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刑務所と懲罰(8)・・・よくある「懲罰」って何? [懲罰]

「刑務所の中で悪さをするとどうなるか?」について、お話ししています。

バレて「懲罰」になった場合について中心に、ご紹介してきましたが・・・

何でも経験しないとわからない、とは言いますが、懲罰は経験しない方がイイ!


刑務所生活が制限されるわ、何と言っても「仮釈放に影響する」ワケです。

シャバに出るのが遅くなってまで、経験したいモノではありません。

しかし「懲罰」って、実際はどのようなケースが多いのでしょうか?


前回まで、食い物をかくしたケースを例にして、「懲罰」を喰らうまでの流れ
刑務所と懲罰(1)・・・食い物をかくしておく「不正配食等」
刑務所と懲罰(2)・・・悪さがバレて、連行されると・・・?

「懲罰」を喰らって、仮釈放が取り消しになってしまった話
刑務所と懲罰(4)・・・懲罰で仮釈放が取り消しに!

そして、ヒドイ悪さをすると「懲罰」では済まず「事件送致」になる話
刑務所と懲罰(6)・・・懲罰では済まない「事件送致」

それぞれご紹介しましたが、フツーの懲罰のことを話していませんでした。

というワケで、今回は「懲罰の種類」についての「基礎知識」をご紹介します。


1.よくある懲罰とは?
懲役となり、刑務所に送られると、まず「新入訓練工場」で過ごします。

ココで懲役のイロハを教わるのですが、刑務官様がとてもキビシイんです。

「最初が肝心、刑務所をナメるな!」と考えているので、怒鳴ってばかり…


最初はカチンときましたが、すぐにそんな余裕はなくなります。

もう、一つ一つの動きに目を光らしており、何かするたびに怒鳴るんですっ。


行進すれば、「揃っていない、手を振っていない」怒鳴り散らされ・・・

点呼を取れば、「返事が遅い、声が小さい」怒鳴り散らされ・・・

作業をすれば、「視線を動かすな、姿勢を変えるな」怒鳴り散らされ・・・


その後に必ず、「オメェ!そんなことしてたら、調査・懲罰にするぞ!」

こう言って、何かにつけて「懲罰、懲罰」と脅されます。

朝から晩まで怒鳴り散らされ、工場で無事故無違反でやっていく自信がなくなります。


「あぁ…このままではゼッタイに、懲罰にアガる日も近いハズだ」とゲンナリ。

何とか無事に過ごし、最短ルートで仮釈放を迎えたい・・・

「懲罰喰らったら、仮釈放がダメになる」そう思い込んで、ビクビクしていました。


ところが、実際に工場で懲役を始めると、そんなにすぐには懲罰にならない・・・

調査・懲罰にアガるも、せいぜい1カ月に2~3人というところ・・・

そして、懲罰になるパターンも限られていることに気づいちゃったのです。


よくある「懲罰」になる反則行為とは・・・

①メシのやり取り

②口論

③担当抗弁

④作業拒否・出役拒否

実は「懲罰」の9割はこの4つに入ってしまうんですよ。

それでは、この4つについてカンタンにご説明しましょう。


①メシのやり取り
このブログの記事でも何度もネタにしてきた「シャリあげ」が入ります。

念のため「シャリあげ」とは、他人の食い物を取り上げて食ってしまうこと。

そして前回までに話した「食い物をかくして、取っておく」もココに入ります。


メシのやり取りは「バレやすい」のではありません。そんなにバレない

では、なぜ懲罰になる「メジャーなパターン」なのか?

それは、どこでも、誰でも、あまりにもやるヤツが多いから・・・


バレるのはほんの一部ですが、元が多いので、多くなるんです。


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刑務所と懲罰(7)・・・刑務所でブン殴るとどうなるか? [懲罰]

「刑務所の中で悪さをするとどうなるか?」について、お話ししています。

その中でも「懲罰では済まない」大ごとになってしまったお話をしております。

殺人、傷害、暴行、逃走・・・こんな悪さをすると「懲罰」では済まされません


さすがに刑務所内で「殺人または未遂」はなかったものの、その他は一通りありました。

発覚してしまうと、刑務所内で処分を済ましてくれるワケにはいきません。

「事件送致」と呼び、検察に送り、裁判沙汰となります。


ただでさえ刑務所で服役中だというのに、もう一回裁判!

ということは、ほぼ、即実刑さらに刑が上積みされることになります。

「増し刑」と呼ばれる、「懲役のおかわり」です。


さらには「事件送致」で「増し刑」になってしまうと、イロイロ不利益を被ります。

日頃の処遇は悪くなり、別の工場でイチから懲役やり直しはもちろんのこと・・・

なんと、仮釈放の可能性がほとんどなくなります「満期釈放」ということ。


今回はそんな「事件送致」になったケースをご紹介します。

「事件送致」については前回の記事
刑務所と懲罰(6)・・・懲罰では済まない「事件送致」
にて詳しく書きましたので、ぜひご覧ください。


3.懲役は最初の1ヶ月が肝心です
Sくんは、1ヶ月前に工場にやってきた、懲役なりたての新入り。

40歳近い、愛想もなく、見た目もさえないオッサンでした。

何をやらかしたかは、決して教えてくれませんでしたが、懲役1年半のションベン刑


未決日数を引き、移送や仮釈放の期間を考えれば、実際の懲役は1年ちょいでしょう。

刑務所の1年ちょいなど、慣れようと必死になっているうちに終わってしまいます。

正直、懲役も1年程度なら、それほどツラくはありません(笑)。


ただ、工場に配役された最初の1ヶ月は死ぬほどガンバらないとダメです。

以前の記事でもお話ししましたが、新入りの最初の1ヶ月がとても大事

ここで工場や舎房のしきたりを覚えて、忠実に実行しないと「モタ扱い」


つまり、懲役としての「お試し期間」がおよそ1ヶ月なんです。

この期間にウマくできるようにならないと、一人前の扱いをしてもらえません。

そして、かなり高い確率でいやがらせ、イジメを受けることになります


そんな大事な時期のSくんでしたが、なかなか覚えられない。

ヤル気がないのか、相当頭が悪いのか、1ヶ月たっても進歩があまり見られません

そのたび、舎房の先輩たちに怒鳴られ、説教される繰り返しでした。


「オイ、S!オメェ何度言われたらわかるんだよ!」

「Sさぁ、オメェやる気がねぇんなら、何もするな!」

「Sっ!デキねぇんならこの部屋から出てけよ!ジャマなんだよ!」


日に日に怒鳴り声は大きくなり、説教の内容もキビシクなります。

教育係である下っ端の先輩が一生懸命に指導するが、覚えられない・・・

教育係の先輩もイライラしてきて、指導というより罵倒になってきました。


そんなある朝、慌ただしく朝食後の後片付けをしていた時のことです。

教育係の先輩が、Sくんに「ふきんの洗い方」を教えていました。

と言っても、もう同じことを何度も教えているのに、Sくんができないんです。


「Sさぁ、オメェ、教えられたようにちゃんとふきんを洗えよ!」

S「い、いや、ちゃんと洗いました・・・」

「洗ってねぇから言ってんだよ!洗い方が違うだろうが!」

S「えっ・・・?」

「えっ、じゃねえんだよ!!違うから言ってんだよ!!」

S「・・・・・・」

「あぁん?返事くらいしろよ!ホント、オメェやめて出て行けよ!」


教育係の先輩がイラついて、Sくんに説教をしていたその時でした。

やってはいけない、アレを思いっきりやっちまうんです・・・


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刑務所と懲罰(6)・・・懲罰では済まない「事件送致」 [懲罰]

「刑務所の中で悪さをするとどうなるか?」について、お話ししています。

その中でも「バレてしまって、懲罰喰らったら」の場合をご紹介しています。

前回まで、マヌケな2人を紹介して、懲罰の流れをご覧いただきました。


懲罰は「閉居罰」というモノで、日中何もせずただひたすら座っているだけ。

コレを軽いものだと5日間から、重いものだと60日間も、課せられます。

「ただひたすら座っている」のは想像以上にツラい、と経験者は言うんですね。


そんなツラい懲罰。並の神経では耐えられませんが、コレがMAXではないんです。

悪さの内容次第では、懲罰では済まされない、という恐ろしい決まりがあります

すべてが懲罰で片付くワケではない、かなりの大ごとになってしまうんです。


今回は「懲罰では済まない」大ごとになってしまったお話をします。

懲罰は刑務所のおエライさんが決め、刑務所の中で完結しますが・・・

今回はそうはいきません。


1.懲罰では許してくれない事件送致
メシをシャリあげする、作業拒否する、口論になる・・・反則行為と言いますが

これらは「受刑者遵守事項」という懲役生活の49のオキテを破っているからです。

そしてほとんどが「懲罰」というおしおきをされ、処遇が不利になります。


しかし、この49のオキテには入りきらない「ヒドイ悪さ」もあるワケでして・・・

殺人、傷害、暴行、逃走・・・こんな悪さをすると「懲罰」では済まされません

「刑務所に入ってまで、こんな悪さをするヤツがいるのか?」と思うでしょう?


いえいえ、年に1~2回は必ず「ヒドイ悪さ」がありました。

さすがに殺人、殺人未遂は目撃しませんでしたが、その他は一通り見ました。

こんなことが「発覚すれば」どんなことになってしまうんでしょうか?


ココは刑務所の中。まさか警察が来て、逮捕するワケにもいきません。

代わりに確認した刑務官様が、連行、調査と、ここまではフツーの懲罰事例と同じ。

しかし、ここから先が違います。


フツーの懲罰事例は、刑務所内の「懲罰審査会」で処分が決定します。

「ヒドイ悪さ」になると、調書を検察に送ってしまうんです

これを「事件送致」と言い、受刑者たちはゼッタイに避けたい!


「事件送致」とは、検察に送り、基本的に起訴をされ、裁判になるということ。

つまり、刑務所にいるというのに、さらに裁判で刑を喰らうという非常事態なんです。

当然、裁判で実刑の判決が出れば(その可能性は高い)、刑の上積み!


懲役の真っ最中だというのに、さらに懲役の「おかわり」をすることになります。

コレを刑務所では「増し刑」と呼んでおります。

信じられない最悪の事態ですが、現実には結構あるのです。


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刑務所と懲罰(5)・・・「異議申し立て」で刑務所を飛ばされる? [懲罰]

「刑務所の中で悪さをするとどうなるか?」について、お話ししています。

その中でも「バレてしまって、懲罰喰らったら」の場合をご紹介しています。

懲罰は「懲罰審査会」という場で、本人に弁明させてから、処分決定します。


まぁ、反則行為の「懲罰の相場」があるので、結論は事前に出ているんですが…

それでも、初回の反則行為で、ショボい不正ならば、チャンスになります。

この場でウソでもいいから「謝罪と反省」を言えば、おとがめナシになることも多い


前回、前々回と「ショボい反則行為なのに懲罰になった」例をご紹介しました。

とにかく、刑務所では素直に認めて、謝りまくることに限ります。

それができないと、懲罰。意外にも態度で処分が変わるといういい加減さ。


前回は、仮釈放直前の元公務員Eさんの例でお話ししました。

気を抜いて「マカロニきな粉」をかくしたのがバレて、連行されちゃいました。

シャバ目前のハズが一転、仮釈放取り消しのピンチになります。

刑務所と懲罰(4)・・・懲罰で仮釈放が取り消しに!
にて詳しくお話ししましたので、こちらをご覧いただき、今回の話をお読み下さい。


「食い物をかくした」というショボい不正、初回であり、本人も油断していました。

「懲罰審査会で、謝っておけば、訓戒で済むだろう。仮釈放にも影響しないよ」

ところが、まさかの「懲罰5日間」


せっかくの仮釈放決定も取り消しです。

たかが「マカロニきな粉」で3年近くガンバった懲役生活が、これで全て台無し!

この後どうなってしまうのか? 元公務員、おとなしくしていられません・・・


9.言い訳すると懲罰になります
まさかの激辛処分「懲罰5日間」を喰らってしまったEさん、大ショックです。

謝って、反省の弁を述べれば、フツーは「訓戒」という口頭注意だけで済んだのに?

どうもEさん、元公務員のプライドがジャマをしたのか、態度が悪かったらしい。


「アイツ、懲罰審査会でヘリクツこいたらしい・・・」

謝らなかったのか? そもそもかくしたのを認めなかったのか?

プライドの高い元公務員のEさん、それどころか噛みついたようなのです。


「E!オマエはマカロニきな粉を食事の時間外に食べたんだな?」

E「いえ、コップに取っておいたのを注意されたので、食べていません」

「だから、後で食べるためにかくしておいたんだろう?違うか?」

E「たしかに後で食べようと思っていました。でもかくしてはいません」

「コップの中に食い物を入れておくというのは、かくしておいたんだろうが!」

E「いえ、残して取っておくために入れただけで、かくしてはいません」

「・・・(怒)」


とまぁ、「ああ言えばこう言う」的なヘリクツをしていたようです。

シャバのマトモな人が見れば「コイツ、バカか?」と、あきれる言い訳ですが

実は、受刑者はこういうヘリクツをいうヤツが多いんで、驚きです。


一言で言えば「ゼッタイに自分の非を認めない」

そして「物事の認識が自分中心過ぎて、ズレており、理解できない」ワケです。

取り調べや刑務所生活で、こんなゆがんだ人間になったのか?元からなのか?・・・


ですから、Eさんに後で訊いてみたら、予想通りの「ズレた答え」でしたよ。

「オレは懲罰審査会で、あんなに認めて、素直に謝ったのに!」

かなりお怒りで(笑)、そんなつもりはない!ひどい扱いを受けたと言うのです。


これじゃあ、ねぇ・・・そりゃあ、おエライ刑務官様も怒るよ!

たかが食い物かくした程度で、懲罰5日間なんてキビシイなと思いましたが・・・

そりゃあ、当然の厳罰処分。割増の懲罰にもなるでしょう。


そんなワケで、本来は訓戒の口頭注意で済むところが、激辛の処分になりました。

フツーなら「まぁ、次はもうちょっとウマくやれよ」と笑い話にできますが・・・

ところがEさんの場合、そうはいかない事情がありました。


懲罰のせいで仮釈放が取り消しです。

フツーの受刑者なら、今までのガンバリが台無しになり、心は折れてしまいます。

ところが、元公務員の懲役はフツーではありませんでした。


まさかのウラの手、禁じ手とも言われる手段に出たのです


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刑務所と懲罰(4)・・・懲罰で仮釈放が取り消しに! [懲罰]

「刑務所の中で悪さをするとどうなるか?」について、お話ししています。

バレてしまうと、連行され、調査、そして処分が決められます。

多くは「懲罰」というおしおきを喰らうのですが、全部というワケではない。


意外にも、悪さしたことを認め、反省すれば、処分が軽くなることが多いんです。

問答無用で「懲罰」となりそうなイメージの刑務所ですが、実はいい加減な判断

おエライ刑務官様の気分次第で、処分が左右するようです


そんな処分が決められる場を「懲罰審査会」と言いまして、まさに修羅場。

おエライ刑務官様が勢ぞろいするところに呼ばれ、弁明の機会を与えられます。

ウマくいけば、おとがめナシ。こじらせると、割増で懲罰という勝負所なんです。


そんな緊張する「懲罰審査会」の流れ、様子を、前回の記事
刑務所と懲罰(3)・・・怒らせると怖い「懲罰審査会」
にて詳しくお話ししました。ぜひご覧ください。


今回は「大事な場面」で懲罰を喰らうとどうなるか?

そして、それをこじらせるとどんな仕打ちが待っているか?

さらには、刑務所に逆らうとエライ目に遭う、というお話を2回に分けてします。


7.仮釈放前はゼッタイに懲罰はダメ
前回のKさんは「しょうゆの小袋をかくした」のがバレてしまい、連行されました。

その後「懲罰審査会」で謝罪も反省もせず、刑務官様を激怒させてしまいます。

そのせいで、まさかの懲罰5日間というおしおきを喰らってしまいました。


しかし、長い懲役生活で一度や二度なら懲罰を喰らっても、大丈夫なんです。

問題は3回、4回以上。「規則を守れないヤツ」との評価になり、影響が出ます。

「影響」とはもちろん、「仮釈放が遅れる」こと・・・


懲罰はその回数と、その内容の悪質さで、仮釈放に影響が出るようです。

だから万が一「懲罰」を喰らっても、あせったり、落ち込んだりしないでください。

ところが、たった一回の懲罰でも「致命傷」になる時があるんです!


それは「仮釈放の直前」です

仮釈放が予定される半年程度前になると、仮釈放の許可を判断する面接があります。

面接後は、懲罰を受けてしまうと「仮釈放延期・取り消し」になってしまうんです。


仮釈放については、ココで話すとあまりに長くなるので、以前の記事
仮釈放には何がキクのか⑩・・・仮釈放のウソと誤解
刑務所用語の基礎知識⑦・・・仮釈放にまつわる「ムショ用語」
で詳しくお話ししましたので、そちらをご覧ください。


さて、仮釈放の直前に懲罰を喰らうとどうなるか、をEさんの例でご紹介します。

Eさんは、27歳の元公務員。無事故無違反で仮釈放の面接を終えたところです。

さすが、元公務員。「何事もなく無事・平凡に過ごす」能力が高い!


Eさん、このままだと予想より3ヶ月ほど早く仮釈放になりそうで、周りもビックリ。

元公務員で、プライドが高いEさんは「オレは、あんたらとは違う」と自慢げな顔。

そりゃあ、浮かれて、調子もコキますよ。


E「いやぁ、秋にはシャバですよ。半年以上、仮釈をもらえそうですよ~」

「いいっすねぇ。それにしてもかなり仮釈多くないっすか?」

E「順調だよねぇ~マジメにやってたのが評価されたのかな?」

「別に示談とか被害弁済とか、やってないんですよねぇ?不思議だなぁ」

E「オレみたいにシャバでマジメにやっていた人間は評価されるのかもね」

「・・・(チッ)」


ちなみに、犯罪は犯罪。Eさん、かなりムチャクチャなことを言ってます。

逮捕前の前職が何であろうと、仮釈放には関係ありません

何度も言いますが、仮釈放の絶対条件は2つ・・・


①身柄引受人がいること

②直前に懲罰を喰らわないこと

元公務員だったからって、仮釈放が多くもらえるワケではありません(笑)。


しかし、人間は浮かれるとロクなことがありません。

とくに刑務所のような場所なら、なおさらです。


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刑務所と懲罰(3)・・・怒らせると怖い「懲罰審査会」 [懲罰]

前々回より「刑務所の中で、悪さをするとどうなるか?」についてお話ししています。

まぁ、シャバでも刑務所の中でも、バレなければ大丈夫なんでしょうが・・・

それでは話にならないので「悪さがバレてしまったら」について、ご紹介します。


悪さがバレてしまうと、「懲罰」が待っています。

しかし、いきなり「懲罰」を喰らうワケではありません

それは、シャバの手続きと似ていまして・・・まず連行(逮捕に相当)されます。


そして「調査棟」と呼ばれる独居に隔離(留置場に相当)されます。

次は「調査」と言って、警察の取り調べに当たる聴取をされます。

最後に「懲罰審査会」と言う、裁判にあたる場所で処分が決まります。


ここまで来て、ようやく「懲罰」かどうかが決まります。

こう並べても、わかりにくいと思いますので、前々回、前々回で具体的に
刑務所と懲罰(1)・・・食い物をかくしておく「不正配食等」
刑務所と懲罰(2)・・・悪さがバレて、連行されると・・・?
にて、ショボい「反則行為」=食い物を隠してバレる、で説明しています。


今回は、いよいよ処分が決まる「懲罰審査会」についてお話しします。


5.裁判より緊張する「懲罰審査会」
悪さがバレて連行され、1~3週間すると、とうとう処分が決まります。

と言っても、「懲罰」をいきなり申し渡されるのではありません

処分を決定する「懲罰審査会」という場に呼ばれ、尋問の上で処分が決まります


刑務所という「人間扱いしてくれない所」のハズなのに、コレは意外でした。

一応、カタチだけは「言い訳」を聞いてくれるのです。

ただ、それは公判の法廷よりも緊張する場でもあり、難易度はMAXです。


毎週1回決まった日に、その「懲罰審査会」は開かれます。

そこは、おエライ刑務官様が勢ぞろい!

会議室のテーブルを取り囲むようにズラリと幹部職員が一通りいるんですよ。


コレだけでも、かなりな威圧感です。緊張しないほうがムリ!

それなのにこの場に呼ばれて、一人立たされて、尋問をされるワケです。

まるで裁判と同じ。ココで冷静に自分の主張をできれば、大逆転もアリ??


しかし、裁判より圧倒的不利な状況なんですねぇ。

弁護士という見方もなく一人っきり、止めてくれる裁判官もいません。

こりゃあ、ハンパない修羅場?です


ところで、「懲罰審査会」で決まる処分は「行政処分」と同じだそうです。

つまり、スピード違反して反則金の処分を受けるのと同じ位置付けらしい・・・

ですから、裁判所を通さず、刑務所のおエライさんたちが決めちゃいます


審査会では、事前に話し合われ、ほぼ処分を決めたところで、本人が呼び出されます。

「ご本人登場」ですが、完全アウェーでの「被告人質問」と同じです。

「594番◯△!入れっ!」

刑務官様に呼ばれ、おエライさんたちが集結する会議室に入っていきます。


「調査」の段階で答えた「調書」がカンタンに読み上げられ、尋問です

「懲罰疑い」の悪さをした受刑者相手なので、刑務官様も「超・上から目線」

尋ねる、というより、怒鳴る、説教する、という刑務官様もいます


まだこれから訊いて、まだ処分も決まっていないというのに・・・

やっぱり、マトモな人間扱いはしてくれません


しかし、実は、意外とココからの「しゃべり」によって、処分が変わるんです

首の皮一枚つながるか、傷口を広げるか、それともとどめを刺すのか・・・

結論ありきか?と思ったら、まだガンバらないとダメなんです


後半、再現シーンでお送りします。


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刑務所と懲罰(2)・・・悪さがバレて、連行されると・・・? [懲罰]

刑務所でツラいこと、それは「空腹」と「寒さ」・・・

もちろん、人間関係もありますが、全員に共通しているのが、この2つと言えます。

まだ寒い季節ではないので、まず「空腹」についてお話ししています。


「空腹」がガマンできないあまり、人によっては小細工?悪あがき?をします

それが「メシを残して、かくして、後で食う」というワザ

別に食べる総量が変わるワケではないので、大した違いもなく、満腹にはなりません。


それでも「ハラが減って、寝られない」は避けられるので、常連さんも多いです。

また、甘~いジャムやハチミツは「とっておきたい」んでしょうね。

ただ「食いものをかくしておく」のは、バレれば完全に「懲罰」です。


「捜検」と呼ばれる、抜き打ち荷物検査でバレるヤツの多いこと!

「どーしてちゃんとかくしておかないの?」 とか

「そもそもかくしたことを忘れてどーすんの?」 とか、かなりマヌケです。


前回、マヌケにもかくしておいた食い物が見つかってバレてしまう話
刑務所と懲罰(1)・・・食い物をかくしておく「不正配食等」
にて詳しくお話ししましたので、ぜひご覧になってから今回の話をお読みください。


今回は、上のような悪さがバレた時、どうなるか?というお話をします。

いきなり「懲罰」になるワケでは、ないんです。


3.悪さがバレて、連行されると…
食い物をかくしておいて、バレてしまったというのは、何度も目撃しました。

「捜検」でバレる場合、その場で現認されてバレる場合とあります。

ここで、チャンスがあるのが「現認」の場合です。


巡回・視察している刑務官様も、人間です。対応次第で変わることがあります。

「オイ!オメェ、食い物をそこにかくしていただろっ!」

「すみません、本当にすみませんでしたっ!」


ジタバタせず、あっさり認めて、あやまり侍すれば、見逃してくれることが!

「ったく、オメェ、次はないぞ。そんなアホなこと、するんじゃねぇ!」

ホトケなのか、仕事が増えてメンドくさいからか、どちらにしろ命拾いです。


ところが、刑務所に来るようなヤツは、ゼッタイに謝らない人種もいるワケで…

「えっ?かくしてませんよ!知らないです」と、そもそも認めないヤツ

「あれっ?残飯に出すのを忘れちゃいましたよ」と、すっとぼけるヤツ


バレた本人からすれば、必死に「懲罰を喰らわないよう」ガンバっているのです。

しかし、当然ながら逆効果。刑務官様の逆鱗に触れてしまいます。

「オメェ、認めねぇんだな!部屋から出ろ!調査にしてやる!」


こうなると、連行されてしまい「被疑者」扱いになります。

片足を棺桶に突っ込んだ状態、ほぼ敗戦が決定です。

面と向かって刑務官様に「抗弁」しちゃってます。印象は最悪です。


食い物をかくした容疑以外に、刑務官様に抗弁した容疑もかけられ、ダブルの違反

と言っても、いきなり「懲罰」になるワケではありません

連行=逮捕のようなもの。その次は取調べを受ける「調査」となります。


こうなると罪を認めていようが、いまいが、被疑者ですから、隔離されちゃいます。

警察でいう「留置場」にあたる「調査棟」と呼ばれる独居にブチ込まれます

取り調べし、懲罰が決まるまで、しばらく舎房に戻って来られません。


これが、精神的に結構ツラいんですよ・・・


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刑務所と懲罰(1)・・・食い物をかくしておく「不正配食等」 [懲罰]

前回まで「刑務所では何がツラいのか」というお話をしました。

懲役の誰に訊いても「人間関係」と答えるのは間違いないのですが、千差万別。

あまりにも個人差が大きく、長大な話になってしまうので、とりあえずパス(笑)。


共通することでは、やはり「空腹」と「寒さ」だと思います。

暑さもツラいんですが、寒さの方が心身両面のダメージが大きいですね。

「寒さ」のお話は、今の季節ではピンと来ないので、寒くなってから話します。


「空腹」がツラい、ガマンできず「食べ物じゃないモノを食べた話」
刑務所では何がツラいのか(1)・・・空腹がガマンできず、食べたモノ
にて詳しくお話ししました。ぜひご覧ください。


また、食べ物だけでなく「酒」がガマンできない受刑者の話もご紹介しました。

まぁ、彼は立派なアルコール依存症なんですが、まさか消毒薬を飲むとは!!

今回は「空腹」つながりから、食べ物に対するおバカな執着をお話しします。


1.お前は冬眠前のクマか?リスか?
懲役たちにとって、空腹は毎日直面する「ツラいおしおき」です。

さすがに真夏は「夏バテ」をして食欲が落ちますが、それ以外は常に空腹。

空腹を何とかしたい、どーにかして空腹を感じないようにしたい、とあれこれ考えます


空腹を満たす、まぎらわす、と言っても、マトモなやり方はないんですけどね。

「シャリあげ」して他人のを食う、食い物じゃないモノを食う・・・などロクでもない。

ていうか、バレたら立派な「懲罰」です。日頃の処遇や仮釈放も悪くなります。


「シャリあげ」はイヤだし、チリ紙や歯みがき粉は食いたくない・・・

そんな懲役たちが次に考えるのが、また小学生みたいな低レベル

「残して、隠しておいて、後で食う」


出された食事を全部食べずに、一部を残しておき、そっと隠して、後で食うワケです。

夕食から翌日の朝食までの間が、休日だと16時間も空いているのでツラい

だから、よくあるパターンは「就寝前にコッソリと食う」


これで夜中にハラが減り過ぎて眠れない、という事態を避けようとする作戦です。

「ほほう、なかなか懲役たちも工夫して、考えているじゃないか!」

って、良い方に思いますか?


空腹がツラいから「残して、隠して、後で食う」というのは定番中の定番

が、しかし、有効な手段か?と言うと「あまり効果はない」です。

しょせん、少ない食事を「分けて、食う」だけですから、腹いっぱいにはならない。


私は「コッソリ隠して、後で食う」のを懲役仲間から勧められた時に、思わず

「エサをため込む、冬眠前のクマか?いや、リスか?」

と、心底あきれましたけれど・・・まぁ私は歯みがき粉を食ってましたが。


「残しておいて、隠して、後で食べるなんて、おバカさん、カワイイ」

なんて、間違っても思わないでください!!コレ、ダメなんですよ!!

笑い話で済めば良いのですが、「不正配食等」という立派な懲罰になります。


では「懲罰」になるにもかかわらず、アホな懲役たちはどんな風にかくすのか?

くだらないですが、ちょっとご紹介しましょう。

「食べモノに対するハンパない執着」を感じます(笑)。


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