前回、刑務所へ送られる時は、「飛行機」もありうるお話しをしました。
手錠・腰縄の姿で、空港の中を歩かされ、注目度抜群。
「市中引き廻しの刑」かっ、ての。
が、しかし、「さらし者」にされるのは、飛行機だけじゃないんですよ!
「新幹線」だって、あるんですよ。
むしろ、
大きな駅の方が空港より、目立つかもしれないです。
今回は、
鉄道で刑務所へ運ばれる、そんなお話です。
4.ホームで写メ撮ってんじゃねぇ!
Mくんは、まだ20代前半の若者。
結構エグイことをやらかして、20年以上の懲役を打たれた、
ナイスガイです。
Mくんは
大阪の拘置所から、なぜか
長野刑務所に移送されることになりました。
「どうして、関西の自分が、遠い長野の山奥に行かなあかん!」
Mくん、怒っていましたねぇ。
彼は、
生まれも育ちも、そして犯行も関西。
「
フフン。どうせ、奈良か滋賀、せいぜい岡山やろ」
当然、刑務所は関西エリアの刑務所だとタカをくくっていました。
ところが、申し渡されたのは、
予想外の長野!
「
長野ってどこやん!仙台の下あたりか?」
・・・そんなMくんですが、お母さんが足繁く面会に来ていました。
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「
おかんが面会に、来れへん!」
遠い長野に飛ばされたら、お母さんが面会に来られない、と心配でたまりません。
二十歳過ぎた男が、デカい声で叫ぶんですから、カワイイもんです。
Mくんは
20年以上という長期の刑に、心が折れかかっていましたが、
お母さんとの面会を励みに、毎日をなんとか送っている感じでした。
さて、Mくん、長野へは「新幹線」と「特急」で行くと聞いて、ビックリ。
新大阪駅まで、護送車のバスで送られ、
新大阪→名古屋:「新幹線」
名古屋→長野:「JR特急列車」
なんと、ゼイタクな旅。
「
善光寺にお参りか?温泉も入るの?」と思ってしまうルートです。
新幹線で1時間、特急で3時間、合わせて4時間の長旅です。
「もう、
ずーっと味わうことのできない、リアルなシャバなんだよな」
もうこれが最後のシャバか、と思うと泣きそうです。
新大阪駅の人混みの中を、Mくんはトボトボと歩きます。
あ、もちろん、
手錠をはめ、腰縄で縛られて、刑務官様に連行されて、です。
連行の刑務官様は、周囲に配慮ということで、さすがに
制服は着ていません。
しかし、イカつい男たちが数珠つなぎで歩くと、目立つ、目立つ。
「
周りの人たちは、怖がって、ササッといなくなり、遠くからジロジロ見られる」
と、Mくんは
予想していました。
ところが、ホームで列車を待っていると・・・
周りがザワザワし始めて、
「
あれ何?ちょっと、ヤバくない?」
「
え~ウケるぅ!」
女子高生くらいの集団が、Mくんたち「懲役」御一行様を見つけて、なんと、
ケータイで写メを撮り始めたんです!
これには、最後のシャバの雰囲気をしみじみと味わっていたMくんも
「おい!写メ撮ってんじゃねぇよ!」
と、
ブチ切れて、つい大声を出してしまいました。
「
おい!おめぇ、一般の人に向かって、何を叫んでいるんだ!」
これには、刑務官様も慌てて止めます。
「
おめぇ、何しているかわかってんのか!懲罰で送り返すぞ!」
そうなんです。一般の人に対し、脅すような口調で大声を出す・・・
刑務官様によっては、懲罰送りどころか、
その場で「逮捕」です。
もう逮捕され、裁判も終わり、手錠もしているのに、
また「逮捕」です(笑)。
もう一回事件として送致され、裁判→追加の懲役です。
いわゆる
「増し刑」というモノで、我々にとって
「最悪」の事態です。
懲役が延びちゃうんですよ!
(実際、そんなに珍しいものではなく、同じ刑務所内で年に1人はいる)
でも、手錠・腰縄の姿を、写メに撮られたら、怒りたくなる気持ち、わかります。
周りにビビられるどころか、
笑いものにされ、
そして、まさかの写メまで撮られたのは、
「想定外」でした。
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2015-04-18 15:00
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