今回は、懲役なりたて、
雑居房での生活のお話しをします。
ある程度自由が利いた「未決」の舎房から、「転房」します。
移動は、一糸乱れぬ動作と、行進、という姿を想像しているかもしれません。
まだこの段階では、そこまでは求められませんので、ご安心ください。
「指先を伸ばせ!」 だの、
「行進は脚をそろえて、腿をあげろ!」 だの、
こまかーく、うるさーく言われるのは、刑務所に送られてからです。
送られ、最初の2週間、「新入訓練工場」というところでみっちり仕込まれます。
この話は、また、後日。
3.懲役の雑居房とは?
朝、荷物を抱えて、刑務官に連行され、これから生活する雑居に、まず行きます。
というか、
一日中、この雑居で生活です。
寝るのも、食事をするのも、懲役の作業をするのも、みんなこの部屋の中です。
それを5~8人もいるところで、24時間一緒に過ごします。
平日の30分だけ、運動時間と称して、グラウンド?庭?の様な所に出るだけです。
想像を超えるストレスだということは、わかっていただけるでしょう。
ちょっとしたことで、「イラッ」とし、ケンカの原因になります。
雑居のつくりは、刑務所の雑居と同じです。(ですから、詳しくは後日話します)
畳敷き、8畳前後の部屋です。
一人当たり一畳と考えると、ちょうどいい感じです。
隅っこに蛇口が2つ付いた洗面台があるだけです。
便所は部屋の一角に、トビラがついて、別になっています。
フトンを敷くと、もういっぱいいっぱいです。
フトンが隣と重なってしまうので、後輩は小さく折って、遠慮することが求められます。
フトンを折って寝ていたら、そりゃ寝袋だろ?って、その通りですね。
寝相の悪いヤツは、トラブル必至ですよ!
起きている時どころか、寝ている時まで気が抜けません。
昼間は、ノートを広げるのがやっとな大きさの
小机に向かって、作業、食事です。
フトンは壁側に、きちんとたたんで、寄せて置いておきます。
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4.正座は絶対にダメです!
作業も、食事も、読書も、すべて小机の上とは、クソも味噌も一緒です。
もちろん小机ですから、イスなどありません。
畳の上に直に座っての生活です。
イス生活に慣れている者、痔持ちの者(私)にとっては結構ツラいです。
で、これにも
刑務所独特のお作法があります。
「
◯△さん!正座はダメだよ!」・・・???
正座がダメって、どういう意味ですか?
「
刑務官からさぁ、うちらが正座を強要していると思われるんだ」
まさかぁ?そんな大げさな・・・
「
いや、先輩が後輩に、説教したり、イジメたりしていると思われるんだよ」
「
刑務官によっては、雑居全員、調査(事情聴取のこと)
になるからさぁ」
じゃ、じゃあ、どんな風に座ればよろしいんでしょうか?
「
安座(あぐらのこと)だね、基本的には」
は、はぁ・・・
「もう一つ。
ちゃんと座布団敷いて、その上に座ってよ!」
確かに、刑務所から貸与された座布団があります。
食パンほどの薄さで、中は安いスポンジの、座布団か?という代物ですが。
「
座布団に座ってくれないと、刑務官からイジメていると思われるんだわ」
「
そうそう、先輩たちが、後輩に座布団を使わせず、嫌がらせしているとね」
ホント、いちいちめんどくさいんですね・・・
・・・「
刑務所の常識は、世間の非常識」 早くもカルチャーショックです。
後日知ることになるのですが、本当にこの辺に関してはキビシイんです。
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2015-03-29 15:00
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