理不尽の城・調査センター⑧・・・刑務官様はどうしてエラそうなのか？

前回、刑務所での「神」刑務官様について、基礎知識をお話ししました。

これから何回か、前座の刑務所、「調査センター」本丸である、

「センター工場」の刑務官様についてお話しします。


今回はまず、刑務官様はどうしてエラそうなのか？　を

元懲役、元受刑者の私が、偏見と独断で分析いたしました(笑)。

こんなアホなこと、書いている人間はいないだろうし、

絶対間違いない、と自信アリです。


1．どうしてエラそうに見えるのか？
刑務所内では、刑務官様は「神さま」です。


神さまですから、おっしゃることは絶対なのですが、

カッコつけたいのか、本気で考えているのかわかりませんが、

威厳を保つため？エラそうに、おコトバを放たれます。


エラそうな言い方もさることながら、制服がそれを演出しているんですね。

とくに、制帽。　

あのやたらと上に広がった帽子が威圧感抜群なのです。

軍人、警察官、刑務官・・・ナメられたら困る職業はみんなこの形ですよね。


んで、あの制帽は自然と目深にかぶるようになっていて、かつツバが大きい。

相手を見るためには、自然とアゴをあげて、上から見下ろす形になる。


つまり、懲役から見ると、意図せずとも「上から目線」の出来上がりで、

かつツバで目のあたりが影になるので、目つきが鋭く見える、という効果も。

勝手な分析ですが、スゲェ、よくできた代物だと思いました。


この格好で

「おめぇは懲役なんだよ！刑務官の言うことは絶対なんだよ！」

と、怒鳴られるわけですから、フツーは逆らえないですよ・・・


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2．「たった4週間の辛抱だ！」
選ばれし者たちだけがブチ込まれる、前座の刑務所「調査センター」。

なぜか、27歳未満の若者、生命犯、性犯罪、の者だけが送られます。


他の条件の受刑者なら、刑務所に送られて、落ち着いた生活を送れるというのに・・・


受刑者の詳しい行状を調査するという名目で

「センター工場」という新入訓練工場にて、4週間シゴかれます。


何で不満タラタラかと言うと、

この後刑務所に送られたら、またそこで「新入訓練工場」2週間シゴかれるんです。

何で、もう一回、いや二度もこんな目に遭わなきゃならんのよ・・・



さて、センター工場の目的は、受刑者の行状、性格などを把握、分析が目的です。

別に、新人の懲役としてシゴくのは、刑務所に送ってからでもいいはずじゃ？


声出し、諸動作、行進、

こまかーいところまですべて指導、覚えさせられます。


「おめぇら、声が小せえんだよ！全力で出せ！」

「おめぇ、今どこ見ていた？何で目をそらした？あぁん？」

「おめぇ、やる気がねぇのか？刑務所に何しに来ているんだ？」

「おめぇは懲役なんだよ。勝手にやって良いことなんかねぇんだよ！」


さんざん、どうでもいいくだらない指導と、罵倒を受けた後、

お約束のように必ず、刑務官様が言い放つおコトバがコレ。

「たった4週間の辛抱です」

「長い人生の中、たったの4週間なんだから、つべこべ言わずガマンしろ」

「後で行く刑務所で、この経験は役立つはずだ」

「刑務所では、センター工場の出身ということに、泥を塗らないように」


もう、その理屈のワケが分かりません。


まず、刑務官様自身が、「ここは理不尽でキビシイ」と認めちゃってるし、

期間限定だからあきらめろ、と言うなら、フツーの厳しさでやればいいワケで、

センター工場は母校でも何でもないし、名誉も看板もないワケです。


どうせ後で、何か問題を起こしたら、

「センター工場の刑務官はどういう教育をしているんだ！」

と、他の刑務所から言われるのが怖くて、やってるんだろ？

と、卑屈な受刑者の私とかは、勘ぐるのでした。


次回も、刑務官様のありがたいおコトバを続けます。もっとスゴイです。


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タグ：刑務官 調査センター 分類