厳しい取り調べ②・・・写メくらい、ほっとけよ

今回も引き続き、当時の取り調べのお話しをします。

言っていることがムチャクチャで、怒りを通り越して笑えます。

刑事としては、犯人を精神的に追い詰めたいんでしょうけれど・・・


自白させることとは、ちょっとズレているような気がするんですがね。


では、刑事の渾身の名セリフ・後編です。

4．「まだ親に勘当されてないか？」
取り調べも後半に入ると、あいさつ代わりに言われていたこのセリフ。

母親はバカ息子のために、毎日のように面会に来てくれていました。

それを見て、刑事はなぜかイラついていました。


で、このセリフです。

「さっさと親子の縁を切れ！」

「一人で罪を償え！」

「親に甘えるな！」


さっきまで、親を大事にしろ、親孝行しろって説教してたのになぁ・・・

別に親と同居もしてねーし、親のスネもかじってないんだけどなぁ・・・


ムチャクチャなようですが、やりたいことは徐々にわかりました。


家族すらも疎遠にして、完全に孤立させる。

すると、人間不思議なもんで、しゃべる人がいないと無性に人恋しくなる。

ましてや孤立・孤独だと寂しさに耐えられなくなってきて・・・


敵である刑事ですら、話しかけてくれる人には迎合したくなってくる。


「ワタシの話を聴いて！ワタシを見捨てないで！」

なんか、そんな気分になって来て、

余計なことまでしゃべり、不利な自白に誘導されるんですよ。


いやぁ、経験がなせる綿密な『匠の技』ですよ。


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5．「覚えてなくても思い出せ」
今をもって、理解不能ですが、これも自白の誘導術の一つ。

事件当時の出来事を、たとえ覚えてなくても、思い出して細かく話せ、と。

そして、それが自分の裁判にて、刑を軽くすることにつながる、と言うのです。？？？


わかりますか？

内容の薄い供述調書では、裁判官は信じてくれない。だから詳しく話せ、と。

すみません、私は頭が悪くて、わかりません。


覚えていないモノは覚えていないっす。

でも、思い出せって、話を作れってことですよね？


話を作ってでも、刑事が思い描いたストーリーに迎合して

ホイホイと自白すれば、

都合の良い調書が、一丁上がり、です。


6．「女にチヤホヤされてたんだろ」
これは自分が女性にモテていた、というわけではありません。

押収されたケータイからキャバクラのお姉さんの自撮りの写メが出て来たのです。


「これぐらいで、怒るなんて・・・」

いえ、刑事が心が狭いんではありません。

ケータイから、次から次へと出て来たのです。


エッチなお友達にリクエストしたムフフな写メ。

エロい会話オンリーのメール。


絶対に他人に見られたくない、墓場まで持っていきたい・・・

そんなものがすべて、バレてしまいました。


これなら怒られても仕方ないか、と思うのですが、怒るポイントがちと違う・・・

「彼女の他にこんなことしやがって！どうせ女にチヤホヤされていたんだろ！」

刑事さん、だらしないのは認めますが、チヤホヤはされていませんって。


こっちだって言い分はあります。

「この写メやメールのやり取りに、どれだけの金と時間を使ってると思ってんだ！」

そう、日頃の努力のたまものをカンタンに考えて欲しくないな。


・・・羨ましかったら、アンタもやればいいでしょ(笑)


取り調べ・再現VTR 「刑事の名セリフ」編でした。


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タグ：刑事 取り調べ