前回まで、「拘置所→刑務所」へ移送されるお話をしてきました。
「飛行機」 「新幹線」 「バス」・・・
移動手段はさまざまで、
場合によっては、世間の 「さらし者」 にされるという
いやーなモノまでありました。
しかし、
それでも懲役たちは、手錠・腰縄をつけられて
「おとなしく」 刑務所に運ばれて行きます。
フツーに、空港のロビーとか、駅のホームを歩かされているのに、です。
日本って平和ですねぇ。
それはそれで、なんかオモシロくないのですが・・・
「
移送中に、脱走するような勇気のあるヤツはいないのか!」
自分にはそんな根性ありませんし、
また捕まれば、逮捕→事件送致→増し刑 ですよ!
でも、やっぱりいました。脱走するヤツ(笑)。
近隣の人にとっては恐怖・迷惑以外の何物でもないでしょうが・・・
・・・数年前、川越少年刑務所(埼玉)
20代前半のHくんは、強盗・強姦致傷の罪にて
懲役20年を打たれたツワモノ。
分類(後日改めて説明します)が終わり、
山形刑務所がホームの刑務所として決定し、
山形に移送されることに。
山形新幹線に乗り、山形へ。
ところが、Hくん、山形駅の改札を出て、歩いていた時
「ここしかない。今だ!」
と、
脱走したんですね。
結局、
1時間後に、駅近くの倉庫に隠れているところを発見され、敢え無く逮捕。
「
なにやってんだよ!1時間なんかで捕まるくらいなら、脱走するなよ!」
「
どうして隠れているのよ?逃げ回らなければ、捕まるでしょ!」
「
20年も懲役打たれたら、そりゃあ、逃げたくもなるか・・・」
とまぁ、当時の懲役の仲間たちはこんな感じで、勝手なことを言ってました。
それにしても、同じく移送を経験した者として、
強く疑問に思うのが、
「手錠・腰縄をして、刑務官様に連行されているのに、よく脱走できたな」
ということです。
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①手錠は外せるとは思えないし、
②腰縄は刑務官がガッチリ縛っていて
③刑務官が何人か取り囲んでいるし
④現金も何も持っていないし
⑤「何より、捕まったら増し刑だよ」
私のような凡人は、こうして「ムリ」と決めつけ、「できない」理由を挙げます。
起業家とかイノベーションとかには、一番向かない人、ダメな人、だな(笑)。
ひょっとしたら、Hくんはスゴイ人間なのか?
「できる、と信じることだ」
「オレには成功のイメージしかない」
なんて具合に、確信を持ってやったのか・・・?
いやいや、狂ってないとできないよ、脱走なんて。
ホント、世間一般には迷惑で、社会から叩かれて、良いことなど何もないハズ。
「バカと天才は紙一重」・・・そんなコトバを思い出しました。
ちなみに、この脱走
「逮捕→事件送致→増し刑」
になりますが、
思いの外、大したことはないんですね。
「単純逃走罪」と言うらしく、
「1年以下の懲役」ですから、
せいぜい、半年程度しか増し刑にはならないでしょうね。
ところが、
刑務所的には、大・大・大問題らしく、
「捕まってよかったね、めでたし、めでたし。オシマイ」
とはなりませんでした。
(続きは次回で)
当日から、
刑務所は大騒ぎ。
その後も、Hくんが残した爪痕は思いの外、大きく、
懲役たちの日常に、かなりな迷惑を掛けたのでした。
こういうヤツがいるから、
受刑者に対する世間の目はキビシクなるし、
受刑生活はますます制限・制約を受け、苦しくなるんだ。
Hくんは、どうやって脱走することができたのか?
Hくんの脱走が与えた、刑務所への影響は?
次回は、このお話をさせていただきます。
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2015-04-20 17:00
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