拘置所にやって来た①・・・ここは地獄か天国か？：犯罪予備軍のための刑務所マニュアル：So-netブログ

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裁判までの道③・・・裁判当日｜拘置所にやって来た②・・・住めば天国？ブログトップ

拘置所にやって来た①・・・ここは地獄か天国か？　[拘置所] [編集]

今回からは、しばらく拘置所のお話をさせていただきます。

まずは入所当日入門編から。

1．似て非なり、まるで違う別世界
拘置所は裁判所の近くにある所が多く、意外と都市の中心部にあったりします。

留置場は警察の管轄ですが、拘置所というのは法務省の管轄になります。

職員は刑務官ですし、自由度が下がり、ルールが厳しくなってきます。

留置場では当たり前だった、職員と気軽に話す、なんてこともできなくなります。

緊張感が上がり、息苦しさを感じます。

2．拘置所は、朝、突然に
逮捕されるとまず、警察署の留置場に入れられます。第1ステージです。

そして、起訴され（裁判を受けることが決まる）て、取り調べの目途がつくと

ある日突然お呼びが掛かり

留置場から拘置所に移送されます。

第2ステージの始まりです。

心の準備もなく、その日の朝に言われるので、大慌てです。

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3．限りなく刑務所に近い、ブルー
そして拘置所は刑務所と同じ法務省の管轄ですから、

モノ、しきたり、ルールまで、刑務所とかなり似ています。

職員は刑務所と同じ、刑務官になります。

地方によっては刑務所の中の一部が拘置所になっていたりします。

ですから留置場と違い、色々と決まりがうるさく、面倒です。

いちいち注意されます。

歩き方、服装、口の利き方、座る姿勢、食事の仕方・・・全部決まっております。

怒られるたび、「えぇ、そんなことがダメなのか!?」とカルチャーショックでブルーに。

4．えっ？お尻の穴までみせるんですかっ！
拘置所に来ますと、荷物整理もそこそこに、

通称「びっくり箱」と呼ばれる、

鏡のない試着室のような狭いところに、閉じ込められます。

私腹を脱ぎ全裸になり、刑務官に体の隅々までチェックを受けるのです。

体に傷跡はないか、入れ墨は入っているか、この辺は素人にも理解できます。

「はい、脚開いて。尻の穴見せて」

？？？えぇっ、どういうことですか！

「玉見せて。伸ばして。サオに真珠は？」　

もう、訳がわかりません。

下品な話で申し訳ないのですが、必ず言われ、チェックされることなのです。

どうも、入所時にチェックしておかないと、その後勝手にサオに真珠を入れたり、

怖～い先輩にそれを強要されたり、とトラブルになった時困るから、だそうです。

ハブラシの軸のプラスチックを真珠の替わりに使って、埋め込むらしいとのことで、

昔はあったようですが、最後までお目にかかりませんでした。

聞いただけで「痛いっ」話。世の中には、知らない世界はたくさんあります・・・

5．これって、ぞうきんですよね？
全裸でボディーチェックを受けた後、服を着るのですが、私服を着れません。

私服はひもや金属がないかどうかのチェックが通るまで、約1日お預けとなります。

その間、拘置所で用意された服を着ます。

なんと、もうここで囚人服登場です。

もちろん、新品のはずはなく、何度も着回しているので薄汚れています。

さらに、十分な洗剤も使わず、十分なすすぎもしていないので、汚く、臭いのです。

オッサンの使い古した枕のような臭いがプンッ、とするのです。

色は、遠い昔は白だったのだろうけれど、今は冬の芝生のような茶色です。

あ、言い忘れていましたが、パンツ、シャツも着回しの中古ですよ。

初めて目にした時は、色とヨレヨレ具合に、なんだこのぞうきんは・・・と思いました。

こうして、一気に本物の囚人モードが高まります。

カルチャーショックの連続で、頭はパニックです。ここが同じ日本とは思えません。

いかがでしょうか。

留置場と拘置所はこんなにも違うということをお分かりいただければ幸いです。

これからやむを得ず入所する人、家族が入所している人、参考にして下さい。

次回は拘置所のお部屋について、お話をします。