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出所後の就職活動③・・・保護司との付き合い方「信用していいの?」 [出所後]

このところ、「仮釈放で出所する」出所前・出所後のお話をしています。

今回も引き続き、出所後のお話をしますが、ちと地味な話。

しかし、仮釈放で出所後は避けられない「保護司」についてお話しします。


どうして「保護司」の話をするか、と言いますと・・・

保護司は一応、相談に乗ってくれる味方、満期日までの親?先生?代わりですが

本気で怒らせてしまったら、通報され、刑務所に逆戻りにされる可能性もあるのです。


「味方かな?敵かな?」

面倒を見てくれなさそうだし、頼り過ぎてもダメだろうし・・・

ナメきって、ふざけた態度をとっていたら、刑務所送りにされそうだし・・・


一番良いのは、放っておいてくれることなんですが、保護観察期間中

つまり、刑の終了日(満期日)まで

保護司とは、イヤでもお付き合いしていかなければなりません


というワケで、この異常に近すぎる監視人をよく知っておきましょう。


保護観察所で就職の相談をした、前回の記事は

出所後の就職活動①・・・保護観察所は就職のあっせんをしてくれるのか?

出所後の就職活動②・・・協力雇用主を利用して、前科者も就職ゲット?

に、詳しく書きましたので、こちらをご覧ください。


4.保護司との付き合い方
仮釈放で出所すると、まず帰住地の「保護観察所」に直行するよう命じられます。

身柄引受人と雁首揃えて、まるで中学生の三者面談のように、面接をするワケですが

「困ったことがあれば、まず保護観察所に相談を」と言われます。


たしかに、連絡すれば相談に乗ってくれて、ウソではないのですが、実際のところ

この後、保護観察所に行くことや、保護観察官と話すことは

ほとんどありません


実際に、面接し、相談するのは、保護観察所から紹介される

帰住地近くにいる保護司なんです。

今後、刑の終了日(満期日)まで、月2回の面接で、お付き合いしなければなりません


現実は「困ったことがあれば、まず保護司に報告・相談」が正しいです

保護司はお役人ではありません

帰住地の地元に関わりの深い人が、法務大臣から委嘱されたボランティアです。


それはエラくて、すばらしいことなんでしょうが

誰でも知っている地元の名士や、世話焼きジイさん・バアさんなら要注意です。

何せ顔が広いですから、みんなが知っていて、保護司だということも知られている


と言うことは、その保護司がお家に訪問に来ただけで

「あのお宅は、刑務所帰りの犯罪者がいるのね」

と、近所にバレてウワサが立ち、自分だけでなく、身柄引受人にも迷惑がかかります


こちらから出向いて、外で保護司と面接ということになっても

やはり顔の広い保護司ですから、どこへ行っても見つかってしまう。

そんな保護司と一対一で話していたら、出所者だということはバレバレです。


というワケで、近所にバレたくない、身柄引受人に迷惑を掛けたくない、のならば

保護司とよく相談して、かなり慎重に月2回の面接を考える必要があります。

田舎であれば、なおさらです。場所や時間を工夫するしかありません。


もう一つ。保護司は委嘱されたボランティア、篤志家のワケですが

すべてが慈愛と善意に満ちているわけではないのが、世間であり、人間です。

中には、地元で議員をされている方なども保護司をされています


もちろん、出所者の社会復帰を支援しようと働いてくださる、エライ方でしょうが

自身の政治活動のため、アピールのため、肩書のため、引き受けているだけで

出所者に対して実は、非常にキビシイ態度の保護司もいるのです。


保護司は守秘義務があり、出所者の個人情報を外部に漏らしてはいけない決まりです。

しかし、こんな地元の有名人や、腹の中は違って犯罪者にキビシイ人たちが

100%個人情報をしゃべらず、守ってくれると言えるのでしょうか?


悪意はなくても、たくさんの人と話す機会がある人達ですから

「そんなつもりはなかったけれど、ついうっかり」

「奥さん!ここだけの話だけど・・・」と親しい人に話してしまう可能性はあります。


ボランティアである保護司を悪くは言いたくないですが、何かあってからでは遅い。

もし個人情報が漏れてしまっても、罰則があるワケでもなく、証拠もない

誰も守ってはくれないので、自分で自分の身を守るしかないのです。


くれぐれも、月2回の面接は、場所と時間を考えてから、決めること

そして、必要以上ペラペラと自分とガラ受けの情報をしゃべらないこと

保護司に感謝は必要だが、過信や依存は禁物だということです。


で、月2回の「保護司との面接」とは、どんな話をするのか?

「おめぇまた悪さ企んでねーよな?」

とか、腹の探り合いをするのでしょうか?


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5.「とにかく就職しろ!」の保護司
仮釈放で出所した者の義務である、月2回の面接とは、どんな話をするのでしょうか?

周囲の話を聴いていると、ほとんどの場合で

保護観察官も、保護司も、とにかくしつこく

「何でもいいから、就職しろ!」

と、言ってくるのがフツーだそうです。


とくに、月2回、ずーっと会うことになる「保護司」はうるさいです。

何とか、仮釈放の期間が終了するまでに就職させようと、迫ってくる。

但し、保護司は就職に口出しはするものの、紹介をしてくれるワケではない


口は出すけど、手は貸さない

現実はキビシイわけです

保護司はせいぜい、ハローワークに一緒についてきてくれる程度


って、子どもじゃないんだから、ついて来てくれなくていいよ!

そんなことはいらないから、保護司さんのコネで働き口を紹介してくれ!

と、ツッコミたくなるところですが、これが標準だそうです。


一方で、就職とは何の関係もない「自己啓発本」を強制的に読ませて

「読書感想文」の提出を求めてきたりするワケです。

相田みつをの「人間だもの」を渡された時は、悪い冗談だろ?と思いましたよ。


「犯罪をしたっていいじゃないか、人間だもの。 みつを」

なんて、妄想の文章が頭の中に浮かんでしまい、マジメに読めません。

それにしても、「人間だもの」は最強のセリフだな・・・


読書感想文以外にも、保護司によっては

1ヶ月のカネの使い方を報告せよ、と家計簿の提出を求めてきたり

毎日日記をつけることを求めてきた、という保護司もいます。


まるで小学校か中学校の先生です。

これを三十路、四十路のオッサンに対して要求するのですから、悲しくなります。

いや、悲しくなる、ではなく、それはオカシイとゴネたこともありました。


「全力で就職活動をしろ!」と言いながら

同時に、就職には何の役にも立たない日記や感想文をやらせようとするのです。

思わず、「そんなヒマなどない!」とゴネた(拒否した?)ワケです。


この辺は断っても良いと思いますよ

コトバは悪いですが、保護司が、出所者のためにやらせるのではなく、

保護観察所に対して、報告書を書くために必要だからやらせているだけなんです。


とまぁ、元犯罪者が、仮出所で出してもらったクセに、何を言っているんだ!ですが、

自分の身は自分で守り、自分の将来は自分で考えないと、ダメだということです

保護司はほぼ、見守っているだけですから・・・



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新参保護対象者

特別遵守事項に「医師の指示に従うこと」
ってあるのに、
表彰マニアの名士の爺さんが、保護司になっちまって、
「精神病は甘えだ。処方箋を飲むな。覚せい剤と同じだ。」
こんな事、言ってきたから、
保護観察所に、一般と特別の遵守、どっち守ればいいか、相談しちゃいましたよ、手紙で。
電話つながらないから。
しかも、薬物依存関係ない事件だし。
薬物依存症じゃないし。
by 新参保護対象者 (2019-04-29 22:40) 

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