まずブチ込まれる 「雑居房」 という所。
大の男5~8人ほどが、10畳程度の狭い畳の部屋に押し込まれています。
というわけで、プライバシーなんかはゼロです。筒抜け、丸見えです。
フトンを敷いたら、大抵の場合、隣の人と重なり合ってしまうのです。
ですから、
新入りは、ただでさえ小さいフトンを折って、先輩に場所を譲ります。
室内なのに、掛フトンを折り込み、毛布を折りこみ、
ほとんど寝袋です。
「重なり合うくらい、仕方ないだろ!」 と思うでしょう?
しかし、
あんな狭い場所に24時間閉じ込められていると、人間オカシクなります。
「
どうして、下のお前が、図々しく自分のフトンに重なってんだよ!」
めちゃ
「器の小さい」人間になり下がるんですよ!
「
新入りなんだから、気を遣えよ。できなきゃ、部屋を出て行けよ」
傲慢な考えでしょうか?
でも、
当時は、イライラして当然、文句を言って当然、と思っていました。
そんなこともあり、
新入りは部屋の奥はじ、便所の前が場所として与えられます。
昼はくさーいですし、夜は便所に行く者に踏まれて起こされちゃったりします。
冬場は便所からのすきま風がハンパなく、寒いです。
まさに
「人生どん底」 懲役の男にぴったりの環境じゃないですか!
「オレ、マンガのような人生を地で行ってるよ!」 もう笑うしかないです・・・
ま、これくらいは仕方ないですよね。
刑務所では、こういうことがイジメにつながらないよう、禁止されています。
座る場所・寝る場所、座る向き・寝る向きまで、こまかーく指定されています。
拘置所ならではの、お話しでした。
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2015-04-05 15:00
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