しばらくご無沙汰しております。
ブログの方も放置していましたので、もう忘れられてしまったかも・・・
コレを書かなきゃ、というネタがあり、ヤル気を出し、書き溜めました!
シャバの方が、
刑務所のことで気になるのは何でしょうか?
食事?懲役の作業?建物?それとも面会や差し入れについてでしょうか?
でもやはり、
「イジメ」がイメージが膨らみ、気になりませんか?
閉鎖された世界、常識が通用しない世界、刑務所はそんなイメージだと思います。
ということは、
当然イジメがあり、そのイジメもエゲツないんじゃないか・・・?
そんな疑問に、話を盛らず、リアルにお伝えしていきたいと思います。
というワケで、しばらく
刑務所の「イジメの話」をさせていただきます。
まずは、ムショを知らない方に、
ムショのイジメの基礎知識を少しお話しします。
一つ一つのイジメの話をする前に、
刑務所のイジメのパターンを説明させてください。
1.イジメはロコツな暴力は少ない?
これからする話は、懲役の経験者にとっては
「当たり前すぎて退屈な話」です。
実は、
刑務所のイジメは「ロコツに殴る・蹴る」というモノは、多くはないです。
ひょっとしたら、もっとエゲツない職場で働いている方も多いのでは?と思います。
ハナからガッカリしましたか?
なぜなら、
「ロコツに殴る・蹴る」は、当然ですが
刑務官様にバレやすいんです。
そして、こうした
イジメがバレると「懲罰」になってしまうんです。
懲罰はくり返せば、仮釈放に必ず影響し、シャバに出るのが遅れます。
その逆、無事に懲罰もなく勤めれば、
初犯ならかなりの仮釈放の期間をもらえます。
その期間、刑期の1/4~1/5。刑期の長い者ならば1年、2年の期間になります。
だから、初犯だと仮釈放をもらって、一日でも早くシャバに出たい傾向が強いです。
そのために、
ほとんどの懲役は「懲罰」になることをイヤがり、避けようとします。
懲罰は仮釈放だけでなく、
日頃の処遇も不利となり、結構ツラい目に遭います。
集会でお菓子が食えない、面会の回数が少ない、など、色々楽しみが削られます。
たかが、そんなことで・・・とお思いでしょうが、懲役たちには一大事!
だから、
懲罰になるのがイヤで、ロコツにイジメとわかる行為ができないんです。
暴力が絡むイジメは、より重い懲罰になり、後の不利益が大きく、やりにくいのです。
重い懲罰というのは、
30日とか60日という長期の閉居罰になってしまうんです。
懲罰とは「閉居罰」という、
モノが何もない独居房にひたすら座ることを指します。
食事の時間以外、朝8時前から夕方18時まで、
何もせずただ座っているだけ・・・
面会も禁止。手紙も、差し入れも入ってこない。まったく外界と断ち切られます。
その期間は、懲罰を受ける独居房には、私物の持ち込みはほとんどダメです。
だから
読書もできない、TV・ラジオもダメ、寝るくらいしかやることがない・・・
経験者から言わせると、数日間なら耐えられるが、1週間以上は相当キツイらしい。
ロコツな暴力のイジメがバレて懲罰になると、これが30日とか60日になるワケです。
そりゃあ、メンタルの強いイジメっ子でも、これは何としても避けたい。
こんな理由で、ロコツな暴力のイジメは少なめで、懲役たちはガマンしています。
中には「仮釈放なんかいらねぇ。満期上等!」と無敵の懲役がいますけど・・・
こういう「ヤバい人」は初犯の刑務所ではごく少数で、みんな近づきません(笑)。
刑務官におさえ付けられ、不自由な生活を送り、懲役たちは常にイラついています。
「罪を反省し、相手を思いやり、仲良く平和に」なんて考える余裕がありませんから!
気に喰わなければ恫喝し、力で言うこと聞かせ、ストレス解消したいと思ってます。
となると、デキないヤツ、ムカつくヤツ、弱いヤツはイジメのターゲットになります。
でもロコツな暴力のイジメは、バレやすく懲罰になるので、陰湿になるんですよ。
バレにくいイジメの一番は
「コトバ責め」:言葉の暴力となります。
「コトバ責め」のイジメは、近いうちに詳しくお話しします。
コトバ責めは地味で大したことないように思えますが、実は一番キツイようです。
刑務所だと、毎日24時間、工場でも舎房でも、ずーっと続きますからね・・・
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