前回に引き続き、
逮捕当日の警察署での流れをお話しします。
こうして書いてみますと、逮捕初日はやることが多いことに驚きました。
前回1回分で収まりきれず、申し訳ありません。
【逮捕当日・警察署に着いてから/後】
⑥押収品目の確認
逮捕後すぐ、刑事たちが自宅に上がり込んで、ガサ入れを行うのはお話ししました。
自宅では、何人もの刑事が、それぞれ一斉に証拠になりそうなブツを押収します。
「はい、〇〇あったよ」とか声を掛けあってはいますが、本人にはわかりません。
部屋中を荒らされ、ハゲタカのようにかっさらい、モノを段ボールに押し込んで、終了。
怪しいモノについては、その場でも「なんだこれ?」と訊かれてはいるはずなんです。
でも、逮捕直後、完全にパニック。話しかけられても、全く耳に入っていないんです。
取調室にて「
押収品目録交付書」という、書類を確認させられます。
これは、
ガサ入れで没収されたモノの一覧リストです。1枚に18品目まで載ります。
「被疑者〇〇△△に対する~~被疑事件につき、平成〇年△月◇日、--において
本職は、下記目録の物件を押収したので、この目録を交付します」
なんて、お堅い言葉で書かれている、A4の紙です。
機密情報が入ったメモリースティックとか、SDカードならカッコいいんですけどねぇ。
私の場合、
エロDVDとかも押収されてますので、そりゃあカッコ悪いわけですよ。
刑事にデカい声で、
「
アダルトDVD25枚。ケース入り15枚。確認しろ!」
とか言われるわけです。
確認も何も、ブツはもう目の前にはないわけです。
書類に書かれていることを確認して、おしまい。
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⑦人定質問
逮捕当日、初日の取り調べは、様子見で、本格的ではないというお話ししました。
リラックスさせて、翌日からスムーズに自白させる準備日なのかもしれません。
ただ、結構やることあるんですよね。
自分の住所、本籍、家族構成、職場、わかりきっていることを淡々と確認します。
そして、出生地、小学校などの、かなり
細かい生い立ちも訊かれます。
一応、供述調書に書くとはいえ、「小学校とか必要か?」って思いますよね。
不幸な生い立ちや、偏った環境なんかを犯罪の原因に結び付るのかもしれません。
刑事がいちいち、「
意外と給料もらっていないんだな!何だ?」 とか
「
どうして、この彼女と別れたんだ?こっちの方がいいだろ?」 とか
余計な事を「
指図をするがごとく」
コメントしてきて、イライラさせます。
放っておけよ!
⑧見世物じゃねぇって!
そんな事務的な取り調べが淡々と続いていると、ガサガサと刑事が入ってきます。
「あの事件の、あいつ、捕まったらしいぞ」と、うわさを聞きつけてきたのでしょうか?
用もないのに、取調室に入って来て、私の顔を見て、すぐに去ってしまいます。
そんなことが4人、5人・・・と続いて、うんざりです。
初対面の刑事に、「
あー、とうとう来たか。せいぜいがんばれよ」とか言われます。
凶悪犯でも、長年やりつくした犯人でもないのに、よけいなコメントを残されます。
何人もに顔を見に来られると、さすがに、不安が煽られます。
「オレは見世物じゃねぇ!」なんて、カッコいいこと考える余裕はありませんでした。
何か、とんでもないことされるんじゃ?なんて、こちらが悪人のくせに勘ぐります。
⑨着替えタイム
留置場に戻ると、すぐには入れてもらえません。
まずは、
持ち物検査と着替えです。
一度服を脱いで、服のチェックを受けます。
こちらは刑事と違い、留置管理課の警察官が、丁寧にやってくれます。
もうこの時点で、ベルトはダメ、ヒモの付いたものははずされ、クツも没収です。
大きな虫メガネのような
金属探知機をかけられ、チェックされます。
こいつが、
金属がないのにピーピー鳴るもんですから、うっとうしい。
そのたび、調べ直して時間がかかります。
そのうち
警察官もイライラしてきて、ピーピー鳴っても無視します。
「そんなことなら、金属探知機使わなくても・・・」と、思わず笑いそうになります。
パンツ1枚の姿で、股間にあてられた時、ピーピー鳴ったのは参りました。
⑩顔見せ・お披露目
いよいよ、これからしばらく生活する留置場へ入ります。
鉄の扉を開けられ、入った瞬間、
ざわつきます。
ブタ箱に閉じ込められたお仲間達による、
一斉の視線を浴びています。
自分を見て、ヒソヒソ話しているし、クスクス笑われている気もします。
人の視線って、こんなにも痛いものでしょうか?
ものすごい緊張と、恥ずかしさです。転校生ってこんな気持ちでしょうか?
「
ヤバい、自分のことをどうイジメようか、相談しているに違いない!」なんて、
勝手に妄想して、
ビビりまくっています。
警察官が私を見て、ささやきます。
「
何やったんだ?とか、聞いてくるヤツがいるけど、余計な事しゃべらないようにな!」
と、
自分の犯罪について言わないよう、きつく注意されます。
この時は、この忠告が現実になるとは思ってもいませんでした。
留置場で、同じ房の人間に恐喝に遭うという、失態を犯したのです。
この話は、「
留置場はつらいよ④・・・恐喝に遭う」にあるので、よろしければどうぞ。
取り調べシリーズ、いかがでしたでしょうか。笑っていただければ幸いです。
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2015-02-21 16:00
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