いつも読んでいただき、ありがとうございます。
今回は、
逮捕されたその日に、警察署で何をするか、ということをお話しします。
そういえば、意外とこの事って知られていないかも?と思いました。
【逮捕当日・警察署に着いてから】
①写真撮影・2方向
ドラマ、特に海外の物ではよく見る、
「逮捕後の写真撮影」です。
イメージとして、
番号の書いた札を持たされ、身長がわかるように脇にメモリがある、感じですか。
実際は、意外と同じで
自分のIDとなる番号が書かれた、
カチンコのような板を持たされます。
正面からと横からの2方向で撮影をします。
顔アップ、全身の2種で撮っていました。
メガネをかけていれば、はずしている姿とかけている姿の両方で撮影です。
思わず目をつぶってしまって、
「ちゃんと目を開けてろよ!」
と、さっそく刑事に怒鳴られます。
②指紋はデジタル処理で
当然ですが、指紋も取られます。
この時代ですから、指にインクをつけ、紙にべったりと指紋をつける、ではありません。
時代はデジタルです。
コピー機のような大きな機械に、指紋を登録することになります。
読み取りのスキャナ画面に指を押し付け、クルリと回します。
ハンコのように、ペタッ、ではありません。
指の側面の指紋もわかるように、ぐるっと半周させて、読み取らせます。
それを、
すべての指で行います。
うまくスキャナが読み取ってくれなくて、
結構時間がかかります。
普段ならイライラしますが、逮捕のショックで呆然としていて、大して気になりません。
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③DNAの採取
DNAはどこから採取するんだろう?って思いませんか?
髪の毛?皮膚?爪?唾液?血液?・・・自分は疑問に思いました。
今はだいぶ民間企業での検査が知られるようになって、キットもご存知ですかね。
長い綿棒を使って、口の中、ほっぺたの内側をこすりつけます。
ほっぺたの内側の粘膜を採取して、DNA鑑定、DNA登録します。
これで、一生自分のDNA型は、全国の警察のデータベースに登録されました。
DNA鑑定の精度が上がったおかげで、まず他人との重複、誤認はないそうです。
これで、冤罪が証明されたり、10年以上も前の事件の犯人が捕まったり・・・
これのおかげか、10年前くらいの事件で元Jリーガーが逮捕されたこともあったな。
④やっぱり尿検査
薬物の疑いがあろうがなかろうが、おしっこは採取されるようです。
一応、薬物を使用していないか、チェックするんでしょうね。
これで、
薬物で捕まってはいないのに、発覚する者がある程度いると言っていました。
取り調べ室の隅にある、扉1枚の小さな便所です(あれはトイレとは言わない)。
手錠ははずしてくれましたが、腰縄をつけたまま、刑事に付き添われてです。
大きなアクリル板の窓越しに、刑事が覗いてくる中、コップにおしっこを取ります。
逮捕されたショック、刑事に見られていることもあって、うまく放尿できません。
こういうのって、「あれ?あれ?」と
焦れば焦るほど、出なくなってしまうんですよね。
尿検査なのに、焦って、汗の方がどっと出た、という感覚でした。
⑤マイルドな取り調べ?
「おまえがやったこと正直に吐け!」
なんて怒鳴られながら、初日からガンガン飛ばすのかと思っていましたが、
実は、
初日はお互い様子見の感じでしたね。
まぁ、普通に考えて、初日からキツーくやってしまうと、今後うまくいかないですよね。
委縮するか、反発するか、どちらにせよ、しゃべらなくなってしまいます。
刑事にとっては、
供述調書が書けないのが一番困るわけです。
自白してくれないと、調書が書けない→検察官から文句言われる。
調書が書けないと、起訴できない→逮捕した意味がない。
どちらにせよ、
刑事のメンツ丸つぶれです。
メンツを非常に重んじる人達ですから、これは大変な問題であります。
ですから、初日は軽い質問ばかりで、リラックスさせようとしているのがわかります。
しゃべらせる雰囲気作りですね。
自分もこれにダマされたクチでして、「あれ?こんなもん?」と初日に思いました。
でも翌日から、怒鳴られ、挑発され、罵倒され、しんどいことになります。
いかがでしょうか。次回はこの続き、逮捕当日・後編をお送りします。
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2015-02-20 03:13
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