前回まで、懲役なりたての「生活」や、「規則」、「お作法」をお話しました。
まぁ、
こまかーいこと、どーでもいいこと満載だったと思います。
「くだらねぇ」 と、みなさまには感じていただければ幸いです(笑)。
懲役を毎日やっていますと、何を一番気にして生きていると思いますか?
「
規則」?・・・いえいえ、違います。
「
お作法」?・・・気にはしていますが、一番じゃないです。
何と言っても、
「刑務官様の顔色」です。
どんなに強い者、イキがっている者でも、例外なく、コレです。
断言できます。
懲役は、何をするにも「許可」が必要なんです。
その
「許可」を出すのは、現場で対応する
刑務官様なのです。
刑務官様の裁量次第なんです。
その時の気分が悪ければ、気に喰わなければ、
却下→「不許可」です。
刑務官様が「絶対」な存在です。
我々懲役は、刑務官様のご機嫌を損ねないよう、日夜顔色を窺っております。
そんな情けないお話しを今回はさせていただきます。
1.「おめぇら、懲役なんだよ!」
刑務官様は昼夜問わず、我々の行動を監視されております。
懲役なりたては、雑居房でほぼ24時間過ごすことになるお話はしました。
刑務官様はその様子を、廊下側から窓越しに、巡回して監視されています。
夜は概ね15分に1回なんですが、昼はパターンがつかめません(笑)。
また、懲役たちが悪さをしているところを「現認」してやろうと、企んでいます。
そのためか、
抜き足差し足で忍者のように巡回し、ほとんど予測できません。
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大体悪さをしたときに限って、バッチリと見られているもんです。
これって、子どもの頃から変わらないですよね。
作業中に部屋の人としゃべっていた、壁やフトンに寄りかかっていた・・・
ちょっとしたことも、
刑務官様はどこからともなく現れ、見逃しません。
「
おい!おめぇ、今、何やっていた?あぁん?」
「
はいっ。すみませんでした」
「
だから、何やっていた?と聞いているだろ。あぁん?」
「
はいっ。すみませんでした」
「
おめぇ、作業中にしゃべってんじゃねぇよ!あぁん?」
「
はいっ。すみませんでした」
「
おい!おめぇら、自分の立場、わかってんのか?あぁん?」
「
はいっ。すみませんでした」
「
おめぇら、懲役なんだよ!」
刑務官様は、窓をコブシでバンバンと叩きながら、怒鳴られております。
「おめぇら、懲役なんだよ!」
そうなんです。この一言。伝家の宝刀!泣く子も黙るこの一言!
刑務官様は、事あるごとに、このセリフを吐き捨てられます。
ホント、何十回聞かされたでしょうか。
もう、「おはよう」とかの
挨拶レベルです。
ちなみに、上での刑務官様とのやりとりは、
懲役としてはほぼ満点です。
「すみませんでした」 しかしゃべっていませんが、
これで正解なんです。
人間としての感情はいりません。
下手に言い訳したり、言葉が詰まったりすると、もう、大変です。
刑務官様の逆鱗に触れることになります。
「反抗的な態度をとった」、「謝罪・反省をしない」、と捉えられます。
その場で、本部と連絡をとられ、
連行→調査→懲罰・・・です。
下手をすれば、仮釈放の日が遠のきます。
懲役たちは、何だかんだ言って、これが恐ろしいのです。
そして、今日もまた、刑務官様の顔色を窺いながら、懲役をします。
次回は、刑務官様の許可がなければ何もできない、懲役の生活をお話しします。
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2015-04-07 17:00
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