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刑務所の懲役たち(4)・・・「モタ工」高齢者・障害者が多すぎる [刑務所生活]

長い間、刑務所での医療、診察や治療についてお話ししてきました。

今回は医療を離れて、ちょっとマジメに「意外な刑務所の現状」をお話しします。

刑務所に来る受刑者には、予想しなかった人たちが多いことに驚いたのです。


1.「ズレてる」受刑者が多い
刑務所に入ったことのない皆さまにとって、受刑者のイメージはどんなものでしょう?

いかつい男たち、チンピラ、エゲツない人間の集まりと想像されるのでしょうか?

とにかく何でもアリの怖くて、ヤバい、というイメージをお持ちでしょう


たしかに半分正解ですが、シャバではフツーのカタギだった人の方が多いことも事実

そしてもう一つ、行ってみなければわからないことがありました。

それは「ズレてる人が多いこと」


犯罪者の集まりゆえ、非常識な人間と世間一般から非難されるのは仕方がない・・・

そういう意味の「ズレてる」ではなく、周りと同じく懲役生活をしない、できない

つまり、社会生活が困難なレベルの「ズレてる」がかなりの数を占めるのです。


わかりやすく伝えるために乱暴なコトバを使っていますが、ご容赦ください。

どうも懲役仲間には、作業はモタつき、人の言うことを聞かないヤツらがいるんです。

すべてがキビシく、自由がない懲役生活のハズなのに、彼らは完全マイペース


作業中はわき見一つもできないハズ・・・彼らは平気でキョロキョロします

作業中はひたすら作業に打ち込むハズ・・・彼らは平気で飽きちゃいます

作業中は席を立つことはできないハズ・・・彼らは平気で歩き回ります


刑務所で決められている規則」は、毎日ほとんど守れず・・・

フツーの受刑者ならば、一発で懲罰になってしまうことを平気でやるのです。

でも、悪意があるワケでなく、そもそも規則が理解できないのです。


ですから、彼らにいくら怒っても「なぜ怒られるのかが、わからない」と言う…

話をしてみると、何だか小学校高学年の子どもと話している感覚に陥ります。

そして誰よりも、刑務所生活を楽しんでいるように見えます


あぁ、シャバでは相手にされなかったけれど、刑務所は相手にしてくれるもんなぁ。

衣食住があり、時間も潰せ、彼らにとってはシャバより安全で居心地が良さそう

フツーの受刑者にとっては苦痛でしかないのに、彼らにとってはまるで正反対


「出所してから大丈夫か?」他人事ながら、心配になります。

「でも、デキが悪いからって甘やかされて、ズルいよなぁ」イラつきます。

「そもそも、彼らに実刑喰らうほどの悪行ができるのか」かなりのナゾです。


しかし、同じ工場で一緒に懲役作業をやっているのです。しかも何人もいる

私がいた刑務所の工場が、ズレてる受刑者ばかりを集めているのか?

数はかなり多いことは確かだけれど、出所するまでついにわかりませんでした。


「ズレてる受刑者が、たまたま多かったワケじゃない!」

出所後調べてみたところ、ビックリする実情がわかったのです。



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2.「モタ工」の割合が想像以上!
出所後、アレコレ調べてみたところ、納得するデータを発見。

受刑者は入所時に「知能検査」をさせられます。そこで出るIQ値が興味深い

なんと、IQが70以下が25%もいるという!


通常、IQが70以下からは「軽度の知的障害」と判断され、

つまり受刑者の4人に1人は知的障害アリ

ふて腐れた受刑者にやらせる知能検査で、信頼性はアヤシイものの、衝撃的な数字


だから話が通じなかったり、突然ブチ切れたり…理解不能のヤツらが多いワケだ!

別に彼らを批判や差別するつもりはなく、一緒に作業していると困るんですよ。

作業はロクにできない、勝手なことをし始める、刑務所の懲役とは思えない所業…


もちろん、フツーの受刑者がこんなことをしたら、一発で連行⇒懲罰。

が、そんな勝手なことをやっても、刑務官様は怒るどころか、なだめすかす!

「オイオイ!ココは刑務所だろ?特別扱いはダメだろ!」と思うのですが・・・


実は刑務官様も、初めのうちは怒っていたんです。しかし、ムダと判明

彼らはふて腐れるだけで、全然ビビらない。もちろん行動が改まるワケはない。

いい加減にしろ!と連行⇒懲罰にしても、まったく平気な様子


それどころか、刑務官様に注意され、怒鳴られると、うれしそうにする者もいます。

「かまってもらえた」と逆に喜ぶという、まるで逆効果!

毎日だからキリがない、怒っても逆効果、だから刑務官様も見逃しているという…


絶対的な権力者の刑務官様も、彼らにはかなわない。

問題は、それを見ているフツーの受刑者たちの「士気がダダ下がりになる」こと。

「あのバカはテキトーにやって許されるのに!」と、不満だらけで、一触即発状態に。


言ってもムダとはわかっちゃあいるが、彼らへの態度はキツくなります。

「オメェ何度言えばわかるんだよ!」

「ふざけんな!ちゃんと作業しろ!」


ついついムキになり口論となってしまえば、あちらと違い、こちらは即、連行・・・

マジメにやっている受刑者にはホントに迷惑

そんな逆差別的な「特別扱い」はオカシイだろ?別に分けて収容した方がいいだろ?


えぇ、一応、作業がマトモにできない彼らのために「専用の工場」はあるんです。

それは、刑務所用語で「モタ工」(もたこう)という工場。

「モタ工」のモタは、モタつくというコトバが語源らしいです。


この「モタ工」は、学校では「養護学級」にあたるような存在ですが・・・

知的障害だけでなく、高齢者や身体障害者も一緒に集められる工場で、幅広い。

となると、かなりの人数で、10人20人では済まなくなってしまうんです。


何か問題があれば、全員「モタ工」に入れちまえ!が、できないんですね。

だから刑務所側も「作業ができるか、できないか」で「モタ工」への判断をします。

「知的障害がある」彼らは、身体的には元気。ある程度の作業はできる。


で、結局彼らは、一般の工場に送られ、フツーの受刑者と一緒に作業するのですが・・・

規律を守れず、マトモに作業できない彼らは、一般の工場ではムリなんです。

キビシイ懲役生活を守りながら、彼らを温かく受け入れるのは、まったくの矛盾


彼らにとっても「モタ工」で作業をさせた方が、特別扱いのない懲役生活だろうし、

フツーの受刑者にとっても、不満たまらず、モメごとが起きなくて済みますし、

それを管理・監督する刑務官様も対応に苦慮することもない・・・


刑務所という厳しさが求められる環境で、共生していくことは、真逆の内容

一般社会では、共生していくことを第一に考えるべきなのでしょうが…

ココは刑務所。とりあえずは「モタ工」を増やすしかないのでしょうか?


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コメント 18

ちい

こんばんは。ちいです。
モタ工って言われてる人達は、アスペルガーやADHDを持ってる様な感じがしました。
一般社会でも、アスペルガーやADHDは、適応し辛いのに、刑務所となれば更に、適応出来ないでしょうね。
新しく、アスペルガーやADHD持ちの専用の施設が必要になってきてるのかもしれませんね。

さて、ウチの弟ですが、心配してた、パジャマ畳みですが、パジャマはハンガーに掛けるようになっているので助かってるそうです。
ただ、布団畳みには、まだ慣れないようです(笑)作業も内掃で、体をつかうので、一日中座ってなきゃいけない作業よりラクだと本人は、喜んでいます。
まぁ、これから本格的に暑くなるので、そんなコトを言ってられるのも今のウチじゃないかと思っています。
後、運動会がようで、その練習も張り切っています。
弟はリレーの選手で参加していて、なかなか勝てないようで、最近のショックな出来事だと手紙に書いてありました。
本当に、こうやってみると、刑務所じゃなく何かの合宿に行ってる感じてしまいます。

本人は、仮釈が気になっているようですが、満期日が10月26日なので、色々な手続きに掛かる期間を考えたら、あまり意味が無いように思えます。
(まぁ。1日でも早く出たいのは分かりますが)

月が変わったら、また面会に行くので何か、夏場ならではの、オススメの差し入れの品があれば教えて頂けませんでしょうか?

暑くなってきましたのでご自愛くださいませ。
by ちい (2016-05-26 00:07) 

きりたんぽ

ちいさん、こんばんは
コメントをくださり、ありがとうございます。m(__)m

たしかにモタ工と言われる受刑者には、アスペルガーやADHDくさい人たちがいました。
ただ、刑務所ではわかっちゃいてもイラつくし、モメるんですよね。
中には「オレはアスペルガーだから」と宣言し、開き直って自分勝手なことをするヤツもいるので、配慮しようとか思えないんですよ。

弟さん、パジャマたたみというメンドくさいお作法が省略されたのは良かったですね~
お話を聞いていると、運動会の話だったり、たしかに全寮制の学校で生活しているようです。
たしかに座作業よりも内掃の方が精神的にラクかもしれません。が、これからの暑い季節はほんと、ツラいと思いますよ。
カラダを壊さないよう、お祈りしております。

この時期にぴったりな差し入れは・・・
自由に差し入れができるモノは本・雑誌くらいなので、特にないんですよね。弟さんが好きな雑誌や本を差し入れてあげてください。
強いて言うなら、暑い時期は夏用の靴下、または石鹸の消費が激しいので、石鹸を多めに差し入れると喜ばれるかもしれません。

またコメントをお待ちしております。
いつもお読みくださり、感謝です。
by きりたんぽ (2016-05-26 00:50) 

1852番

こんばんわ。

自分は平凡なサラリーマン生活しか知らなかったので、留置場、拘置所、刑務所にいた「ズレてる」人達の言うことはまるで異世界のことのようでした。

「自分が今まで当たり前と思ってやってきた生活は、世の中のたった一部にしか過ぎなかった」と強く感じたものです。

黒羽では、いわゆる「モタ工」は15工場と16工場でした。

自分がいた舎房と同じフロアにモタ工の連中がいましたので、

配食の際にその人達の部屋の前に行くと、
何とも言えない嫌な臭いがして、
出してくる食器も洗ってないからいつも汚かったことを思い出します。
だからいつもゲソッてやりました(笑)

夜中に寄声を発する人もいたし、
毎晩、大声を出して母親の幻覚と闘ってるやつもいたし。

今思えば、とても奇妙な世界にいたんだなーと思います。

by 1852番 (2016-05-26 21:51) 

洗濯石鹸

コメのお返事ありがとうございます!

嬉しいです(≧▽≦)


きりたんぽさんは
猛者どもの中でもやっぱり
ものすごく賢く冷静に周りを見ていたのが
なんだか、わかります。



最初は誰でも戸惑うし
娑婆と違う世界に驚きはありますものね。



私も慣れてきたら、やっぱりおとなしく
空気を読みながら行動してましたよ笑



だからか院外。という
卒業間近で
優等生な女子に命じられる仕事を、
任命されました。


少年院の近くの場所で
院と作業場の社長が契約した
普通の工場です。

仲良しになった優等生の女子とペアで
外の世界のおばちゃん達と
働きました。


院外生徒は
集団部屋でなく、
個室♪

ペアだから2人で生活を少ししましたよ。


工場のおばちゃん達はちょっと冷たいけど
淡々と一緒に作業しました。


あっ自分の話ばかりで失礼して、
ごめんなさい(>_<)

きりたんぽさん、またおじゃまさせてほしいです。


お身体気をつけて生活してくださいね。





by 洗濯石鹸 (2016-05-27 00:07) 

きりたんぽ

1852番さん、こんにちは
コメントをくださり、ありがとうございます。m(__)m

おっしゃる通りのことを私もイヤというほど味わいました。
社会人として常識だと思っていたことが通用しない、というのは当たり前でした。いかに自分が狭い世界で生きていたか痛感し、自分が甘ちゃんに感じて、情けなくなりました。
キレイごとなど通用しない、嫉妬など負の感情むき出しの世界なので、常に気を付けていないと思わぬところで足元をすくわれます。

「自分ならこう考えるから、相手もそう考えるだろう」と、思うのが、刑務所では大きな間違いですね。
刑務所生活が長くなると、なんでも悪い方、疑う方に考えるようになるので、人としてマズイなぁとイヤな気持ちになったものでした。

奇声を発するヤツ、いましたね(笑)。
夜中もかまわず大声を出すから、タチが悪い。
巡回の刑務官様も「またアイツがやってらぁ」と流すので、調子に乗るし・・・
刑務官様たちも、毎回注意して懲罰にアゲていたらキリがないと、甘やかすので、ガマンさせられるコチラはたまりません。
同じ環境で、同じ処遇で生活している以上、やさしくはなれなかったですね。
配食を「ゲソる」のも、よーくわかります。

またコメントをお待ちしております。
いつもお読みくださり、感謝です。
by きりたんぽ (2016-05-27 09:32) 

きりたんぽ

洗濯石鹸さん、こんにちは。
コメントをくださり、ありがとうございます。m(__)m

興味深いレアなお話をしてくださり、感謝いたします。
よくわかりませんが、女子の施設ではより一層「空気を読む」ことが求められそうですね。
見栄を張らない、余計なことは言わない、常に謙虚に・・・と心がけることがホント大事でしたね。
これはシャバでも同じことなので、シャバがぬるかったのか、いい加減にやっていたのか、反省しました。

相手にわかってもらおう、認めてもらおう、というのはこちらの勝手な期待なので、そう考えて行動するとなんかうまくいかないですね。
洗濯石鹸さんのおっしゃる通り、淡々と働いて、地道に行動で示していくしかないのだろうなと思います。

あのような環境にいると、ペアの個室で生活する、とかちょっとした変化が刺激になりますよね。どうってことないことにすごくテンション上がるので、今考えると恥ずかしいです(笑)。

またコメントをお待ちしております。
いつもお読みくださり、感謝です。
by きりたんぽ (2016-05-27 09:48) 

センニン

ご訪問 & nice! ありがとうございました。
また遊びに来ます。
by センニン (2016-05-27 20:35) 

ぎょうざ

初めまして、

刑務所の中は世間に知られていないことが多いので、刑務所に行った人は皆で中の事を外に公開してほしいです。
そうすれば少しは状況が変わると思います。

また、刑事施設視察委員会にも手紙を書いたりすれば少しずつでも状況が変わっていくはずです。
ここを見ている元受刑者もみんなで声をあげてほしいです。
私も黒羽刑務所視察委員会に手紙を書いて文句を言いました。
匿名でも手紙を出せるようです。

私は宇都宮拘置所には入りましたが宇都宮拘置所に入ったとき不満
拘置所の寝具が古くて嫌でした。
毎日風呂に入れず週に2回しか入れませんでしたが、風呂は週1回でいいと思っていて風呂をパスするのが隣の部屋にいて驚きました。
新聞は受刑にならないと回ってこない。
春になるとコバエが飛んでいる。
冬でもお湯が出ない。
選択は週に3回手洗いするが洗濯機でやってほしい。
廊下に置いてあるストーブが一つの階で一つしかないのでストーブをもっとたくさん置いてほしい。4つくらいはないと殆どの部屋に暖房が届かないはずです。
夏は扇風機を同じくらいの数かもっと多く置いてほしい。
本当は冷暖房としてエアコンを入れてほしい。
時計がない。
夜は水洗トイレの水を流すときにバケツに君である水を使って流さないといけない。(黒羽刑務所の系列の問題点らしい)

本当は、とても古い旧館(東棟と北棟)を立て替えて新館(南棟)と同じように新しい建物にしてほしい。

by ぎょうざ (2016-05-28 09:36) 

ぎょうざさんへ

横入り失礼します。

ぎょうざさんのコメント読んで、最初、「元受刑者は、中のことを公開すれば、状況は変わる」とあったので、
私の解釈は「刑務所という所は、こんなにも不便で大変だから犯罪を犯すもんじゃない」という意味合いだと思って読んでました。

けれど、本当は「施設そのものを改善してほしい。不満でした」ということなんですよね。

その施設にかかる経費は誰が支払っているのかご存知ですか?税金からですよ。
そもそも犯罪を犯さなければ、刑務所に入ることはありません。

私はこのブログを一読者として拝見させていただいています。
刑務所がどんなところなのか興味あありましたので。
私は事件の被害者です。加害者は今刑務所にいます。
殺されそうになりました。わいせつもされました。

被害者からの立場から言わせてもらうと、あなたは「自分勝手極まりない」です。
大変不愉快です。

きりたんぽさん、文句のコメント失礼しました。でも言わずにはいられませんでした。
これからもブログ拝見させていただきます。
by ぎょうざさんへ (2016-05-29 18:16) 

一読者

「ぎょうざさんへ」さんに同意です。

私も凶悪犯罪ではありませんが、犯罪被害者です。
そもそも自分のことが可愛いだけの身勝手な人間だから、刑務所に入るようなことをするのでしょうね…としか思えません。
(もちろん、やむを得ない事情で犯罪に手を染めてしまった人も一部いることは理解しています)

ここは受刑者を応援しようという方が多いようですので、場違いなコメントであることは承知していますが、真に受刑者や出所者の更正を願うなら、(被害者のいる犯罪の場合)被害者への弁済や謝罪ということについても、考えていただきたいと思います。

失礼しました。

by 一読者 (2016-06-02 09:17) 

ぎょうざ

私のコメントに返答がついてうれしいです。

正直に話しますが、冤罪をもらいました。
断言しますが、これは本当です。
客観的に見て犯罪になっていないことで拘置所に入りました。

相部屋になった人も、話を聞く限りでは、冤罪だったようです。
けがをさせたという事になっているが、本当はけがをさせていないようです。
こういう人も拘置所に入っているようですね。
また、刑務所に入っている人の2割くらいは、「本当は犯罪をしていない」のが入っているという話もあるようです。


まぁ、私の事はどうでもいいですが、犯罪をしたから環境が悪いところにいてもいいとは思えません。
拘置所に入って一番思ったことは、「やはり宅間守のような人間は拘置所のような劣悪な環境から出てくるのだな」という事です。
宅間守は死刑になりたいから殺人をしたと言われていますが、宅間は刑務所を満期出所していると思いますから、刑務所でも悪かったのでしょう。


また、
宇都宮拘置所は、きりたんぽさんが書いているほど悪い環境ではありませんでしたし、拘置所の職員(何で先生と呼ばせるのか?)も悪い感じはしませんでしたし、食事はソコソコおいしいし温かい食事が出ましたし、宇都宮名物のレモンミルクなるものまで出ました。
しかし、施設が60年くらい前のままなので、冬は死にそうでしたよ。
悪い事をした人とはいえ、なんでそんな所に置かないといけないのでしょう。
拘置所に入った感想を述べるなら、拘置所で犯罪をする人を養っている感じがしました。


by ぎょうざ (2016-06-02 19:09) 

ぎょうざ

連投ですみません。

本当なら一つの投稿にするべきでした。


それで、刑事施設視察委員会というのは監獄法が変わった2005年以降に出来たようです。
しかし、刑事施設視察委員会は殆どの受刑者には知られていないと思います。
理由は簡単で、備え付けの冊子に刑事施設視察委員会の事が書いてありますが、殆どの収容者は冊子なんて読まないからです、流石は悪党。

また、刑務所は社会インフラですからないと困りますし、時代に合わせて変わるのはどんな所にも言える事だと思います。

ですが、世の中は理屈だけでなく感情もありますから私の意見を聞ける人ばかりではないでしょうね。

しかし、あの環境にいると犯罪をしたくなる人の気持ちもわかる感じがします。
相部屋になった人が殺人で捕まったようですが、拘置所に入ってから「自分の環境が悪いので他人が困ればうれしい」と思ったようです。
これでは受刑者の更生の可能性は殆どないでしょうね。
代替え策がないので仕方なしに刑務所に入るだけでしょうけど、これでは何のために刑務所に入るのでしょう。
罰を受けるという話を受け入れない人もいます。
by ぎょうざ (2016-06-02 19:19) 

V(-¥-)V ごとう さとき

刑事施設の改善に不満を持たれている方がいらっしゃるようですが、それは感情論でしょう。
それに今回「ぎょうざ」さんがコメントした刑事施設は
“拘置所”
だという点を見逃してはいけません。

拘置所に収容されているのは、基本的に
“未決の被告人および被疑者”
です。
細かい事を言えば判決後の既決囚や、懲役として施設内の雑務を行う受刑者も居ますが、施設の運用目的は未決者の収容になっています。

つまり拘置所内で拘束されている人の大部分は
“推定無罪の人”
なのです。

事実、その後の裁判で無罪を勝ち取る人もいるわけで、そんな施設の住環境が、こんなにヒドくていいのか?
と「ぎょうざ」さんは言いたいわけです。

近代刑法のルールは、“犯罪者”となるのは、裁判で有罪が確定した後の話です(判決が下された直後ではないことに注意)。
刑務所と拘置所の違いを知って、もう少しクレバーな発言しましょう。

ちなみにボランティアで刑事施設の相談をしていますが、刑務所の処遇も、犯罪者だったら、どんな仕打ちを受けてモノいいのか?と疑問に思いたくなるほど劣悪です。
「受刑者に人権などない!」
と仰るのなら、それはそれで個人の自由ですが、自分自身や家族、あるいは友人が刑務所にブチ込まれる可能性はゼロではありません。

交通事故を代表とした、自分のミスで誰かを殺してしまった場合、かなりの確率でムショ送りでしょう。
その時、刑罰以外で聞かされていないような、劣悪な住環境を強いられる理不尽さを想像してみてください。

by V(-¥-)V ごとう さとき (2016-06-03 15:40) 

通りすがり

推定無罪の人も収監されている「拘置所」の方が
刑が確定した人物だけがいる「刑務所」より
住環境も処遇も悪いってのはそのとおりですね。
基本的に拘置所は短期(数ヶ月しかいない)
刑務所は長期(年単位で収監)という滞在時間の違いも
あるんでしょうけど。
自分は両方入ってしまったクズですので
あれこれ言うのもどうかと思うんですが
拘置所の段階では他の方もおっしゃる通り
裁判で無罪を勝ち取る
(まあ長期滞在しないといけないわけですが)
人もいれば、初犯や微罪などで
執行猶予がついてシャバに出る人もいるわけです
そこが刑務所より劣悪な環境だってのは
改善した方がいいと思います。
徹底して無罪を争って戦うような人は
拘置所で長い時間を過ごさなければならないんですから。
刑務所は罪が確定した以上、仕方ないという
見方もできますが、拘置所はいつあなたも
罪をおっかぶせられて
行く可能性がないとも限らないわけですし
by 通りすがり (2016-06-05 03:41) 

ぎょうざ

こんなのを見つけました。
これは古い話らしいですが、浦和拘置所の実態ですか。
http://keimu.itlawyer.jp/yokohama2.php


木島香苗がブログを書いているのは知っていましたが、木島香苗のブログは克明に描いてあるのですか、凄い。
http://blog.livedoor.jp/kijimakanae/


拘置所、留置所で会った変な人たちの事を少し入れておきます。
きりたんぽさんはもっと色々な人を見たでしょう。

留置場
鼻くそをほじくったら、その手を自分の服にこすりつける。
食事のときに口を開けて食べる。
他人の布団に入っていく。
シャワーの浴び方を知らない。
自分のパンツを相部屋の人間にプレゼントするし、受け取る側もとてもうれしい。
一日中寝ている。
やたらテンションが高い。

拘置所
シャンプーを持っているのに、なぜかシャンプーは頭を洗う時に使わず髭剃りのシェービング変わりにしか使わない。
水を出した後に蛇口を絞められない。
三桁の引き算が出来ない。


また、拘置所の運動の時に出会った爺さんに聞いた話ですが、虐められた時は、揉めて看守に聞こえるようにすると虐める側が次からやらなくなるので虐め対策には結構有効らしいです。
懲罰は虐めた側が受けるようです。
また、これは留置場で出会ったムショ帰りの人にも聞きましたし、刑務所の工場が本当に嫌になったら風呂の時に自分の眉毛をそってしまえば懲罰を受けて別の工場に移動する事が出来るようです。


また、犯罪被害者の話を聞いてみると被害者が悪いという事も結構あります。
だから何の関係もない人に犯罪をする通り魔は悪いと言われるのです。
世の中、色々あり、一つの事だけでは物事を判断する事は出来ないと思います。
by ぎょうざ (2016-06-05 13:49) 

きりたんぽ

「刑務所の工場がイヤになったら、フロの時に自分の眉を剃ってしまえば、懲罰を受けて別の工場に移動できる」
と、コメントしてくださいました。
たしかに、この手でまんまと他の工場に移れるかもしれません。(私はまゆ毛を剃って懲罰は見ませんでした)
が、しかし、そこは刑務所。甘くない。
反則行為の後の「取り調べ」において、どうやらこの受刑者は今の工場にいたくないらしいと見抜かれることも多いんです。
そうなると、懲罰はしっかり喰らって、その後は元いた工場に戻ることになります。そんなにカンタンにはいかないようです。

by きりたんぽ (2016-06-05 14:19) 

きりたんぽ

通りすがりさん、コメントをくださりありがとうございます。
とても冷静な分析のコメントにて感謝いたします。
刑務所と違い拘置所は誰でもブチ込まれる可能性があるという話、私も同意です。

推定無罪の原則は拘置所ではあまり配慮されていないという点も、問題だよなぁと感じていました。
by きりたんぽ (2016-06-05 14:26) 

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道路族とかも同じだな何をどうしたら悪いかわからない それがシャバがムショかの違いだけ
by お名前(必須) (2017-01-21 11:38) 

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