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刑務所の差し入れ「本・雑誌」について(1)・・・検閲で不許可になる本は? [差し入れ]

前回は、刑務所の差し入れについてまとめてみました。

刑務所は、判決が確定して、懲役を勤める場所なので、

差し入れの制限が一段キビシクなります。「ダメなモノはダメ」で判断・・・


刑務所は差し入れが可能なモノが少なく、かつ、

書籍以外は刑務所で指定されたモノに限る

ということをお話ししました。


刑務所の差し入れできる/できないモノについては、前回の記事

刑務所の差し入れ・まとめ・・・懲役の人、既決(判決確定)の人の場合

を参考にして下さい。


持ち込みのモノで許可されるのは、出所時の私服、書籍、切手くらいです。

今回は、ほぼ唯一と言ってもよい、持ち込みのモノで許可される差し入れ

「本・雑誌」について、どんな本・雑誌が差し入れ可能なのか?をお話しします。


どうして検閲をするのか?とイラッとしますが、それは受刑者だから仕方ない・・・

刑務所生活が始まった頃は、検閲は相当キビシイのでは、と勝手に想像していましたが

フタを開けてみれば、意外とキビシクはないです。


法律上でも、あまり厳しく制限してはいけないことになっているからでしょうが、

長い間刑務所生活をして、検閲の結果をウォッチしていると、まぁ勝手なモノ。


犯罪につながる内容、反社会的集団の活動の紹介、手口を紹介しているモノ

こういう書籍は「不許可」になってもしぶしぶですが、まだ納得がいきます


実は、刑務所にとって都合が悪いモノ、これも検閲で「不許可」になるんです。

刑務所内部のことを書いたモノ、刑務官の不祥事が書かれたモノ

こういう内容の書籍も、あっさり「不許可」になります。納得いかない!


その検閲ですが、長年刑務所にいると、その傾向がわかってくるのですが、

残念なことに、刑務所によって許可・不許可の基準がバラバラなんです。

だから、正確なことが言えないのが、もどかしく、悔しいです。


検閲を行っている、教育部門のおエライ刑務官様の判断次第のようなのです。

「このエロ本は、テッパンで入るから大丈夫だよ、グヘへっ」

と、安心しきって注文していたものが、いつまでたっても届かない。


そのうち、「この本は、検閲の結果、不許可にする」と通知され、ガックリ

新年度になると、検閲の担当も変わって、こういうことがよく起きました。

「昨年は大丈夫だったのに、今年はダメになるなんて…」刑務所あるあるです。


差し入れならまだ良いが、なけなしの自費で購入した場合は悲惨ですよ。

検閲で「不許可」の通知後、おカネは払うが、出所時まで領置され、読めないんです。

こういう本って、エロ本とかで、出所後には絶対に見ないようなモノなんです。(笑)


それでは、偏見と独断に満ちてはおりますが、

「差し入れ本・雑誌」の検閲不許可マニュアルをどうぞ


【検閲で「不許可」の可能性が高い】

①反社会的集団・暴力団の活動紹介
週刊誌でも、暴力団の上層部の行事、活動、武勇伝とかを紹介する記事があります。

その部分の記事は、切り取りか、黒塗りになります。イヤなら領置でおあずけ

元組長さんが書いた自伝は「不許可」になっていました。

この辺りの本はゴマンとありますが、まず検閲を通らないでしょう。


後半も、不許可本の紹介を続けます。


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②刑務所体験記なるモノ
実際の懲役経験者が書いたエッセイ、ノンフィクションは入りにくいです。

例)刑務所なう(堀江貴文著 文芸春秋)←長野刑務所以外は入るらしい?

名もなき受刑者たちへ(本間龍著 宝島社)

人を殺すとはどういうことか(美達大和著 新潮社)

一方で、懲役経験者でない人が書いたノンフィクションは、ほぼ入ります

例)元刑務官が明かす刑務所のすべて(坂本敏夫著 文芸春秋)

ニッポンの刑務所(外山ひとみ著 講談社)

例外)獄窓記(山本譲司著 新潮社)この方は懲役経験者ですが、入ります。


③エグいアダルト雑誌
エロ本は基本的に入ります。印象として、8割方は検閲を通ります

安定してダメなジャンルは確実にありまして・・・

ア◯ルが写り過ぎているモノはダメ

SMモノ、レ◯プものはダメ

コンビニで売っているレベルは大丈夫

その程度しか、言えないのですよ。ホント検閲の基準がコロコロ変わるので・・・


④犯罪の手口を紹介?する本
犯罪者、加害者の体験談のノンフィクションは結構ダメですね。

実話ナックルズ:(ミリオン出版)オモシロいのに、ほぼ100%入りません。

GEKIDAS 激裏情報@大事典:(三才ブックス)これも100%ダメ。

新版アリエナイ理科:(三才ブックス)毒殺方法と原爆の作り方がダメか?

以上に挙げた本のように、露骨に犯罪の手口と受け取られるモノはダメですねぇ。


裏モノJAPAN:(鉄人社)以前は大丈夫だったのに、今はキビシイ。

ラジオライフ:(三才ブックス)警察の取り締まり特集の時はまずダメ(笑)

これらの本はオモシロいので、大好きで、購入してましたが、リスクが高い!

入るか入らないかわからないので、ドキドキしながら検閲の結果を待ちました。


覚せい剤、大麻などの薬物に詳しい本も、「不許可」の確率が高いです。

かなり大まかな紹介ではありますが、参考にして下さい。

検閲で「不許可」になるのはこの程度なので、ほとんどは大丈夫なんです。


安く送るには?たくさん差し入れするには?もし不許可になっても大丈夫?

このような書籍の差し入れにまつわる疑問はあるかと思います。

次回は、本・雑誌の差し入れについての裏ワザ・裏情報をお話しします。



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コメント 8

さくらこ

きりたんぽさん、こんばんは。

いつも参考にさせていただいています。
わたしも差し入れで例で挙げられていた、『元刑務官が明かす刑務所のすべて』を差し入れしました。
参考になると喜ばれました。ありがとうございます。

さらにもうじき実刑確実なのではなむけのために『決定版 刑務所辞典』も差し入れし、手元に届きました。
元受刑者の著書でしたがOKでした。

他の本や漫画は宅下げし、この二冊は次も持って行くと言っていますが、懲役に行っても引き続き読めるのでしょうか。
よろしければまた教えてください。
by さくらこ (2016-02-23 00:22) 

きりたんぽ

さくらこさん、こんばんは

コメントをくださり、ありがとうございます。m(__)m
少しはお役に立てたでしょうか?

そろそろ「既決」になりそうなんですね。
拘置所も赤落ち(既決になること)すると、いったんすべての私物が引き払われます。
改めて持ち物の検閲をされるんですよ。
本も検閲をされ、既決になるとダメなモノもあるようです。(私は気づきませんでしたが)

本に関しては、未決→既決でのギャップより、施設によってのギャップの方が大きいと思います。
刑務所に移送されたら、そちらでは「不許可」になるものも当然出て来ますので、運次第です。
今のうちにサッサと読んでしまい、必要な個所はノートにメモを取っておくことをおススメします。

「刑務所のすべて」は大丈夫だと思いますが、「刑務所辞典」は何とも言えませんねぇ…

またコメントをお待ちしております。
いつもお読みくださり、感謝です。
by きりたんぽ (2016-02-23 02:17) 

さくらこ

きりたんぽさん、お返事ありがとうございます!

施設によって、面会などにも差があるようですが、私物、本にも差があるのですね。勉強になります。さっそく教えてあげることにします。

また宅下げ申請をしたようです。またまた色んなガラクタ、、、を宅下げされそう、、、(汗)
今度は紙袋を用意しなくては。前回は透明袋で渡されたので(恥)

また、よろしくお願いいたします(^_^)






by さくらこ (2016-02-23 17:49) 

きりたんぽ

さくらこさん、こんばんは(^^)/

コメントありがとうございます。m(__)m
「またまた色んなガラクタ…」という件に、思わず笑ってしまいました。
自分も「どうしてこんな本、わざわざ宅下げしたんだ?」と出所後の今になると思うようなことがありました。
中にブチ込まれている人間にとっては「貴重な財産」に思えるのですが、外にいる人からすれば「ガラクタ」に過ぎないんですよねぇ。

どーでもいい細かいことにこだわるという受刑者の性質上、コッソリ捨てたらブチ切れると思いますので(笑)、お手数ですが保管してあげて下さい。

またコメントをお待ちしております。
いつもお読みくださり、感謝です。
by きりたんぽ (2016-02-24 00:58) 

さくらこ

きりたんぽさん。こんにちは。

あれからヤツは懲役になりまして、結局、差入れした「刑務所のすべて」と「刑務所辞典」の本とも『不許可』になってしまったようです。(未決のうちに差入れ出来ててよかったー)
ヒートテックもダメだったようです。(黒だったからかな?)また、これらも宅下げ予定です。タオルも刺繍が入っていたから、無地のものに未決のうちに差入れしなおしました。
雑誌は廃棄になるようで、毎週購入していた週刊誌を廃棄させられるのはひどく残念そうでした。(やっぱりこれも貴重な財産?)

それと、無事に友人でも外部交通、手紙と面会が受理されました。内妻で申請しようとしたようですが、無理せず友人で申請してよかったです。帳尻が合わないですしね。ホッとしました。

きりたんぽさんのブログで事前にわたしの心構えもいくばくか出来ていたので、本当に助かりました。

これからも参考にさせて頂きます。ブログ楽しみにしていますね。どうぞよろしくお願いします。
by さくらこ (2016-04-15 12:11) 

きりたんぽ

さくらこさん、こんにちは(^o^)
コメントをくださり、ありがとうございます。m(__)m
お元気そうでなによりです。

うーん、差し入れは残念でした。
やはり施設間で差があるのは確かなようです。
施設によっては「刑務所のすべて」や白のヒートテックシャツは許可になったんですがねぇ……
色々と配慮しての差し入れ、お疲れさまでした。

雑誌に関しては、シャバであれば「何だこんなモン、捨てちまえ」と思うようなものでも、廃棄にするのがすごく惜しい気がするんですよね。
懲役をやっているとモノのない生活でどケチ根性が染み付くのは「懲役あるある」かなと思います。

面会が大丈夫というのはホントに良かったです。
施設によっては親族の面会しか許可しない所もあります。
懲役たちにとって、面会は一番うれしいイベントだと思いますので、さくらこさんもたまには面会に行ってあげてください。
私も面会にてシャバの人に会い、会話をすると「生きている実感」を感じ、今日・明日と頑張ろうと前向きになれました。
こんなブログでも少しはお役に立てていれば、とてもうれしいです。
またコメントをお待ちしています。
いつもお読みくださり、感謝です。
by きりたんぽ (2016-04-15 12:47) 

心配

初めましてきりたんぽさんのブログを読んで刑務所とはこんなに外の世界とは違うのかこんなに苦しんでやっと刑務所まで辿り着き
私に手紙をくれているのかと初めてわかりました
全部読みましたが私には想像もしていなかった事ばかりで涙がとまりません無知過ぎた自分が情けなくなりました
きりたんぽさんのブログをみつけていなければ
無知なままだったろうと思います
ありがとうございますこれからもブログ楽しみにしています
鳥取刑務所に今日 励ましの手紙と自分があまりにも無知過ぎだった事を書いた手紙と
本を3冊差し入れに送りました無事に3冊本人の手元に届いてくれる事を願っています
by 心配 (2017-12-11 11:55) 

きりたんぽ

心配さん、はじめまして。
コメントをくださり、ありがとうございます。m(_ _)m

どのような事情があるのかは存じ上げませんが、ご自分を責める必要はありません。
言えることは「懲役は例外なく、本の差し入れは大喜びする」というコトです。
本の差し入れ、メチャクチャ喜んでいることと思います。
外の人が気にかけてくれている、それだけでも懲役にとってはありがたいです。
by きりたんぽ (2017-12-16 22:52) 

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