「懲役なりたて」生活は、拘置所の「雑居」の中で完結します。
作業も、食事も、寝るのも、すべて「雑居」の房の中です。
１日３０分の運動時間（平日のみ）以外は、ずーっと「雑居」の中です。
24時間、ずっと同じ空間に同じメンツで・・・もううんざりです。
そんな拘置所の「雑居」カンヅメ生活は、どんな流れなのか？
1．新人懲役の生活
（平日）
6:40 起床 (10分！で整頓と洗面)
7:00 朝食
7:50 作業開始 (部屋の中)
9:45 室内体操 (15分・自由)
12:00 午前の作業終了・昼食
↓
12:40 休憩 （NHKラジオが流れる・つまらん)
12:40 午後の作業開始
14:30 室内体操 (15分・自由)
15:50 作業終了
16:00 夕食 (まだ16時なのに！明日の朝まで15時間！断食です)
16:40 点検（点呼のこと）
↓
20:50 余暇時間 （まだテレビもなく、ラジオか読書、雑談で終わり）
21:00 就寝 （9時間40分も睡眠って！ 床ずれできるわ！）
いやぁ、
ツッコミどころ満載の一日の流れです。
朝は10分で布団を片付け、着替え、洗面まで完了せねばならず、戦争です。
昼間は、午前・午後の室内体操時と昼食後の休憩時しか、話せません。
「話す」 といっても、ヘラヘラ笑っていたり、デカい声出すと、怒られます。
夜は寝るのが早く、
朝まで長いので、空腹がツラいんです。
「
こんなに長時間寝られるか！」 赤ちゃんじゃあるまいし・・・
・・・就寝時間中は、会話も読書も厳禁です。
ただひたすら寝ていなければダメです。
時間の無駄！ 歳だけをとっていく・・・
ホント、一日中 「雑居」 部屋に引きこもりです。
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2．早く刑務所に行きたい！？
こんな感じで、
懲役なりたては、拘置所にて生活をすることになります。
懲役なりたて、と言えども、それぞれの事情はまるで違います。
懲役は初めての「
初犯」、また来ちゃった「
再犯（累犯）」と２種類いて、
70を越えたジジイもいれば、20歳の若造もいます。
そんなのが、
考慮もされず、「雑居」の狭い部屋にごちゃ混ぜにいます。
だから、居心地は悪いし、トラブルが起こるのは当たり前です。
いかに、自分が当事者にならないように、巻き込まれないようにするか。
これだけに、神経を使います。
送られる刑務所が決まるまで、ここ拘置所で待つことになります。
つまり、「
仮・懲役生活」 といった
中途半端なポジションです。
その
待たされる期間は、数週間～数ヶ月、と人によりまちまち。
早い者は、ホント、２週間もすれば、刑務所に送られるのですが・・・
刑期が長かったり、何らかの事情があると、
３か月待っても音沙汰ナシもあります。
これが、ものすごく不安にさせるんですね。
状況はどん底。物事をネガティブにしか考えられません。
「
オカシイ。自分だけ、忘れられているんじゃないか？」
「
刑務官が嫌がらせをして、なかなか刑務所に送ろうとしないんだ！」
「
キビシイ、ひどい刑務所に送ろうとして、手続きに時間掛かっているんだ！」
なんてことを、真剣に考えます。 被害妄想？ほとんど病気？です。
刑期は確実に一日一日と過ぎていくので問題ないですが、宙ぶらりんな感じです。
早く移送される刑務所が決まって、移って、落ち着いた生活がしたい、と思います。
「
早く刑務所に行きたい」 ・・・本音とは言え、なんか変な感じのセリフです。
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2015-04-01 17:00
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