前回まで、拘置所についてお話ししました。
この辺で一旦、裁判所という場に移って、裁判のお話をします。
逮捕された者にとって、裁判が一番のヤマ場ですからね。
1.裁判は、完全なる「他力本願」
さて、拘置所生活も慣れてくると、そろそろ裁判は「判決」の時期で大詰めです。
と言っても、
自分でできることは、ほとんどありません。
神にお祈りしてもムダです。
この裁判の行方のカギを握っているのは、何といっても弁護士です。
弁護士の腕次第では、塀の中に落ちるか、外で生活できるか、変わります。
「
短期間なら、刑務所に行くのは大したことない?」
「
裁判を粘るだけ、時間とお金のムダ」
・・・経験したら、そんなことありませんでした。
明らかな負け戦の、裁判を長引かせるのは別として、
やはり、
実刑になるか、執行猶予で済むかは
後々にかなりダメージが違います。
とくにサラリーマンの勤め人は、重大な違いです。
刑務所に行った間の社会でのブランクがあると、
出所してから再就職する過程で、履歴書や面接の際に相当なハンデになります。
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2.求刑3年~5年が、腕の見せ所
裁判を受けることになっても、まだ刑務所に入ると決まったわけではありません。
判決の際、
「執行猶予」の文字がつけば、
その日から釈放、自由の身です。
となると、
どうしても欲しいのが、「
執行猶予」の判決です。
なかでも検察からの
求刑が5年以下ならば、執行猶予になる可能性が残されています。
世間でよく言われる
「執行猶予になる条件」が
①初犯であり
②情状が悪くない
③求刑が3年以下
であり、3つ満たせば、可能性が高いということです。
薬物犯などはこのパターンに当たります。
このパターンに当てはまらず、被害者がいて情状が悪いと、雲行きは怪しくなります。
つまり、実刑になる可能性が高くなるのです。
この条件のボーダーラインにいる人こそ、弁護士の腕の見せ所です。
3.有名な弁護士なら執行猶予に?
まずは、弁護士が警察や検察の取り調べ内容を丁寧に検討してくれないと話にならない。
本人は、取り調べの頃は心が折れちゃって、言われるがままに供述する人もいます。
そのせいで、
事実よりも調書は凶悪に書かれて、大盛りになることはよくあります。
フツーの弁護士なら、実際の犯行だけを裁判で問われるようにしようとします。
デキる弁護士なら、取り調べの矛盾を追及したり、過剰な調書を排除したり、
さらには、被害者の方との示談を成立させたりして、裁判自体ナシにしたり
まぁ、それはパクられた者からすれば、神のようです。
ところが、
無能な弁護士だと、すべてこの逆。
懲役はマシマシになっちゃいます。
良い弁護士に当たるか、無能な弁護士に当たるかが、執行猶予か実刑か
つまり、生きるか死ぬか、に分かれます。
不思議なもので、同じことをやらかしているのにもかかわらず、
その後始末や言い訳をきちんとできれば、印象は変わります。
そこんところをうまくやろうとして、
「
地獄の沙汰も金次第」、ではないですが、人は有能な弁護士に高額を払い、雇うのでしょうね。
だから、有名人はヤメ検弁護士や有名な弁護士を、複数雇ったりするんですね。
ちなみに、
一般人の場合「世間が注目する事件」でないと有名弁護士は来ません(笑)
私も焦って、有名弁護士に片っ端から電話しましたが、
すべて門前払いでした。
4.弁護士だって、専門がある?
皆さんは、骨折したら整形外科を受診しますよね?産婦人科は行きませんよね。
病院は、その症状に合わせて受診する科を選び、専門の医者がいるわけです。
なのに、弁護士をそのように、専門で選ばないというのはおかしな話ですよね・・・
どこを調べれば、自分の事件に合った弁護士が見つかるのか、わかりません。
競争がないのか、いい加減なのか、
弁護士を選べないというのは、おかしいですよね。
弁護士も民事裁判を得意とする者、刑事裁判を得意とする者、分かれるようですし、
事件の内容で、専門である、そもそも経験もない、などに分かれるようです。
考えてみれば、当たり前なんですが、専門外に頼んでしまうのは恐ろしい。
逮捕され、動揺して、とりあえず弁護士をつけなくては!で頼みますが、
それでは完全にくじ引きと同じで、運を天に任せる、です。
ちなみに、私は刑事事件は専門外の弁護士に頼んでしまい、
惨敗しました。
皆さん、くれぐれもホームページ等読んで、考えて、慎重に依頼してくださいね。
5.国選の弁護士が悪いわけではない
私選の弁護士を雇うお金の余裕がない人、
誰に頼めばいいのかわからない人、は
「国選」の弁護士を雇います。
私の周りでは、「どうせ私選に頼んでも判決が軽くなる事件じゃない」と考え
「それなら、私選に頼むのはもったいない」と合理的に、国選にした人もいます。
「高い金を払うんだから、私選の方がいいんだろう?」
そうだといいんですけどねぇ。そう信じたいです。
印象として、
私選であれば、お金を払う分、きめ細やかに動いてくれる感じでしょうか。
別に、国選が私選に劣るということはなく、たまたま担当してもらう感じです。
だから、その弁護士の哲学とか、やる気次第で、国選でもいい仕事してくれます。
つまり、その逆もあるわけで、それはそれは恐ろしい・・・
私選でも、いちいち高い金を払うだけで、効果ないこともあるということです。
被害者との示談交渉は、最も私選弁護士に期待をする部分です。
ここに期待して、私選弁護士を雇うというのに・・・
私選を雇ったけど、無能のでくの坊だったら、どうしたらいいんでしょう?
次回も弁護士についてのお話をします。
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2015-02-10 00:14
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共通テーマ:日記・雑感
出所した足でそのまま水商売の面接行く人が多いっすね
しかしまあ、男性は、刑務所が就職のネックなんすね
女性は刑務所に入ったことなくても、見た目で侮辱されるんで、もっときつい人生やなーと、つくづく・・・
by ちちょりーな (2016-10-29 05:51)