前回、「
移送中に、脱走するヤツがホントにいる」というお話をしました。
山形で脱走したHくんでしたが、
たった1時間で確保、ゲームオーバー。
脱走したHくんのおかげで、
刑務所は大騒ぎ、大混乱!
懲役たちも後々被害を喰らう
ことになり、残した爪痕は甚大となりました。
今回は、Hくんが脱走した影響、その後のお話をさせていただきます。
1.どうやって脱走したの?
1時間でアッサリと捕まってしまったHくんですが、脱走できたのは事実。
「どうやったら脱走できるのよ!?」
当時、懲役たちの間ではこの話で
大いに盛り上がりました(笑)。
そうしたら、何のことはない・・・
①ゆるめた手錠を引き抜き
②腰縄をはずし
③刑務官様のスキを狙って
逃げた、
ただそれだけのことらしいのです。
「刑務官、何やってるんだよ?」
我々懲役は、ほとんどがそう思ったと思います。
自分たちの例を思い起こして、比べてみますと・・・
①手錠をゆるめてはくれないし、ゆるめたまま移動するなどあり得ない。
②腰縄もガッチリと縛られているので、ゆるむなど考えられない。
③連行の刑務官様は少なくとも3人はいるはずなので、スキってあるのか?
通常はあり得ないことなんですよ・・・
Hくんが、口がうまく、刑務官にお願いして、ゆるめさせたのか?
刑務官様が、よほどたるんでいたのか?
我々懲役には、
「移送の時、脱走するなど不可能」 と当然の考えが、
作戦?
刑務官様をダマし、考え抜けば、逃げられないこともない、とわかり、
凡人の懲役たちは、
心底感心したのでした。
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2.脱走したせいでとんだトバッチリ
Hくんは1時間で確保され、脱走には失敗しました。
駅近くの倉庫に隠れているところを発見されたそうです。
「
どうして、逃げて逃げまくらないのよ!」
懲役たちの多くは思いました(笑)。
「
パトカーのサイレンが鳴り響いていて、逃げ回ったら見つかると思った」
Hくんが言うには、これが逃げ回らず、
コッソリ隠れていた理由だそうです。
この騒ぎは、その日のうちに送り元の川越少年刑務所にも届き、
大問題に。
午後の懲役たちの作業は打ち切られ、
刑務官様たちだけで集まり、反省会に
そりゃあ、懲役にうまいことダマされ、
手錠も腰縄もゆるめちゃった挙句、
ぼやぼやして、目の前で逃げられる
そんな
ベタなコントのようなことをやられちゃったんですもの・・・
メンツを重んじる刑務官様からすれば、一生の不覚、大問題です。
この「反省会」の様子、見てみたかったです。
その後、川越少年刑務所では
数々の行事が、中止、縮小されました。
「警備上の理由」だそうです。
春と秋の年2回だった体育祭が、年1回になり、
夏に行われていた「盆踊り大会」 が中止、消滅しました。
いずれも懲役たちが、楽しみにしている数少ないイベントでした。
もし、Hくんが川越少年刑務所にいたら、
「おめぇのせいで、楽しみにしている行事がなくなっただろ!」 と、
ボコボコにされるわ、毎日激しいイジメに遭うのは間違いない。
ちなみに、翌日の新聞にこの事件が報道されましたが、
刑務所では、新聞を検閲にかけて、黒塗りにして、見せませんでした。
手口がわかって、マネするヤツがいたら困るから、黒塗りなのか、
刑務官様の恥・失態を知られたくないから、黒塗りなのか、
ま、どちらもでしょうけど、予想通りの「黒塗り」でした。
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2015-04-21 17:00
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