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理不尽の城・調査センター⑥・・・シゴキはホントにあるのか? [分類・調査センター]

前座の刑務所、「調査センター」

その本丸 「センター工場」にブチ込まれて、4週間の訓練?調査?生活です。


出所した今も思うのが、

「あそこでの訓練だか調査だかって意味あるのか?」です。


その人の性格や行動で、行く刑務所を振り分けているわけではないし、

新入訓練は、また送られた刑務所で、2週間もやるんですよ!


さて、気になるのは、調査センターのような新人の懲役を受け入れるところでは、

「シゴキは本当にあるのか?」

ということです。


この21世紀の日本で、人権尊重が叫ばれているご時勢、

「そんなもん、マンガの中の話で、実際あるワケねーだろ!」

と思うでしょ?


結論から言うと、シゴキはあります

STAP細胞のように「ないのに、ある」とは言いません。

今回は、その「シゴキ」のお話しをします。


1.懲役の若造にシゴかれます!
「シゴキ」というと、どんなものを想像しますか?

炎天下の中、竹刀を持ったオヤジに怒鳴られながら、ひたすら走らされる・・・

水を飲むことは許されず、ひたすら基礎トレーニングをやらされる・・・

そんなイメージでしょうか?


それと比べれば、刑務所のシゴキなんてヌルいです。

ただ、試合に勝つとかの目標がない上、頑張ったところで報われることはない。

しかし、ひたすら罵倒される

肉体的より精神的にツラいんだと思います。


朝一番で運動があり、60分も時間が確保されています。

晴天時はグラウンドに出ますが、出るまでが長い!


「おめぇら、チンタラ並んでるんじゃねぇ!」 と、整列では何度もやり直し、

「おめぇら、数も数えられねぇのか!」 と、人員確認の番号を何度も叫ばされ、

「おめぇら、前後左右で行進を合わせろ!」 と、行進を何度も繰り返し、

「おめぇらは懲役なんだよ!」 と、ベンリなコトバでお説教。


このままずっと終わらないんではないかと思わせれば、思うツボ

精神的に参ってしまい、終わらせるためには、とりあえず言うことを聞く・・・

洗脳、つまり懲役の基本技ですね。


私は体力がないので、グラウンドに出る前に、行進だけで息が切れていました。

グラウンドでは、ほとんど筋力トレーニングで終わります。

よく考えると、屋外に出る必要性はあまりないんですよ。


この「筋トレ」では、前回お話しした、「衛生係」がシゴキの鬼として、大活躍します。

(注:衛生係とは作業指導の補助や、清掃、配膳などを受け持つ懲役のこと)


まさか、まさかの、展開です。

同じ懲役の若造からシゴかれるとは!

てっきり、刑務官様が怒鳴り散らしながら、ムチャクチャ運動させる想像でした。


そのメニューとは・・・


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2.朝から運動してゲロ吐くなんて
腕立て50回、スクワット50回、腰割り50回、開閉飛び100回・・・

こんなメニューを6~7セット繰り返します。


「皆さん、やる気あるんですか?ちゃんと返事して!」

同じ懲役のくせに、「衛生係」はエラそうに煽ります。


運動に慣れ、若くて体力のある「衛生係」には適度な運動かもしれませんが

普段運動もしない元社会人にはキツイどころか「死んでしまう」メニューです。


私は、ケガしたら元も子もないと、苦しいフリをしてテキトーにやっていましたが

中には最初から全開でやる者もいまして・・・


倒れる→担がれる→グラウンドに転がされる→吐く


が、お決まりのパターンでして、

「ウゲェ――っ」と刑務所に来てまで

二日酔いでもないのに朝から吐きます


最悪の中の最悪ですよ。

刑務所に来て、吐く。

これ以上のどん底ありますか(笑)?


刑務官様は何をしているかと言いますと・・・

「おめぇら、ちゃんと声出さねぇと、何度でもやるぞ」

「おめぇら、声が小さい!やり直せ。終わらないぞ!」

拡声器で、楽しそうに指示を出すだけです。


ホントに、刑務所ってところは、うまくできたシステムだなと思ったのは、

刑務官様は自分では運動のメニューを決めず、命令もしない点です。

同じ懲役の「衛生係」にやらせて、恨みつらみの矛先を自分には向かわせない


そして、オッサンの懲役がツラそうに運動をしていると、耳元まで行き、

「あまりムリするな、声だけ出せ」

と、ささやき、いい人ぶるのです。この心配しているフリがイラッとします。


・・・ケガでもされて、表沙汰にされたらメンドウだ。

・・・でもオレは声を掛けて、配慮していたもんね!

って、「アピール」かよ?


じゃ、最初からそんなにやらすな!

「懲役たちの卑屈な見方でしょ?いやだねぇ」 っておっしゃるかもしれません。


いえいえ、違うんですよ。巧妙なんですよ。

長年の伝統と経験で培った、刑務官様の『匠の技』 ここにアリです。


「自分の身を守るのは自分しかいない」 このコトバが身に沁みます。


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