今回は、留置場に入ったら避けられない、
「
取り調べ」についてお話しします。
ホント、こんな目に遭うのも犯罪を犯したからであり、自業自得なんです。
経験を分かち合うことで、冤罪や不正が防げればとの願いもあります。
①取り調べは1人の担当が受け持つ
意外だったのですが、最初から最後まで、基本は
1人の刑事が取り調べを行います。
ドラマのように、複数の刑事が入れ替わり立ち替わり尋問することはありません。
ある程度、下調べはしてあり、もうすでに刑事の方で筋書きはあるんですね。
調書を完成させるのに、動機や本人しか知り得ない情報を訊き出す感じです。
ゼロの状態から、本人に事情を聴き始めることは、まずありえないし、
そんなことしていたら、時間が足りないでしょう。
②取り調べは時間がかかる
必要なことをペラペラしゃべれば終わりか、と思っていたのですが、
実際はそうではありませんでした。
取り調べと同時に、刑事は「
供述調書」と言う自白の内容を、
手元のノートパソコンで打ち込んでいるのです。
ですから、遅い、遅い(笑)。
同時進行ならいいのですが、刑事が文章を打ち込む間は、長いこと待たされます。
残業するのも嫌なんでしょう。
とりあえず聞いて、翌日までに打ち込んでくればいいのに、と思うのですが。
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③供述調書は被疑者に不利な内容に?
調書は、
自白をもとに、刑事が文章をその場で起こしていきます。
つまり、
どうしても刑事に都合のいいものになります。
そこが日々の勝負どころです。
そのままで
認めて指印を押してしまったら、裁判の際、不利な証拠となります。
刑事を怒らせない程度に、顔色を窺いながら、調書を書き換えさせるのが肝心ですが、
これには、ホント苦労します。
気が弱い人や刑事が怖い人の場合は、なかなか「それは違うだろ!」と言えないです。
また長時間の取り調べになると、精神的に追い詰められます。
それは、いくら「それは違う」と訴えても、刑事が譲らない限り
「認めないと取り調べが終わらない、かえって不利な調書に書き換えられるかも」と
根負けして指印を押してしまうのです。
最悪ですが、
その状況では誰しもそうなる可能性が高いです。
そんなわけで、事実と多少異なる、被疑者に不利な調書が出来上がることもあります。
④供述調書は重要な証拠になる
裁判にて、調書について「あれは無理矢理言わされたんだ。違う!」と訴えても
よほどの証拠や、取り調べ時の不正(明らかな脅迫や暴力)がなければ、
却下です。
自らの意志で語り、最後には「間違いありません」とサイン&指印を押すのですから。
ひっくり返すのは至難の業です。
だからこそひっくり返った時にニュースになるのです。
供述調書を軽く見てはいけません。
事実以上の物にならぬよう真剣勝負でお願いします。
⑤取調べのスタイル
鉄格子の小窓に、スチール机とパイプ椅子しかない殺風景な取調室です。
被害者が犯人と確認できるよう、マジックミラーになる小窓がある取調室もあります。
被疑者が奥に座ります。
手錠は外してもらえますが、腰縄はつけたままです。
昔と違い、
タバコは吸えません。 今はお茶も飲めないようです。
いかがでしょうか。
想像と違う、「そりゃそうだよな」という厳しい現実の部分があります。
次回は、取り調べにて思いもよらなかったガックリしたエピソードをお話しします。
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2015-01-30 23:43
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共通テーマ:日記・雑感
きりたんぽさん、はじめまして。
私はかつてコンビニでバイトしていた時、カゴダッシュに遭遇し、参考人として警察署で取り調べを受けたことがあります。
取調室ではなく参考人室で聴取されたのですが、事件の一連の流れのみならず、当時の心境(犯人は素人目に見てもバレバレな女装をしていたので、そんな犯人を見た時の感想など)や事件を受けて思ったことまでも聞かれました。
とりあえず、女装については「こいつふざけてんのかな?」って思ったと、事件については「万引きは犯罪なので許せないし、はやく捕まえてほしい」と、何ともちゃちな作文みたいな感じで調書を書かれました。
また、事件当時は、犯人が逃げた方向や逃走用のバイクが止めてあった場所、商品がごっそりとられた棚などを指さした写真をとられ、俺犯人じゃないのに、と思いました。
まあ、被害者側の立場だったので、警察官の方々は終始穏やかで、参考人室ではお茶は出ていました。
思えば、田舎の山の中にあるコンビニでありながら、
同僚がストーカーに刺されて重傷、閉店後のコンビニに侵入され煙草をごっそり盗られる、万引きしたおばちゃんが抵抗したために事後強盗で逮捕されるなど、かなりいろんなことが起きたコンビニでした。
by hynos (2016-07-28 13:28)
hynosさん、はじめまして。
コメントをくださりありがとうございます。m(_ _)m
被害者側とは言え、リアルで詳細な経験談に惹き込まれました!教えてくださり、ホントにうれしいです。
警察のうっとうしい取り調べは…お疲れさまでした。
被害者の調書も、刑事の誘導で作られた作文ですから、茶番なモノもありますよね。
今は聞かなくなりましたが、10~20年前はセキュリティの甘いコンビニが立て続けに狙われるというのは全国にありました。
レジカウンターがL字の所は狙われやすい、とか、ホントだかわからない「コンビニ強盗都市伝説」もあったような気がします。
刑務所で「コンビニ強盗」の受刑者もいましたが、みなさん貧乏で、追い詰められてやった人ばかりでした。
「オメェじゃ強盗はムリだろ」というようなひ弱な人の印象しかないです。
だから失敗確実なコンビニなんかを強盗し、まんまと刑務所にブチ込まれているワケですが・・・
コンビニ強盗は懲役5年程度はカタイので、もし考えている人がいたらやめておいてくださいね。
またコメントをお待ちしております。
今後ともお引き立てのほどよろしくお願いいたします。
by きりたんぽ (2016-07-28 14:01)
はじめまして。
被疑者側の取り調べの風景、とても興味深く拝見しました。
私は被害者側ですが、調書の取り方はそちらと変わらなかったです。
机を挟み、1対1で、刑事さんがノートパソコンに打ち込んでいくのを待ちながら、少しずつ、本当に少しずつ話を進めていく感じです。
前の方が書かれていた様に、口を潤す為にお茶も出していただきました。
長期間の事件だったのもあり、7ページの調書を作るのに5時間ほどはかかったのを覚えています。
なので、思う事は被疑者の方と同じなんですよね。
「どう話せば調書に載せてくれるだろうか」
「どうすれば、一番訴えたい部分が伝わるだろうか」
考えている内に、疲労や、事件に関する不安や恐怖とまた向き合い、しかもそれを言葉にしなくてはならない。
次第に頭が麻痺していきます。
また、長時間付き合ってくださっている刑事さんにアレコレ言うのも気が引けて、出来上がった調書が自分の訴えたいものとズレていても、指印を押してしまうのです。
私事ではありましたが、どちらの立場もその辺は変わらないのだなぁと思い、書き込み失礼しました。
by お名前(必須) (2017-07-08 14:10)
被害者側の取り調べの様子を詳しく教えてくださり、ありがとうございます。
長時間にわたる調書の取り方の様子、そして心理面の揺れ動きがとてもわかりやすいです。
by きりたんぽ (2017-07-14 23:21)
はじめまして。僕も、2014年に窃盗で逮捕・起訴(判決、懲役10ヶ月、執行猶予3年)された経験があり、留置場、拘置所生活に関し、思わず「あるある」と感心してしまいました(笑)
ちなみに、僕は茨城県だったのですが警察署での取り調べ時にはお茶が出ました(取り調べの前に刑事さんにお茶を飲むか飲まないか聞かれた)。お茶に関しては管轄している県警にもよるのかもしれませんね。
あと取り調べ中のタバコに関しては、カツ丼などと同じく「自供を促した」とみなされるのでダメになったと思われます。また、爪切りの時間のタバコは、被疑者全員がタバコを吸うとは限らないので、副流煙などの健康被害を減らすためだと理解出来るのですが、個人的に毎日心のなかで「喫煙所をつくってくれ」と感じていました(笑)
長文、乱文失礼しました。
by 今は善良な一般人 (2017-09-22 04:50)