移送も決まり、
ようやく 「拘置所→刑務所」 という次のステージへ。
「今度こそ、本腰を入れて作業をし、落ち着くことができる」
と、刑務所という、いよいよ本番、「ツラい環境」に行くけれども、
前進したことにホッとしていました。
ところが、移送の当日、刑務官から
「お前は、今回は分類だからな」
と、意味深なことを言われたのです。
その時は意味が分からず、
「
おおっ!オレって、もしかして、『選ばれし者』ってヤツか?」
なんて、ちょっとはしゃいでいました。
1.ここは本番の刑務所ではない?
バスで運ばれ、刑務所に着くと、担当の刑務官様が、
「
ここは刑務所ではあるが、まだ刑務所ではないからな」
と、
禅問答? というか、トンチみたいなことを言うのです。
さっぱりワケが分からず、動揺していると、
「
今回来たのは、これから本チャンの刑務所を決めるための、事前調査」
ということが、なんとなくわかったのです。
「
ていうか、そんなもん、拘置所のうちに済ませておけよ!」
裁判でさんざん根掘り葉掘り聞かれ、判決も確定したというのに、
まだ何か調べることがあるのかよ!
と、初日からウンザリしてしまいました。
「
ある条件に引っ掛かるものは、ストレートには刑務所に行けない」
という、
「逆・選抜」状態、実はガッカリする状況で、
それがかなりメンドくさくて、
そしてかなりキビシイ、
ということがわかったのです。
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2.分類・調査センターという所
ある条件に引っ掛かると、拘置所から刑務所にはストレートに行けません。
その受刑者の成育歴、態度、作業状況などを調査してから、ようやく
「本当にお勤めする刑務所を決める」
と言うのです。
その条件というのが、大雑把に言って、
①27歳未満の受刑者 (本来は少年刑務所に行く者)
②殺人・傷害致死などの生命犯 (30歳未満らしい)
③性犯罪での受刑者
とのことです。
これに当てはまる懲役たちは、拘置所→刑務所にはスンナリとは行けないのです。
まず、
「調査センター」という所に入って、調査をうけてから、刑務所に行くのです。
といっても、
すべて刑務所の中にあり、やることは刑務所と同じです。
この「調査センター」というのは、
全国に8か所あって、
札幌、宮城、川越、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、の
各刑務所内に設置されているのです。
「
なんと、刑務所に行く前に、前座の刑務所があるなんて・・・」
どうしてお役所のやることは、メンドウで、効率が悪いんだ!と苛立ちます。
「早く刑務所を決めてもらって、落ち着かせてくれよ!」
と思う一方で、
「まぁ、ツラい刑務所に行くXデーが、また一日と延びたからいいか!」
どうせ、懲役の調査なんだろ?大したことないはず、とタカをくくっていました。
ところが、まぁ!
これが、長い懲役生活の中でも、
ダントツに一番ツラく、理不尽な場所
だったのです。
本当にここはヒドかった!
懲役の仲間たちに訊いても、皆が口をそろえて言います(笑)。
「
暴力を使わずに、人間をツラい目に遭わせるにはどうすればいいのか」
という
エッセンスが凝縮した、非常に参考になる(笑)場所でした。
次回は、この「恐ろしい」調査センターの内情をお話しします。
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2015-04-22 17:00
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