前回、
ひき逃げ死亡事故により、懲役11年を喰らったMくんをご紹介しました。
今ごろになって、被害者遺族から
損害賠償請求の民事訴訟を起こされたのです。
なんと、その額1億2000万円。
いつもヘラヘラ、でくの坊のMくんにそんな返済能力があるとは思えません。
でもMくん、慌てていないんだよなぁ。
事の重大さに気づいていないだけなのか? 続きをお話しいたします。
E.届かない方が良い手紙もあります
4.自己破産で一発逆転?
「いやぁ、被害者遺族から訴えられちゃいました、うへへ」
なんと!手紙は裁判所からで、それも民事訴訟の書類かよ!
一番届いて欲しくない手紙だな・・・
やっぱり来たよね、民事訴訟
忘れたころに、超高額損害賠償請求
見かけない金線(幹部職員)が来た時点で「良い出来事」のワケがないよな。
思いもよらぬ良い事は絶対に起きないけれど、思いもよらぬ悪い事は起こってしまう。
なんてったって、ここは刑務所だもん。
ようやく刑務所生活が落ち着いてきたと思ったら、1億2000万円の請求かよ!
もし、自分だったらと思うとゾッとするが、Mくん、慌てるそぶりも見せない。
気になって、しばらくした後、Mくんにどうなったか聞いてみた。
―――Mくん、裁判の件、どうしたの?何とかなった?
「いやぁ、弁護士に頼みました。自分じゃ何もできないっすから、うへへ」
―――そうなんだよねぇ。刑務所入っちゃうと、民事裁判は出られないからねぇ。
「でも、なんとかなりそうっすよ。意外と大丈夫でしたよ、うへへ」
―――1億2000万円が、なんとかなりそうだ、って言うのかい?スゲエな!
「いや、そんなカネないっすよ。ただ、弁護士は払わなくていい、って。うへへ」
―――払わなくていい、って踏み倒せるモノなの?
「あぁ、弁護士は払えないものは払えないんですから、大丈夫って、うへへ」
―――それ以前に、損害賠償の請求は100%認められる判決が出るでしょ?
「弁護士も『損害賠償の請求はほぼ100%認められる』って言ってたね、うへへ」
―――じゃあ、損害賠償請求の判決を、拒否できる何かがあるってことだね?
「よくわかんないけど、自己破産しちゃえば大丈夫、って言ってたよ、うへへ」
―――その手があったか、Mくん。
でも、そんなにカンタンに自己破産できるの?
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Mくんは、損害賠償請求の1億2000万円は楽勝だ、と言うのだ。
―――どんなワザを使ったのよ?
「いやぁ、もう自己破産したよ。なんか、もう払わなくていいみたい、うへへ」
―――自己破産ってそんなに簡単にできるモノなの?
「えっ?弁護士の言うとおりにして、任せちゃったからわかんない、うへへ」
カンタンに自己破産できるんだ!
それならば、いくら裁判所から判決が出たとしても、
「ないもんはない!」と突っ返せるワケだ。
まぁ、弱冠20歳で刑務所のMくんが1億2000万円を持っているとは思わないが。
つまりは、返済能力がないことが認められて、
免責。チャラってことか。
被害者遺族は、とりっぱぐれるということか・・・これはこれでなんだかなぁ。
1億2000万円が高いかどうかは、よくわからない。
被害者の女性がまだ若く、生涯賃金に換算すれば、この額は高くないと思われる。
ただ、一括では払えないよな。
でも、分割ならば、どうだろう。払うべきなんじゃないか?
でも出所まではまだ10年近くあるわけだし、分割でもキビシイ額か?
ここで問題提起する気などさらさらないが、なんかスッキリしないなぁ。
ちなみに、この
自己破産というのはちゃんと理由があれば認められるらしい。
自己破産を繰り返すとか、ギャンブルでムチャな金遣いとかでなければOKらしい。
何かが剥奪されるとか制限されるとかのデメリットも少ない。
まだまだ10年近くも刑務所にブチ込まれているMくんからすれば、
デメリットなんてほぼゼロ、メリットしかないだろう。
あれ?これって、フツーの人なら、「どん底に叩き落とされる」手紙なのに・・・
「一発逆転、うっちゃり」の巻
みたいになってしまった・・・
Mくんがすごいんだか、懲役たちは転んでもタダでは起きないのか、
後味の悪い、あまり紹介したくないエピソードであるが、
これが現実。
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2015-06-30 17:00
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