今回は、
「懲役」 受刑者の運び方についてお話しします。
裁判で刑が確定して、
拘置所→刑務所に「移送」されることになります。
一応、受刑者も、人間なので (一人前の人間扱いはされませんが…)
段ボール箱に詰めて、宅配便で送る、といった便利なことはできません。
いちいち、刑務官様が連行して、刑務所まで送り届けなければなりません。
じゃあ?どうやって「移送」するのか?
1.近場の刑務所じゃダメですか?
「地産地消」じゃないですが、
その地域での受刑者は、その地域の刑務所で懲役生活を送る、のが自然です。
近場の刑務所なら、受刑者を運ぶのも、護送車の「バス」で済みます。
刑務官様も、受刑者も、どちらもそれが楽チンです。
ところが、
移送するのは、近場の刑務所だけではないんです。
全国津々浦々
80か所近くの候補があります。
基本的に、北海道、東北、関東、東海、近畿・・・といった具合に
受刑者は、
そのエリア内の刑務所に送られます。ま、当然ですね。
特殊な条件の受刑者でも、東は東、西は西の刑務所に送られます。
「一番近くの刑務所に行けばいいだろ」
と思うのが自然で、おっしゃる通りなんですが・・・
受刑者は、それぞれ条件が細かく異なり、それに適した刑務所に送られるんです。
①「初犯」か「累犯(再犯)」か
②「短期(懲役10年未満)」か「長期(懲役10年以上)」か
③「27歳未満」か「27歳以上」か
④「男性」か「女性」か
ざっと挙げただけで、これだけあるんです。
そんな条件に、一人一人を当てはめて行くと、
困ったことが起きます。
「近場にはマッチした刑務所がない!」
そんなわけで、
札幌拘置所の受刑者が、川越少年刑務所に移送されたり、
大阪拘置所の受刑者が、長野刑務所に移送されたり、
長距離の移送が必要なパターンが出てくるのです。
この場合、まさか護送車の「バス」で運ぶわけにはいかないですよね?
札幌からだと、
護送車が津軽海峡を渡るため、
フェリーに乗ってしまうという
「ブラックジョーク」のような状況になるわけです。
では、どうするのか?・・・答えは単純でした。
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2.飛行機?新幹線?さらし者だ!
懲役の受刑者を運ぶためには、どういう手段を使うのか?
フツーは、護送の専用のバスで、ドア・ツー・ドアで刑務所直行だと思いますよね?
でも、そうではなかったら・・・
「新幹線」 「電車」 「飛行機」
なんていう、公共交通機関を使います、と聞いたら
一般の人の考えは、恐らく
「
犯罪者・受刑者が外を歩くなんて、考えただけで恐ろしいワ!」
「
脱走でもしたらどうするの! 絶対やめてチョウダイ!」
と、身もフタもない、偏見に満ちたモノが多いはずです(笑)。
受刑者本人、運ばれる身、としても
「
オイオイ! 手錠と腰縄の姿で、駅や空港を歩くなんて、さらし者じゃ!」
「
手錠をしたまま、あの重い荷物を運ぶなんて、勘弁してくれよ!」
と、迷惑以外の何モノでもない、悲鳴に近い感想です。
でも、
あまりに遠いと、護送車の「バス」じゃ無理なんです。
深夜バスのように、夜通し走り続けるか?
どちらにしても、その日のうちに、刑務所に送り届けられない。
これ、刑務所的には、大問題。
所要時間や効率の問題を考えると、
遠方は公共交通機関をアッサリ使います。
飛行機も、新幹線も、電車も、目的地に合わせて、フツーに使っちゃいます。
んで、特別扱いは、ほぼなし。
もちろん、駅、空港までは護送車の「バス」で運ばれますが・・・
そこからは、
一般のお客さんに紛れて?一緒に、乗って、運ばれます。
とにかく、拘置所を朝出て、刑務所に夕方までには到着する、
これが、
刑務所的には、何よりも大事なことだとヒシヒシと伝わってきます(笑)。
それでは次回、その「恐ろしい」公共交通機関を使って、刑務所への旅をお話しします。
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2015-04-16 17:00
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