前回、
いかに刑務官様の権力が絶大か、というお話をしました。
我々懲役は、刑務官様の許可がなければ、何もできません。
その刑務官様のご機嫌次第で、いかようにも決まってしまします。
刑務官様に、生殺与奪の権限を握られているわけです。
そこで我々懲役は、誰に何と言われようと、恥も外聞もなく、
「今日も刑務官様の顔色を窺うことに精を出します!」
今回は、
刑務官様の許可がなければ、何もできない実例をご紹介します。
2.おめぇらの言うことなど聞くか!
日々生活をしていれば、
困ったこと、尋ねたいことはどうしても出てきます。
しかし、雑居房にブチ込まれ、自由にならない懲役の身。
何をするにも、刑務官様にお伺いを立てるところから始まります。
そして、
刑務官様に頭を下げ、許可をいただく必要があります。
つまりは、刑務官様が、お話を聞いてくれなければ、何も始まりません。
「おやっさん、これお願いしたいんすけど、いいっすか?」
「
あぁん?おめぇは、誰に口きいているんだ?」
こんなお伺いの仕方では、刑務官様に、
即、却下されます。
これは当然としても、
定型のパターンでお伺いしないと、受け付けてくれません。
「
先生、今よろしいでしょうか?」
「
あぁん?」
「
594番の◯△です」
「
何だ?」
「
本日、願いごとが1件ございます。よろしいでしょうか?」
「
あぁん?」
「
手紙の発信を1通お願い致します」
「
あぁん?よし」
「
願いごとは以上です。ありがとうございました」
このような、
決まった申し出の「定型文」があり、それに乗っからないとダメです。
刑務官様は、聞こえていないフリをして、受け付けてくれないか、怒鳴られます。
ま、この「定型文」というのも、
どこにも書かれていません。
刑務官様独自の、その施設独自の
「ローカルルール」的なセリフに過ぎません。
懲役なりたての新入りは、この「定型文」を先輩から教わり、必死に覚えます。
元受刑者の私でも作ることができた、太っ腹!な楽天カードはこちらからどうぞ↓↓
(続きを読む)
↑↑出所後もカードは必需品。だったら使いやすい楽天カードはこちらからどうぞ↑↑
3.週に2回しか受け付けん!
日々生活をしていれば、困ったこと、尋ねたいことは出てきます。
それも突然出てくることもしばしばです。
「面会に合わせて、急きょ手紙を出したい」
「なんだか、歯が痛くなってきた」
「舎房着(囚人服)が破けてしまった」
そんな
困ったことが出てくれば、すぐに相談をして、対処をお願いしたくなります。
しかし、
担当の刑務官様は毎日やって来ますが、受け付けません。
「
あぁん?今日は何曜日だと思っているんだ?」
「
あぁん?それは緊急の用件なのか?」
これで、
9割方は、即、却下です。
刑務官様に「相談」し、「お願い」し、「許可」をいただくこと、
これを施設では
「願いごと」 と呼んでいます。
この願いごとの機会は、
週2回しかないのです。
決められた曜日の朝、巡回してくる刑務官様に、お伺いを立てなければなりません。
ほとんどの用件は、この週2回の「願いごと」の時にまとめて申し出ることになります。
まとめていっぺんに言わなければならないし、かなり不便です。
「困ったなぁ」 ということがあっても、
次の「願いごと」まで4日もあるなんてことも・・・
急病、それも投薬など対処が明らかに必要なモノくらいしか受け付けてくれないです。
申し出の言い方が悪かったのか?
刑務官様のご機嫌が悪かったのか?
たまに、
本当に具合が悪いのに、相手にされず、そのまま死んでしまったというのが
新聞に出ていることがあります。
年に1~2回は見ますよ。
これぞ懲役、当然だ、と見るか・・・
本当に一人前の人間扱いはしてくれないんだな、ヒドイっ!、と見るか・・・
そこは、考え方の別れるところですが、
我々懲役を管理する刑務官様の立場から言えば、
ワガママな懲役、嫌がらせを働く懲役、もいるので、キビシクしないとダメなんです。
次回も、刑務官様に許可をいただかなければ何もできない実例をご紹介します。
無職 ブログランキングへ
にほんブログ村
↑↑ランキング参加中です。クリックしていただけると、感謝感激、生きる希望が湧いてきます。
↓↓懲役生活は何といっても本がありがたい!楽天ブックスはこちらからどうぞ↓↓
2015-04-08 17:00
nice!(0)
コメント(3)
トラックバック(0)
共通テーマ:日記・雑感
きりたんぽ様
初めまして。現在、刑事告訴されており、こちらのブログを読ませて頂いております。
刑事告訴を取り下げてもらうため、早く弁護士を見つけたい状況です。
きりたんぽ様も色々弁護士を探されたとブログに書かれてありましたが、それはネットで探されたのですか?
色々な事務所のHPを見ているのですが、示談交渉の得意な弁護士、はどうやって見つければいいのか分かりません。
相手(被害者)は大手企業なため、こちらも大手の事務所に頼んだ方が強いのでしょうか。
近くに個人の事務所があり、そこはすぐに引き受けてくれそうですが迷っています。
by はじめまして (2019-03-03 04:19)
弁護士の選定…
大変難しい問題です。
自分もコレで完全に失敗しました。
知り合いの弁護士に依頼しましたが、コレがマズかった。
知り合いだから熱心に、うまくやってくれるだろう、と期待したのが大間違い。
そもそも実力不足、経験不足で、弁護がうまくいっていないのは裁判当初から明らかでした。
うまくいかず、警察署での接見中に途中逆切れする始末でした。
どの弁護士がイイかはわかりません。
一つ言えることは、刑事事件の経験がない、得意でない弁護士には頼んではダメだということです。
その点を尋ねたらいかがでしょうか?
(なかなかわからないでしょうが、何度も司法試験に合格できずやっとのことで合格しているような弁護士もダメです(笑))
どこの世界でもできるヤツは何度も試験に失敗しません。
by きりたんぽ (2019-03-03 11:56)
きりたんぽ様
コメントに返信して下さり、ありがとうございます。
私の頼もうとしている近所の弁護士も、刑事事件に強いとは言えないと思います‥
経験はあると言っていましたが。
しかし、時間のない中で どうやって探せばいいのか分からず、また精神的にも早く弁護士を付けて安心したい、という気持ちが大きいです。
司法試験の件、確かにその通りですね。
近所の弁護士のHPの経歴には、2001年法学部卒業、2005年弁護士登録と書かれてあります。
これは、何度か落ちてるという事ですか?
(ご本人には聞けません‥)
by はじめまして (2019-03-04 02:14)