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刑務所の中心で文句を叫ぶ(6)・・・まさかの刑務官様がでっち上げ! [刑務官]

「刑務官様に理不尽をされたら」という、恐ろしい話を続けています。

前回まで、Sくんが刑務官様をブチ切らせてしまったお話をしました。
(「刑務所の中心で文句を叫ぶ(5)・・・刑務官様に逆らうとこうなる!」)

「コレって、受刑者のSが悪いんだろ?」・・・いえいえ、その後が理不尽でして。


なんと「懲罰60日間」というMAXの懲罰!

Sくんはちょっと反抗的な態度を取っただけ、の「ショボい反則行為」

通常ならば「懲罰5~10日間」程度で済むハズなのに…


どうして、こんなに懲罰の特盛というヒドイことになってしまうのか?

実は、刑務官様のウラでの恐ろしい「仕込み」があったワケでして・・・

長かった「刑務官様の暴君ぶり」も、あと2回で終了。もう少しお付き合いください。


1.懲罰は出来レース?
受刑者の「反則行為」がバレると、連行され、懲罰を喰らいます。

裁判での判決に「量刑相場」があるように、懲罰にも「相場」があります

通常「懲罰」と呼ばれる閉居罰も、5~30日間で収まります


悪質なイジメや暴力に限って、懲罰を60日間まで引き延ばせるそうです。

つまり、Sくんが喰らったのはMAXの懲罰でして・・・

「悪態をついた」くらいでは、どう考えても、この懲罰はオカシイんですよ。


懲罰は、おエライさん達で「懲罰委員会」を開いて、決定するのですが…

決定前に、本人はもちろん、モメごとの被害者、近くにいた者を取り調べします。

取り調べ担当の刑務官様が「根掘り葉掘り」尋問して、調書を作るんですね。


ですから「懲罰委員会」では、報告を受け、事務的に処分が下されるだけ

ある意味、取り調べ・調書で先が見えてしまう「出来レース」なんです。

モメごとの加害者・被害者がどちらも受刑者ならば、まだ公平が期待できますが…


今回のSくんの「反則行為」については、それがまったく期待できない!

何せ、被害者=担当の刑務官様(暴君)ですから!

被害者の刑務官様は、取り調べする刑務官様とは同僚もしくは部下の関係です。


そんな取り調べ、公平性なんかあったモンじゃありません。

そりゃ「イジメられた」と泣きつく息子に「オマエが悪い」という親はいないのと同じ。

暴君が「Sがオレにムチャクチャ悪さした」と言ったら、まんま認められちゃいます


いくらSくんが「オレはそんなコトまではしていない!」と言ってもダメ

加害者=受刑者、被害者=刑務官様、という時点で勝負アリ

どんな状況だろうと、受刑者が絶対悪。そして刑務官様の言うことはゼッタイ


結局「まさか、そこまではしないだろう」と思うことを、暴君はしていました。

なんと「反則行為のねつ造」

つまり、Sくんがやっていないことまで「でっち上げ」たのです。

刑務官がそこまでやるか!?



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2.暴君は「でっち上げ」でおしおき
担当の刑務官様が、気に喰わない受刑者の反則行為を「でっち上げる」

懲罰委員会は、それを「うのみにして」キビシイ懲罰を言い渡す。

そんなアホなことが、カンタンに通ってしまうんですよ・・・


Sくんの反則行為は、刑務官様に注意され「ふてくされた」態度を取ったことです。

それが懲罰委員会で審査された時には、まったく違った事件になっていました。

「Sは逆上し、刑務官様につかみかかり、何度も殴った


えぇっ?殴ってはいないだろ?

我が暴君の刑務官様は、報告の時点で「殴られた」とでっち上げしていました。

それじゃあ、刑務官様のやりたい放題じゃないか!?・・・ハイ、そうなんです。


懲罰委員会も、そんな重大な反則行為をロクに確かめず、処分するのです。

ていうか、本来は刑務官様を殴ったら「事件送致」になるハズ。

つまり懲罰では済まず、傷害事件として「裁判」送りとなり、増し刑なんです。


ホントに殴られたならば、正々堂々、いつも通り「事件送致」すればいいのに…

それをせず「60日間の懲罰」というMAXの処分で済ますのですから・・・

何かアヤシイ取引、自作自演があると、おバカな懲役たちにもバレバレです。


実はこの「でっち上げ」事件で、都合の悪い証言はスルーされたのです。

一言で言えば「もみ消し」

「Sくんはふてくされただけ。殴ってなんかいない」という証言はなかったことに


Sくんが連行された後、周りにいた受刑者も一応「事情聴取」されています。

つまり、Sくんの悪行についての「ウラどり」

刑務所内のモメごとでも、懲罰を決定する根拠として、証言を得るのですが・・・


Sくんの事件の数日後、証言を得るため、取り調べの刑務官様が工場に来ました。

たまたまこの事件の時、近くにいた私は「参考人」として、事情聴取されたのです。

が、その前に信じられないことを、我が暴君の刑務官様から言われたんですよ!


「594番きりたんぽ、ちょっと来い!」

―――(ん?何の話だ?)

「オメェ、これから取り調べがあるからよぉ、そのつもりで

―――ハイ?自分は何かやらかしたでしょうか?

「あぁん?この前のSの件だ。オメェ、近くにいただろ?」

―――たしかに近くにはいましたが、見ていたワケではなくて・・・

「アイツはたしか、このオレに殴ってかかってきたよな?」

―――いやぁ、殴っていましたか?

「あぁん?わかってんだろうな?

―――何がでしょうか?

「フン、余計なこと言うんじゃねぇぞ!

―――(えぇっ?ひょっとして脅されているのか?)


どうしても、長くなってしまうので、続きは次回で。すみません。


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コルツバニラ

きりたんぽさんこんにちわ、最近このブログを知って興味深く
見させてもらっています
多分無知な質問で申し訳ないのですが、ため読みして、とに
かく受刑者の方々は懲罰が恐ろしいと感じていると伝わってくる
のですが、懲罰中は独房に入れられる?以外にどんな責め苦を
味わうのでしょうか?刑期が延びることが無いにしても仮釈放が
遠のくとかがいやなんですかね?

自分なんかはわずらわしい人間関係とか大嫌いなんで、雑居房
なんかに入れられたらそれこそ拷問だな、と思うのでしばらく独
居房に入りたいとか思っちゃうかも、、とか思いました。w



by コルツバニラ (2016-06-28 05:14) 

きりたんぽ

コルツバニラさん、コメントをくださりありがとうございます。m(_ _)m
そうですね。懲罰はイヤですね。
懲罰のバツの内容がイヤなのもありますが、仮釈放が遅れることにつながるのが最もイヤな理由に間違いありません。

懲罰は「懲罰房」という単なる独居房に、一日中作業をする代わりに「ただひたすら座っているだけ」です。
他には何もできません。
数日なら耐えられるでしょうが、1週間、2週間となるとやはりキツイでしょうね。

おっしゃるように雑居房のわずらわしさがイヤで独居房を希望する懲役たちは多かったです。ただ、雑居・独居それぞれにメリット・デメリットがあるので、独居がいいとは言えないんですよ。
雑居・独居については過去にシリーズで書きましたので、よろしければご覧ください。
by きりたんぽ (2016-06-28 10:35) 

お名前(必須)

無意識に鼻毛を付けた本を宅下げしようとして、懲罰になりかけたくだりの記事をもう一度読みたいのですが、なんという題名でしたっけ?

うまく見つかりません><
by お名前(必須) (2016-06-29 08:18) 

きりたんぽ

ブログをお読みくださり、ありがとうございます。m(__)m
ホントは鼻毛ではなく、アゴのヒゲなんですけれど、刑務官様がカン違いしている話でございます。
コチラからどうぞ。
「刑務所での本・雑誌にまつわる話(2)・・・うっかり「宅下げ」で懲罰に」⇒
http://kiritampo.blog.so-net.ne.jp/2015-11-27-1
by きりたんぽ (2016-06-29 11:45) 

1852番

こんばんは。

自分が拘置所の雑居にいたとき、同衆の鼻を蹴って骨折させたヤツがいて、
そのとき自分は房長だったので、事情聴取されました。

傷害事件としては扱われませんでしたが、懲罰は30日。
明けてから自分宛てに手紙が来ました。
自分とはそこそこ仲が良かったので。
懲罰中は座っているだけで何も出来ないので、毎日畳の目を数えて過ごしていたそうです。

自分は黒羽にいたとき、マレーシア人受刑者と軽く口論になりましたが、
担当からのヅケがよかったことと、中央計算だったので、見逃してもらえました。

今思えば、ラッキーだったと思います。

by 1852番 (2016-06-29 21:09) 

きりたんぽ

1852番さん、こんばんは。
コメントをくださり、ありがとうございます。m(__)m

貴重な生々しいお話、感謝いたします。
その光景が目に浮かぶようです。
私も1852番さんと近い状況、経験をいたしました。

同衆を殴って・・・というのは何回か目の前で見ましたが、顔の骨が折れてというケースの際は「事件送致」になりましたね。
担当は後になって遠回しに教えてくれましたが「懲役6ヶ月」の増し刑だったらしいです。

「タタミの目を数える」というのも理解できます。
懲罰ではないものの、睡眠時間が長すぎて眠っていられず、フトンの中から見上げた天井の模様の数を数えていたものです。

韓国、中国はいらっしゃいましたが、マレーシアとは珍しいですね。
おっしゃる通り、懲罰にアガるかアガらないかは、担当の「ヅケ次第」
助かっただけでなく、嫌な思いも何度もしました。

またコメントをお待ちしております。
いつもお読みくださり、感謝です。
by きりたんぽ (2016-06-29 22:39) 

一児のかーちゃん

こんにちは。以前、手紙のことで質問した者です( *`ω´)
最近やっと返事がきました。
謎の感染症にかかったり、足を手術したりとイロイロあったみたいです。
お、てことは外の一般の病院に行ったのかな?ワクワクしたのかな?
と、きりたんぽさんのブログを思い出してクスッときました(笑)
本人は生きるか死ぬかの問題でそれどころじゃないかもですが(°_°)

突然ですが、この記事の
「594番きりたんぽ、ちょっと来い!」には笑わせてもらいました。
シリアスなのに名前が(笑)
長々とすみません( ; ; )いつも楽しみにしてます(^L^)
by 一児のかーちゃん (2016-07-05 18:05) 

きりたんぽ

一児のかーちゃんさん、こんばんは。
コメントをくださりありがとうございます。

ご無沙汰しております。
ご報告いただき、うれしいです。
お返事が来てよかったですが、かなりイロイロとヒドイ目に遭われたようですね…
ご本人は自分で病院にも行けない、治療も選べない、そんな環境でナゾの病気になり、メチャクチャ不安になったと思いますよ。
私だったら「死ぬのかもしれない、獄死はイヤだ」と軽くパニくりそうです。
お返事が来たというコトは、回復され、無事な証拠ですよね?ホントに良かったです。

今後は元気に無事で過ごされ、一日も早く出所されますようお祈りしております。
またコメントをお待ちしております。
いつもお読みくださり、感謝です。
by きりたんぽ (2016-07-05 18:22) 

匿名

拘置所でも同じことが、あって。見ていて懐かしく感じます。自分、拘置所で、4か月。執行猶予で、拘置所のみですが、同じことが、ありましたよ
by 匿名 (2018-11-07 13:41) 

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